新潟五大ラーメン 三条カレーラーメンを食べてみた(大衆食堂 正広@新潟県三条市)
国内屈指の米どころ、新潟県。そんな新潟ですが、ラーメン熱が高い県でもあります。
新潟5大ラーメンと呼ばれるご当地ラーメンがあり、人気を博しているのです。このブログでも以前紹介しましたが、新潟5大ラーメンは以下のとおり。
今回はそんな5大ラーメンの中から、新潟県中央部、三条市で愛されている三条カレーラーメンを紹介します。1960年代後半に創業した老舗、「大衆食堂 正広」さんにお邪魔しました。
この記事では三条カレーラーメンを食べた感想、大衆食堂正広のメニューなどのついて紹介していきたいと思います。
三条カレーラーメンの人気店、大衆食堂 正広
今回訪れたのは、三条市郊外にある「大衆食堂 正広」。
こちらが「大衆食堂 正広」です。「大衆食堂」という名前から、こじんまりとして年季が入った店を想像していましたが、意外と規模が大きく、新しい建物の店でした。食堂というよりもちょっとしたファミレスのような雰囲気ですね。
「三条カレーラーメン」で検索すると真っ先にヒットするような人気店ですが、今回は訪れたのが遅い時間(20時頃)だったため、比較的すいていました。
三条カレーラーメンを食べてみた
こちらが三条カレーラーメンです!
今回は味玉をトッピングしました。
正広さんのカレーラーメン、思ったよりカレー感が強いです。少しとろみのあるカレー味のスープ。カレーうどんのような和のテイストがありつつも、スパイシーさが際立つスープです。麺は細めのちぢれ麺。とろみのあるスープがよく絡みます。
具材はニンジン、ジャガイモ、タマネギといったカレーにお馴染みの野菜三種と豚肉。昔懐かしいカレーという感じで、とても美味しいです。
卓上には醤油、酢、ラー油などの調味料。ここに置いてあるガーリックパウダーが大当たり。少し振りかけただけで、パンチが増してさらに美味しくなりました。
カレーうどんやカレーラーメンを食べる時、やはり気になるのが洋服への飛散。この店ではカレーラーメンを注文した場合、紙エプロンを提供してくれます。これがあれば、思い切り麺をすすることができますね。
大衆食堂 正広のメニュー
「大衆食堂 正広」のメニューを紹介します。
ラーメンを初めとして、丼物、定食など様々なメニューがズラリと並んでいます。ミニサイズメニューがあるのも嬉しいですよね。
麺類とご飯が組み合わさったセットメニューも充実しています。カレーラーメンとタレかつ丼という新潟のご当地グルメが一緒になったセットも、ガッツリ食べたい方にはおススメです。
大衆食堂 正広へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■北陸道の三条燕ICから国道289号線等を経由して約3分
店の前には10数台が停められる駐車場があります。
鉄道でのアクセス
■弥彦線の北三条駅から1.5km。徒歩で約20分。
■上越新幹線、弥彦線の燕三条駅から1.8km。約25分。
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|投稿:2023.02.04 | 最終更新:2023.02.04 |カテゴリ: 新潟県
鮭の町、村上で鮭のフルコース「鮭料理八品」を食べた(千年鮭きっかわ 井筒屋@新潟県村上市)
新潟県最北の都市、村上市。
市を流れる三面川には毎年鮭が遡上し、村上は古くから鮭の町として知られています。その歴史は古く、平安時代には京の都に鮭を献上しており、江戸時代には世界で初めて鮭の増殖に成功したのだそうです。
そんな鮭と共に歩んできた村上市には、百種類を超える鮭料理が存在します。今回は、鮭料理が食べられる村上市の名店を訪れました。
それが「千年鮭きっかわ 井筒屋」。
鮭料理が8品食べられるコースをいただいてきましたが、とても感動したので、この記事で紹介したいと思います。
■この記事の目次
1.鮭料理の名店 千年鮭きっかわ 井筒屋
2.千年鮭きっかわ 井筒屋のメニュー
3.鮭料理八品を食べた
4.系列店「千年鮭 きっかわ」でお土産を買うことも可能
