旅行記 2018年GWの小笠原【4-1】雨の日の父島の過ごし方≪前編≫
2018年5月4日(木) |
雨の日の父島の過ごし方① 小笠原海洋センターで亀と戯れる
父島での3日目。遂に来てしまいました、雨!小笠原諸島は降水量が多い亜熱帯の島なので、覚悟はしていたのですが…。
まぁ、大嵐というわけではないので、気合いを入れて雨天の父島を楽しみましょう!「海のツアーの日に降らなかっただけマシだ」と、自分自身に言い聞かせながら…。
9:10
さて、レンタカーを走らせてやってきたのは小笠原海洋センター。こちらは小笠原の生物の保護・研究をしている機関。施設内ではウミガメが飼育されており、自由に見学することができます。
せっかくなのでウミガメの餌やりもやっていきましょう。大人用の餌(キャベツ)と子ども用の餌(魚)の両方を購入。それにしても子ガメの方が良いもの食べてるんですねぇ。あくまで人間目線ですが…。
まずはアオウミガメ(大人)にキャベツを与えてみました。キャベツを持った状態で水槽に近づくと、「餌をよこせ!」と言わんばかりに近寄ってきて、一生懸命に首を伸ばしてきます。体長が60センチメートルにも及ぶ亀が迫って来るので、物凄い迫力…。
キャベツを投げ込むと、あっという間に口の中へ。
別の水槽にいるアカウミガメ。海洋センターで一番の巨体の持ち主で、体長は80センチオーバー!
その姿はカメというよりも、最早怪獣!キャベツを与えると、強靭そうな顎をバクバクと動かして平らげてしまいます。この強い顎で、カニやエビ、ヤドカリなどの甲殻類も食べてしまうようです。油断したら、指ごと食いちぎられてしまいそう…。
子ガメもまた食欲旺盛。魚の切り身を水槽に落とすと、数匹が一斉に群がって争奪戦。前足で周りの子ガメを押しのけてまで餌に食らいつく姿に、親譲りの逞しさを感じました。
自分自身が亀になることもできます。亀の甲羅と台車が用意されているので、台車の上に腹ばいになり、甲羅の下に潜り込んでみましょう。甲羅から首と手足を出してみれば、気分は亀!記念撮影におススメです。
館内は亀に関する展示が充実しており、楽しむだけではなくお勉強することもできます。また、別途料金を支払えば、甲羅磨き体験や卵に触れることもできるようです。雨の日だけでなく、晴れた日にもおススメしたいスポットですね。
雨の日の父島の過ごし方② 雨の展望台を巡ってみる
霧が出ていなければ、展望台を巡るのも良いかもしれません。
10:20
島の東海岸にある長崎展望台に行ってみました。
標高125メートルという比較的高い場所から、兄島と兄島瀬戸を望むことができます。幸いにも兄島方面は雲がかかっておらず、展望を楽しむことができました。
空がドンヨリしているため、海の色も少し暗めのブルー。それでも美しさを保っているのはさすがですね。
長崎展望台は駐車場から少し歩道を歩くのですが、良く整備されているので、雨でも訪れることができました。
雨の日の父島の過ごし方③ いっそのこと泳いでみる
雨の日。海が荒れていなければ、海で泳ぐのもアリです。どうせ濡れますしね。
11:00
父島の北側にある宮之浜にやってきました。眼前に兄島が迫り、四方を陸地に囲まれたこのビーチは、波が穏やかな上にサンゴ礁が発達しており、初心者に人気があるビーチです。
雨は弱まっていましたが、少々肌寒く、泳いでいる人はほとんどいません。若干躊躇しましたが、気合いを入れて突入!
事前情報通り、サンゴ礁の広がりが凄まじく、入水してすぐにサンゴが現れました。3点セットは海渡でレンタルしたものの、ウェットスーツがないのでさすがに寒いですね。止まっていると寒いので、とにかく泳ぎます。
兄島海中公園程ではありませんが、比較的魚は多め。複雑に入り組むサンゴの群生地の中で、魚との鬼ごっこを楽しみました。しかし、夢中になりすぎて、不覚にもサンゴで手を切ってしまうことに…。大した怪我ではありませんでしたが、サンゴの群生地に生身で突入することの危険性を身をもって学ぶことになりました。
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|投稿:2018.08.30 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記
旅行記 2018年GWの小笠原【3-5】ウェザーステーションで夕日を眺めた
2018年5月3日(水) |
ハートロックカフェで夕涼み
本日は朝から海のツアーに参加。船に揺られ、岩をよじ登り、島の中を歩き、海を泳ぎ、全身をフルに使ったので、気持ち良い疲労感に襲われていました。
16:10
…というわけで、カフェで一休み。
ここは「竹ネイチャーアカデミー」が経営する「ハートロックカフェ」。島バナナシェイクとパッションフルーツシェイクを飲みながら夕涼みをします。あー、冷たくて、甘くて美味しい♪
思いの外日焼けしてしまい、全身が火照るように熱い…。小笠原の陽射しの強さを身をもって思い知りました。
夕日の名所、ウェザーステーション
本日の夕方から24時間、レンタカーを借りることになっています。父島の西海岸は路線バスが1時間に1本のペースで走っているのですが、集落のない東海岸は公共交通機関で訪れることはできません。せっかくならば島を一周したかったので、レンタカーを借りることにしたのです。
16:30
小笠原整備工場レンタカーのスタッフさんと待ち合わせ、事務所へ。軽自動車を借りました。
なお、レンタカーの予約はツアー予約完了後、すぐに行いました。父島にはレンタカー業者が2つしかなく、車の台数が限られているためです。島内を周遊するならツアーに参加するという手もありますが、自分で運転したいという方は可能な限り早い時期に手続きを済ませることをおススメします。
レンタカーでまず向かったのは、夕日の名所である三日月山展望台(通称:ウェザーステーション)。それほど広くない駐車場はほぼ満車。まだ日の入までは時間がありますが、さすがに人気がありますねぇ。
なお、ここまで登って来る途中、ウェザーステーションを目指しているであろう歩行者を何人か見かけました。麓の大村地区からの標高差は約150メートル。頑張るなぁ。
17:30
展望台に到着。既に多くの見物客がスタンバイしていました。皆さん持ってきている機材がハイレベル過ぎ!
