東山円筒分水槽 富山の農村にある納涼スポット!駐車場情報なども紹介(富山県魚津市)
5月も下旬になり、急に暑くなり始めた今日この頃。今回は富山にあるとっておきの納涼スポットを紹介したいと思います。
それが富山県魚津市にある東山円筒分水槽。
まず、「円筒分水」という言葉自体、あまり一般的には浸透していないと思います。円筒分水とは農業用水の施設の1つで、水は複数の地区に一定の割合で分けるための施設です。円筒状の水槽に水を引き込み、各地区へと続く水路に水を溢れださせることにより、決まった割合で分水することを狙いとしており、全国あちこちの農村地帯で見られることができます。
全国にある円筒分水の中でも、今回紹介する東山円筒分水槽は最も美しいと言われているもの。今回は東山円筒分水槽の魅力、駐車場やアクセス情報について紹介したいと思います。
平等に水を分配するための知恵 東山円筒分水槽
今回紹介する東山円筒分水槽は、富山県魚津市の郊外、田園地帯に位置しています。
こちらが東山円筒分水槽です!
「円筒分水槽」という名前が示すとおりの見た目をした施設。各地区に水を分けるという役割を持った施設ですが、ある種芸術作品のような美しさも持ち合わせています。
事故を防ぐため柵が設けられているものの、かなり近くまで近づくことが可能です。
近くから東山円筒分水槽を観察してみました。近くに来ると非常に涼しさを感じますね。
円筒の中央部分から水がドンドンと湧き出し、縁からザバザバと流れ出していきます。さて、この水はどこから、どのように引いてきているのでしょうか。
その答えは、近くに設置された看板に書かれていました。
この水はこの東山円筒分水槽がある東山地区の、片貝川を挟んだ対岸にある貝田新地区から引いてきてます。サイフォンの原理を利用し、片貝川の地下に造られた水路トンネルを経由して水を引き上げているようです。
東山円筒分水槽から流れ出した水は天神野用水、東山用水、青柳用水という3つの用水路へと流れ出し、片貝川右岸の各地域へと流れていきます。
この地域を流れる片貝川は非常に流れが急で、取水が非常に難しい川です。そんな地域でも、東山円筒分水槽のおかげで各地区に水を送ることができ、豊かな田園地帯が形成されたわけです。
なお、東山円筒分水槽の傍らには、円筒分水槽を模したベンチが設置されています。ベンチに腰かけて、のんびりと水の流れを眺めるというのも良いのではないでしょうか。
東山円筒分水槽の駐車場
東山円筒分水槽の駐車場を紹介します。分水槽のすぐ近くに3台分の駐車場があります(そのうち1台は身障者用駐車場)。
また、200m程北西へ進んだところに大型駐車場があります。こちらは大型車も駐車可能なんだそうです。
東山円筒分水槽へのアクセス
車でのアクセス
■北陸道の魚津ICから約10分
バスでのアクセス
■あいの風とやま鉄道の魚津駅から魚津市民バス天神ルートに乗車し約40分。終点の東山円筒分水槽前で下車
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|投稿:2023.05.20 | 最終更新:2023.05.20 |カテゴリ: 富山県
つけナポリタン 吉原商店街発祥のご当地麺料理を食べてみた(Coffee Shop アドニス@静岡県富士市)
静岡県東部に位置する富士市。その名のとおり雄大な富士山を望む町であると同時に、静岡県有数の工業都市という一面も持っています。
今回はそんな静岡県富士市で人気のご当地グルメを紹介します。
それがつけナポリタン。
つけナポリタンは、2008年頃、テレビ東京の番組と富士市吉原の商店街の共同開発により生み出された比較的新しいご当地グルメ。その名のとおり、トマトベースのつけ麺です。現在では富士市内外の40店舗以上のお店で食べられるそうです。
今回はつけナポリタンの人気店、「Coffee Shop アドニス」さんを訪れました。この記事ではアドニスのつけナポリタンを食べた感想、アドニスへのアクセス情報などについて紹介したいと思います。
■この記事の目次
1.吉原商店街の人気店 Coffee Shop アドニス
2.実食! つけナポリタン
3.つけナポリタンにはバケットが合う!
