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2021年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2022年01月

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衣毘須神社 「山陰のモンサンミッシェル」と呼ばれる神社 アクセス・駐車場情報も紹介(島根県益田市)

衣毘須神社

モンサンミッシェル。言わずと知れたフランスを代表する観光地です。フランス西海岸の小島に聳え立つ修道院で、潮の満ち引きによって大陸と陸続きとなったり、海に浮かぶ姿を見せたりする神秘性が魅力で、世界遺産にも指定されています。

今回はフランスのモンサンミッシェル…ではなく、「山陰のモンサンミッシェル」と呼ばれる神社を紹介します。



それが、島根県西部の益田市にある衣毘須(えびす)神社です!




こちらの航空写真をご覧ください。衣毘須神社は小浜海岸に位置する宮ケ島という岩礁に建てられた神社です。ご覧のとおり、普段は砂浜を介して本土(本州)と陸続きになっているため、砂浜を歩いて参拝することができます。しかし、大潮の時、時化ている時は、参道である砂浜が海面下に没してしまいます。

潮位によって島になったり陸続きになったりする特異なロケーションが、「山陰のモンサンミッシェル」と呼ばれる所以です。2021年の10月、そんな衣毘須神社を訪れてみました。






衣毘須神社へのアクセス

車でのアクセス

山陰道高津ICから国道191号線を通って約15分

山陰道萩ICから国道191号線を通って約1時間



衣毘須神社に行くためには、国道191号線と並行して走る海側の道を通る必要があります。ストリートビューで示した信号を海側に曲がり、さらに突き当りを左に曲がりましょう。

※益田市街地側から向かった場合は、「衣毘須神社 右折」という看板があります。萩市側から向かう場合には「戸田小浜駅」の案内標識を見落とさないようにしましょう。


国道交差点から上の地図で示した道順で進むと、衣毘須神社の駐車場に到着します。道が少し狭いのでご注意ください。


鉄道でのアクセス

山陰本線戸田小浜駅から約1km。徒歩約15分。





衣毘須神社の駐車場

衣毘須神社

こちらが衣毘須神社の駐車場です。舗装はされておらず、ただの空き地といった感じの駐車場。「衣毘須神社駐車場」と書かれた看板がなければ、気づかずに通り過ぎてしまいそうな程。駐車場にはラインは引かれていませんが、5~6台が停められそうな程の広さです。

駐車場から衣毘須神社までは約300m。この先は車を停めるスペースはないので、ここから歩いていきましょう。




衣毘須神社に行ってみた

衣毘須神社

駐車場から衣毘須神社までは、このような防波堤沿いの道を歩いていきます。日本海に面した石州瓦(赤瓦)の家々。非常に絵になりますね。


衣毘須神社

駐車場から歩くこと約2分。消波ブロックの向こうに衣毘須神社が見えました!


衣毘須神社

こちらが衣毘須神社です!

海に向かって突き出した砂浜の先に岩礁(宮ケ島)があり、その上に鳥居と神社が見えます。宮ケ島は元々は独立した島だったのですが、潮流が土砂を運んだ結果、このように陸続きになったのだそう。このような地形を陸繋島と呼びます。

それはさておき、本土と宮ケ島とを繋ぐ砂浜は海面上に出ているようですね。迂闊にも干潮の時間を調べずに訪れてしまったのですが、問題なく参拝できそうです。砂浜を歩いてアプローチ。


そういえば、地元の方々が砂浜でゴミ拾いをしていました。砂浜は衣毘須神社の参道も兼ねています。神社、そしてこの浜が地元の方々に大切にされていることを感じつつ、お参りをさせていただくことにしました。