5.千年鮭きっかわ 井筒屋へのアクセス・駐車場情報
1.鮭料理の名店 千年鮭きっかわ 井筒屋
2.千年鮭きっかわ 井筒屋のメニュー
3.鮭料理八品を食べた
4.系列店「千年鮭 きっかわ」でお土産を買うことも可能
5.千年鮭きっかわ 井筒屋へのアクセス・駐車場情報
鮭料理の名店 千年鮭きっかわ 井筒屋
今回訪れた「千年鮭きっかわ 井筒屋」(以下、「井筒屋」と呼びます)は村上市中心街に店を構える鮭料理の老舗。周囲は歴史がある建造物が建ち並ぶエリアで、井筒屋もまた、趣深い佇まいとなっております。
井筒屋は人気店であるため、事前に予約しておくのがおススメ。席の確保は原則として60分単位となっており、11時の開店時から、11時の部、12時の部という感じで時間で区切られています。
事前予約が無い場合は、直接店に行き、店の入口に設置してあるウェイティングボードに名前を書く必要があります。ボードを見る限り、1時間あたり4~5組しか受け入れていないようですね。僕は年末の11時半過ぎに訪れたのですが、幸運にも12時からの席を確保することができました。ウェイティングボードには氏名と人数に加え、注文するメニューも書いておく必要があるため、事前に決めておくとスムーズに受付ができるかと思います。
当日の予約方法は公式サイトにも書かれているので、事前に読んでおくことをおススメします。
千年鮭きっかわ 井筒屋のメニュー
井筒屋のメニューはこんな感じ。
店を訪れる方の多くが注文するのが鮭料理のコース。八品のコースから始まり、値段によって十一品、十四品、十九品、二十二品があります。季節によってはいくらがたっぷり乗ったはらこ丼がメニューに加わることも。こちらも気になりますね。
他にも単品メニューやアルコール飲料の取扱いもあります。日本酒に合う料理が多いので、鮭料理をつまみにチビチビと飲むのも良いかもしれません。
鮭料理八品を食べた
数あるコースから、今回は一番お手軽な「鮭料理八品」(3,025円)をいただきました。
最初に運ばれてきたのが「鮭の酒びたし」(右下)、「鮭の手まり寿司」(左下)、「鮭の白子の寒風干し」(上)。
「鮭の酒びたし」は塩引鮭を1年かけて熟成させた料理。食べる前にお酒をかけて食べる習慣があることからこの名前が付けられました。デフォルトでは酒はかかっていないので、ドライバーの方も安心して食べることができます。食べてみると、旨味と塩味が凝縮しており、本当に日本酒が欲しくなる味でした。
「鮭の手まり寿司」は鮭の生ハムで作られた手まり寿司。生ハムと言っても燻製はしておらず、塩だけで熟成させているようです。しっとりとして、とろけるような食感でした。
「鮭の白子の寒風干し」は鮭の白子を合わせ味噌に漬けた後、2ヶ月間干し、さらに半年間低温熟成したもの。いくらのような味わいと、キャラメルのようなネットリとした食感で、病みつきになりそうな美味さです。
ちなみに料理が運ばれてくるたびに店員さんが丁寧に説明してくれるのがありがたいですね。
続いて「鮭の酒びたし皮 おどり焼き」、「鮭の塩引」。
まずは「鮭の酒びたし皮」を七輪で炙っていきます。すると、熱された皮があっと言う間に縮み、まるで網の上で踊っているような状態に!なるほど、それで「おどり焼き」というわけですね。炙った皮は、パリッとしつつも肉厚で弾力があり、香ばしくて美味しかったです。
「鮭の塩引」も同じ七輪で炙っていきます。いやぁ、こんなの美味いに決まっていますよ。周囲のお客さんもほぼ同じタイミングで鮭を炙り始めているので、店内が香ばしい鮭の焼ける香りに包まれます。
鮭が焼き上がるタイミングで白米登場!ちょうどあなたを待っていたんですよ。
このご飯、後ほどお茶漬けにするようなのですが、まずは焼き上がったばかりの「鮭の塩引」と共にいただきます。これは美味い。程よく塩味が利いた鮭、当然米がモリモリと進みます。「鮭の塩引」は、粗塩に漬け、洗ってから2~3週間北西の風に晒すそうなんですが、村上の風に当たることで村上独自の味わいが出るのだそうです。
