丸山千枚田 国内最大規模の棚田を3ヶ所の展望台から眺める!(三重県熊野市)
非常に田んぼの枚数が多い棚田が「○○千枚田」と名乗っている場合が多いのですが、実際には数百枚で、千枚もないところがほとんどです。しかし、実際に千枚を超える田を有する棚田が三重県熊野市に存在します。
それが丸山千枚田。
なんと1,340枚もの田を有する正真正銘の千枚田なのです!2020年の9月、稲刈り後の時期になりましたが、丸山千枚田を訪れました。この記事では、丸山千枚田を眺めるための3つの展望台や、アクセス情報について紹介したいと思います。
熊野の奥地にある国内最大規模の棚田、丸山千枚田
丸山千枚田は三重県の南部、和歌山県や奈良県との県境にほど近い熊野市(平成の大合併前は紀和町だったエリア)にあります。
これが丸山千枚田です!
南西向きの緩斜面を埋め尽くす見事な棚田です。棚田の1枚1枚は非常に狭く、その田んぼが魚の鱗のように連なっています。壮観ですな…。
こちらの稲刈りのシーズンは9月頃。今回訪れたのは9月下旬だったため、既に稲刈りが終わった後でした。黄金色に輝く稲穂が見られなかったのは残念ですが、稲が無い分、畔がハッキリと見え、これはこれで良いものだと思いました。
ちなみにこちらが3月下旬、田植え前に訪れた時の写真。ところどころ水が張られた棚田があります。4~5月になると千枚田全体に水が張られるのでしょう。
丸山千枚田の展望台
非常に広大な丸山千枚田。棚田を眺めるための展望台がいくつか設置されています。
今回はそのうち3ヶ所の展望台を紹介します。上の写真は現地に設置されていた地図ですが、地図上で①~③で示しているのが、今回紹介する展望台です。①から順に紹介してきましょう。
展望台① 県道40号線から眺める
最初に紹介する展望台は、三重県道40号熊野矢ノ川線沿いにあります。薄暗い森の中の県道を走っていると、木々が途切れる箇所があり、そこから丸山千枚田を一望することができます。県道自体は1車線幅ですが、ここだけ幅が広げられているため、車を停めることが可能です。
ここからの眺めはこんな感じです。丸山千枚田と言えば、ここからの眺めが有名なのではないでしょうか。丸山千枚田全体を一望することができます。一番おススメの展望台と言えるでしょう。
展望台①の場所はこちらです。駐車スペース前に掲げられた「丸山千枚田」と書かれた小さな看板と、駐車スペースを現わす黄色の舗装が目印です。
展望台② 棚田中腹から眺める その1
お次は丸山千枚田を中腹から眺める展望台2ヶ所を紹介しましょう。
県道から分岐し、丸山千枚田の間をヘアピンを描きながら下っていく道にも展望台があります。ここには6台分が駐車できる駐車場と東屋が設置されています。
ここからは谷に向かって広がる棚田と奥熊野の山々を間近に見ることができます。ここからの景色は、田んぼに水が張ってある5月頃が特に映えるでしょう。
展望台②の場所はこちらです。県道から分岐して下っていくと、最初のヘアピンを過ぎた先に駐車場と東屋が見えてきます。
展望台③ 棚田中腹から眺める その2
先ほど紹介した展望台②から、ヘアピンを1つ分曲がったところに展望台③があります。こちらには4台が停められる駐車場と東屋、公衆トイレが設置されています。
展望台③からは棚田だけではなく、色とりどりの案山子や棚田の脇に転がる巨岩を見ることができます。
この巨岩は丸山千枚田の大石と呼ばれるもの。棚田を造るにあたり手頃な石は石垣として使われましたが、大きな岩は避けて棚田が造られたため、このような巨岩が不自然に取り残されたのだそうです。
展望台③の場所はこちらです。展望台③からさらに下っていくと、県道を経由して国道311号線に出ることができます。
丸山千枚田へのアクセス
車でのアクセス
■熊野尾鷲道路の熊野大泊ICから約40分
■那智勝浦新宮道路の新宮南ICから約50分
※丸山千枚田の手前は離合が難しい狭路が続くので、訪れる際には十分にご注意ください。
バスでのアクセス
■熊野市駅前から熊野市コミュニティバス熊野古道瀞流荘線に乗車し約35分。「千枚田・通り峠入口」停留所で下車。そこから徒歩30分。
【参考】熊野市(トップ>公共交通>(2)熊野市バス)
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
|投稿:2020.12.31 | 最終更新:2020.12.31 |カテゴリ: 三重県
栃木名物のじゃがいも入り焼きそばを食べてみた(焼きそば櫻井@栃木県栃木市)
当ブログでは、これまで全国各地のご当地焼きそばを何度も紹介してきました。北海道のオホーツク干貝柱あんかけ焼きそばや 新潟県のブラック焼きそば、山口県の瓦そばなど個性派の焼きそばが多々ありますが、今回は非常にシンプルなご当地焼きそばを紹介したいと思います。
それが栃木県栃木市のご当地焼きそば、じゃがいも入り焼きそばです!
