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五島列島旅行記【1-5】島山島と井持浦教会 福江島玉之浦を巡る

五島列島

2022年5月3日(火)

福江島滞在1日目。

お昼頃に福江市街地を出発。時計回りに島の海岸線を走り、島の西端にあたる玉之浦(合併前は玉之浦町だったエリア)までやってきました。



この辺りは福江島の中では、福江市街地から最も離れたエリア。電気自動車をレンタルしている場合、少し注意しなくてはならないエリアです。電気自動車であるアイミーブを借りる際に受けた説明は以下のとおりです。

玉之浦など、島の西部で電気の残量が30%を切った場合、福江市街地まで戻れない場合があるので、島の西部に設置されている充電スポットで充電をすること。

※2022年5月時点で、玉之浦地区にある急速充電が可能なスポットは玉之浦カントリーパークにある一か所のみ


念のため残量を確認しましたが、とりあえずは40%くらいはあったので、様子を見ながら進むことにしました。






島山島 福江島ドライブの最果て



16:00
島山島までやってきました。

島山島は福江島の西端、玉之浦地区の目の前にある約30名が暮らす有人島。福江島から100mくらいしか離れておらず、橋を渡って訪れることができます。


五島列島

こちらが島山島唯一の集落、向小浦集落です。島山島は東西に約1.5km、南北に約5kmという南北に細長い島。ただし、福江島と橋で繋がっている南の端以外には全く人が住んでいないどころか、道路すら通っていません。

従って、島山島を訪れても、この向小浦集落以外のどこにも行くことはできないんです。


五島列島

そんな何もない島山島ですが、1つだけ商業施設(?)があります。

それがコカ・コーラの自動販売機。何の変哲もない自動販売機ですが、何故かGoogleマップに登録されていた自動販売機なんです(以前は登録されていましたが、2022年6月時点では何故か登録が消えているようです)。

そんな特別感のある自販機であるため、また、島山島を訪れた足跡を残したかったので、コーラを一本購入しました。


五島列島

せっかくなので福江島と島山島を結ぶ玉之浦大橋を歩いて渡ってみました。

玉之浦大橋は1994年に開通。それまでは玉之浦港との間に、1日5便の渡船が運航されていたそうです。

玉之浦大橋の欄干にはシカの模様があしらわれています。島山島には島の人口を遥かに凌ぐ450~700頭ものキュウシュウジカが棲息するんだとか。運が良ければ島の入口にある向小浦公園でシカの姿を見ることができるそうですよ。


五島列島

玉之浦大橋からの景色。向かって左側が福江島、右側が島山島です。

正面の一番幅が狭くなっている部分が梁口瀬戸。橋が出来る前は、干潮時にここを歩いて下校する小学生もいたんだそうです。なんてダイナミックな下校でしょう…。


五島列島

橋の上から島山島の向小浦集落と港を望みます。

海のグラデーションが本当に美しいですね。特段観光地はない島山島ですが、ここまで足を伸ばして本当に良かったと思いました。




井持浦教会 五島の南西端にあるレンガ造りの教会



16:20
福江市街地に戻る途中、玉之浦地区にある井持浦教会に立ち寄りました。福江島には13ヶ所もの教会が存在しますが、その中でも最も西に位置する教会です。

また、先述しましたが、井持浦教会の前にある玉之浦カントリーパークには電気自動車用の急速充電器があります。このエリアで残量が30%を切ったら、迷わず充電していきましょう。


五島列島

駐車場に車を停め、坂を登っていくと30秒ほどで井持浦教会に到着します。例外もありますが、五島列島の教会は、基本的に見晴らしが良い小高い場所にありますね。

完全に逆光になってしまっていますが、後光を浴びているようで、これはこれで良い…。


五島列島

こちらが井持浦教会です。

見事なレンガ造りの教会。現在の教会は、1987年に建てられたものなんだそうです。

明治時代、五島列島では大規模な潜伏キリシタンの迫害が行われましたが、玉之浦地区は唯一迫害を免れた場所でした。理由としては、福江から地理的に離れているからとも、この地の潜伏キリシタンが従事していた塩作りが藩の財政を潤す重要な産業であったからとも言われています。