展望台から南側を見ると、二見湾、我々が宿泊している扇浦地区、遠くには本日午前中に上陸した南島までもが見渡せます。
北側には人の営みは無く、父島近海の無人島(左から西島、瓢箪島、兄島)と太平洋が広がるばかり。1,000km先には大都会東京があるはずですが、それを全く感じさせない程静かで美しい海。
18:00
日が沈みます。集まった人々はそれぞれのカメラやスマホでパチリ。
残念ながら水平線付近に雲がかかってしまいましたが、それでも美しい日の入を見ることができました。
18:15
日の入を見て帰ろうとすると、ウェザーステーションの駐車場へと続く道がえらいことになっていました。2車線幅の道の半分は路駐だらけ!この道を登った先はウェザーステーションしかないので、通行の妨げにはならないとは思いますが、小さな離島でこんなにも多くの人が集まるとは…。
GW恐るべしですな。
海渡の夕食2日目 島寿司
18:55
「海渡」に戻ると、別のお客さんが夕食を食べ始めているところでした。茨城県からやってきた60代のご夫婦で、我々と同じ「おが丸」で父島入りし、昨日は母島に泊まっていたそうです。今夜から「海渡」に2連泊。楽しい夜になりそうですね。
今夜の夕食には島寿司が登場しました。さらにはカンパチのカマの煮つけや刺身など、昨日に引き続き、地魚が食卓を彩りました。
あまり写真は撮りませんでしたが、茨城のご夫婦や女将さんとの会話も弾み、美味しいと同時に楽しい食卓になりました。ご主人が焼酎を勧めてくれましたが、食後に車を運転する予定だったので、「また明日いただきます」と泣く泣くお断りました。
ご夫婦は「南島に行きたいが、体力的に不安がある」と、南島上陸ツアーへの参加申し込みを迷っている様子でした。「歩きやすい靴と、軍手さえ用意すれば、体力的にはそれほどハードではない」と伝え、女将さん共々猛プッシュしておきました。
セルフナイトツアー
せっかくレンタカーを借りているので、食後はドライブに出かけます。昨日参加した「竹ネイチャーアカデミー」によるナイトツアーが非常に良かったので、セルフナイトツアーを決行することにしたのです。その話を聞いた女将さんが、いくつか夜のオススメポイントを教えてくれました。
女将さんの教えに従い、まずは父島南部にある小港海岸へ。道路から海岸までは5分程歩く必要があるのですが、車のライトが消えるとさすがに真っ暗!迂闊すぎることに懐中電灯を忘れてしまったので、スマホのライトを頼りに進みます。
海岸までの道のりで何匹かのヤドカリと出会いました。
海に出るまでは森の中を歩くのですが、常に周囲からガサゴソと何かが動く音が聞こえ、内心ビクビク。強烈なまでの野生生物の気配。小笠原に来なければ味わえなかった、独特な緊張感が続きます。
小港海岸では星空と夜の海を見ながら、しばしまったり。
時期によっては夜光虫が見られるとのことですが、残念ながら今回は見られず。それでもこの満天の星空は、暗い夜道を歩いてくるだけの価値はあったと思います。
続いては父島の東海岸へと進路をとります。「日の出」ならぬ「月の出」、つまり水平線から月が昇る様子が見られるというので、東側の海を見晴らせる場所を目指します。
21:40
初寝浦展望台に到着。
到着した時間が遅かったのか、月は完全に昇りきっていました。
先程までは星空が見えていましたが、雲が増えてきたようですね。
21:50
セルフナイトツアーの締めとして、女将さんからおススメされたVERA小笠原観測局に立ち寄りました。こちらは国立天文台が設置した電波望遠鏡のアンテナ。大きさは20メートルもあり、父島最大の建造物なのだそうです。
VERAとは、銀河系の3次元マップを作る国立天文台のプロジェクトのこと。日本の最果てに建つこのアンテナは、銀河系の構造を解き明かす国家プロジェクトの一端を担っているのです。
なお、このアンテナは形がキノコにやや似ていることから、「グリーンペペ」ならぬ「オレンジペペ」と呼ばれているようです。
急遽思い付きで開催したセルフナイトツアーでしたが、女将さんのアドバイスもあり、非常に有意義なものになりました。明日はレンタカーで父島を周遊します。
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|投稿:2018.08.26 | 最終更新:2019.11.09 |カテゴリ: 旅行記
アザラシの見える宿 民宿スコトン岬 宿泊記(北海道礼文町)
驚くべきロケーション!崖の下に建つ宿、「民宿スコトン岬」
北海道の北の端の端にある礼文島。2018年の7月、人生で2回目の礼文島へ行ってまいりました。以前訪れた際に非常に気になる宿があったため、今回満を持して泊まってみることにしました。
どう気になるのかというと、とにかくロケーションが凄まじいのです!
礼文島の最北端にあるスコトン岬(紹介記事はコチラ)。最果て感と旅情に溢れる、岬らしい岬です。観光バスもひっきりなしにやってくる、礼文島北部随一の観光地と言えるでしょう。
さて、右側の崖の下に茶色い屋根があることにお気づきでしょうか?