4.〆はスープ割
5.Coffee Shop アドニスへのアクセス・駐車場情報
1.吉原商店街の人気店 Coffee Shop アドニス
2.実食! つけナポリタン
3.つけナポリタンにはバケットが合う!
4.〆はスープ割
5.Coffee Shop アドニスへのアクセス・駐車場情報
吉原商店街の人気店 Coffee Shop アドニス
今回訪れた「Coffee Shop アドニス」があるのは、富士市の中心部である吉原。数百メートル続くアーケードの商店街の一角に店があります。
店構えは少しレトロな喫茶店風。クマの絵が描かれていたり、ゆるキャラである「ナポリン」の人形が鎮座していたり、可愛らしさもあります。
なお、この日は休日のお昼時に訪れたのですが、入店まで2組待ち。人気店であることに加え、つけナポリタンの麺の茹で時間が長いこともあり、休日は待つことも多いようです。席に通されるまでの待ち時間は10分程度でした。
実食! つけナポリタン
こちらがつけナポリタンです!
ご覧のとおり、トマトベースのつけ麺という感じ。まさに「つけて食べるナポリタン」です。
こちらがつけ汁(スープ)。濃厚なトマトベースのスープですが、酸味はそこまで強くなく、スープ単体でも美味しくいただけます。特にトッピングはプラスしていませんが、味玉、チーズ、蒸し鶏、チンゲン菜、マッシュルームなど、具材が豊富に入っていました。
こちらが麺。パスタではなく、中華麺が使用されています。少し太めで、シコシコとしたコシがある麺です。静岡らしく、桜海老がふりかけられていました。
食べ方が書かれた流儀がありました。
- その一、 よくつけて食すべし
- その二、 チーズをからめて食すべし
- その三、 半分食べたらレモンを麺にかける
太めの麺に濃厚なつけ汁がよく絡み、とても美味。とろけたチーズも絡み、程よい塩味とまろやかさも楽しめます。途中でかけるレモンは、非常に良いアクセントになっていました。
つけナポリタンを食べる場合は紙エプロンがいただけます。スープがはねて服に…ということもありえますので、これは嬉しいですね。
なお、つけナポリタンにはいくつかのトッピングメニューが存在します。桜海老、蒸し鶏、チンゲン菜、チーズ、レモン、味玉はデフォルトでも入っていますが、追加したい方や他のトッピングメニューも楽しみたい方は注文しては如何でしょうか。
つけナポリタンにはバケットが合う!
つけナポリタンにはバケットが合います。麺を食べ終わる頃、まだお腹に空きがあったので、「バケット(ガーリック)」を追加注文しました。
ニンニクの風味がよく染みたバケットは、トマトベースのスープとの相性が抜群!麺のボリュームはそこまで多くないので、お腹に余裕がある方は是非とも注文してみてください。
ガーリック無しの「バケット」、「替え玉」、「〆ご飯」などもあるので、お好みに合わせて、麺以外との組み合わせを楽しむのもおススメです。
〆はスープ割
つけ麺ではお馴染みのスープ割のサービス、つけナポリタンでもお願いすることができます。麺とバケットを食べ終わるタイミングで、店員さんにお願いをしました。
スープ割はカツオっぽい魚介だしが効いている和風だし。陶器に入れて出されるため、熱々です。スープ自体が冷めているので、スープ割が熱々なのは嬉しい限り。スープ割を投入すると、劇的に味が変わり、新鮮な気分でスープを楽しむことができました。
Coffee Shop アドニスへのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■東名高速の富士ICから約5分
■新東名高速の新富士ICから約15分