新型コロナウイルスの影響で拝観は出来ず、外観のみの見学となりました。


五島列島

教会の裏手の岩場には、ルルドと聖母マリア像。

ルルドとは南フランスにある町の名前で、カトリックの聖地とされています。ルルドには病が癒されるという聖なる泉があるのですが、この聖なる泉が再現されているというわけです。井持浦のルルドには井戸があるのですが、本家ルルドの聖泉の水が混ぜこまれているため、全国各地の信者が訪れる聖地となっているのだそうです。




半日のドライブを終え、宿のある福江へ

井持浦教会の見学を終えたところで16:30

本来であれば玉之浦地区で最も有名な景勝地、大瀬崎断崖も訪れる予定だったのですが、圧倒的に時間が足りないので、また翌日に訪れることにしました。

…というわけで福江にある宿に戻ることにしました。



五島列島

17:10
本日の宿、「島の宿 ごとうや」に到着しました。

専用の駐車場に停めたら、充電器と接続。宿で充電する場合は、追加料金無しで充電をすることができます。本日はお昼頃から福江島を半周したわけですが、充電の残量は10%。丸一日かけて巡る場合は、途中の充電が必須でしょうね。翌日もこの車を借りることになっているので、注意しながら巡りたいと思います。


次回は、福江市街地の居酒屋で、五島の幸を堪能します。

五島列島旅行記【1-6】居酒屋「盛」で五島の幸を堪能する

五島列島旅行記【1-6】居酒屋「盛」で五島の幸を堪能する


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|投稿:2022.06.26 | 最終更新:2022.07.03 |カテゴリ: 旅行記

五島列島旅行記【1-4】福江島南岸ドライブ

五島列島

2022年5月3日(火)

福江島最大の景勝地、鬼岳の訪問を果たしたところで13:20。本日残りの時間を使って福江島の南岸に沿ってドライブをすることにしました。翌日も1日福江島に滞在する予定なので、「行けるところまで行ければ良いかな」というつもりで出発。






鐙瀬熔岩海岸 鬼岳の溶岩が見られる荒々しい海岸


13:40

鬼岳の南に位置する鐙瀬(あぶんぜ)熔岩海岸を訪れました。その昔、鬼岳が噴火した際に流れ出した溶岩が海まで到達し、冷えて固まったのがこの場所です。


五島列島

溶岩でできた海岸は約7kmにも渡って続いています。その一部には遊歩道が整備されており、気軽に散策することができるのです。

駐車場の近くに展望所があるようなので、行ってみることにしました。


五島列島

展望所からは、先ほど頂上付近まで登った鬼岳が見えています。あそこから溶岩が流れてきたわけですね。


五島列島

こちらが鐙瀬熔岩海岸です。「これぞ溶岩」といった感じの、黒くてゴツゴツとした荒々しい海岸線が遠くまで続いているのが分かります。

火山のイメージがあまりない五島列島で、このような景色が見られるとは意外でした。


五島列島

展望台から南を眺めると、目の前には2022年現在住民が1名の黒島。目をこらすと、西側(向かって右側)の緩斜面に家々が寄り添うように建っているのが分かりますね。

現在では、海上タクシーで訪れるしかなく、五島列島でも屈指の到達難度が高い有人島となっています。




香珠子海水浴場 福江島南岸屈指の美しいビーチ


14:10
続いて訪れたのは、香珠子(こうじゅし)海水浴場。「鐙瀬溶岩海岸」に続き、初見で読むのが難しい地名が続きます。福江島でも屈指の美しいビーチと聞いていたので、立ち寄ってみたわけです。