ちなみにお米は、村上市の隣の関川村の契約農家で作られたもの。つやつやで美味しいです。お茶漬けを待たずに、塩引鮭だけで一杯平らげてしまいそうですが、心配無用。ご飯は1回おかわりが可能なんです。
ご飯と同じ御膳に乗っている小皿も、全て飯泥棒。左から「鮭のかぶと煮」、「鮭の焼漬」、「鮭はらこの味噌漬」です。
「鮭のかぶと煮」は甘じょっぱく煮込まれ、骨まで食べることができます。
「鮭の焼漬」は焼いた鮭をタレに漬け込む村上を代表する家庭料理。しっとりとした食感で、かつタレが優しい味で美味いです。当然ご飯が進みます。
「鮭はらこの味噌漬」は、非常に珍しいイクラの味噌漬。醤油漬けとは違い、少し固めでネットリとしており、甘みを少し感じました。これは美味い!ご飯にも酒にも合いそうな味でした。
最後にご飯をおかわりしてお茶漬け。米は土鍋で炊いているようで、おかわりのご飯には漏れなくおこげが付いてきます。これは嬉しいサービス。
先ほど焼いた「鮭の塩引」をご飯に乗せ、海苔や三つ葉をトッピングし、特製のお茶を注ぎます。村上は実は北限の茶どころとしても有名で、このお茶は村上産の番茶にカツオ出汁を加えたものなのだそう。塩引鮭の塩味に加え、カツオの旨味、お茶の香りが合わさり、非常に贅沢なお茶漬けになりました。
〆として、自家製の麹を使った甘酒をいただきました。ごちそうさまでした!
店を訪れる前は、「八品で足りるかな」と考えていましたが、十分に満腹になりました。次は他の料理も食べてみたいものですね。
系列店「千年鮭 きっかわ」でお土産を買うことも可能
井筒屋で鮭料理を堪能した後は、井筒屋の約200m南にある系列店「千年鮭 きっかわ」に立ち寄ることをおススメします。
こちらではお土産用の鮭料理を購入することができます。常温保存の商品が多く、さらには自宅への配送も受け付けており、旅行中の人にとっては嬉しいですよね。商品の種類が豊富なので、井筒屋で食べて美味しかった料理、井筒屋では食べられなかったけれど気になる料理など、選ぶのがとても楽しいですよ。
「千年鮭 きっかわ」では、実際に鮭を干している部屋を見学することができます。これは圧巻の光景…!部屋の中は鮭の香りが充満しています。これは一見の価値があるので、是非とも立ち寄ってみてください。
千年鮭きっかわ 井筒屋へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■日東道の村上瀬波温泉ICから約5分
店の向かい側に駐車場がありますが、縦に長い敷地であり、そこまでの広さがないため満車になりがちです。
満車の場合は、「千年鮭 きっかわ」の向かいにある駐車場を利用しましょう。こちらは10台以上停めることが可能です。
バスでのアクセス
■JR村上駅前から「まちなか循環バス」に乗車し、約5分。「小町」停留所で下車。
【参考】村上市(トップ>くらしの情報>公共交通)
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|投稿:2023.01.05 | 最終更新:2023.01.05 |カテゴリ: 新潟県
【宿泊記】栃尾又温泉自在館 冬の大正棟に泊まってみた(新潟県魚沼市)
2022年1月。温泉好きの間で人気の高い、栃尾又温泉の自在館に宿泊してきました。
栃尾又温泉は新潟県魚沼市にある温泉。魚沼市の中心である小出から10km以上東へ進んだ山の奥に位置しており、秘湯としても知られる温泉です。
周りを山に囲まれた狭い谷沿いにある栃尾又温泉。「自在館」、「神風館」、「宝巌堂」という3軒の湯治宿が身を寄せ合うように建ち並んでいます。今回は、以前から気になっていた自在館に宿泊することにしました。
後述しますが、栃尾又温泉には「うえの湯」、「したの湯」、「おくの湯」という3つの大浴場があり、この3軒の宿に泊まった方であれば誰でも利用することができます。このあたりが湯治場独特の文化なんですね。
この記事では自在館に泊まった時の感想、大浴場や貸切風呂、お食事などについて紹介していきたいと思います。
人気の高い湯治宿、自在館