虹いろーどパーキングが契約駐車場となっており、店で1,500円以上使うと駐車料金が無料になるようです。契約駐車場から店までは徒歩1分程度です。
私は、下調べをしていなかったので、店のすぐ隣にあるタイムズの駐車場に停めてしまいました。タイムズは60分につき220円の料金がかかります。
鉄道でのアクセス
①東海道本線の吉原駅から岳南電車に乗り、約5分。吉原本町駅で下車。
②吉原本町駅から徒歩10分程度。
バスでのアクセス
■東海道本線の富士駅から富士急静岡バスの路線バスに乗車して約20分。吉原中央で下車。
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|投稿:2023.04.01 | 最終更新:2023.04.01 |カテゴリ: 静岡県
見守り猫「とこにゃん」への行き方、駐車場を紹介(愛知県常滑市)
中部国際空港(セントレア)があり、中京圏の空の玄関口として知られる愛知県常滑市。セントレアに加えて焼き物の町としても有名で、見どころが多い町です。
今回はそんな常滑市の見どころのなかから、「見守り猫 とこにゃん」を紹介したいと思います。
今回紹介する「とこにゃん」は、常滑駅近くを通る「とこなめ招き猫通り」という道路沿いにある、巨大な招き猫のモニュメントです。焼き物造りが盛んな常滑市は、実は日本一の招き猫の産地。「とこにゃん」はそんな招き猫の町のシンボルとして、2006年に作られました。現在では常滑市の名所として、人気を誇っています。
この記事では「とこにゃん」への行き方や駐車場の情報などについて、ご紹介したいと思います。
「とこにゃん」見物の拠点は陶磁器会館がおすすめ
「とこにゃん」は「とこなめ招き猫通り」という広い道路に面しています。しかし「とこにゃん」自体が道路よりもかなり高い場所にあるため、「とこにゃん」を見たい方は「とこなめ招き猫通り」を逸れて脇道に入る必要があります。道がかなり狭いため、徒歩で訪れるのがおススメです。
そのための拠点となるのが、「とこなめ招き猫通り」沿いにある陶磁器会館。名物の常滑焼の販売を行っている施設ですが、広めの駐車場が完備されています。土日・祝日は500円かかりますが、「とこにゃん」や周辺にある「やきもの散歩道」を訪れる方も駐車することが可能です。
こちらが陶磁器会館の前に設置されていた地図。ご覧のとおり「やきもの散歩道」と名付けられたコースが2つあるようです(AコースとBコース)。古い町並みを巡るコースらしく歩いてみたかったのですが、この後中部国際空港から飛行機に乗る予定があったので、「とこにゃん」だけを見に行ってみることにしました。
「陶磁器会館」から「とこにゃん」まではかなり近いようです。歩いて行ってみましょう。
陶磁器会館から「とこにゃん」までの行き方
「陶磁器会館」から「とこにゃん」までの道のりを紹介します。基本的には道中には看板が建てられており、地図がなくても迷わずに行けると思います。
ご覧のように「やきもの散歩道」、「見守り猫 とこにゃん」と書かれたガードレースの道を進んでいきます。うっかり車で迷い込んでいる観光客もいましたが、かなり道が狭く、方向転換する場所も限られているので、車での進入はおススメしません。
しばらくは「やきもの散歩道」に沿って進んでいきます。確かに煉瓦造りの煙突や、古い民家が建ち並んでおり、「焼き物の里」の雰囲気を感じることができます。時間があればゆっくりと周りたかったなー。
「陶磁器会館」を出発して5分たらずで「とこにゃん」に到着しました。
これが「とこにゃん」だ!
これが「とこにゃん」です!!
住宅街の中、唐突に現れた招き猫の生首!かなりのインパクト!