そう、スコトン岬の崖の下にあるこの建物こそ、私が以前から気になっており、今回紹介する「アザラシの見える宿 民宿スコトン岬」なのです。
崖の下の波打ち際という思い切ったロケーション。ここまで荒々しい場所に建つ宿は、なかなかないでしょう。
シンプルながら清潔感のある館内
ロケーションは荒々しいですが、館内は清潔感がありとても過ごしやすい空間。木目調のフローリングの廊下はピカピカに磨かれており、非常に清掃が行き届いているという印象。
館内には部屋が6室あり、今回利用したのは5~6人で泊まれる大部屋。家族5人で泊まりました(家族が思い思いに寛ぐ見苦しい写真で申し訳ありません…汗)。
客室は飾り気がなくシンプルな印象。部屋の雰囲気を重視する向きには少々物足りないかもしれませんが、必要最低限のものは揃っています。窓からは日本海を望むことができ、朝には日の出を見ることもできます。
民宿なので、風呂、トイレは共同です。
ウニ!昆布!ホッケ!夕食は礼文島の食材に舌鼓
この宿の魅力はロケーションだけではありません。食事もまた絶品なのです。
夕食は地元礼文島で採れた魚介類を中心としたもの。
先付けは「数の子松前漬け」と「もずく酢」。御造りは「ホッケ」、「ボタンエビ」、「サクラマス」。
ホッケは勿論礼文島産。ホッケの刺身は初めて食べましたが、脂が乗っていて、クセがなく美味しい!
鍋物として「ウニすき焼き」!
卵の代わりにウニを使った贅沢すぎる一品!「すき焼きにウニ!?合うのかぁ?」と思いながら食べてみると、意外や意外!ウニの濃厚なまろやかさが醤油味の割下にベストマッチ!
煮物は「礼文島産 柳の舞の煮つけ」。「柳の舞」とはメバルの一種で、北海道や東北で水揚げされているようです。柔らかく煮込まれた身は、味がよく染みていて美味しい。添えられた昆布は礼文産でしょうかね。
「礼文茶碗蒸し ~昆布だし いくら添え~」。
「ウニ3種盛り」。さすがは礼文島。惜しみなくウニが登場しますね。生ウニ、焼きウニ、ウニの一夜漬けの3種盛り。個人的には味が濃厚な一夜漬けが好みでした。お酒が進む味です。
フライも3種。「ホッケ」、「カキ」、「ホタテ」。こちらもジューシーで美味いですなー。
他にも礼文の昆布だしで炊いたご飯、昆布だしのすまし汁など、まさに「礼文フルコース」といった内容でした。
飲み物もまた地産地消にこだわっています。昆布エキスが入ったビール、昆布焼酎や昆布梅酒など昆布づくし!日本酒好きには、北海道の地酒のみ比べセットがおススメです。
ご飯もお酒も進む美味しい食事でした。
日本海を望む風呂、ウッドデッキ
風呂は宿の建物の隣にある小屋の中にあるため、一度サンダルに履き替えて向かう必要があります。小屋は海に面しており、風呂に入りながらのオーシャンビューを楽しむことが可能です。
場所柄、温泉は湧いていないため、沸かし湯なのが残念ですが、このロケーションはたまらないですね。湯船はコンパクトで洗い場は2ヶ所。家族風呂のような感じで、別の団体が使っている間は待つことになります。
宿と風呂の間にはウッドデッキがあり、海を眺めながら涼むことができます。今回は残念ながら見ることは叶いませんでしたが、運が良ければアザラシを見ることもできるようです。
そして、ウッドデッキから見る美しいご来光!
早朝に起きたら、着の身着のままで、水平線から昇る朝日を拝むことが出来るのです。朝日を見たら、部屋に戻って二度寝するのも良し、誰もいないスコトン岬で朝の散歩をするのも良し。いずれにしてもとても贅沢な時間を過ごすことが出来るのです。
昆布の存在感が光る健康的な朝食
朝は焼き鮭を中心とした、健康的で日本的な食事。オーソドックスな朝食に見えますが、さりげなく昆布が入っていますね。
右側の小皿はサーモン昆布重ね巻。スコトン岬の売店でも取り扱っており、ご飯にもお酒にも合う人気商品です。朝食で食べてみて気に入れば、帰りに売店で買うのも良いと思います。
民宿スコトン岬へのアクセス
民宿スコトン岬はひたすら遠いです。
礼文島唯一の玄関口である香深港からスコトン行きの路線バスに乗り、終点まで約1時間。路線バスで1時間と聞くと尻込みしてしまいそうですが、美しい海や丘、利尻富士、昆布漁の風景が車窓に広がるので、退屈することはありません。なお、筆者はバスの中からアザラシを見ることができました。
宿への足としては、香深港から送迎車を利用するという手もあります。ただし、好きな時間に迎えに来てくれるわけではありません。路線バスよりも本数が少なく、やや利用しにくいのが難点ですが、料金は無料で、さらにバスよりも乗車時間が短い点がメリットと言えるでしょう。送迎車を利用する場合は、事前に宿に連絡をして、時刻を確認しておきましょう。
いずれにしても、遠く辺鄙な場所にあるのが、「アザラシの見える宿 民宿スコトン岬」なのです。この日本の最果ての宿に泊まるからには、是非ともこの「不便さ」も楽しんで欲しいと思います。
各種情報
レブニーズ : 民宿スコトン岬の他、お土産屋も経営。
礼文島観光協会 : 今、人気急騰中の礼文島を知るならこちらから。
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|投稿:2018.08.24 | 最終更新:2019.01.13 |カテゴリ: 北海道
旅行記 2018年GWの小笠原【3-4】兄島海中公園でシュノーケリング
2018年5月3日(水) |
兄島海中公園は熱帯魚ひしめく絶好のシュノーケリングポイント
12:15
「南島上陸」、「ドルフィンスイム」、そして予期せぬ「ホエールウォッチング」を終え、兄島海中公園に到着しました。
「公園」と言っても、何か施設があるわけではありません。父島と兄島に挟まれた海峡にあるこの場所は、透明度が高く、絶好のシュノーケリングポイントとして知られています。ここでお昼休憩兼シュノーケリングの時間。
昨日、「竹ネイチャーアカデミー」を通じて注文しておいたお弁当。船の縁に腰かけ、美しい海を眺めながらいただきます。
ボリューム満点で美味いっ!海で泳いでお腹が空いていたこともあり、あっという間に平らげました。
少し食休みした後はシュノーケリング。思い思いのタイミングで海に入り、船の周りで泳ぎます。
この辺りは深さは3メートル程。船の周辺は流れも比較的穏やかで、初心者向けのポイントと言えるでしょう。
何より濃い魚影!