こちらが今回宿泊した栃尾又温泉自在館。歴史がある宿ですが、少し和モダンな外観を持ち、女性にも非常に人気が高い宿なのだそうです。
魚沼地方は豪雪地帯。訪れた時は、雪がコンモリと積もっていました。
囲炉裏のあるロビーでチェックインの手続と館内の説明を受けます。自在館はいくつかの棟があり、館内が少し複雑であること、貸切風呂の利用方法に関する説明もあることから、ここでの説明はしっかりと聞いておきましょう。説明が書かれた紙もいただくので、万が一聞き逃したとしても大丈夫だと思いますが…。
ロビーは照明が抑えられており、とても落ち着く雰囲気。エスプレッソマシンや自由にいただける温泉水なども用意されています。滞在中、何回かロビーでマッタリと寛がせていただきました。
チェックイン後、ロビーに置いてある作務衣を受け取り、部屋へ向かいました。自在館は少人数による経営のため、基本的にはセルフサービスが多いです。高級旅館に泊まることが多い方は戸惑うかもしれませんが、特に不自由なく過ごすことができました。
築100年の湯治棟、大正棟
今回宿泊したのは、本館の向かい側にある木造3階建ての大正棟。その名のとおり、大正時代に建てられた建物で、築100年を超えるのだそうです。設備が古いため、本館よりも安く泊まることができますが、古い建物が好きな自分としては追加料金を払ってでも泊まりたいものですね。
本館とを繋ぐ渡り廊下を渡り大正棟に入った瞬間に空気が変わりました。真っ直ぐに伸びる木造の廊下。まるでタイムスリップしたかのような感覚。廊下を歩くと、板張りの廊下がギシッ、ギシッと音をたてます。入った瞬間、この大正棟に心を奪われてしまいました。
こちらが大正棟のお部屋です。
古さを残しつつも、快適に過ごせるようにリフォームされた部屋。半分はフローリングになっており、ソファとロッキングチェアまで置いてありました。
そして何といっても炬燵。寒い雪国ではやはりこれですよね。部屋には炬燵だけでなく、エアコンとヒーターも設置されており、これらをフル稼働して、快適な夜を過ごすことができました。
栃尾又温泉の大浴場
大浴場は男女入替制
まずは大浴場を紹介します。先述しましたが、栃尾又温泉には3軒の湯治宿共同の大浴場があります。自在館自体には大浴場は存在しません。
「うえの湯」、「したの湯」、「おくの湯」という3つの大浴場があるのですが、日替わりで男女が入れ替わります。訪れた日は「したの湯」と「おくの湯」が男性、「うえの湯」が女性用となっていました。チェックアウトの日の早朝に入れ替わるので、1泊すれば3つの浴場を利用することができます。
したの湯
3つの大浴場のうち、一番気に入ったのが「したの湯」。自在館からは長い長い廊下と階段を通ってアプローチします。「したの湯」は渓流沿いの源泉井戸に近い浴室なので、下へ下へと下っていきます。浴室までの廊下が長いというのも、非日常感があり、温泉への期待がグングンと高まるというものです。
※写真は自在館の公式サイトより
こちらが「したの湯」です。
大きな浴槽と小さな浴槽があります。大きい方が源泉がそのまま注ぎ込まれている温めの浴槽、小さい方が源泉を加温した浴槽です。おススメは何といっても温めの浴槽。体温とほぼ変わらないような温度のお湯がコンコンと湧き出し、かけ流されています。非常に柔らかいお湯で、体がとろけそうな程の気持ち良さ。時間が許せば永遠に浸かっていたい…。
実際に長湯をしている方が多いようでした。僕も1時間近く浸かっていましたが、途中、気持ち良すぎて寝てしまいそうになりました(笑)。冬だったので、「温いお湯だと風邪をひかないかな…」と心配していましたが、じっくり浸かっていたら、体がポカポカになりましたよ。
仕上げに加温している方の浴槽に浸かりましたが、こちらもまた気持ち良かったですね。
なお、「したの湯」には洗い場が一カ所しかないので要注意です。
うえの湯
「うえの湯」と「おくの湯」は大正棟の東側(上流側)に位置する建物の中にあります。自在館の大正棟からは、屋根の付いた渡り廊下で繋がっており、雨や雪を気にせず行き来することが可能です。
※写真は自在館の公式サイトより
