五島列島旅行記【4-4】矢堅目、青砂ヶ浦天主堂、津和崎鼻 中通島の最北部を目指す
2022年5月6日(金) |
五島列島旅行4日目。
本日は1日かけて中通島をドライブ。午前中は中通島の南部、若松島などを巡りました。午後は中通島の最北端を目指そうと思います。
こちらの地図をご覧ください。中通島は非常に特殊な形をした島で、北へ向かって恐ろしく細長い半島が伸びています。半島の付け根から先端までの距離は約30km。道路も曲がりくねっており、所々細い箇所もあるため、先端までは1時間程度かかります。
しかし中通島に来たのであればやはり最北端を目指したいもの。中通島最北端の津和崎鼻を目指すことにしましょう。
■この記事の目次
1.矢堅目公園 ピラミッドのような奇岩と雄大な海を望む
2.矢堅目の駅で塩ソフトクリームを食べる
3.青砂ヶ浦天主堂 漁村を見下ろすレンガ造りの教会
4.白草公園 赤ダキ断崖を見下ろす展望所
5.津和崎鼻 中通島の最北端
1.矢堅目公園 ピラミッドのような奇岩と雄大な海を望む
2.矢堅目の駅で塩ソフトクリームを食べる
3.青砂ヶ浦天主堂 漁村を見下ろすレンガ造りの教会
4.白草公園 赤ダキ断崖を見下ろす展望所
5.津和崎鼻 中通島の最北端
矢堅目公園 ピラミッドのような奇岩と雄大な海を望む
13:15
津和崎に向かう道中、景勝地として名高い矢堅目公園に立ち寄りました。
津和崎に向かって伸びる半島を「十手」に例えるとすると、矢堅目公園は「十手の短い方」の先端にあたります。
矢堅目公園は岬の先端に位置しています。道路の行き止まりにある駐車場(4台程駐車可)から、階段を登っていくと到着します。
こちらが矢堅目です!
矢堅目とは、矢堅崎の先端にあるピラミッド型の巨岩のこと。湾の入口に位置しており、かつては湾に侵入する外敵を見張るために「矢」を持った兵で「堅」めたことから「矢堅目」と呼ばれているのだそうです。
矢堅目は高さ約80m。矢堅目公園からはその姿を間近から見ることができ、迫力満点。また、矢堅目公園は夕陽の名所としても知られているそうです。
矢堅目公園から東の方角を見ると、「十手の長い方」、つまり津和崎へと続く細い半島が見えました。非常に険しい半島ですが、いくつもの集落が点在しており、人々の生活が確かに営まれています。
半島の中腹を横切っているのは、県道32号線。これからこの道を通って津和崎を目指すのです。
矢堅目の駅で塩ソフトクリームを食べる
13:30
矢堅目で絶景を楽しんだ後は、「矢堅目の駅」という物産館に立ち寄りました。当初立ち寄る予定はなかったのですが、矢堅目の塩を使ったソフトクリームが食べられると聞いたので、急遽寄ることにしたのです。
こちらが矢堅目の駅。こじんまりとした物産館ですが、矢堅目で作られた塩や塩を使った製品を購入することができます。
お目当ては勿論、矢堅目の塩で作った塩ソフトクリーム。「塩バニラ」の他に「塩グルトマンゴー」、「塩マーブル(塩バニラ+塩グルトマンゴー)」、「キャラメル塩」がありますが、今回はシンプルに「塩バニラ」を注文しました。
購入したソフトクリームは、海に面したテラスでいただくことができます。これは良い雰囲気!
美しい海を眺めながら食べるソフトクリームは格別ですね。少し塩気が利いている、爽やかなソフトクリームでした。
青砂ヶ浦天主堂 漁村を見下ろすレンガ造りの教会
13:50
矢堅目から奈摩湾をグルリと迂回し、青砂ヶ浦天主堂にやってきました。新上五島町には29ヶ所もの教会がありますが、ここの教会は特に気になっていました。
こちらが青砂ヶ浦天主堂です!