兄島海中公園は父島近海で唯一餌付けが認められている海域らしく、魚の種類と密度が物凄いことになっています。
目の前を横切る群れ!触れてしまいそうな至近距離を泳ぐ魚たち。
そして美しいサンゴ!
余りにも美しく、楽しかったので、時間も忘れてひたすら泳いでいました。普段の運動不足が祟り、足が攣りかかったところで船に戻りました。
イルカを見ながら帰港
14:00
兄島海中公園でシュノーケリングを楽しんだ後は、一路二見港へと戻ります。
いやー、一生分泳いだ気分。泳ぎが苦手な我々夫婦がこれだけ楽しく泳げたのは、小笠原の海の美しさ、前日に参加したレッスンのおかげでしょう。あ…、あとウェットスーツを着ることによって得られる浮力も要因かな…?
船の縁に腰かけ、ダイナミックな景色をボーっと眺めます。
何気なくこんな奇岩があったり。
遠ざかりゆく兄島。過去には住民もいたようですが、水を得ることが難しい地形であったため、すぐに無人島になってしまったそうです。
そんな兄島ですが、平成の初期には空港建設の話が持ち出され、現在とまったく違った姿になる可能性がありました。調査の結果、兄島には生物多様性の観点から見て、非常に良好な自然環境が保たれていたことから、空港建設計画は見直しされました。
14:20
帰り道、再びイルカの群れと出くわしました。
本日最後のドルフィンスイムが始まりましたが、さすがに皆さん疲れ切っているご様子。一部の元気な方が海へ飛び込み、多くの方が船上から見守るという形になりました。私自身も先ほど足を攣りかけたので、無理をせず船の上からイルカを鑑賞。
もう年ですなー。
水中からイルカを撮影するのは至難の業でしたが、船上から撮るのも難しい!ミラーレス一眼の望遠レンズでイルカを狙ってみましたが、船が揺れるので、なかなかファインダーに収まらず…。
それでも、何とか息継ぎをするイルカの横顔を捉えることができました。
イルカとのふれあいを楽しんだ後は、二見湾へ。いよいよツアーの終わりが近づいてきました。
この時間は、多くのツアーが一斉に帰港するからか、色々な船と出会いました。
大人数が乗ることができる2階建てのクルーザー。初心者の我々は「ガイドの目が行き届く少人数ツアーが良い」と考え、大人数を募集するツアーは選択肢には入れませんでした。
ヨット。個人所有でしょうか。優雅ですなー。
シーカヤックは小笠原では比較的ポピュラーなアクティビティ。湾内を周る半日コースから、船でしかいけないビーチを目指す1日コースまで様々なメニューが用意されています。
こちらは座礁船、濱江丸。戦時中に日本海軍によって使用されていた貨物船で、サイパンから日本へ退避している途中、父島にて爆撃を受け、座礁してしまいました。
小笠原には多くの戦跡が残されていますが、濱江丸もその1つ。多くの観光客がその姿を見に訪れているようです。
半世紀以上を経て、船体は風化していますが、不気味なほどに存在感を放っています。
港に着く寸前、船長から「真下にウミガメがいます!」との声。
水中を泳いでいたので、姿をハッキリと見ることはできませんでしたが、確かに深緑色の巨大な物体が水中に漂っていました。
15:40
二見港到着。
南島の絶景に感動し、イルカと一緒に泳ぎ、偶然クジラと出会い、サンゴと熱帯魚が美しい海を潜り、ウミガメらしき影を発見し…。そんな内容が濃すぎたツアーが終わりました。
参加前は、船に酔わないだろうか、足の付かないところで泳げるのだろうかなど、不安がありましたが杞憂に終わりました。スタッフさんの対応も良く、素晴らしいツアーだったと思います。再び小笠原を訪れる機会があれば、また「竹ネイチャーアカデミー」のツアーに参加したい。そう思わせてくれる充実した内容でした。
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|投稿:2018.08.22 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記
旅行記 2018年GWの小笠原【3-3】イルカと泳いでみた
2018年5月3日(水) |
南島を離れ、いよいよ外洋へ
10:35
父島沖に浮かぶ南島にて絶景を堪能した後はドルフィンスイム。
絶景の宝庫、南島を後にします。
先程まで南島東側の海域を覆っていた濃い霧は徐々に晴れつつあるようです。往路では見ることができなかった父島の断崖絶壁を拝むことができました。
目の前に現れたのは千尋岩。赤い岩肌がハートの形に見えることから「ハートロック」とも呼ばれ、人気を集めています。雲が完全に晴れなかったので、その全容を見ることは叶いませんでしたが、スケールの大きさは十分に感じることができました。
続いて見えてきたのはジニービーチ。ここまで通じる道は無く、カヤックやボートでしか辿りつくことができない秘境のビーチです。
シーカヤックでジニービーチを目指すツアーにも参加してみたかったのですが、スケジュールの関係上断念しました。
ドルフィンスイム
父島と南島の海峡を抜け、いよいよ外洋へと進路をとります。「南島上陸」に続くイベント、「ドルフィンスイム」です。
船長が他の船と連絡をとりつつ、イルカの出現ポイントを探っている様子。ツアー客はウェットスーツと三点セットを装着し、海に入る準備をします。
そしてー。
11:00
イルカ発見!