五島列島

海水浴場の近くには香珠子五島椿物産館香珠子椿油工房があります。香珠子海水浴場を訪れる場合は、こちらの駐車場を利用しましょう。

ついでに物産館も覗いてみましたが、椿油だけでなく、五島うどんや海産物など、五島市のお土産を購入することができます。福江島南岸では貴重な土産店なので、良ければ立ち寄ってみてください。


五島列島

駐車場から階段と急坂を1~2分下っていくと、香珠子海水浴場に到着しました。

思わず歓声を上げてしまう程、美しい海と砂浜…!海は波打ち際は透き通っており、岸から離れていくにつれて濃い青色に…というように、素晴らしいグラデーションを楽しむことができます。

ビーチに座り込んで、読書をしている青年がいましたが、羨ましいほどに贅沢な時間の使い方ですね。


五島列島

波打ち際を行ったり来たりしながら、しばし美しい海を眺めます…。


五島列島

南側には福江島南部の町、富江が見えています。合併して五島市になる前までは、富江町の中心として栄えていました。この後は富江を経由して、福江島の南西部を目指すことになります。




ローソン・ポプラで小休止

五島列島

14:45
富江にあるローソン・ポプラで小休止。五島列島には離島には珍しく大手コンビニエンスストアがありますが、その全てがローソン・ポプラです。

山を登ったり、ビーチを歩いたりして、体が冷たいものを欲していたので、アイスとジュースを購入しました。


琴石のこいのぼり 秘境の集落で泳ぐたくさんのこいのぼり

富江からは、五島列島唯一の国道である国道384号線を通って西へ。海岸から聳える断崖絶壁の上を通るため、海の近くではあるのですが、険しい山道が続きます。人里から離れ、携帯の電波も繋がりにくくなり、まさに秘境といった区間です。




15:20
福江島南岸の僅かに開けた平地にある集落、琴石に到着しました。


五島列島

この集落では、4月下旬から5月上旬にかけて、大量のこいのぼりを掲げています。


五島列島

谷を横切るように吊るされたこいのぼりは圧巻!大量のこいのぼりが集落を吹き抜ける風でたなびき、まるで谷を泳いでいるよう。

季節限定ではありますが、琴石集落ではこんな素敵な光景を目にすることができます。


次回は福江島の西端へ。さらに最果てにある島山島へも足を伸ばします。

五島列島旅行記【1-5】島山島と井持浦教会 福江島玉之浦を巡る

五島列島旅行記【1-5】島山島と井持浦教会 福江島玉之浦を巡る


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|投稿:2022.06.20 | 最終更新:2022.06.26 |カテゴリ: 旅行記

五島列島旅行記【1-3】福江島のシンボル、鬼岳に登ってみた

五島列島

2022年5月3日(火)



12:50
箕岳から車を走らせ、鬼岳にやってきました。この日は鬼岳で「バラモン凧揚げ大会」というイベントが開催されており、鬼岳周辺はマイカー規制されていました。少し離れた場所にレンタカーを停め、歩いて向かいます。

ちなみに「ばらもん凧」は、五島伝統の凧。その珍しい名前は、五島の方言で「元気者」を指す「ばらかもん」に由来するのだとか。毎年5月3日に、その伝統的な凧を揚げるイベントが行われているようです。


五島列島

こちらが鬼岳の駐車場。今回は「バラモン凧揚げ大会」関係者の駐車場として使われていましたが、鬼岳を訪れる場合、通常はここに車を停めることになります。


五島列島

こちらが鬼岳です!