こちらが「うえの湯」です。タイル張りの浴槽が特徴で、全体的に昭和な香りがする浴室。「したの湯」と同様に源泉そのままの浴槽と加温浴槽、さらには水深が浅い寝湯まで完備されています。
この温いお湯で寝湯というのは、反則でしょう。あまりの気持ち良さに、朝から1時間以上浸かってしまいました。
こちらも長湯しているお客さんが多く、ほとんどの方が本を読みながら湯船に浸かっていました。その本は自前なんでしょうかね。読書をしながら入浴する人がこんなに多い温泉は初めて見ました。
なお、「うえの湯」と、この後紹介する「おくの湯」には洗い場が複数あります。体を洗うのであれば、この2箇所がおススメですね。
おくの湯
※写真は自在館の公式サイトより
最後に紹介するのが「おくの湯」です。こちらも「うえの湯」と同様に、源泉そのままの浴槽、加温浴槽、温めの寝湯に分かれています。こちらは一番近代的な浴室という印象。雰囲気という点では他の浴室に比べて見劣りしますが、お湯の気持ち良さは同等のものでした。
こちらの浴室でも読書をしていらっしゃる方が多数いました。
自在館の貸切風呂
自在館に泊まった場合、栃尾又温泉共同の3つの大浴場の他に、3つの貸切風呂も利用することができます。貸切風呂は自在館宿泊者専用で、利用するためには事前予約が必要です。
貸切風呂の予約方法
貸切風呂を利用するためには、ロビーに置いてある予約簿に部屋番号を書いておく必要があります。1組あたりの利用時間は45分。また、利用者が集中するゴールデンタイム(15:00~22:25)は、1組1回までという制限が設けられていました。
貸切風呂は3ヶ所あるので、ゴールデンタイムに1ヶ所、深夜に1ヶ所、早朝に1ヶ所を予約させていただきました。
貸切露天風呂 うけづの湯
こちらが貸切露天風呂、うけづの湯。自在館で入れる唯一の露天風呂です。深夜に入ったため景色は見えませんでしたが、昼間であれば渓流を見ることができるのだとか。
比較的小さな浴槽で、2~3名で入ったらいっぱいになりそうな感じ。洗い場はありません。
ここのお湯はしっかりと加温されていました。「露天風呂も温いお湯だったら本気で風邪をひきそう…」と心配していましたが、杞憂でした。寒空の下、温かい露天風呂に入るのは、このうえない贅沢ですね。
余談ですが、湯船の縁に、何故か可愛い猫の置物が置かれていました。
貸切風呂 たぬきの湯・うさぎの湯
たぬきの湯(左)とうさぎの湯(右)。貸切風呂とは思えないほど大きな浴室です。小さな温泉旅館の大浴場くらいの大きさはあると思います。
こちらの貸切風呂は、元々は男湯と女湯として使われていたのでしょうか。浴室が隣り合っており、造りはほぼ同じです。どちらも加温されたお湯をかけ流しで楽しむことができます。
なお、それぞれの脱衣所や浴室にたぬきやうさぎの置物が置かれています。そういった遊び心を感じることができるのも、この貸切風呂の魅力と言えるでしょう。
自在館の食事
自在館は食事にも湯治宿としてのこだわりを感じます。旅館などは食べきれない程の量の食事が出てくることが多いですよね。自在館の食事はバランスが良く、適量。長期間滞在すれば、たちまち健康になるんじゃないかというお食事が出されるのです。
夕食、朝食ともにロビーの隣の食堂でいただきました。
夕食
こちらが自在館の夕食です。…と言ってもこれが全てではなく、色々なお料理が順番に出てきました。
お盆のセンターに鎮座するのは「車麩とごぼうのごま酢」(左)と「舞茸の大葉和え」(右)。派手さはないものの、しみじみと美味しいいぶし銀な品々です。こういう料理が出る呑み屋があったら通いそうだなぁ。
ニジマスのお造り(左)と岩魚の塩焼き(右)。これは美味くないわけがないですよね。
里芋まんじゅう(左)と鶏むね肉のみぞれ煮(右)。個人的にはみぞれ煮がドストライクな味付けでした。とても優しい味…。
豚汁(左)、牛乳寒天(右)でフィニッシュ。牛乳寒天はまるで飲み物のような喉越しの良さでした。
写真には撮っていませんが、魚沼産のコシヒカリを使ったご飯も美味しかったですよ。多すぎず少なすぎず、ちょうど良い量のお食事でした!
