旅行記 9月のアイスランド【1-1】初めてのヨーロッパ
2016年9月16日(金) |
乗り合いタクシーで成田空港へ
4:00
日常から飛び出す旅は、やはり非日常な時間からスタートする。
長野県松本市にある自宅から乗り合いタクシーで成田空港へ。長野県に本社を置く中央タクシーは、主に長野県内から成田・羽田・中部国際の各空港への乗り合いタクシーを運行している。高速バスで行くよりも高くつくが、自宅から乗り換えなしで空港まで直行できるのが魅力だ。この日は他に客はおらず、快適に車内で寛ぎながら、空港に着くことができた。
成田空港
9:00
ベトナムの時は登山用ザック1つだったので、全ての荷物を機内に持ち込んだが、今回はさすがにそうはいかない。大きなスーツケースをゴロゴロ引きずる旅だ。
荷物が多くなった要因としては、やはり寒い地域に行くからだろう。9月と言えば日本は残暑が厳しい頃だが、アイスランドは10度を下回る。「日本の初冬」といった感じだ。スーツケースの中をフリース、コート、手袋…といった防寒着たちが占領する。
あと、変わった荷物としては水着(アイスランドと言えば温泉!)、登山用のレインウェア(雨が多いらしい)、三脚(もちろんオーロラ撮影のため)…。その他は通常の海外旅行のアイテムが詰まっている。それでもスーツケースがデカいため、今はややスカスカしているが、帰りはお土産も加わってギュウギュウになるのだろう。
序章でも述べたが、日本からアイスランドへは、直行便がない。ロンドン、アムステルダムまたはコペンハーゲンで乗り継ぐのが一般的だ。今回の旅では、まずはスカンジナビア航空でデンマークのコペンハーゲンへ飛ぶ。
スカンジナビア航空 成田11:40→コペンハーゲン16:05
11:40
定刻通り、成田空港を出発。コペンハーゲン着は約4時間半後…ではなく、時差があるので、約12時間半後の16時5分。
まずは出発を祝うことを口実に、プシュッとビールを開栓。ガイドブックを見ながら気分を高める。
13:40
出発から約2時間が経過。日本海を渡り切り、ロシア上空に差し掛かろうというところで機内食。西洋風の肉、サラダ、固いパン、そして謎のケーキ。缶ビールは飲み干してしまっていたので、赤ワインをいただく。ツマミは安っぽいチーズ…うーん、まぁこんなもんか。
狭い狭いエコノミークラスのテーブルで機内食を食べるのは、結構面倒な作業だが、終えてしまうと果てしなく退屈な時間が始まる。備え付けのモニターでゲームに興じる、思い出したかのように現在地を確認する、眠ろうと試みる、お絵かきをする…。有り余る時間と狭い座席は苦痛だったが、時々雲の合間から顔をのぞかせるシベリアの針葉樹林とキラキラと輝く大河がとても美しかった。
10時間半経過。いよいよ北欧の上空へ。窓の外には無数に湖が点在する大地…フィンランドか。やがて巨大なボスニア湾も一気に終えてスウェーデン、そして小さな島が見えてきた。デンマークだ!!
コペンハーゲン空港
15:00(デンマーク現地時間)
何故か、予定よりやたらと早く、コペンハーゲン空港に到着。
床には木が使われ、全体としてシンプルな北欧っぽいデザイン。「北欧っぽさ」ってよく分からないけど、何となく涼しげな感じが…。
こちらでは3時間ほどの時間があるので、空港内を散歩。チョコレートなどのお菓子、化粧品を扱うテナントが並び、全体的にあまーい香りが漂う。お酒売り場にはヨーロッパ各地のワインとウイスキーがズラリ。スモークサーモンには心惹かれるが、ちょっとお高かったので我慢!
結局コンビニエンスストアで現地のビールを買い、搭乗口前でチビチビと飲む。お供はスモークサーモンのパテ入りサンドイッチ。美味い!
しかしビールはイマイチ好みに合わなかったかな?