船と並走するように泳ぐイルカの姿。歓声があがります。
イルカの群れを先回りしたところで、船長からGOサイン。一同大慌てで海に飛び込みます。
最初は慣れないもので、突然足の付かない外洋に飛び込み、右も左も分からずイルカの群れを見失ってしまいました。それでも、何度か入水を繰り返すうちに防水カメラでイルカの姿を捉えられるようになりました。
何度目かのトライで、ようやく撮影したイルカの姿。イルカは泳ぐ速度が速く、あっという間に通り過ぎてしまいましたが、何とかこの目に焼き付けることができました。
防水カメラは経年劣化が進んでいたからか、水中で動作不良をおこしてしまい、結局水中でイルカの姿を捉えたのはこの1枚のみ。ちゃんとした写真を撮るならば、もう少し良い機材と、高いダイビングスキルが必要ということでしょうな…。
ドルフィンスイムは基本的に「①イルカの群れを探す」、「②船長からの指示で入水」、「③イルカを見る」、「④船に戻る」、「⑤次のポイントを探す」の繰り返し。最初はドタバタしていた参加者も、徐々にゆっくりとイルカの姿を見られるようになったようです。
泳ぐのが不得意な我々も楽しむことができました。前日にシュノーケリングレッスンを受けたおかげですなぁ。
ホエールウォッチング
ドルフィンスイムが一段落し、そろそろ昼食の時間。…とその前に…。
「クジラがいるなぁ」と船長。
「皆さん、昼食は少し後回しになります!」という船長の一言で、予定にはなかったホエールウォッチングが始まりました。大歓迎です!
「9時の方角にクジラがいまーす」
目を凝らすとクジラの頭が海面からわずかに見え隠れ。そしてしばらくすると、ブフォッと潮を噴きました。感激です。
調子の悪い防水デジカメで何とか捉えたのがこちらの写真。残念なピンボケ写真ですが、特徴的なクジラの尾びれを撮ることができました。
今回見ることが出来たのはザトウクジラ2頭。体長が11~14メートルの中型のクジラです。小笠原近海で見ることができるピークは4月までらしく、今回見られたのはラッキーだったようです。
大興奮の一同を乗せ、船は昼食と午後のシュノーケリングのポイントである兄島海中公園に到着しました。
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|投稿:2018.08.19 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記
紀伊半島の秘境で野猿を楽しもう!(奈良県十津川村)
紀伊半島の秘境、十津川村で野猿を楽しむ
奈良県南部、山深い紀伊半島の真っ只中にある十津川村。日本一面積が広い村として知られ、東京23区よりも広い村です。広大な山林と深い谷が村域の大半を占める秘境である一方で、豊かな自然を求めて多くの旅行者が集まる観光地でもあります。
温泉やキャンプ場、滝、吊橋など、広い村内には魅力的な名所が数多く存在しますが、今回はその中でも十津川村ならではの面白いスポットを紹介します。
それがこちら。その名を「野猿」と言います。
「野猿」とは、十津川村に古くから伝わる人力のロープウェイのこと。両岸から張られたワイヤーに「やかた」と呼ばれる籠が付いた極めてシンプルな乗り物です。以前は橋がかかっていない集落もあり、「野猿」は生活の足として欠かせない物でした。現在では日常的に使われることはありませんが、観光用に保存されており、実際に乗ることもできます。
さて、「野猿」に乗ってみましょう。「野猿」は1人乗り。大人の身長だと頭をぶつけてしまいそうな程の小ささですが、身を屈めて乗り込み、中で座ります。お、座ってしまえば意外と乗り心地が良いぞ。
乗り込んだら、落下防止のバーを下げ、いざ出発です。
対岸まで伸びるワイヤーとロープ。輪になったロープを引くことにより、前に進んだりバックしたりすることができます。座ったままの踏ん張りが効かない状態なので、腕の力のみでロープを引っ張ることになります。これはなかなか重労働。
それでもいざ空中に飛び出すととても爽快な気分!吊橋とは一味違う、何とも言えない浮遊感を味わうことができます。美しい渓流も見ることができ、こりゃ楽しい!
そのまま対岸まで行くのも良いですが、対岸には特に何もなく、「やかた」から降りることもできません。乗り場まで自力で戻って来る必要があるのです。1回対岸まで往復したことがありますが、腕がパンパンになってしまった記憶があります。腕力に自信のない方は適当な所で引き返すのが良いかもしれません。
なお、「野猿」の構造上、乗り場からロープを引っ張ることにより、「やかた」を岸まで手繰り寄せることも可能です。万が一連れが真ん中で力尽きてしまったら、優しく引っ張ってあげましょう。
「野猿」へのアクセス
「野猿」へのアクセスはなかなか大変。紀伊半島を縦断する幹線、国道168号線から2~3分程車を走らせれば到達できるのですが、上のストリートビューで示したようなすれ違いが困難な道を通る必要があります。
さらに、「野猿」のそばにある駐車スペースは非常に狭く、混雑すれば転回も難しいかもしれません。
運転に自信のない方は、近くにある複合施設「昴の郷」の駐車場に車を停め、「野猿」まで歩いてアプローチするのもアリだと思います。
公共交通機関で訪れようとするとさらに困難を極めます。日本一長いバス路線として有名な奈良交通の八木新宮線に乗り、奈良県側からであれば近鉄の大和八木駅またはJR和歌山線の五條駅、和歌山県側からであればJR紀勢本線の新宮駅からアクセスすることができます。バスは1日僅か3往復で、いずれも長時間バスに揺られることになりますが、ノンビリと紀伊半島を旅するにはバスの旅も良いかもしれませんね。先述した「昴の郷」内にある「ホテル昴」が最寄りのバス停となります。
各種情報
十津川村観光協会 : 秘境十津川村はノンビリと観光したい。
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|投稿:2018.08.17 | 最終更新:2019.02.21 |カテゴリ: 奈良県
旅行記 2018年GWの小笠原【3-2】上陸!南島
2018年5月3日(水) |
南島に上陸!