ちなみにお酒は「秘湯ビール」というクラフトビールをいただきました。他にも緑川、八海山などの地酒、越後ワインなども取り扱っています。夕食後も温泉に浸かる予定だったので、お酒は程々にしておきました。
朝食
こちらが自在館の朝食です。
野菜、魚、そして発酵食品がバランス良く摂取できる健康的な朝食。普通のご飯かお粥かを選ぶことができます。
そして朝食のメインと言っても過言ではないのが、「栃尾又温泉のラジウム納豆」!
新潟県産の大粒の大豆を使い、地元魚沼市で生産されている納豆です。大豆を蒸かす際に栃尾又のラジウム温泉が使われているそうで、栃尾又温泉の名物として知られています。大粒で、食べ応えのある納豆でした。ラジウム納豆はお土産でも買えるので、気になる方は是非。
栃尾又温泉自在館へのアクセス
車でのアクセス
■関越道の小出ICから国道352号線等を経由して約20分
鉄道でのアクセス
■上越新幹線の浦佐駅から無料送迎バス有。
※ただし、送迎バスの時刻が決まっているので、事前に公式サイトで確認してください。
バスでのアクセス
■上越線の小出駅から南越後観光バスの路線バス栃尾又温泉行きに乗車し、約30分。終点の「栃尾又温泉」で下車。
【参考】南越後観光バス
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|投稿:2022.02.24 | 最終更新:2022.02.24 |カテゴリ: 新潟県
日本海フィッシャーマンズケープで名物の鯛茶漬けを食べた(福浦@新潟県柏崎市)
新潟県の中越地方にある柏崎市。
入り組んだ海岸があり、好漁場が多いことで知られる町です。特に、鯛は新潟県内屈指の漁獲高を誇り、柏崎市では昔から鯛料理がよく食べられてきました。今回は、そんな柏崎市で誕生した鯛を使ったご当地グルメ、鯛茶漬けを紹介したいと思います。
日本海フィッシャーマンズケープにある人気店、福浦
柏崎を東西に貫く国道8号線沿いに、日本海フィッシャーマンズケープがあります。ここは、地元で採れた海産物を買うことができる鮮魚センターや、海の幸を食べることができる飲食店が集結している複合商業施設です。大型バスも収容可能な広い駐車場を有しており、観光客にも人気の高いスポットになっています。
目移りしてしまいそうな程店が並んでいますが、今回は「福浦」さんにお邪魔しました。店の外壁にも書かれているとおり、こちらでは柏崎名物の鯛茶漬けをいただけるのです。
ちなみにこちらの建物、1階に駐車場、2階にお土産屋さん、3階に海鮮レストランである福浦があります。福浦に行く場合は、2階のお土産屋さんを通り、3階に上がる必要があります。
福浦は、サービスエリアやドライブインのレストランのように、先にレジにて注文と会計を済ませてから、席に座るスタイル。団体客などにも対応できるよう、多くのテーブルが並んでいます。新型コロナウイルス感染症への対応として、それぞれのテーブルに飛沫防止のアクリル板が設置されていました。
海鮮自慢の店「福浦」で鯛茶漬けを食べてみた
こちらが柏崎名物、鯛茶漬けです!
福浦の鯛茶漬けは少しアレンジされており、「鯛めしの鯛茶漬け」という名前で提供されていました。アレンジについては後述しますね。鯛茶漬けに加え、刺身と小鉢が付いてきます。
食べていきましょう。
福浦の鯛茶漬けには、他の店とは違ったアレンジが加えられています。ご飯が白飯ではなく、鯛めしなんです。鯛の出汁で炊かれ、鯛のほぐし身が入った鯛めし。そして鯛めしの上には鯛の香り揚げ、さらにはイクラ、海苔、三つ葉がトッピングされています。
なんて豪華な…!