非常にストレートなネーミング。名前のとおり、昔ながらのソース焼きそばに蒸かしたじゃがいもが入っています。今回は栃木市内にある焼きそば専門店、「焼きそば櫻井」さんにお邪魔してきたので、その時の様子をお伝えしたいと思います。
じゃがいも入り焼きそばの名店、焼きそば櫻井
今回訪れたのは栃木市の住宅街にある「焼きそば櫻井」。元々は呉服店を営んでいたご夫婦が2008年に焼きそば専門店をオープンしたのだそうです。
民家を兼ねているこじんまりとしたお店です。店舗が占める部分はとても狭く、暖簾をくぐると、そこには4人掛けのテーブル席1卓と小さな焼き台のみ。店の奥は店主の住居となっているようです。テイクアウトがメインということでしょう。
栃木名物のポテト入り焼きそばを食べてみた
「焼きそば櫻井」のメニューは「じゃがいも入り焼きそば」ただ1つ!「大」か「小」かを選ぶことができます。辛口にすることもできるようですね。
お腹が空いていたので「大」(500円)を注文しました。
こちらがじゃがいも入り焼きそばです!
昔ながらの焼きそばという感じ。具材はキャベツ、モヤシ、ひき肉と非常にシンプル。そして主役とも言うべき、一口大にカットされたじゃがいも!節粉と青のりがふりかけてあり、紅ショウガが添えられています。これらの具材と麺をまとめるのはソース。お隣、佐野市で製造されているミツハソースが使用されており、非常にサッパリとした仕上がりです。
派手さはないですが、素朴で美味しい味。初めて食べたはずなのに、どこか懐かしい味に感じたのは気のせいでしょうか。じゃがいもも焼きそばに合うよう、程よい固さに仕上がっており、とても美味しかったです。
焼きそば櫻井へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■東北道の栃木ICから約5分
お店の横に駐車場があります。民家の間にある小さな駐車場で、停められるのは4~5台程度でしょう。
鉄道でのアクセス
■東武日光線の新栃木駅から徒歩で10分程度
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
|投稿:2020.12.22 | 最終更新:2020.12.22 |カテゴリ: 栃木県
日本の滝100選 雨乞の滝と極上の渓流を散策しよう(徳島県神山町)
徳島県徳島市から車で約40分の場所に、神山町という町があります。町の面積の83%を山地が占め、徳島市に近いながらも豊かな自然が味わえる町です。
そんな神山町を代表する観光地が、雨乞の滝。日本の滝100選にも選ばれている滝です。雨乞の滝自体も素晴らしいのですが、滝の周辺を流れる渓流もまた魅力的。この記事では雨乞の滝の魅力だけでなく、アクセスや駐車場情報、遊歩道の様子についてお伝えしたいと思います。
日本の滝100選 雨乞の滝
こちらが雨乞の滝です!