招き猫らしく、前足で「おいでおいで」としているのが可愛らしいですね。巨大な「とこにゃん」の傍らには、小さな猫の置物も置かれており、こちらもまた可愛いのです。
「とこにゃん」は「とこなめ招き猫通り」を跨ぐ歩道橋の脇にあり、歩道橋の対岸からも見ることができます。
また、周りにはライトが設置されており、夜間はライトアップされるようですね。夜にも訪れてみたいものです。
ちなみに「とこにゃん」を真横から見ると、こんな感じになっています…。
背後からだとご覧のとおり。後ろ姿からだと猫かどうかも分かりませんね…。
「とこにゃん」へのアクセス
車でのアクセス
■知多横断道路の常滑ICから愛知県道265号線を通って約5分。「陶磁器会館」に駐車し、そこから徒歩5分。
鉄道でのアクセス
■名鉄常滑駅から約400m。徒歩で5~6分。
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|投稿:2023.02.19 | 最終更新:2023.02.19 |カテゴリ: 愛知県
新潟五大ラーメン 三条カレーラーメンを食べてみた(大衆食堂 正広@新潟県三条市)
国内屈指の米どころ、新潟県。そんな新潟ですが、ラーメン熱が高い県でもあります。
新潟5大ラーメンと呼ばれるご当地ラーメンがあり、人気を博しているのです。このブログでも以前紹介しましたが、新潟5大ラーメンは以下のとおり。
今回はそんな5大ラーメンの中から、新潟県中央部、三条市で愛されている三条カレーラーメンを紹介します。1960年代後半に創業した老舗、「大衆食堂 正広」さんにお邪魔しました。
この記事では三条カレーラーメンを食べた感想、大衆食堂正広のメニューなどのついて紹介していきたいと思います。
三条カレーラーメンの人気店、大衆食堂 正広
今回訪れたのは、三条市郊外にある「大衆食堂 正広」。
こちらが「大衆食堂 正広」です。「大衆食堂」という名前から、こじんまりとして年季が入った店を想像していましたが、意外と規模が大きく、新しい建物の店でした。食堂というよりもちょっとしたファミレスのような雰囲気ですね。
「三条カレーラーメン」で検索すると真っ先にヒットするような人気店ですが、今回は訪れたのが遅い時間(20時頃)だったため、比較的すいていました。
三条カレーラーメンを食べてみた
こちらが三条カレーラーメンです!
今回は味玉をトッピングしました。
正広さんのカレーラーメン、思ったよりカレー感が強いです。少しとろみのあるカレー味のスープ。カレーうどんのような和のテイストがありつつも、スパイシーさが際立つスープです。麺は細めのちぢれ麺。とろみのあるスープがよく絡みます。
具材はニンジン、ジャガイモ、タマネギといったカレーにお馴染みの野菜三種と豚肉。昔懐かしいカレーという感じで、とても美味しいです。
卓上には醤油、酢、ラー油などの調味料。ここに置いてあるガーリックパウダーが大当たり。少し振りかけただけで、パンチが増してさらに美味しくなりました。
カレーうどんやカレーラーメンを食べる時、やはり気になるのが洋服への飛散。この店ではカレーラーメンを注文した場合、紙エプロンを提供してくれます。これがあれば、思い切り麺をすすることができますね。
大衆食堂 正広のメニュー
「大衆食堂 正広」のメニューを紹介します。
ラーメンを初めとして、丼物、定食など様々なメニューがズラリと並んでいます。ミニサイズメニューがあるのも嬉しいですよね。
麺類とご飯が組み合わさったセットメニューも充実しています。カレーラーメンとタレかつ丼という新潟のご当地グルメが一緒になったセットも、ガッツリ食べたい方にはおススメです。
大衆食堂 正広へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■北陸道の三条燕ICから国道289号線等を経由して約3分
店の前には10数台が停められる駐車場があります。
鉄道でのアクセス
■弥彦線の北三条駅から1.5km。徒歩で約20分。
■上越新幹線、弥彦線の燕三条駅から1.8km。約25分。