衣毘須神社

鳥居を潜ると同時に宮ケ島への上陸を果たします。一礼をして、上陸。

島の縁に設置された階段を登っていくと、すぐに衣毘須神社に到着します。


衣毘須神社

島の頂上には小さな社殿がありました。小さいながらも、堂々たる佇まい。

衣毘須神社には、豊漁と海上安全の守護神である事代主命が祀られているそうです。




小浜集落を散策するのも良いかも

来た道を引き返せば駐車場に戻れますが、小浜集落を散策していくのも一興です。


衣毘須神社

こちらが衣毘須神社から眺めた小浜集落。赤瓦の家並がいかにも石見地方という雰囲気で、旅情を掻き立てられます。

衣毘須神社

帰りは防波堤沿いの道ではなく、小浜集落のメインストリートをテクテクと歩いて駐車場へ戻りました。

ここで生まれたわけでも、ここで育ったわけでもありませんが、懐かしい雰囲気が漂う素晴らしい街並でした。


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|投稿:2021.12.29 | 最終更新:2021.12.29 |カテゴリ: 島根県

富倉そば オヤマボクチをつなぎに使った幻のそばを食べてみた(かじか亭@長野県飯山市)

富倉そば

長野県と言えば信州そばが有名。

しかし一口に「信州そば」と言っても、その特徴は地域によって様々。当ブログでも紹介しましたが、山ノ内町の須賀川そば紹介記事)、山形村のやまっちそば紹介記事)など、多種多様なご当地そばが存在するのです。

今回は長野県の北部、飯山市の奥地に伝わる富倉そばを紹介したいと思います。






富倉そばとは



富倉そば長野県飯山市の山奥にある富倉集落に伝わるそば。富倉集落は、あと1km程北に進むと新潟県に入るという、県境に位置する集落です。

そばと言えば、小麦粉をつなぎに使うのが一般的ですが、富倉そばはアザミの一種であるオヤマボクチ(ヤマゴボウ)という山菜がつなぎとして使われています。小麦粉を使わないため、純粋なそばの味を楽しめることが魅力です。

つなぎに使われるのはオヤマボクチの葉の裏に生えている茸毛という繊維。1kgの葉から4~5g程度しかとれないうえ、繊維を取り出す工程が多いため、量産には向いていません。そのため、富倉そばは「幻のそば」と呼ばれているのです。




富倉集落にある名店、かじか亭

富倉そば

今回訪れたのは、富倉集落にある「かじか亭」。富倉そばを食べられるお店は、飯山市の市街地にもありますが、富倉集落に店を構えるのはかじか亭のみとなっています。

店は北信濃らしい木造、白壁の純和風建築。店内は広く、テーブル席と小上がりの席があります。訪れた日は急な大雪が降った日だったせいか、お客さんは少なめでした。




富倉そばと笹寿司をいただいた

富倉そば

今回は富倉そばと笹寿司のセットをいただきました。ざるそばと笹寿司が2つ、そして漬物が付きます。


富倉そば

こちらが富倉集落に伝わる富倉そば。つなぎにオヤマボクチを使っているからか、コシが非常に強く、シコシコとした食感が楽しめます。弾力があり、蕎麦らしからぬ食感。これは美味しい…!

この食感は冷たいざるそばだからこそ引き立ちますね。つゆに薬味(ネギ、わさび)を入れて食べるというシンプルな食べ方ですが、この独特な麺を存分に味わうのなら、これが最適解だと思いました。


富倉そば

そしてこちらがセットで付いてきた笹寿司

笹寿司は新潟県と長野県北部に伝わる郷土料理。熊笹の葉の上に、寿司飯と具材が乗せられています。具材は山菜や錦糸卵。とても素朴な味わいで美味しいですね。




かじか亭のメニュー

かじか亭のメニューを紹介します。

富倉そば

メニューは極めてシンプル。笹ずしセットざるそば笹ずしの3つのみ。そばのメニューは、並、大盛、特盛の3つがあります。僕は笹寿司セットの並盛を頼みましたが、ちょうど良い量でした。


富倉そば

ドリンクメニューとして、ビール、地酒、ジュースがあるようですね。

なお、たった300円で天ぷらが食べ放題になる「天ぷらバー」というサービスがあります。今回は残念ながら、天ぷらを揚げる職人さんが雪のために出勤できていなかったため食べられませんでした。次回はリベンジしたいですね。