落差約45mの三段の滝。滝の途中が段状になっており、角度を変えながら流れ落ちる様はとても優美です。苔むした岩肌や周囲の雰囲気と相まって、神々しさすら感じますね。
なお、雨乞の滝はこれだけでは終わりません。
先ほど見た滝のすぐ左側にも滝があるのです!こちらは崖を一気に流れ落ちる滝です。
スマートフォンの広角機能を使い、2つの滝を1枚の写真に収めてみました。
右側の滝が落差45mの雌滝、左側が落差27mの雄滝です。2つ合わせて雨乞の滝というわけです。
周囲360度近くを断崖絶壁に囲まれた場所に、2本の滝が流れ落ちるという滝好きにとっては夢のような空間です。夏はとても涼しそうですね。
現地に、環境庁が設置した看板が立っています。そこに「雨乞の滝」の名前の由来が書かれていたので、ご紹介しましょう。
この滝には、竜王神と不動尊が祭られています。昔から日照りが続いたときには、村人が鉦や太鼓をたたいて、踊りを奉納して雨乞をしたということです。
※鉦とは、金属製の打楽器の一種
滝は、往々にして信仰の対象となりますが、雨乞の滝もまた例外ではないようですね。
雨乞の滝へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■徳島道の藍住ICから約50分
雨乞の滝へ向かうためには、神山町の中心部から山へと向かう細い道に入る必要があります。雨乞の滝がある高根谷川に沿って、長閑な農村風景を横目に登っていくのですが、離合ができる箇所が少ない道なので、細心の注意を払って運転しましょう。
神山町の中心部から約1.6km、谷が狭くなってきた辺りに雨乞の滝の駐車場があります。ここで車道は行き止まりです。駐車場は2ヶ所にあり、合わせて十数台分の駐車スペースが用意されています。
バスでのアクセス
①徳島駅前から徳島バスの路線バス神山線(神山高校行き)に乗車し約1時間10分。終点手前の「寄井」停留所で下車。
②「寄井」停留所から雨乞の滝駐車場まで徒歩約30分。
【参考】徳島バス(トップ>路線バス>路線バス時刻表・路線図)
雨乞の滝への遊歩道
最後に雨乞の滝へ向かう遊歩道について紹介します。駐車場から雨乞の滝までは、徒歩で約20分の道のりです。比較的整備状況は良好ですが、結構な急坂や階段が待ち受けていますので、歩きやすい格好が必須です。
駐車場を出発します。写真に写っているのは、公衆トイレ。ここが最後のトイレにnまた、遊歩道の入口には、木を削って作られたワイルドな杖が置いてありました。
雨乞の滝までは、このような渓流沿いの道が続きます。滝までひたすら上り坂です。渓流を眺めながら、休み休み登っていきましょう。
途中にはこのような階段もあります。駐車場から滝までは800m程の距離ですが、登りっぱなしなので意外と体力が削られます。
階段の両脇は何故かスロープになっていますが、バリアフリーと呼ぶには少々無理がありそうです。
雨乞の滝の下流にもいくつか滝があり、歩く人たちの目を楽しませてくれます。手前からうぐいす滝(左上)、不動滝(右上)、もみじ滝(左下)、観音滝(右下)。雨乞の滝ほどの規模ではないものの、様々なタイプの滝が次々と現れるので、楽しく登ることができました。
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
|投稿:2020.12.16 | 最終更新:2020.12.16 |カテゴリ: 徳島県
遊子水荷浦の段畑 11月に訪れてみた アクセス・駐車場情報も(愛媛県宇和島市)
愛媛県南西部に位置する港町、宇和島市。
宇和島市はリアス式海岸が発達しており、無数の島々や半島が点在しています。その複雑な海岸線故、訪れるのは少し大変ですが、苦労して訪れる価値のある風光明媚な場所がたくさん眠っているのです。
中でもこちら、遊子水荷浦の段畑は愛媛県、いや四国屈指の絶景が楽しめると、近年評判のスポットです。
急斜面に造られたこちらの段畑では、主にじゃがいもが栽培されています。段畑はほぼ垂直に積まれた石垣に囲まれており、まるで城壁のよう。2020年11月に初めて訪れましたが、評判に違わぬ絶景を見ることができ、とても感動しました。
この記事では遊子水荷浦の段畑へのアクセス、駐車場などの情報や、11月に訪れた時の様子を紹介したいと思います。
遊子水荷浦の段畑ってどこにあるの?