サックリとしてジューシーな香り揚げを食べ、さらにはイクラや海苔で味の変化を楽しみつつ、鯛めしを食べ進めていきます。うーん、これだけでも十分に美味しい!
しかし、これで終わりではありません!
鯛めしの上から出汁を注ぎ込み、お茶漬けにしていただきます。
うおおおお!なんて贅沢な!
お茶漬けになった鯛めしをサラサラとかきこむようにしていただきます。言うまでもなく美味い!鯛の骨からとったお出汁は上品な中にもしっかりとした味があり、非常に美味しかったです。
あまりにも美味しかったので、鯛茶漬けを食べ終わった後、お出汁も完飲してしまいましたよ。
こちらは後入れの岩海苔、ごま、ワサビ。食べ進めながら加えると、良いアクセントになります。
今回は鯛茶漬けの他に、真鯛とキスのお刺身が付いてきました。
正しい食べ方なのかどうかは分かりませんが、真鯛のお刺身をお茶漬けにくぐらせて食べたら、少しミディアムレアになって美味しかったですよ。
福浦のメニュー
福浦のメニューを紹介します。先述したように、席につくまえに注文と会計を済ませるため、店の外とレジ前にメニューが掲示されています。
メニューはまさに海鮮づくし!新鮮な海の幸をふんだんに使った丼物が並びます。変わり種として、新潟県名物のタレカツ丼をアレンジしたえびタレカツ丼や、鯛めしいなりなども。色々を食べ比べてみたいですね。
また、食事をすると、150円でドリンクバーが利用可能です。
福浦へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■北陸道の米山ICから約3分
駐車場は日本海フィッシャーマンズケープの共同駐車場を利用可能です。駐車場は普通車200台が停められます。
鉄道でのアクセス
■JR信越本線の青海川駅から徒歩20分
なお、青海川駅は「日本一海に近いところにある駅」として有名な駅。ホームからの景色も素晴らしいので、鉄道で訪れるのもおススメだと思います。
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|投稿:2021.05.24 | 最終更新:2021.05.24 |カテゴリ: 新潟県
素晴らしき山村風景!山古志の棚池群を巡ってみた(新潟県長岡市)
新潟県中部、長岡市と魚沼市に挟まれた山中に山古志という村がありました(現在は長岡市に編入)。2004年に発生した新潟県中越地震により甚大な被害を受けた村なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回は山古志で見ることができる美しい風景を紹介します。
まずは山古志の地図をご覧ください。斜面という斜面に物凄い数の池があります。気になって調べてみると、「棚池」というこの地方特有の池なんだとか。
実は山古志は世界でも屈指の錦鯉の産地として、その筋では有名なようです。この棚池で錦鯉を養殖し、世界各地に出荷しているわけですね。
また、棚池には他にも役割があります。冬には凄まじい量の雪が積もる山古志。その豊富な雪解け水は稲作にも利用されています。しかし、冷たい水は稲作には適さないため、一旦棚池に水を貯め、日光で温めてから田んぼに供給しているのです。
そんな雪国山古志特有の棚池。とても美しい風景だと聞いていたので、実際に見に行ってきました。棚池のビューポイントはいくつかあります。この記事では私が訪れた5ヶ所を紹介したいと思います。
■この記事の目次
1.やまこし復興交流館「おらたる」で情報を仕入れよう
2.棚池ビューポイント① 山古志小学校付近
3.棚池ビューポイント② なごみ苑付近
4.棚池ビューポイント③ にこにこひろば前
5.棚池ビューポイント④ 薬師の陵付近
6.棚池ビューポイント⑤ 金倉山中腹
1.やまこし復興交流館「おらたる」で情報を仕入れよう
2.棚池ビューポイント① 山古志小学校付近
3.棚池ビューポイント② なごみ苑付近
4.棚池ビューポイント③ にこにこひろば前
5.棚池ビューポイント④ 薬師の陵付近
6.棚池ビューポイント⑤ 金倉山中腹
やまこし復興交流館「おらたる」で情報を仕入れよう
棚池のビューポイントは村内の様々な場所に点在しています。事前に情報を仕入れたい場合は、竹沢地区にあるやまこし復興交流館「おらたる」に行ってみましょう。