毎年山焼きが行われるため、見事なまでに木々が生えていません。伊豆の大室山紹介記事)、奈良の若草山、山口の秋吉台など、山焼きをする山は全国各地にありますが、害虫の駆除や土壌改善などを目的に行われているようですね。周囲にある木々が生い茂った山と違い、丈の低い草原で覆われた山なので、非常に目立つ存在です。

凧揚げ大会が開かれているせいか、多くの市民で賑わっていました。


五島列島

これが「ばらもん凧」です。大陸に近い五島だけあって、どこか異国の雰囲気が漂う凧ですね。訪れた時には凧揚げ大会は終幕に近づいていたため、ばらもん凧が空を舞う姿を見ることはできませんでした。


五島列島

鬼岳の中腹から西の方角を見ると、福江空港。ちょうど飛行機が離陸していくところでした。福岡空港行き。恐らく我々が乗ってきた機体でしょう。

轟音を立てて飛んで行く機体を横目に、鬼岳を登っていきます。




五島列島

13:10
鬼岳の火口に到着しました。駐車場から十数分登ってきただけなのに、この雄大な景色!凄いぞ、鬼岳!

頂上まではあと数百メートルありそうでしたが、ここからでも十分に素晴らしい景色を拝むことができたので、ここをゴールとすることにしました。決して、暑くてしんどかったわけでは……。


五島列島

南東の方角には、先ほど登った箕岳(左)と臼岳(右)。海上には有人島である赤島黄島が見えています。これらも福江火山群に数えられる火山です。


五島列島

北側もまた絶景!

ノッペリとした鬼岳の裾野、麓に広がる福江の市街地。その向こうには久賀島奈留島などの島影も見えています。…というか、島が見え過ぎて、もはや水平線が見えるとこを探すのが難しい程…!

さすがは福江島を代表する景勝地。素晴らしい眺望でした。

次回は福江島の南部の景勝地を巡っていきます。

五島列島旅行記【1-4】福江島南岸ドライブ

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|投稿:2022.06.14 | 最終更新:2022.06.21 |カテゴリ: 旅行記

6月下旬 雪解けのミクリガ池を見に行ってみた! 積雪状況も紹介(富山県立山町)

ミクリガ池

立山黒部アルペンルート

富山県立山町から室堂平黒部ダムを通り、長野県大町市へ抜ける、国内屈指の観光ルートとして知られています。北アルプスの最深部を通るという立地上、マイカーは入ることができず、訪れるにはケーブルカーやロープウェイ、専用バスなどを乗り継ぐ必要があります。

今回はそんな立山黒部アルペンルートの中から、非常に美しいことで有名なミクリガ池を紹介したいと思います。

僕は2021年の6月20日にミクリガ池を訪れました。6月といっても、そこは標高2000mを優に超える高山帯。池の周りを巡る遊歩道が雪の下に埋もれている可能性も高く、訪れるまではライブカメラを見たり、例年の状況を調べる日々が続きました。この記事では、参考までに6月下旬のミクリガ池周辺の積雪状況もお伝えできればと思います。






ミクリガ池とは



ミクリガ池があるのは立山連峰の中腹。標高約2400mという高所にある池です。立山火山の火口湖であり、周辺では火山特有の荒涼とした光景を見ることもできます。

そんな山岳地帯にあるミクリガ池ですが、すぐ近くには立山黒部アルペンルートが通っているため、登山客でなくても気軽に訪れることができます(積雪期は除く)。後述しますが、近くには温泉もあるので、絶景を堪能しつつ、トレッキングや温泉を楽しむのも良いと思いますよ。

それでは次の章で、2021年6月下旬、私がミクリガ池を訪れた時の様子を紹介します。当然ながら、積雪状況は年によって変わるので、今年の状況とは違うこともありますのでご注意ください。




2021年6月下旬のミクリガ池 遊歩道の積雪状況

ミクリガ池

ミクリガ池への玄関口は立山黒部アルペンルートの室堂ターミナル。麓から登ってきた立山高原バスから、大観峰へと向かうトロリーバスへの乗換駅です。また、立山連峰や剱岳への登山口としても知られ、観光客だけでなく登山客でも賑わっています。