まるで中世ヨーロッパから空間転移してきたかのような重厚なレンガ造りの教会。レンガ造りの教会と言えば、福江島で訪れた堂崎天主堂が思い出されますが、それに勝るとも劣らない素晴らしい教会です。
青砂ヶ浦天主堂が建立されたのは1878年頃。現在の教会は1910年に建てられた3代目なのだそう。なんと100年以上の歴史を持つ建物なんですね。
2001年には、国の重要文化財に指定されたそうです。
白草公園 赤ダキ断崖を見下ろす展望所
14:00
津和崎へ向けて半島を北上していくと、白草公園の前を通ります。「公園」と言っても展望所が1つあるだけなのですが、道路に面した駐車場があるので、見落とすことはないと思います。
白草公園の展望所からは赤ダキ断崖を望むことができます。
赤ダキ断崖は、奈摩湾に面した高さ100mを超える大断崖。その名のとおり、赤い地層がむき出しになっており、かなり特異な景観を見ることができます。
赤ダキ断崖がある場所は曽根火山と言う火山。火山の南側の斜面が波によって浸食され、赤ダキ断崖を形成したのだそうです。
白草公園から西の方角を見ると、先ほど訪れた矢堅目を対岸に望むことができます。離れた場所から眺めると、ピラミッド型の岩がより際立って見えますね。
津和崎鼻 中通島の最北端
14:30
細長い半島を通る曲がりくねった県道をひたすら北上し、中通島の最北端にある津和崎鼻までやってきました。
津和崎鼻の周辺は津和崎つばき公園として整備されており、数台が停められる駐車場も整備されています。
駐車場から津和崎灯台までは歩いて2~3分の道のり。森に囲まれた遊歩道を歩いていくと到着します。
こちらが中通島の最北端、津和崎灯台です。
こじんまりとした灯台ですが、中通島と小値賀島を結ぶ船の通り道となっており、潮の流れが速い津和崎瀬戸に面している重要な灯台です。
津和崎鼻からは非常に多くの島々を眺めることができます。
正面には中通島の北西に位置する小値賀島。2,000人以上の人たちが暮らす、五島列島の中では比較的大きな島です。
津和崎鼻から小値賀島までの距離は僅か3km程。同じ島内である中通島の青方や有川の方が、直線距離にして5倍以上離れています。そんな事情もあり、金曜日、土日祝日限定ですが、津和崎から小値賀島へ向かう船便が運航されることもあるようです(期間限定らしいので、詳細は小値賀町の公式サイトを確認してください。私が訪れた時は運航していませんでした)。
【参考】小値賀町
小値賀島の右奥(北東)にも大きな島影。こちらは五島列島最北端にあたる宇久島。九州本土から30km以上離れていますが、平成の大合併により佐世保市の一部になった島です。
今回の旅でも訪れたかった島なのですが、日程の関係で断念しました。
津和崎鼻の北東に位置する細長い島は野崎島。津和崎鼻の目と鼻の先にあり、約600mしか離れていません。
野崎島にはかつては3つの集落がありましたが、いずれも廃村化。現在は野崎島自然学塾村の管理人1名が暮らすのみ。実質的には無人島になっています。野崎島には「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の関連遺産の1つである旧野首教会があり、翌日、小値賀島と併せて訪問予定です。
このように、津和崎鼻からは大小様々な島々を望むことができました。島が多い五島列島ならではの絶景なので、アクセスは少し大変ですが、ここまで足を伸ばしてみることをおススメします。
次回、上五島ドライブも佳境。石造りの教会で有名な頭ヶ島教会、石畳が美しい友住郷を訪問します。

五島列島旅行記【4-5】石の教会「頭ヶ島天主堂」と石畳の集落「友住郷」と巡る
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|投稿:2022.10.27 | 最終更新:2022.11.02 |カテゴリ: 旅行記
高開の石積み 徳島の山中にある城壁のような石積み集落(徳島県吉野川市)
徳島県吉野川市。
徳島市の約20km西に位置する自然豊かな町です。2004年に鴨島町、川島町、山川町、美郷村が合併して誕生しました。今回は旧美郷村にある見どころ、高開の石積みを紹介したいと思います。
高開の石積み。
ツーリングマップルを眺めていた時に存在を知ったのですが、この名称を見ても、どんな場所かはすぐに想像することはできませんでした。詳しく調べてみると非常に魅力的。実際に訪れてみたところ、予想以上に素晴らしい場所でした。
この記事では、高開の石積みへの行き方、駐車場から始まり、石積みを巡る遊歩道について紹介したいと思います。
高開の石積みへのアクセス
車でのアクセス
■徳島道の脇町ICから県道12号、国道193号線等を経由して約40分
■徳島道の土成ICから県道12号、国道193号線等を経由して約50分
山間を通る国道193号線を走っていくと、旧美郷村の中心あたりで、「高開の石積み」の看板が現れます。この時点でも少し不安になるくらいの細い道ですが、この先はもっと細くなります。