かじか亭へのアクセス

車でのアクセス

上信越道豊田飯山ICから国道117号、国道292号線等を経由して約30分

上信越道新井スマートICから国道292号線等を経由して約30分


店の前には広めの駐車場があります。


乗合タクシーでのアクセス

本数は少ないですが、富倉集落へは飯山駅から乗合タクシーで向かうことができます。

飯山駅から乗合タクシー富倉大川線に乗車し約30分。「富倉活性化センター」で下車。

※乗車をするためには、乗車の1時間前までに予約することが必要。


【参考】飯山市公式サイト(TOP>市民の皆様へ>公共交通)


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|投稿:2021.12.26 | 最終更新:2021.12.26 |カテゴリ: 長野県

冬の浜野浦の棚田を訪れてみた 駐車場情報も紹介(佐賀県玄海町)

浜野浦の棚田

日本の棚田百選」。

1999年に農林水産省によって選定された、全国各地の風光明媚な棚田たちです。棚田ということで、山の多い中部地方に多く分布しているのですが、九州地方もまた棚田が多い地域です。

今回は九州の棚田の中から、一際人気の高い「浜野浦の棚田」を紹介したいと思います。



浜野浦の棚田があるのは、佐賀県北部に位置する玄海町。玄界灘に向かって突き出した東松浦半島の西岸にあります。

僕は、12月2月に浜野浦の棚田を訪れました。本来、棚田の見頃というのは水が張っている田植えの時期(4~5月)、稲穂が青々としている夏、稲が実る秋なので、僕が訪れたのはいずれもオフシーズン。オフシーズンの浜野浦の棚田もなかなか見応えがありました。折角なので紹介したいと思います。






絶景!海に面した谷に広がる浜野浦の棚田

12月の浜野浦の棚田

浜野浦の棚田

こちらが12月の浜野浦の棚田です!

海に面した狭い谷に、ビッシリと棚田が詰め込まれている様は、なかなか他では見られない新鮮な風景です。農閑期と言うことで水は張っていませんし、稲も植わっていませんが、これはこれで絵になる光景ではないでしょうか。

この棚田は全長約1.5kmの浜野浦川が形成した侵食谷に造られたもので、283個もの田が連なっています。その歴史は古く、戦国時代から江戸時代にかけて築かれたのだそうです。加工をしていない自然石による石垣も一部で残っているのだとか。


2月の浜野浦の棚田

浜野浦の棚田

こちらが2月に訪れた時の浜野浦の棚田です。
こちらも同じく農閑期なので、12月の風景とそこまで変化はないですね。


冬の浜野浦の棚田の混雑状況

先述しましたが、浜野浦の棚田の見頃は田んぼに水が張られている4~5月。特に夕暮れ時は夕陽が棚田に映り込み、非常に美しいのだそうです。私はその時期には訪れたことはないのですが、多くの観光客で混雑するようですね。

今回訪れた12月と2月ですが、いずれも空いていました。休日に訪れたのですが、他のお客さんは1~2組だったと記憶しています。のんびりと棚田見物を楽しむなら、空いている農閑期がおススメです。




浜野浦の棚田の駐車場

浜野浦の棚田

浜野浦の棚田の駐車場は、国道204号線沿いの2カ所にあります。棚田の目の前にある第1駐車場と、棚田から100m程の場所にある第2駐車場。僕は空いている時期に訪れたので、第1駐車場に停めることができました。第1駐車場には公衆トイレも完備されています。


浜野浦の棚田

こちらが第1駐車場。そこまで広くはない駐車場で、停められるのは8台程。見頃の時期にはあっという間に満車になってしまいそうですね。第2駐車場は20台以上が停められるようです。


浜野浦の棚田

第1駐車場から棚田の展望台までの道のりが上の地図に赤線で示されています。棚田へ向かうルートは2つ。①国道を横断歩道で横断するルート②国道の下を潜り抜けるルートが用意されています。

距離的には①のルートが近道。②のルートは段差のない、バリアフリーのルートとなっています。




浜野浦の棚田の展望台

浜野浦の棚田

展望台は国道204号線の海側、国道よりも少し低い位置にあります。


浜野浦の棚田

ウッドデッキやベンチ、テーブルなんかが整備されていて、のんびりと棚田が眺められるようになっています。浜野浦の棚田が「恋人の聖地」にも認定されているようで、そういったことも意識した整備なのかもしれません。