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|投稿:2023.02.04 | 最終更新:2023.02.04 |カテゴリ: 新潟県
鮭の町、村上で鮭のフルコース「鮭料理八品」を食べた(千年鮭きっかわ 井筒屋@新潟県村上市)
新潟県最北の都市、村上市。
市を流れる三面川には毎年鮭が遡上し、村上は古くから鮭の町として知られています。その歴史は古く、平安時代には京の都に鮭を献上しており、江戸時代には世界で初めて鮭の増殖に成功したのだそうです。
そんな鮭と共に歩んできた村上市には、百種類を超える鮭料理が存在します。今回は、鮭料理が食べられる村上市の名店を訪れました。
それが「千年鮭きっかわ 井筒屋」。
鮭料理が8品食べられるコースをいただいてきましたが、とても感動したので、この記事で紹介したいと思います。
■この記事の目次
1.鮭料理の名店 千年鮭きっかわ 井筒屋
2.千年鮭きっかわ 井筒屋のメニュー
3.鮭料理八品を食べた
4.系列店「千年鮭 きっかわ」でお土産を買うことも可能
5.千年鮭きっかわ 井筒屋へのアクセス・駐車場情報
1.鮭料理の名店 千年鮭きっかわ 井筒屋
2.千年鮭きっかわ 井筒屋のメニュー
3.鮭料理八品を食べた
4.系列店「千年鮭 きっかわ」でお土産を買うことも可能
5.千年鮭きっかわ 井筒屋へのアクセス・駐車場情報
鮭料理の名店 千年鮭きっかわ 井筒屋
今回訪れた「千年鮭きっかわ 井筒屋」(以下、「井筒屋」と呼びます)は村上市中心街に店を構える鮭料理の老舗。周囲は歴史がある建造物が建ち並ぶエリアで、井筒屋もまた、趣深い佇まいとなっております。
井筒屋は人気店であるため、事前に予約しておくのがおススメ。席の確保は原則として60分単位となっており、11時の開店時から、11時の部、12時の部という感じで時間で区切られています。
事前予約が無い場合は、直接店に行き、店の入口に設置してあるウェイティングボードに名前を書く必要があります。ボードを見る限り、1時間あたり4~5組しか受け入れていないようですね。僕は年末の11時半過ぎに訪れたのですが、幸運にも12時からの席を確保することができました。ウェイティングボードには氏名と人数に加え、注文するメニューも書いておく必要があるため、事前に決めておくとスムーズに受付ができるかと思います。
当日の予約方法は公式サイトにも書かれているので、事前に読んでおくことをおススメします。
千年鮭きっかわ 井筒屋のメニュー
井筒屋のメニューはこんな感じ。
店を訪れる方の多くが注文するのが鮭料理のコース。八品のコースから始まり、値段によって十一品、十四品、十九品、二十二品があります。季節によってはいくらがたっぷり乗ったはらこ丼がメニューに加わることも。こちらも気になりますね。
他にも単品メニューやアルコール飲料の取扱いもあります。日本酒に合う料理が多いので、鮭料理をつまみにチビチビと飲むのも良いかもしれません。
鮭料理八品を食べた
数あるコースから、今回は一番お手軽な「鮭料理八品」(3,025円)をいただきました。
最初に運ばれてきたのが「鮭の酒びたし」(右下)、「鮭の手まり寿司」(左下)、「鮭の白子の寒風干し」(上)。
「鮭の酒びたし」は塩引鮭を1年かけて熟成させた料理。食べる前にお酒をかけて食べる習慣があることからこの名前が付けられました。デフォルトでは酒はかかっていないので、ドライバーの方も安心して食べることができます。食べてみると、旨味と塩味が凝縮しており、本当に日本酒が欲しくなる味でした。
「鮭の手まり寿司」は鮭の生ハムで作られた手まり寿司。生ハムと言っても燻製はしておらず、塩だけで熟成させているようです。しっとりとして、とろけるような食感でした。
「鮭の白子の寒風干し」は鮭の白子を合わせ味噌に漬けた後、2ヶ月間干し、さらに半年間低温熟成したもの。いくらのような味わいと、キャラメルのようなネットリとした食感で、病みつきになりそうな美味さです。
ちなみに料理が運ばれてくるたびに店員さんが丁寧に説明してくれるのがありがたいですね。
続いて「鮭の酒びたし皮 おどり焼き」、「鮭の塩引」。