9:30
文字通り「荒波」を乗り越え、父島沖の無人島、南島に着岸。
人工物がほとんどない無人島故、もちろん港などありません。湾に面した崖に無理やり船を横付けし、そこから崖をよじ登るように上陸します。かなりアグレッシブな上陸風景。
写真は帰り道、船に乗り込むときに撮影したものですが、上陸時はこの崖をよじ登るわけです。
傾斜はそこまで急ではないのですが、尖った岩がゴツゴツと突き出しているため、手や足を切らないように注意が必要です。私も含めサンダルで上陸した方が多かったようですが、ビーチサンダルなど、足を固定できないサンダルは避けた方が良さそうです。
四肢をフルに使って崖を登りきると、蒼く美しい鮫池を見下ろすことができます。その名の通り、鮫池にはサメが生息しているようです。サメと言っても、ネムリブカという非常に大人しい種で、刺激さえしなければ安全だとされています。勿論、野生動物なので、絶対安全ということはないでしょうけど…。
人1人分が歩ける幅の小道を辿り、南島の中心部へと進んでいきます。道には石が敷かれており、土壌や植生の保護のため、石の上を歩くようアナウンスがありました。小道の脇に何気なく生えている植物が、実は貴重な固有種である可能性もあるので、道を踏み外さないように慎重に進みます。
見上げると、丘の上にはテントが張られ、監視員らしき方数名が目を光らせています。恐らく、来島人数が100名を超えないようにチェックしているのでしょう。徹底されてますな。
その監視員がいる丘を登っていきます。「頂上に着くまでは決して振り返らないでください」とガイドさんから声がかかります。どんな絶景が待っているのか。期待を胸にえっちらおっちら頂上を目指します。
絶景!南島の扇池
9:43
頂上からの景色は、それはそれは美しいものでした。
南島を代表する絶景、扇池です。沈水カルスト地形という、世界的に見ても非常に珍しい地形なのだそう。波の浸食によってトンネル状になった岩は全国各地の景勝地で観ることができますが、トンネルを抜けた先に美しいビーチが広がっている風景は、確かに他ではお目にかかることはできないでしょう。
ため息がでるような絶景。ここで記念撮影のための時間がとられ、皆さん思い思いにパチリ。
扇池から視線を少し左に移すと鮫池。こちらもまた扇池に勝るとも劣らない絶景。こんなに見ごたえのある絶景が隣り合っているなんて、ここはまさに楽園ですな。
扇池から視線を180度移すと、海、そして父島が見えるはずですが、こちらは残念ながら視界不良。こちら側もスカッと晴れて欲しかったですが、贅沢は言えません。扇池側に霧がかかっていなかっただけ良しとしましょう。
別のツアーの一団がやってくるということなので、場所を譲るため、下山します。GWなので南島も大賑わいです。
扇池を上から俯瞰した後は、扇池を近くから観ます。一列になって先ほど登ってきた道を下り、扇池を目指します。
10:00
扇池に到着。
うおおおおおおおお、まさに天国や!眩しいほど白い砂浜、グラデーションが美しい扇池、天然のトンネルの向こうに見えている群青の海、そして青い空。こんな美しい場所、日本にあったんですねぇ。
扇池では10分程の自由時間。時間が限られているので、皆さん波打ち際でパチャパチャと足を浸す程度。中には短い時間でも泳いでいる強者もいました。
出来ることならば1日中扇池でノンビリしたい!そう願わずにはいられませんでした。
なお、今回のツアーでは鮫池から南島に上陸しましたが、業者によっては沖に船を停泊させ、泳いで岩のトンネルをくぐって扇池から上陸するツアーもあるようです。
扇池を一通り楽しんだ後は、ちょっとお勉強。
砂浜の一角にはカタツムリの殻が大量に転がっています。これは1000年も前に絶滅されたと言われている(200年程前まで生き残っていたという説も有り)ヒロベソカタマイマイが半化石化したもの。小笠原の固有種で、父島でも殻が発見されているのだとか。絶滅した理由は判明していないそうです。
こちらのヒロベソカタマイマイの化石は、触れたり持ったりすることはできますが、天然記念物に指定されているため、島外に持ち出すことは法律で禁じられています。手に取って感触を味わった後、砂浜に戻しておきました。
10:20
上陸してから1時間足らずですが、南島観光はこれにて終了。扇池から小高い丘を越え、鮫池に停泊している船へと戻ります。
少々慌ただしいような気がしますが、生態系保護のために厳しくルールが定められた島なので、仕方ないでしょう。貴重な自然が残ったこの島は、本来人間がズカズカと大挙して押し寄せてはいけない場所なのかもしれませんね。
帰り際、振り返ると人のいない扇池。先ほどまでは賑やかでしたが、ツアー客が帰り、また次の客が来るまでの間、束の間の静寂が訪れます。場所が場所なだけに、再訪の機会は二度と訪れないかもしれません。何度も振り返り、別れを惜しみながら扇池を後にしました。
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|投稿:2018.08.09 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記
旅行記 2018年GWの小笠原【3-1】海のツアーで南島へ
2018年5月3日(水) |
「海渡」にて健康的な朝
7:00
父島での2日目。「海渡」にて健康的な朝食。
一昨夜、昨夜と普段よりも長めの睡眠時間をとり、体は絶好調!
パンはなんと女将さんのお手製。焼きたてのパンはフワッフワで、口の中でハラリとほぐれる美味しさ。これまた自家製のトマトのジャムを付けていただきます。あまりに美味しくて、おかわりもいただいてしまいました。
本日は「シュノーケリングレッスン」や「ナイトツアー」でお世話になった「竹ネイチャーアカデミー」が主催する「海のツアー」に参加します。1日船上で過ごすことになるため、酔い止め薬を飲んでおきます。
宿から「竹ネイチャーアカデミー」のある大村地区までは、女将さんに送っていただきました。
海のツアーに出発!