高開の石積みまでは、ひたすら1~1.5車線幅の曲がりくねった上り坂が続きます。すれ違いができない箇所やガードレールが無い箇所もあるため、運転が苦手な方はやめておいた方が無難です。そんな不安になりそうな道ですが、高開の石積みへと導く看板だけは要所要所に設置してあるので、道に迷う心配はありません。
バスでのアクセス
■JR徳島線の阿波山川駅から吉野川市代替バスに乗車して約10分。「平」停留所で下車。バス停から徒歩約2km。
※バスは1日4往復のみなので要注意。
【参考】吉野川市(トップ>行政・まちづくり>道路・交通)
高開の石積みの駐車場
看板に従って山道を登っていくと、石積みが見事な集落に到着。ここが目指す高開集落なのですが、駐車場は集落を一旦通り過ぎたところにあります。集落内の狭い上り坂をグングンと登っていきましょう。
こちらが高開の石積み訪問者用の駐車場。ご覧のように狭い道が僅かに広くなったところが駐車場として整備されています。車の向きを変えるスペースも乏しいため、駐車するのに難儀する駐車場ですが、ここまで登ってきた苦労に比べれば、大したことはないでしょう。
石積みが見事!高開集落
こちらが高開の石積みです!
そう、「高開の石積み」とは、急斜面に立地する高開集落に築かれた石積みのこと。転がり落ちてしまいそうな斜面に立派な石積みが築かれ、その上に民家や段々畑が作られています。
ちなみに4月中旬頃には、石積みの段々畑にシバザクラの花が咲き乱れ、非常に美しいのだそうです。
この傾斜を見てください。これは先ほど車で登ってきた道なのですが、信じられない程の急坂。立派な石積みが造られるのも納得の急斜面です。
長い間修復を繰り返し、受け継がれてきたこの石積み。2009年には「にほんの里100選」にも選ばれたのだそうです。
高開の石積みを巡る遊歩道を歩いてみた
高開の石積みを巡るための遊歩道が整備されています。道路の法面に沿って、上に登っていく頼りない階段。畑に向かうための作業用の階段にしか見えませんが、石積みを楽しむための遊歩道として開放されています。
遊歩道は正に石積みの上に通されており、誇張ではなく「石積みを間近に感じながら」山村を散策することができます。不揃いな石がビッシリと精巧に積み上げられている様は圧巻。こんな石積みを手作りで築き、今日まで維持しているというのだから頭が下がります。
石積みが何層にも連なり、さながら城壁のよう。近くで見ると物凄い迫力です。一段一段の高低差が凄いため、畑仕事も命がけですね。
遊歩道はこの段々畑の間を縫うようにルート設定されています。所々に矢印が設置されているので、迷うことはなく進めるでしょう。
かなり高い場所を通るので、見晴らしも抜群。谷の対岸にある山村風景も見渡すこともできます。訪れた日はあまり天気は良くなかったのですが、低い位置に雲がたなびいており、まるで山水画のような風景が楽しめました。
獣除けと思われる門を通り、遊歩道終了。なお、こちらの門ですが、渋くなっており、開閉に少し苦労しました。落ち着いて開け閉めすれば問題なく対応できるので、開けっ放しにはしないようにしましょう。
門を通り抜け、民家の軒先のような場所を通り、坂道を下っていくと、駐車場に戻ることができます。駐車場を出発して、遊歩道を歩き、駐車場に戻るまでの所要時間は10~15分。軽い散歩のような気分で、素晴らしい石積みと山村風景を楽しむことができました。少し駐車場までのアクセスが大変ですが、是非ともおススメしたいスポットです。
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|投稿:2022.10.23 | 最終更新:2022.10.23 |カテゴリ: 徳島県
五島列島旅行記【4-3】竹酔亭にて五島うどんの地獄炊きを食べる
2022年5月6日(金) |
五島列島旅行4日目。
中通島の北の玄関口、有川からスタートした上五島ドライブ。いよいよ中通島の南の玄関口、奈良尾へ向かいます。奈良尾の町を散策した後、名物の五島うどんを食べるため、一気に北上する予定です。
11:35
中通島の南の端にある港町、奈良尾にやってきました。奈良尾港には長崎や福江島からのフェリー、ジェットフォイルが発着しています。中通島の主要な玄関口の1つと言えるでしょう。
奈良尾の町はフェリーターミナルから1つ山を越えた湾に面しており、斜面にはビッシリと家が建ち並んでいます。奈良尾には有名な神社があるらしいので、教会巡りは一休みして、参拝していくことにしましょう。
奈良尾神社 巨樹、あこう樹がで知られる上五島屈指のパワースポット
11:40
奈良尾に到着し、最初に訪れたのは奈良尾神社。上五島屈指のパワースポットとしても知られている神社です。
こちらが奈良尾神社です。
…鳥居の後ろに何か見えていますね。
なんと鳥居の後ろには木の根で出来たトンネルが!