まずは「鮭の酒びたし皮」を七輪で炙っていきます。すると、熱された皮があっと言う間に縮み、まるで網の上で踊っているような状態に!なるほど、それで「おどり焼き」というわけですね。炙った皮は、パリッとしつつも肉厚で弾力があり、香ばしくて美味しかったです。
「鮭の塩引」も同じ七輪で炙っていきます。いやぁ、こんなの美味いに決まっていますよ。周囲のお客さんもほぼ同じタイミングで鮭を炙り始めているので、店内が香ばしい鮭の焼ける香りに包まれます。
鮭が焼き上がるタイミングで白米登場!ちょうどあなたを待っていたんですよ。
このご飯、後ほどお茶漬けにするようなのですが、まずは焼き上がったばかりの「鮭の塩引」と共にいただきます。これは美味い。程よく塩味が利いた鮭、当然米がモリモリと進みます。「鮭の塩引」は、粗塩に漬け、洗ってから2~3週間北西の風に晒すそうなんですが、村上の風に当たることで村上独自の味わいが出るのだそうです。
ちなみにお米は、村上市の隣の関川村の契約農家で作られたもの。つやつやで美味しいです。お茶漬けを待たずに、塩引鮭だけで一杯平らげてしまいそうですが、心配無用。ご飯は1回おかわりが可能なんです。
ご飯と同じ御膳に乗っている小皿も、全て飯泥棒。左から「鮭のかぶと煮」、「鮭の焼漬」、「鮭はらこの味噌漬」です。
「鮭のかぶと煮」は甘じょっぱく煮込まれ、骨まで食べることができます。
「鮭の焼漬」は焼いた鮭をタレに漬け込む村上を代表する家庭料理。しっとりとした食感で、かつタレが優しい味で美味いです。当然ご飯が進みます。
「鮭はらこの味噌漬」は、非常に珍しいイクラの味噌漬。醤油漬けとは違い、少し固めでネットリとしており、甘みを少し感じました。これは美味い!ご飯にも酒にも合いそうな味でした。
最後にご飯をおかわりしてお茶漬け。米は土鍋で炊いているようで、おかわりのご飯には漏れなくおこげが付いてきます。これは嬉しいサービス。
先ほど焼いた「鮭の塩引」をご飯に乗せ、海苔や三つ葉をトッピングし、特製のお茶を注ぎます。村上は実は北限の茶どころとしても有名で、このお茶は村上産の番茶にカツオ出汁を加えたものなのだそう。塩引鮭の塩味に加え、カツオの旨味、お茶の香りが合わさり、非常に贅沢なお茶漬けになりました。
〆として、自家製の麹を使った甘酒をいただきました。ごちそうさまでした!
店を訪れる前は、「八品で足りるかな」と考えていましたが、十分に満腹になりました。次は他の料理も食べてみたいものですね。
系列店「千年鮭 きっかわ」でお土産を買うことも可能
井筒屋で鮭料理を堪能した後は、井筒屋の約200m南にある系列店「千年鮭 きっかわ」に立ち寄ることをおススメします。
こちらではお土産用の鮭料理を購入することができます。常温保存の商品が多く、さらには自宅への配送も受け付けており、旅行中の人にとっては嬉しいですよね。商品の種類が豊富なので、井筒屋で食べて美味しかった料理、井筒屋では食べられなかったけれど気になる料理など、選ぶのがとても楽しいですよ。
「千年鮭 きっかわ」では、実際に鮭を干している部屋を見学することができます。これは圧巻の光景…!部屋の中は鮭の香りが充満しています。これは一見の価値があるので、是非とも立ち寄ってみてください。
千年鮭きっかわ 井筒屋へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■日東道の村上瀬波温泉ICから約5分
店の向かい側に駐車場がありますが、縦に長い敷地であり、そこまでの広さがないため満車になりがちです。
満車の場合は、「千年鮭 きっかわ」の向かいにある駐車場を利用しましょう。こちらは10台以上停めることが可能です。
バスでのアクセス
■JR村上駅前から「まちなか循環バス」に乗車し、約5分。「小町」停留所で下車。
【参考】村上市(トップ>くらしの情報>公共交通)
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|投稿:2023.01.05 | 最終更新:2023.01.05 |カテゴリ: 新潟県
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