浜野浦の棚田へのアクセス

車でのアクセス

西九州道北波多ICから佐賀県道50号、国道204号線を経由して約25分


バスでのアクセス

唐津バスセンターから昭和バスの路線バス有浦線玄海エネルギーパーク」行きに乗車し、約30分。「浜野浦の棚田」停留所で下車。


【参考】昭和バス(TOP>バス時刻表)


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|投稿:2021.12.21 | 最終更新:2021.12.21 |カテゴリ: 佐賀県

「アジフライの聖地」 長崎県松浦市で絶品アジフライ定食を食べてみた(あじ彩@長崎県松浦市)

アジフライ

突然ですが、長崎県は魚が美味い!

ちゃんぽんやトルコライス、佐世保バーガーなどのご当地グルメが魅力の長崎県ですが、新鮮な魚介類も自慢です。長崎県と言えば、海岸線の長さが全都道府県の中で第2位を誇る、入り組んだ海岸を持つ県。好漁場が多く、都道府県別の漁獲量は北海道に次いで、これまた第2位となっています。

今回は長崎県北部の港町、松浦市アジフライを食べてきました。これが、今まで食べたどこのアジフライよりも美味しかったので、この記事で紹介したいと思います。






長崎県松浦市は「アジフライの聖地」

アジフライ

アジの水揚げ量日本一を誇る長崎県松浦市。アジと言えば、やっぱりアジフライ!…ということで、松浦市内には名産のアジを使ったアジフライを提供する店が多く、市を挙げて「アジフライの聖地」をPRしています。

上の写真は松浦市の玄関口でもある松浦鉄道の松浦駅にあるモニュメント。駅構内にも堂々と「聖地」という文字が掲げられています。


アジフライ

こちらは松浦市にある鷹島という離島にあるモニュメント。「アジフライを掴む箸」という、世界でもここにしかないんじゃないかという斬新なモチーフ。とにかく“アジフライ推し”が凄いです。


アジフライ

また、松浦駅構内にも貼られていましたが、「松浦アジフライ憲章」なるものが存在します。

松浦産のアジを使用する、新鮮なものを、揚げたてアツアツで…など、とにかくアジフライに対する並々ならぬ熱意が伝わってくるのです。


今回は、そんな松浦市内にある「あじ彩」さんにお邪魔し、アジフライを食べてきました。




人気店「あじ彩」でアジフライ定食を食べた

アジフライ

今回お邪魔したのは、松浦駅近くにある「あじ彩」さん。気取らない割烹という感じのお店で、店内は地元のお客さんで賑わっていました。小上がりの他、仕切りのあるボックスタイプのテーブル席があり、落ち着いて食事を楽しむことができます。

色々メニューはありますが、今回は松浦あじフライ定食を注文しました。


アジフライ

こちらが松浦あじフライ定食(1,280円)です!

大ぶりなアジフライが2尾。加えてきんぴら、サラダ、ご飯、味噌汁と漬物が付きます。ソースはタルタルソースととんかつソースの2種類。それぞれの味を楽しむことができます。今回は定食の料金に700円プラスして、刺身盛り合わせを追加しました。


アジフライ

身がふっくらとした大ぶりなアジフライ。箸で持つのに難儀するほどの重さです。大きさもさることながら、柔らかく、しっとりとした身は絶品でした。下処理がしっかりとされており、小骨が入っていないのも嬉しいですね。

また、この店のアジフライの特徴は、衣に粉チーズを混ぜてあること。そのためか、ほんのりの塩味が効いています。このチーズの味はソースとの相性も抜群。どちらのソースも非常に美味しくいただくことができました。


アジフライ

こちらが定食とセットで注文した「A刺」(700円)。お刺身が4~5品付いてきます。

今回はサバ、ブリ、タイ、マグロの4種の盛り合わせでした。どれも新鮮で、非常に美味しかったです。




あじ彩のメニュー

今回訪れたあじ彩のメニューを紹介します。

アジフライ

定食メニュー、肉の一品料理、おつまみメニューがバランスよくある感じです。アジフライは定食でも単品でも食べられるようですね。

長崎ハーブサバというブランド鯖のお刺身も取り扱っています。


アジフライ

こちらは海鮮系のメニューです。定食にプラスできる「A刺」(4~5点盛り)、「B刺」(めかぶ和え)というメニューもあります。先述したように、今回はA刺を追加しました。