ミクリガ池

室堂と言えば、立山黒部アルペンルートの代名詞とも言うべき「雪の大谷」が有名ですね。訪れたのは6月下旬ですが、高さ10mにも迫る「雪の大谷」が残っていました。

「雪の大谷」は見事でしたが、これだけの雪が残っているとなると、ミクリガ池は大丈夫でしょうか…。少し不安になりますね。


ミクリガ池

こちらがミクリガ池周辺の地図です。

今回は、
①室堂ターミナルからAのルートを通ってみくりが池温泉へ
②みくりが池温泉からDのルートを通って立山室堂山荘を経由して室堂ターミナルへ
というルートで、ミクリガ池を一周することにしました。

事前に得ていた情報から、室堂ターミナル周辺の遊歩道は雪が無さそうではあったのですが、念のため登山靴に防水スプレーをかけてきました。また、この日の気温は8度。登山用のウインドブレーカーを持ってきて正解でした。




①室堂ターミナル~みくりが池温泉

まずは、室堂ターミナルからミクリガ池の西側を通ってみくりが池温泉へ向かうルート


ミクリガ池

結論から言うと、このルートに関しては、ターミナル出発直後の一部分以外は、雪の上を歩くといったことはありませんでした。途中で重機が動いていましたが、こうして快適に観光ができる裏側では懸命の除雪作業が行われているのでしょう。本当に感謝です。


そして室堂ターミナルを出発して約5分、ミクリガ池が見えてきました!

ミクリガ池

こちらがミクリガ池です!

長い冬を越え、今まさに分厚い雪の下から顔を出したばかりのミクリガ池。群青色の湖面と白い雪のコントラストが美しいですね。ここからしばらくはミクリガ池の近くを歩いていくことになるので、様々な角度から池を眺めることができます。


ミクリガ池

みくりが池温泉までは、歩きやすく整備された石畳風(?)の歩道が続きます。階段など、多少のアップダウンはありますが、路面の雪は完全にかかれており、サクサクと進むことができました。


ミクリガ池

西側から見たミクリガ池。水面下の氷までもが透けて見えるのが本当に美しいですね。


ミクリガ池

室堂ターミナルから遊歩道を歩くこと15分。日本最高所の温泉、みくりが池温泉に到着しました。


ミクリガ池

みくりが池温泉の裏手には、「地獄谷」と呼ばれる荒涼とした谷が広がっています。火山ガスがあちらこちらから噴出しており、まさに地獄のような光景。時々風に乗ってガスが流れてきて、思わずむせてしまうこともありました。かなり強烈なガスのようですね。




②みくりが池温泉~立山室堂山荘~室堂ターミナル

続いてはみくりが池温泉からミクリガ池の東側を通り、立山室堂山荘を経由して室堂ターミナルへ向かうルートを紹介します。


ミクリガ池

みくりが池温泉から立山室堂山荘までは、歩く人の姿は疎ら。通行量は少ないものの、歩道の上には雪は全く無く、快適なトレッキングが楽しめます。


ミクリガ池

東側から眺めたミクリガ池。光の加減か、黒に近い藍色ですね。池の奥には室堂ターミナルの建物も見えています。


このまま雪の上を歩くことなく、スンナリ池の周りを一周できると思っていました。




ミクリガ池

立山室堂山荘の手前、ついに歩道は雪の下に沈み、一面の大雪原が現れました。

防水スプレーをかけた登山靴を履いてきて正解でした。地面がどれだけ下にあるか分からないくらいに積もった雪原。道が完全に見えなくなっているため、所々に設置してあるポールや足跡を頼りに進みます。締まった雪なので、いきなり踏み抜くことはないものの、地味に足をとられるため普通の靴だと少し辛いかもしれません。