今回紹介する遊子水荷浦の段畑は、宇和海に向かってニョキッと突き出した蒋淵半島(三浦半島)の中間にあります。半島は宇和島市の市街地からは少し離れているうえ、海岸線が複雑に入り組んでいるため、アクセスするのはなかなか大変な場所と言えるでしょう。
遊子水荷浦の段畑へのアクセス
車でのアクセス
■宇和島道路の宇和島南ICから約30分。
蒋淵半島の付け根にあたる結出集落までは、県道37号線を通ります。海岸線をなぞるように細かいカーブが多い道ですが、そこまで狭い道ではありません。結出からは「水ヶ浦段々畑」と書かれた看板に従って右折し、いよいよ蒋淵半島に入ります。そこからは少々狭い箇所も出てきますので、十分に注意しながら運転しましょう。基本的には分岐点には看板が設置されていますので、迷う心配はないかと思います。
バスでのアクセス
■宇和島駅前から宇和島バスの路線バス「遊子・蒋渕線(蒋渕行き)」に乗車し、約1時間。「水ヶ浦」バス停で下車。
※1日5往復(休日は4往復)と本数が少ないため、訪れるにはご注意を。
【参考】宇和島自動車(トップ>路線バス)
遊子水荷浦の段畑の駐車場
遊子水荷浦の段畑を車で訪れる場合の駐車場を紹介します。段畑の真下の「だんだん茶屋」前に、十数台が停められる駐車場がありますので、こちらを利用しましょう。
ちなみに、最寄りのバス停である「水ヶ浦」停留所もこの駐車場前にあります。
駐車場には「だんだん茶屋」という郷土料理が食べられる食堂、農産物直売所、公衆トイレが設置されています。
遊子水荷浦の段畑を散策してみよう
こちらが駐車場から見上げた段畑です!これでも十分に凄い景色なんですが、下から見上げただけでは段畑の全てを見たとは言えません。せっかく訪れたからには、段畑を中腹から、そして上からも見てみたいもの。是非とも段畑の周りを散策して、その絶景を存分に楽しみましょう。
なお、散策路には階段や急坂もあるため、歩きやすい靴で訪れることをおススメします。
それは散策を開始しましょう。
「だんだん茶屋」の脇にある小道から、段畑のある斜面を登ることができます。のっけから階段で石垣で固められた斜面を登っていきます。
段畑の中段まで登ってきました。ここまでの所要時間は、登り口を出発して1~2分です。
積み重なるような石垣の間を1m程の幅の小道が延びています。この時点で結構な高さ。高所恐怖症の方には少し辛いかもしれません。

段畑を見ると、農作業用のモノレールが縦横無尽に張り巡らされており、さらには大小様々な梯子があちこちに架けられています。農家の方はこの垂直に近い段畑で作業をされているわけですね。高所であるうえに、1つ1つの畑は非常に狭いため、まさに命がけの作業と言えるでしょう。
なお、遊子水荷浦の段畑の見頃は、じゃがいもの葉が青々と茂る3~4月だと言われています。11月の段畑は全体的に土色の景色ですが、葉が茂っていない分、石垣をよく見ることができ、これはこれで素晴らしい景色でした。
段畑の中の小道を歩き、かなり高い場所までやってきました。ここまで来ると、海もかなり綺麗に見えますね。海に何か浮かんでいますが、真珠の養殖場のようです。
一番上段まで行き、絶景を堪能したら、あとは駐車場に戻るだけ。来た道を戻るのも良いのですが、それでは勿体ない!段畑の間を通る細い道を通って戻るのもおススメです。
この道から眺める段畑や宇和海は、この遊子の中でもイチオシの景色です。
急斜面にギッシリと詰め込まれた段畑、その中をクネクネと延びるモノレール、遥か眼下に見える漁村と海。景色はすこぶる良いのですが、かなり高度感があるので、やっぱり高所恐怖症の人には厳しいかもしれません。
道は狭く、さらには急坂なので、高所恐怖症ではなくても慎重に歩を進めなくてはなりません。この道を進み、さらに急な階段を下りていくと麓の集落に戻ることができます。
所要時間としては、ゆっくりと景色を楽しんだり、写真を撮りながら歩いて30分程度でした。
お土産には遊子のじゃがいもを!
遊子水荷浦の段畑を訪れた記念として、じゃがいもを買って帰るのも良いでしょう。集落の中には、無人販売所があります。せっかくなので1袋300円で購入しました。
帰宅してから遊子のじゃがいもでじゃがバターを作りました。非常に美味しかったですよ!
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
|投稿:2020.12.08 | 最終更新:2020.12.08 |カテゴリ: 愛媛県
| PAGE-SELECT |