あじ彩へのアクセス

車でのアクセス

西九州道松浦ICから約5分。

西九州道佐々ICから約30分


店から少し離れた松浦駅周辺に、駐車場が3台分用意されているようです。


鉄道でのアクセス

松浦鉄道松浦駅から徒歩3分



バスでのアクセス

佐世保駅前から西肥バス松浦駅前行きに乗車し、約1時間10分。終点の「松浦駅前」停留所で下車。



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|投稿:2021.12.19 | 最終更新:2021.12.19 |カテゴリ: 長崎県

富岩水上ライン 「運河」と「水のエレベーター」を楽しむ水上散歩(富山県富山市)

富岩水上ライン

富山県の県庁所在地、富山市

富山市には古くから運河が発達しており、近年運河を利用した観光が人気を集めています。特に人気なのが、運河でのクルージングを楽しむことができる富岩水上ライン。富山駅からのアクセスも良く、富山観光の定番になりつつあります。

2021年の6月、初めて富岩水上ラインに乗ってみたのですが、非常に楽しかったので、この記事で紹介したいと思います。






富岩水上ラインとは?

今回紹介する富岩水上ラインは、富山市に古くからある富岩運河を利用しています。


富岩水上ライン

富岩(ふがん)運河はその名の通り、「山」と「瀬港」を結ぶ運河。港から遠い富山市街地の不便を解消すべく、昭和時代初期に完成しました。これにより資材の運搬が活発となり、富岩運河は富山の工業化に大きく貢献したのです。

ところが高度経済成長期とともに物流が大きく変わり、運河はだんだん使われなくなっていきました。水質も悪化するようになり、運河を埋め立てて道路を建設しようという声も上がり始めます。しかし、富山市は運河を活かしたまちづくりを進め、運河沿いに遊歩道を通し、かつての船溜まりを富岩運河環水公園として整備しました。現在では富岩運河は富山観光の目玉になっています。


富岩水上ライン

話を富岩水上ラインに戻しましょう。

富岩水上ラインは富岩運河を利用した観光用航路。環水公園を拠点として、以下の4コースが用意されています。

Aコース:環水公園→岩瀬カナル会館(片道)

Bコース:岩瀬カナル会館→環水公園(片道)

Cコース:環水公園⇔中島閘門(往復)

周遊コース:環水公園周遊


A、Bコースは片道コース。料金には運河に並行している路面電車の乗車券が含まれており、船と路面電車を利用した周遊コースが楽しめます。

C、周遊コースは、起点、終点ともに環水公園。


今回は、Cコースを選択してみました。次の章から、富岩水上ラインのCコースを利用した時の様子を紹介していきます。




富岩水上ラインの乗り場は環水公園

富岩水上ライン

富岩水上ラインの乗り場があるのは、富山駅から程近い富岩運河環水公園。市街地の中心にこんなに美しい公園があるんだと、感動してしまうほどの公園です。

乗り場は、公園のシンボルとも言うべき天門橋の近くにあります。


富岩水上ライン

乗り場の目の前にチケット売り場があります。チケットは環水公園、岩瀬カナル館、中島閘門の各乗り場の他、富山駅構内にある公共交通案内所で購入可能。ただし、環水公園以外の乗り場では、購入できる便やチケット枚数が限られているので、注意してください。

また、乗船の3ヶ月前から前日14時までであれば予約が可能です(支払いは現地でのみ)。

詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。




最新の観光船「kansui」

富岩水上ライン

さて、今回乗ったのはこちらの「kansui」という船。富岩水上ラインで乗ることができる船は4隻ありますが、「kansui」は2019年にデビューした最も新しい船です。