ミクリガ池

立山室堂山荘から室堂ターミナルまでの道は完全に雪の中。目印としてポールが等間隔に立てられています。コースから外れないように慎重に歩みを進めました。

みくりが池温泉から約25分程で室堂ターミナルに戻ってきました。




6月下旬にミクリガ池を一周してみたわけですが、以下の教訓を得ました。

・事前にライブカメラや実際に訪れた人のTwitter等をチェックし、リアルタイムの情報を仕入れておくべし。

・ミクリガ池西側の道は、池の景色が素晴らしく、雪も少ないのでおススメ。

・ミクリガ池東側の道は雪に埋もれている可能性が高し。


まぁ自然が相手であり、年によって状況は大きく異なるとは思うので、入念な情報収集をして出かけるのがおススメですね。




日本最高所の温泉、みくりが池温泉

ミクリガ池を一周する道中、みくりが池温泉にて入浴もしてきたので、紹介したいと思います。


ミクリガ池

みくりが池温泉は室堂ターミナルから徒歩15分の場所にある日本最高所(標高2300m)にある温泉宿です。裏にある地獄谷から源泉が湧いており、そこからお湯を引いています。宿泊施設ですが、日中は日帰り入浴も受けているので、今回はひとっ風呂浴びていくことにしました。


ミクリガ池
(写真は公式ホームページより)

こちらがみくりが池温泉の浴室。大きな窓があり、雄大な景色を眺めながら入浴することができます。

約54度のお湯がかけ流されているので、お湯はかなり熱め。しかも酸性のお湯なので、ピリピリとした刺激もありますね。短時間の入浴でしたが、かなり温まるお湯でした。

次は泊まりで訪れたい宿ですね。




ミクリガ池への玄関口、室堂ターミナルへのアクセス

ミクリガ池は立山黒部アルペンルートの途中にあり、マイカーで訪れることはできません。訪れる場合は、富山県側または長野県側から公共交通機関を乗り継いで行く必要があります。

【富山県側から】

富山地方鉄道立山駅から立山ケーブルカー、立山高原バスを乗り継いで約1時間10分


【長野県側から】

大糸線信濃大町駅から路線バスで扇沢へ向かい、そこから立山黒部アルペンルートで約2時間



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|投稿:2022.06.10 | 最終更新:2022.06.14 |カテゴリ: 富山県

五島列島旅行記【1-2】うま亭の五島うどんと箕岳展望所

五島列島

2022年5月3日(火)

五島列島の旅の第1日目。今日から2日間、福江島をレンタカーで巡りたいと思います。






ごとう屋にてレンタカーを借りる

五島列島

10:30
福江空港に到着。

この日から2泊する宿、「ごとう屋」のスタッフの方に空港まで迎えに来ていただいていたので、そのまま宿へと移動します。


五島列島

ごとう屋では、レンタカーも取り扱っています。宿泊者はレンタル代が割引されるとのことだったので、利用することにしました。

今回借りたのはアイミーブ。電気自動車です。五島市は電気自動車の利用を推進しており、市内のレンタカー業者でも電気自動車の取り扱いが多くあるようです。島内の何ヶ所かに充電器が設置されているとの情報を得ていたので、利用してみることにしました。

急速充電器の場所、充電方法など、簡単な説明を受け、福江島ドライブに出発!

先にお伝えしておくと、電気自動車を利用してみた感想は以下のような感じです。

〇走りはかなり静かで、馬力は弱め

〇お昼前から夕方くらいにかけてのドライブなら充電しなくてもOK

〇朝から夕方まで利用するのであれば、1回充電が必要

〇急速充電器がある道の駅に行ったところ、充電器が1台しかなく(2022年5月現在)、しかもその1台が使われていたので、前の人が終わるのを待つことになった(今後の整備に期待!)。

〇福江島西部は急速充電器があるスポットが少ないので、電気の残量に要注意。





福江港前にある人気店、「うま亭」で五島うどんを食べる

五島列島

11:20
ドライブの前に腹ごしらえ…ということで、福江港の目の前にある食堂、「うま亭」にやってきました。立地の良さもさることながら、味にも定評がある人気店です。早めに訪れたのですぐに席につくことができましたが、食べ終わる頃には店の前で待っているお客さんがチラホラ…(写真は店を出た後に撮ったもの)。