こちらは樹齢650年を超えるアコウの木。木の根が二股に分かれ、参道を跨ぐようにして生えています。まさに「天然の鳥居」です。アコウの木として国内最大を誇り、さらにはアコウの木としては唯一、国の天然記念物に指定されているのだそうです。
木の生命力、迫力に圧倒されながら、下をくぐりました。
こちらが奈良尾神社です。せっかくなのでお参りしていきました。
奈良尾の町を散策
奈良尾神社を参拝した後は、奈良尾の町を散策。
諸説ありますが、和歌山県広川町の漁師が、飽和状態となった瀬戸内海を離れてこの地でカツオ漁を始めたことが奈良尾町の始まりなんだそう。その後、イワシ漁なども盛んに行われ、漁業の町として発展してきました。
町の中には細い路地が張り巡らされており、散策が捗ります。古い家も多く残されており、非常に風情がある街並みです。
短い時間ではありますが、奈良尾の路地や商店街を散策しました。
竹酔亭にて五島うどんの地獄炊き
中通島はまだまだ見るべきところがあるため、名残惜しくも奈良尾を離脱。奈良尾から一気に北上します。
12:30
やってきたのは五島うどんの人気店、竹酔亭。中通島の北部、有川と青方の中間にあたる七目郷に位置しているお店です。
人気店ということもあり、駐車場はほぼ満車。店内もかなり賑わっている様子でした。「これは待つかな…?」と思いきや、たまたま1席空いていたようで、待たずに座ることができました。ちょうど僕が入店した後に、また多くの客がやってきたので、たまたまタイミングが良かったのかもしれません。
こちらが竹酔亭のメニュー。
五島うどんのお店だけあってうどんのメニューが豊富。お目当てである「地獄炊き」がメニューに載っていないので「おや?」と思いましたが、壁にデカデカと「地獄炊き」と書かれたメニューが貼られていました。
地獄炊きは単品だけでなく、いなり寿司と小鉢が付いてくるセットメニューもあります。僕はセットを、嫁さんは単品を注文しました。
うどんの他にも丼物、定食も取り扱っているようです。
こちらが「地獄炊き釜揚げセット」(1,000円)。
五島の郷土料理である地獄炊きにいなり寿司2個と小鉢が付くボリューム満点のメニューです。
地獄炊きというのは、釜揚げうどんの五島うどん版。初めて食べた旅人が「至極美味しい」と発言したところ、「地獄美味しい」と聞き間違えられ、「地獄炊き」という名が付けられたのだとか。
漬け汁は2種類。「飛び魚のダシ(あごだし)」(右側)か「生卵」(左側)に漬けていただきます。さっぱりながら奥深い味わいの「あごだし」も良いですが、まろやかな旨味が楽しめる「生卵」もまた絶品。細い麺に卵がまとわりついて、とても美味しいのです。
結構なボリュームでしたが、2種の漬け汁で最後まで美味しくいただくことができました。満足!
