矢木沢ダム・奈良俣ダム放流見学【後編】
5月18日(日) |
矢木沢ダムの放流を観終わった我々は、次の放流を行う奈良俣ダムへ。
…の前に昼食を摂るために、ダムから少し下ったところにあるホテルサンバードへ。
今回の旅はダムづくしであるが、昼食もダムを食う!
こちらがみなかみ町名物、みなかみダムカレー!
ダムカレーは全国にあるが(当ブログでも、以前、相模ダムカレーを紹介した)、ダムが多いみなかみ町は、ダムカレーの種類もまた豊富だ。
ダムには様々な形状があるが、ロックフィルダム(奈良俣ダム)、アーチ式ダム(矢木沢ダム)、重力式ダム(藤原、須田貝、相俣ダム)と、3種類ものダムがひしめき合う地域もなかなか珍しい。
このみなかみダムカレーは、ダムマニアの方が監修するという徹底ぶりで、ダムの堤体がリアルに表現されている。
ちなみに、今回食べたのは、アーチ式ダムを模したダムカレーだ。
さらには矢木沢ダム氷!
真夏に食べたい一品だが、高原であるこの地はまだまだ肌寒い。
キーンと来る頭痛に耐えながら、ゆっくりと完食した。
13:00
先ほどの矢木沢ダムの混雑を考えると、奈良俣ダムも駐車スペースを探すのに難儀しそうなので、早めに向かう。
そして案の定混み始めているダムの前。
大きな三脚を持ったカメラマンたちが、既に場所を確保し、放流の瞬間を待っていた。
奈良俣ダムは全国でも屈指の規模を誇るロックフィルダム。
放流はダムの本体に付いている、滑り台のような水路から行われる。
「どうせなら真正面から!」ということで、水路の正面に架かる橋から眺めることにした。
至近距離から放流が眺められる場所なので、当然混み合っている。
ただ、奈良俣ダムの場合、矢木沢ダムほど久々の放流ではないので、混み方も幾分か穏やかだ。
14:00
奈良俣ダムの放流が始まる。
矢木沢ダムとは打って変ってサラサラとした、穏やかな放流。
無機質なコンクリート水路が、水流で白くなり、とても綺麗だ。
水飛沫を浴びるといったことはないが、涼しい風が吹いてきており、爽やかな放流だ。
14:40
奈良俣ダムの本気!
水路の正面から脇に移動し、一番近くから放流を眺めてみる。
離れた所から見ると、優雅で美しい放流だったが、至近距離だと吸い込まれそうな迫力がある。
これもまた良いものだ。
本日は、日本でも屈指の知名度を誇るダムの放流を2つも見ることができた。
あぽろ君と共に大満足で帰路につく。
15:30
帰るにはまだ早いので、同じみなかみ町内にあるJR上越線の土合駅へ。
鉄道ファンや登山者にはお馴染みの駅である。
新潟県との県境に聳える谷川岳の登山口であるのと同時に、ある特殊な構造を持っている。
勿体ぶるのも意味がないほど、よく知られているのであるが、ここ土合駅は地底70mに位置する、日本一のモグラ駅。
ご覧のように、長い長い階段(486段、長さ338メートル!)をひたすら下らないと、ホームに辿りつけないのだ。
ひんやりとした空気の中、軽快にホームへと駆け下りてゆく。
行きは良い良い、帰りはキツイ…だろうなぁ。
長い長い階段を下りきったそこは、非日常の世界。
同じ地下駅でも、都会の地下鉄駅とは違い、薄暗く、静かで不気味な空間が広がっている。
ホームを行ったり来たり、一しきり雰囲気を楽しんだ後は、心臓破りの階段を心行くまで楽しんだ。
今日は日帰りの旅。
迫る夕暮れの時に追われながら、みなかみ町を後にし、沼田市にやってきた。
沼田と言えば、河岸段丘。
片品川が作り上げる沼田の河岸段丘は全国でも屈指の規模であり、旅の締めくくりに、その姿を見ておこうということになったのである。
河岸段丘を一望することができる場所は意外と少なく、ようやく満足のゆく風景に出会った頃にはすっかり日も落ちていた。
段差になった幅広い谷を高速道路が一跨ぎにするという見事な風景であった。
ダム、トンネル駅、河岸段丘…。
あぽろ君との旅は決まってマニアックな内容になるが、こういう旅もたまには良いだろう。
JR上越線の渋川駅で彼を下し、帰路についたのである。
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|投稿:2015.04.23 | 最終更新:2018.06.11 |カテゴリ: 旅行記
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