五島列島

メニューは「町の大衆食堂」といった感じのラインナップ。各種五島うどん、ちゃんぽん、定食類、丼もの類など、種類が豊富です。


五島列島

今回は数ある五島うどんの中から、つみれうどん(700円)を選択。かけうどんにつみれがトッピングされた五島らしい一品です。

五島列島を代表する郷土料理、五島うどん。通常のうどんよりもかなり細く、さらには生地に椿油が練り込んであることが特徴です。実際に食べてみると、うどんと素麺の中間くらいといった印象。ツルツルと喉越しが良い麺で、非常に美味しいですね。

フワフワのつみれもまた絶品。食べ応えがあるつみれが4つも入っており、大満足な一杯でした。




隠れた絶景スポット、箕岳展望所



12:05

昼食後、福江市街地から約7.5kmを走り、島の南東にある箕岳を訪れました。ここは福江火山群の1つに数えられる火山。


五島列島

福江空港着陸寸前に見えた山の1つですね。

県道から逸れ、細い道を登っていくと、十数台が停められる程の駐車スペースがあります。


五島列島

駐車スペースからは、「箕岳園地」という看板に従って、車1台がギリギリ通れる程の道を登っていきます。GWにもかかわらず、他に観光客の姿は見えず…。かなりの穴場ですね。


五島列島

細い道を登っていくと、一面に芝生が生えた広場に出ました。ここが箕岳園地です。地元の家族連れらしきグループがキャッチボールや犬の散歩をして楽しんでいました。

一見野球場のように見える円形の広場。実は噴火口の跡なんです。広々とした噴火口の中でキャッチボールをする親子。なかなかシュールな光景です。

さて、目指すべき箕岳展望所は噴火口を縁取るカルデラの上にあります。芝生広場の東側に登り口があるので、そこからアプローチしましょう(上の写真の真ん中あたりに写っている階段からも登れますが、藪が深そうだったので断念しました)。


五島列島

展望所までは、ご覧のように整備された歩道と階段が続いています。ちょうどカルデラの縁に沿って登っていくイメージですね。登るにつれ、周りの景色も徐々に開けていきます。


五島列島

12:15
駐車スペースから箕岳園地を経て、約10分程で箕岳展望所に到着しました。


五島列島

展望所からは鬼岳(写真中央)と火ノ岳(右)を眺めることができます。裾野には長閑な農村が広がっていますね。


五島列島

南に視線を移すと、有人島である赤島(写真左)と黄島(右)が見えました。人口は赤島が9人(2021年当時)、黄島が35人(2021年当時)。福江港から1日2往復の船で訪れることができますが、今回は時間の関係で断念しました。

どちらもホットプレートに流し込んだばかりのホットケーキのような形をした平坦な島ですが、どちらも福江火山群に含まれる火山です。


五島列島

南西を見ると、黒島。こちらの住民は1人のみ(2021年現在)。「ポツンと一軒家」というテレビ番組でこの島に住む99歳のおばあちゃんと娘さんが取り上げられていましたが、残念ながらおばあちゃんは亡くなられているとのこと。島への定期便も2021年に廃止となり、島を訪れるには海上タクシーを利用する必要があるようです。



五島列島

絶景を楽しんだ後は下山。麓へ向かう道からも素晴らしい眺めを楽しむことができます。箕岳展望所、結局観光客とは出会いませんでしたが、おススメしたいスポットでした。


次回は福江島屈指の景勝地、鬼岳へ向かいます。
五島列島旅行記【1-3】福江島のシンボル、鬼岳に登ってみた

五島列島旅行記【1-3】福江島のシンボル、鬼岳に登ってみた



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|投稿:2022.06.05 | 最終更新:2022.06.14 |カテゴリ: 旅行記

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