8:20
出発時間にはなっていませんが、早めに港へ向かいます。
見事に晴れ渡り、絶好のクルージング日和。陽射しがジリジリと照り付け、5月上旬とは思えない程の暑さ。これは海に入ったら気持ち良さそう!
それにしても海も綺麗ですねー。水の透明度が高く、船が宙に浮いて見えるほど!
8:40
ツアーの参加者が集まり始め、いよいよ出航の準備。これから向かう南島の生態系保護のために靴底を海水で洗い流し、救命胴衣を受け取り、2隻の舟に分かれて乗り込みます。
1隻の船に乗ったツアー客は10名程。船自体は小型で、10名は定員マックスという感じでしょう。荷物は屋根のある船室に置き、船の縁に詰めて座ります。若干窮屈ですが、大型連休だしこれは致し方ないでしょう。
「トイレは船室の中に一ヶ所ありますー」、「酔ってしまって吐くときはトイレじゃなく海に吐いてくださいー」などなど、一通り簡単な説明を受け、いよいよ出発!
8:50
ドルルルルンというエンジン音を響かせ、父島二見港を出港。
今から向かうのは、父島の約1km沖に浮かぶ無人島、南島。風光明媚な島で、観光客に人気がある一方で、「入島に際しては許可を受けたガイドの同行が必須」、「上陸可能な人数は1日100名まで」、「1回の滞在時間は最大2時間」、「冬期は上陸不可」など、観光にあたって厳しいルールが課せられています。
「おが丸」のチケットを確保した後、何よりも先に行ったことが「南島上陸ツアー」の予約でした。何しろ上陸できる人数に制限があるのです。
今回乗った船は操縦席が屋根の上に付いています。そのため、先端部に乗ることができるのです。これは爽快そうですね!ただしスペースは4人分くらい。あっという間に陣取られてしまいましたが、後ほどチャンスがあれば乗ってみましょう。
船は一気に加速し、湾を抜けて外洋へ。波は比較的穏やかなようで、思ったよりも揺れません。このような日に海のツアーに参加できたことに、本当に感謝ですね。
接近!南島!
9:10
いよいよ南島近海までやってきました。南島は断崖絶壁に囲まれた島で、上陸ポイントが限られています。今回は上陸ポイントの1つ、島の南側に位置する鮫池を目指すようです。
南島近海に入ると、海況が急変!波が高くうねり始めます。濃い霧もかかり、視界も悪化!
「ここから先はちょっと揺れますよー」
操縦席からの声とともに船はうねる海へと突入!グワングワンと上下左右に揺れ、乗客たちは手すりにしがみ付き歓声(または悲鳴)をあげます。これはちょっとしたアトラクションのようだぞ!
父島と南島の間の海峡部分を抜けると、波と霧はひと段落。…と言っても波は二見湾内の比較にならない程高く、大きくユッサユッサと揺れる感じ。先端部に座ったお姉さん、早くもグロッキーな様子。青ざめた顔をしながらも、しっかりとスマホをいじっているのが凄い…!我々は酔い止め薬の効果があったせいか、何とか無事でした。
さて、ここからが最難関。南島へは、鮫池と呼ばれる湾から上陸します。上の写真が鮫池なのですが、ご覧のように鮫池の入口に岩礁が立ちはだかっているのです。
このうねる波の中、岩礁をすり抜けて湾内に進入することができるのでしょうか?鮫池の入口でグルグルと回りながら、タイミングを伺います。
鮫池の入口で右往左往。「この波では上陸は無理かな…」と思い始めた瞬間、意を決したように南島へ向かって加速するクルーザー!
針の穴に糸を通すような操縦で岩の間をすり抜け、一気に湾内へ!「竹ネイチャーアカデミー」のもう1隻の船もそれに続きます。
湾内に入ると、先ほどの荒れ狂う海とはうってかわって穏やかで美しい海!
9:30
船長の華麗な操縦技術によって、無事、南島に着岸!いよいよ南島に上陸です!
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|投稿:2018.08.07 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記
夏限定のスイーツ、水信玄餅 行列を避けるなら金精軒韮崎店がおススメ!(山梨県韮崎市)
夏季限定のスイーツ、金精軒の水信玄餅
桔梗屋と並び、信玄餅で名を馳せる山梨県の和菓子屋、金精軒。山梨県北部の北杜市を本拠地とし、信玄餅や大吟醸粕てらなど人気の和菓子を売り出していますが、近年発売したスイーツが爆発的な人気を誇っています。
それがこちら、水信玄餅です。6月から9月までの土日限定で売り出されている和菓子です。
「信玄餅」という名前が付いていますが、餅ではなく水菓子。「南アルプスの天然水」の取水地として知られる北杜市白州(旧白州村)で汲み上げた水を寒天で固めただけというシンプルなお菓子です。そこに信玄餅と同じように黒蜜ときな粉がかかっているのです。
非常に柔らかいチャプチャプとした食感がウリであるため、日持ちしない上に、運搬すると崩れてしまいます。そのため、食べるためには期間中に山梨県内にある金精軒の店舗に行く必要があるのです。しかも大量生産することが難しいため、品切れになってしまうこともしばしば。
このようにハードルが高い水信玄餅ですが、現地に行ってまで食べる価値があると思います。猛暑が続くこの夏、是非おススメしたい一品です。
北杜市にある金精軒台ケ原本店は行列必至!
金精軒の本店は山梨県北杜市にあります。
9月上旬の11時頃に訪問したのですが、ご覧のように大行列!水信玄餅に有りつけるまで30分程並びました。何とか食べることはできましたが、もう少し到着が遅れていたら、品切れになっていたかもしれません。
混雑を避けたい方は金精軒韮崎店がおススメ!