建物に入ると、山古志特産の錦鯉がお出迎え。
館内では中越地震に関する展示を見ることができる他、山古志のお土産を買うこともできます。また、山古志村内の詳しい地図が書かれたパンフレットなども置かれているので、初めて山古志を訪れた方は是非立ち寄ってみてください。
やまこし復興交流館「おらたる」へのアクセス〕
■関越道の堀之内ICから県道23号線、国道291号線を経由して約20分
■関越道の小千谷ICから国道291号線を経由して約30分
※村内はアップダウンがあるため、棚池巡りをする場合は車で訪れるのがベストです
棚池ビューポイント① 山古志小学校付近
最初に紹介するのはこちら。山古志中学校の少し北側、県道から見た棚池です。緩斜面に所狭しと並ぶ長方形の棚池が印象的です。
場所はこの辺り。「おらたる」から約1kmの場所です。残念ながら駐車場はありません。
棚池ビューポイント② なごみ苑付近
ビューポイント①から900m程県道を走ると、なごみ苑という入浴施設が見えてきます。
なごみ苑の少し北側の県道からの眺めもおススメ。より近くから棚池を見ることができます。
棚池ごしに眺める集落も良いアクセントになっています。
場所はこちら。「おらたる」から約2km。ビューポイント①と同様駐車場はありませんが、次に紹介するビューポイント③の駐車場から近いので、車を停めて歩くのも良いかもしれません。
棚池ビューポイント③ にこにこひろば前
ビューポイント②から400m程県道を走ると、「にこにこひろば」という雑貨店が見えてきます。「にこにこひろば」の向かいには数台分の駐車場があり、展望スペースも用意されています。
ただ、目の前に木が…。先述した2ヶ所に比べると、眺望はあまりよくありません。木々の間から棚池を眺める形となります。
悔し紛れに、木々の隙間からズーム機能を駆使して撮ってみました(笑)
なお、「にこにこひろば」は雑貨だけでなく、カレーライスやおにぎり、アイスクリームなどの軽食も扱っているようです。棚池の風景を眺めながら軽食をいただくのも良いでしょう。
場所はこちら。「おらたる」から約2.5km。これまで紹介してきたビューポイント①~③は比較的近い場所に集中しています。
棚池ビューポイント④ 薬師の陵付近
次に紹介するポイントはこちら。
これまで紹介したビューポイント①~③がある県道23号線を離れ、県道551号線に入ります。これから紹介するビューポイント④、⑤は、離合できる箇所が少ない細い道を通らざるをえないため、運転に自信の無い方はやめておいた方が無難です。
「薬師の陵」という場所の近くからは、虫亀地区、竹沢地区の棚池や棚田、さらにはその奥の方に見える山々を一望することができます。非常に開放的な風景です。
前後の道は狭いですが、このビューポイント付近だけは路肩にスペースが設けられています。
棚池ビューポイント⑤ 金倉山中腹
最後にとっておきのビューポイント、金倉山中腹を紹介します。
ビューポイント④がある県道551号線からも離れ、林道を登っていきます。舗装はされていますが、とにかく道幅が狭く、すれ違える場所は数える程しかありません。なかなか骨が折れる道のりですが、苦労して訪れる価値のある絶景が待っています。
これが金倉山中腹からの景色です!
眼下には棚池と棚田、そして山古志の山々が広がっています。鏡のように青空を映し出す棚池と黄金色の棚田。本当に美しい!日本を代表する農村風景だと思います。
非常に素晴らしい景色なのですが、残念ながらこちらにも駐車スペースはありません。それどころかすれ違いのスペースすらほとんどありません。
ビューポイントから500m程進み、小千谷市に入ったところに駐車場があります。少し離れてはいますが、落ち着いて景色を眺めるのであればこちらを利用するのがおススメです。
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|投稿:2020.11.17 | 最終更新:2020.11.17 |カテゴリ: 新潟県
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