近未来的なデザインもさることながら、蓄電池とソーラーパネルを搭載した最新鋭の電気船なんだそうです。


富岩水上ライン

「kansui」は定員55名。今はコロナ禍により座席数を減らして運行しています。

船の前方は屋内席となっており、2人掛けの席と3人掛けの席が並んでいます。前方も側面も広い窓が付いていて、眺めは申し分ないですね。また、エアコンも完備されており、暑い夏でも快適なクルージングが楽しめるようになっています。



富岩水上ライン

船の後方は屋外席。窓がないため、非常に開放的です。この日は時々小雨が降っていましたが、屋根が付いているので特に問題はありませんでした。


富岩水上ライン

また、「kansui」には男女別のトイレが付いています。クルージングは約1時間ですが、トイレが付いていれば安心ですね。




富岩水上ライン Cコース 出航!

富岩水上ライン

いよいよ出航です。

まずは環水公園の中を滑るように進んでいきます。電気船だからか、驚くほど静かに進みますね。ここから下流へと向かっていきます。


富岩水上ライン

環水公園から中島閘門までは約1.8km。ひたすら真っ直ぐな運河が続きます。運河に沿って遊歩道が整備されており、富山市民が歩く姿を見ることができます。


富岩水上ライン

遊歩道沿いには色々なモニュメント(?)なんかがあったりして、見ていて飽きません。晴れた日は、運河沿いの遊歩道を散策するのも楽しいかもしれません。


富岩水上ライン

途中で船とすれ違いました。こちらは同じ富岩水上ラインで活躍している「sora」という観光船。レトロな外観ですが、この船もソーラー船なんだとか。


富岩水上ライン

環水公園を出航して約15分。「kansui」は、富岩水上ライン最大の見どころであり、Cコースの折り返し地点でもある中島閘門に到着しました。





クライマックスは中島閘門

富岩水上ライン

いよいよ富岩水上ラインのクライマックス、中島閘門です。

閘門」とは、水路や運河の水位を調整するための水門のこと。高低差のある運河に船を通すための「水のエレベーター」のような存在です。太平洋と大西洋を繋ぐパナマ運河にある閘門が世界的に有名ですね。

上の写真は現地に設置されていた中島閘門の模式図。閘門の中の水位を上下させることにより、2.5mの高低差をクリアするわけですね。


富岩水上ライン
船が中島閘門の中に入ると、上流側にある門が閉まります。下流側にある門も閉じているので、四方を壁と門に囲まれた状態になったということです。


富岩水上ライン

いよいよ水位が下がり始めます!

確かに、少しずつではありますが、船が下に下がっていっているような…。凄い凄い!


富岩水上ライン

2分後。

だいぶ水位が下がりました。壁に付いた濡れた跡を見れば、かなり水位が下がったのが分かると思います。これは凄い…。


富岩水上ライン

水位が下がりきったところで、今度は下流側の門が開きます。船は前へ…。

本当に「水のエレベーター」で2.5mの高低差を超えてしまいました!2021年現在、日本国内には10ヶ所の閘門があるのですが、実際に「水のエレベーター」を体験できるのは富岩運河だけなんだそうです。非常に貴重な体験をさせていただきました。


富岩水上ライン

中島閘門の下流へ進んだところで、折り返し。

船は180度向きを変え、再び閘門の中へ。先ほどとは逆の行程で「水のエレベーター」で上昇します。このまま環水公園に帰るのかと思いきや、ここで一時下船。「水のエレベーター」をコントロールする中島閘門操作所を見学することができます。


富岩水上ライン

こちらが至近から見た中島閘門。「へ」の字型に閉じた門。奥が上流で手前が下流です。門を隔てて水位が全く違うのがよく分かりますね。


富岩水上ライン

こちらが閘門のすぐ隣にある中島閘門操作所

富岩運河が水運で利用されていた当時は、この操作所に職員が常駐していました。中には和室、トイレ、浴室などがあり、寝泊りできるようになっています。


富岩水上ライン

こちらが当時の操作盤。かつてはこの操作盤をポチポチとしながら、船の往来を支えていたのですね。

中島閘門操作所の見学は10分程度でしたが、非常に濃密な時間を過ごすことができました。




再び環水公園へ

富岩水上ライン

中島閘門操作所の見学の後は再び「kansui」に乗り込み、環水公園へと戻ります。


富岩水上ライン

復路では、小雨が上がったこともあり、水面が鏡のようになっていました。これは素敵だ…。


富岩水上ライン

約1時間のクルージングと見学を終え、富岩運河環水公園に戻ってきました。


富岩水上ライン

最後に環水公園の池の中で旋回するのですが、かの有名なスターバックスコーヒー富山環水公園店が見えました。緑に囲まれた運河の畔にあるスタイリッシュな店構えで、「世界一美しいスタバ」とも言われています。