「出来れば暑い中待ちたくない」という方には金精軒韮崎店をおススメします。店があるのは北杜市のお隣の韮崎市。中央自動車道の韮崎ICまたは須玉ICから程近い場所にあります。
2017年の7月末の11時頃に訪問したのですが、ほとんど待たずに食べることができました。店舗で購入し、隣接した仮設テントでいただきました。
なお、韮崎店はリニューアル工事のため2018年9月末までは仮設店舗で営業しているようです(上の写真は旧店舗時代のものです)。仮設店舗は場所がやや異なるようなので、公式ホームページにて確認をしてから訪問することをおススメします。
冷たい緑茶とともにいただく水信玄餅。まずはそのまま何も付けずに食べ、喉ごしを楽しみます。次は黒蜜ときな粉をまぶし…。
美味い!本体部分は水の味しかしないのですが、この食感と喉ごしだけで何個も食べられそうな勢い。そこに黒蜜ときな粉という黄金コンビが加われば、美味くないわけがありません。
一気に食べてしまうのは名残惜しいので、チビチビといただきました。
記録的な猛暑が続いている今日この頃ですが、山梨まで足を伸ばして、ささやかな“涼”を味わうのも良いですね。水信玄餅で体の中から涼を感じた後は、清里など近隣の高原に行くのもおススメです。
各種情報
金精軒 :最新情報はこちらからチェック。
ほくとナビ : 北杜市の高原まで足を伸ばすのも一興。
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|投稿:2018.08.05 | 最終更新:2019.03.11 |カテゴリ: 山梨県
旅行記 2018年GWの小笠原【2-5】父島ナイトツアー
2018年5月2日(火) |
オガサワラオオコウモリとグリーンペペ
父島での第1夜。夕食後はナイトツアーに参加します。当初は参加予定はなかったのですが、日中のシュノーケリングレッスンの際、「竹ネイチャーアカデミー」のスタッフから勧められ、参加することにしたのです。
19:30
指定された時刻に宿の前の道で待っていると、「竹ネイチャーアカデミー」の1ボックスがやってきました。車内はほぼ満員。なかなか人気のツアーのようです。我々が乗ったところでツアーに出発!
運転手兼ガイドさんの軽妙なトークに耳を傾けながら暗闇の中を走ります。夜の父島は街灯が所々にしかなく、都会とは比べ物にならない程、濃密な暗闇。どこを走っているのか分からないまま、車は亜熱帯農業センターに到着しました。
ここの森ではオガサワラオオコウモリが見られるとのことなので、ガイドさんに付いて小道を歩いていきます。辺りは鬱蒼とした森で、時々茂みがガサガサと音をたてたり、生物の鳴き声が聞こえたり…。まさに大自然の真ん中にいるといった感じ。
ガイドさんがふと立ち止まり、特殊なライトで木の上部を照らしました。オガサワラオオコウモリが木の実を食べているようです。
…はい。私のカメラの腕ではこれが限界でした…。
何が写っているのか全く分からないと思いますが、ライトで照らされて赤くなっているのが幹と枝、枝からぶら下がっている黒い物体がコウモリです。
外敵らしい外敵がいない島で暮らしているからか、非常に警戒心が薄く、何人もの人間から観察されながらも気づく様子もなくムシャムシャと木の実を貪るオガサワラオオコウモリ。その野生らしからぬノホホンとした感じに、ツアー客一同癒されてしまいました。一方で、果物が好物のオガサワラオオコウモリは、小笠原諸島の農家には害獣として嫌われており、駆除の対象にもなっていたようです。
出典:トラベルロード
亜熱帯農業センターの駐車場付近に、光るキノコとして有名なグリーンペペ(正式名は「ヤコウタケ」)が生育しているそうで、ガイドさんが森の中へ様子を見に行きました。
結論から言ってしまうと、残念ながら見ることはできませんでした。
森から戻ってきたガイドさんの手には小さな木片。この木片にグリーンペペの菌糸が付いているというので、よーく目を凝らすと、木片がうっすら白く発光しているような…。言われなければ気づかないような弱々しい光でしたが、確かに菌糸は光っているようでした。
スタッフさん曰く「もう少し雨が降れば、発育するかもしれない」とのことでした。
コペペ海岸で夜の生物を観察する
「次は海の生物を見に行きましょう!」再びガイドさんが巧みにハンドルを捌き、夜の山道を走り始めます。
20:10
やってきたのは父島の南部に位置するコペペ海岸。シュノーケリングのメッカとして知られていますが、夜はどんな表情を見せるのでしょうか。車から降り、ガイドさんに続いて砂浜の方へと歩いていきます。
おっと!いきなり巨大なカエル登場!
これは外来種であるオオヒキガエル。小笠原諸島の固有種である昆虫や貝を食らいまくるだけでなく、人体にも有害な毒液を出すという厄介者。砂浜を堂々と闊歩していました。
こちらはオカヤドカリ。日本では南西諸島や小笠原諸島、九州、四国の南部などに生息しています。沖縄ではお馴染みの生き物ですが、小笠原のものは個体数が減っており、天然記念物に指定されています。
夜の浜辺はそこらじゅうが生き物だらけで不用意に歩き回ると踏んでしまいそうな程です。四方八方から野生の気配をヒシヒシと感じ、世界遺産の島に来たのだと改めて実感しました。
この後はグリーンペペを求めて、父島の東海岸の方まで足を伸ばしましたが、残念ながら発見には至りませんでした。グリーンペペを見ることができなかったことは心残りですが、分かりやすい解説を聞きながら夜の生き物たちの営みを見ることができ、全体的に大満足のツアーでした。
「次の機会があれば、是非グリーンペペを」!と誓いつつ、帰路につきました。
明日はいよいよ海のツアー。無人島上陸、ドルフィンスイム、シュノーケリング…と、盛りだくさんな一日になりそうです。
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|投稿:2018.08.02 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記
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