いよいよ世界最北の首都、アイスランドのレイキャビクへ―。
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|投稿:2017.01.29 | 最終更新:2019.02.13 |カテゴリ: 旅行記
旅行記 9月のアイスランド【目次】
【序章】
【1日目 2016年9月16日(金)】 |
1-2 デンマークからアイスランドへ
【2日目 2016年9月17日(土)】 |
2-2 ブルーラグーン
2-3 オーロラツアー
【3日目 2016年9月18日(日)】 |
3-2 グトルフォス
3-3 ゲイシール
【4日目 2016年9月19日(月)】 |
4-2 初めての氷河
4-3 氷河湖、ヨークルスアゥルロゥン
4-4 セリャラントスフォス
【5日目 2016年9月20日(火)】 |
5-2 夕暮れのレイキャビク
【6日目 2016年9月21日(水)】 |
【7日目 2016年9月22日(木)】 |
【関連記事:まとめ】 |
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|投稿:2017.01.19 | 最終更新:2019.02.13 |カテゴリ: 旅行記
旅行記 9月のアイスランド【序章】
2016年4月 |
唐突だが、新婚旅行である。
良縁に恵まれ、私も人生の伴侶を得ることができたわけだが、そのことについてはまぁ置いておいて…。
旅行先を決めるにあたり、それぞれ大きな希望を持っていた。
「オーロラが見たい」という嫁の希望と、「絶景を飽きるほど見たい」という私の希望。
まず、オーロラが見られる旅行先としては、
- アラスカ
- カナダ
- スカンディナビア(ノルウェー・フィンランド等)
- アイスランド
大きく分けて4地域がある。
事前にネットで調べた情報をまとめると、オーロラが見られる確率が高いのは1、2。
しかし1、2の場合は見られる時間が遅く(0時過ぎ)、昼間の観光に影響が出やすい。
また、気温がマイナス30度を下回るなど、厳しい気候での鑑賞となることがあるらしい。
一方3、4は、出現の確率は1、2に劣るものの、見られる時間が比較的早いそうだ。
また、海流や偏西風の影響で、高緯度の割には気温が高いとのこと。
どこも一長一短であり、どこを選ぶかは完全に好みになってしまうだろう。
我々も各地域のオーロラ事情、オーロラ以外の観光事情、予算、治安等々、色々と調べ尽した結果、アイスランドを選んだ。
アイスランドとは…?
上の地図をご覧いただけると分かるように、日本人がよく目にする「日本を中心にした地図」上では、アイスランドは左隅にポツンとある島国。
非常にマイナーである。
職場や友人に新婚旅行先を伝えた際も、「アイスランド?どこだっけ?」とか「イギリスの隣だっけ?(それはアイルランド!)」など、皆さんピンと来なかった様子。
日本政府観光局調べの「各国・地域別 日本人訪問者数」によると、2014年にアイスランドを訪問した日本人の数はたったの13,340人。
他の欧州各国(フランス:784,423人、ドイツ:670,804人、スペイン:475,058人、イタリア:423,202人など)と比較しても、非常に少ない。
実際に行こうとしても、直行便がない、「地球の歩き方」がない、物価が高いなど、ハードルの高さばかりが目立つ。
一方で、アイスランドは様々な統計において「世界一治安が良い国」とされている。
日本人の訪問者数は数こそ少ないものの、年々増加傾向にあり、海外旅行先としては注目株と言えるかもしれない。
さらにYahoo!でもGoogleでも良いので、「アイスランド」で画像検索してみて欲しい。
まるで絵画のような美しい大自然の写真が出てくる出てくる。
自然が好きな方は、これだけでテンションが上がるのではないだろうか?
アイスランドについて調べる
往復の飛行機やらホテルやらはツアー会社を通じて手配したが、旅の行程を考えるためには、やはりその国の魅力を調べなくてはならない。
そんな時のために、海外旅行のバイブル「地球の歩き方」があるわけだが、アイスランドにはそれがない…。
まず、代わりとなる書籍を探してみた。
図書館で借りた『アイスランド・フェロー諸島・グリーンランド 素晴らしき自然景観とオーロラの魅力』 (旅名人ブックス)。
アイスランドの各都市、滝、氷河、山が事細かに紹介されている。
観光客があまり訪れなそうなエリアも含め、かなり詳細に記されているので、腰を据えてアイスランドをゆっくり巡りたいという方は必読だ。
そうでない方も、非常に旅情を掻き立てる文章なので、是非とも読んでいただきたい。
もう一冊がこちら。
『アイスランド 地球の鼓動が聞こえる―――ヒーリングアイランドへ 』(地球の歩き方GEM STONE)。
「地球の歩き方」の別シリーズ版で、本家よりもだいぶ簡素な感じ。
写真が多くてビジュアル的には見やすいが、情報量は「地球の歩き方」や上記の旅名人ブックスの足下にも及ばない。
首都のレイキャビクを拠点にして、日帰りツアーに参加するだけであれば、事足りそうだけど…。
そして何よりも頼るべきは、やはりインターネット。
トリップアドバイザー、フォートラベルなどの口コミ情報サイトが非常に役立った。
特に飲食店については、ガイドブックでは情報が十分に得られず、ほとんどをネット上での口コミで選んだ。
また、旅慣れた諸先輩方の旅行記などは、海外旅行初心者の我々にとってはとても参考になった。
本旅行記も、これからアイスランドを旅行しようと考えている方にとって、参考となるような情報を載せていきたいと思う。
なるべく…ね。
…とまぁ、アイスランドの情報を仕入れたり、オーロラ撮影のための三脚(2,000円以下の安いやつ)を買ったりしていたら、あっという間に旅立ちの時はやってきた。
2016年9月16日(金)~9月22日(木)。
驚きと感動に満ち溢れた5泊7日の旅が、今始まる!!
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|投稿:2017.01.19 | 最終更新:2019.02.13 |カテゴリ: 旅行記
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