船を下りた後、こちらのスタバでティータイムを楽しむのも良いのではないでしょうか。




富岩水上ラインの乗り場へのアクセス

車でのアクセス

北陸道富山ICから約20分


車で訪れた場合は、富岩運河環水公園の駐車場を利用しましょう。駐車場は公園周辺の5ヶ所にあります。


鉄道でのアクセス

富山駅北口から約1km。徒歩で約15分。



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|投稿:2021.12.08 | 最終更新:2021.12.08 |カテゴリ: 富山県

日田焼きそば パリパリ食感と生卵の相性が抜群のご当地焼きそば(萬天楼@大分県日田市)

日田焼きそば

B級グルメの代表格とも言えるご当地焼きそば。全国各地に、個性的で美味しいご当地焼きそばが数多く存在します。今回は、数あるご当地焼きそばの中から、大分県日田市で食べられている日田焼きそばを紹介します。

日田焼きそばは麺を鉄板でよく焼き、パリッと仕上げるのが特徴。その食感が人気を集めています。今回は日田市内にある人気店、萬天楼を訪れました。この記事では萬天楼で食べた日田焼きそばについて、萬天楼のメニューやアクセス情報などを紹介したいと思います。






日田インターチェンジ近くにある人気店、萬天楼

日田焼きそば

今回訪れたのは日田市内にある人気店、萬天楼日田インターチェンジのすぐ近くという好立地にあるお店です。

中は広く、小上がりとテーブル席、さらにはカウンター席が用意されています。グループでも一人でも、幅広い客層に対応できそうな感じですね。




実食!日田焼きそば

日田焼きそば

こちらが日田焼きそばです!

熱々の鉄板に乗せられて登場。今回はトッピングで生卵を追加しました。

食べてみると麺がパリパリとしていて美味しい!固焼きそばまではいかないですが、程よいパリパリ感が良いですね~。

具材は豚肉、モヤシ、ニラというシンプルな構成。何といってもモヤシが良い仕事をしています。麺のパリパリ感とモヤシのシャキシャキ感こそが日田焼きそばの魅力と言えるでしょう。


日田焼きそば

生卵をトッピングしてみましたが、これが大正解!麺や具材に卵がコーティングされて、何とも言えない幸せな味に変わります。そのままでも十分に美味しいのですが、是非とも生卵トッピングは試していただきたいですね。


日田焼きそば

テーブルには紅ショウガ、七味唐辛子、コショウなどの調味料があります。好みに応じて味変を楽しむのも良いと思いますよ。




萬天楼のメニュー

萬天楼のメニューを紹介します。


日田焼きそば

メニューの最初に挙げられているのは日田焼きそば。単品のみならず、ご飯やチャーハン、牛すじ煮込みなどが付くセットメニューもあります。

日田焼きそばの他に、しょうゆラーメンもプッシュしているようですね。


日田焼きそば

こちらがドリンクメニューと一品料理などのメニュー。

メニューは全体的にシンプルですね。訪れたお客さんのほとんどが日田焼きそばを注文しているように見えました。




萬天楼へのアクセス・駐車場情報

車でのアクセス

大分道日田ICから1分



「日田焼そば」とデカデカと書かれた看板が目印です。国道沿いにあるせいか、駐車場は広めです。


バスでのアクセス

■日田駅前にある日田バスセンターから市内循環線(Dコース)に乗車し、約10分。「清岸寺入口」停留所で下車。


【参考】日田市公式サイト(くらし・手続き>生活・環境>道路・交通)


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|投稿:2021.12.04 | 最終更新:2021.12.04 |カテゴリ: 大分県

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