次回は中通島の北部へ。矢堅目、青砂ヶ浦教会などの観光地に寄りつつ、中通島最北端の津和崎鼻を目指します。

五島列島旅行記【4-4】矢堅目、青砂ヶ浦天主堂、津和崎鼻 中通島の最北部を目指す
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|投稿:2022.10.16 | 最終更新:2022.10.27 |カテゴリ: 旅行記
五島列島旅行記【4-2】土井ノ浦教会と桐教会
2022年5月6日(金) |
五島列島旅行4日目。
中通島の有川をレンタカーで出発し、橋や堤防道路を渡り、日島までやってきました。日島は行き止まりにある島なので、来た道を戻り、若松島、中通島を巡っていきたいと思います。
土井ノ浦教会 漁村を見守る教会とキリスト像
10:20
日島から来た道を引き返し、有福島、漁生浦島を経て若松島まで戻ってきました。若松島にも魅力的な教会があると聞いていたので、島の南部にある土井ノ浦教会に立ち寄ってみました。
教会の下に数台分が停められる駐車場があります。
こちらが土井ノ浦教会です。
今まで五島列島で見てきた教会とは趣が異なるスタイリッシュでシンプルなデザイン。純白の壁が、青空に映えますね。
土井ノ浦教会は、大正時代に中通島にある大曾教会の建物を移築、建造されました。昭和35年、平成9年に改修が施され、現在に至っています。正面を見ると近代的に見えますが、内部は建設当時の素朴さを残しているのだそうです。
土井ノ浦教会と言えば、キリスト像。
両手を広げたキリスト像が土井ノ浦港と集落を見守るように建っています。教会が住民たちの心の拠り所となっていることが垣間見える光景です。
桐教会 美しい教会と信じられないほど青い海
土井ノ浦教会を訪れた後は、若松大橋を渡って中通島に戻り、桐教会へ向かうことにしました。桐教会は国道から外れた海岸沿いの桐地区にあるため、くねくねと曲がりくねった町道を通って向かいます。国道と違って道幅も狭く、走りにくい道ですが、その分美しい入り江や漁村風景が楽しめる道です。
10:55
こちらが桐教会です!
桐教会は海を見下ろす高台にある教会。町道沿いにある駐車スペースに車を停めて、階段を登っていくと到着します。
桐教会は明治30年に建造されました。現在の建物は昭和33年に改築されたものなんだとか。スラっとした鐘塔が印象的な教会です。
そしてこちらが教会からの眺望!
教会自体も素晴らしいですが、桐教会から眺めた海の美しさは五島列島一と言っても過言ではないでしょう。この辺りは小さな島が密集する海域。目の前の海は一見川のように見えますが、島と島に挟まれたれっきとした海なんです。さらにはこの青さ。言葉で表せないほど美しい海です。
事前に桐教会から眺めた海の評判は聞いていたのですが、上五島の中でも特に訪れたい場所の1つでした。「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」という番組にも登場しており、この美しさに出川さんが感動するシーンがあったことをよく憶えています。
ちなみに、桐教会周辺の海はクルージングのコースにもなっているようで、観光客を載せた船が通っていました。海から見る桐教会も良さそうですよね。
桐ノ小島へ上陸
実は、桐教会のすぐ近くにも離島があります。それが桐ノ小島です。
上の写真でも示しましたが、桐ノ小島があるのは中通島の桐集落の目と鼻の先。中通島との間にある海峡の幅は約10mしかなく、海峡ではなく川と見間違えてしまいそうな程。そんなウッカリ通り過ぎてしまいそうな島ですが、4世帯7名が暮らす、れっきとした有人島。中通島との間には橋も架けられています。
橋が架かっているのであれば、上陸してみましょう。
こちらが桐ノ小島に渡る橋の上から撮影した写真。向かって左側が中通島、右側が桐ノ小島。本当に近く、泳いで渡れそうな程。数歩で橋を渡りきり、桐ノ小島上陸を果たしました。
桐ノ小島へ渡る橋からも、桐教会を望むことができます。
桐教会と桐集落、そして桐ノ小島。五島列島らしい風景がギュッと詰まっており、本当に素晴らしい場所でした。国道から外れており、少々行きにくい場所ですが、是非とも訪れて欲しい場所です。
次回は中通島の南の玄関口、奈良尾を巡ります。

五島列島旅行記【4-3】竹酔亭にて五島うどんの地獄炊きを食べる
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|投稿:2022.10.11 | 最終更新:2022.10.16 |カテゴリ: 旅行記
五島列島旅行記【4-1】中通島から若松島、漁生浦島、有福島を経て日島へ
2022年5月6日(金) |
五島列島旅行4日目。
昨日までは下五島を巡っていましたが、今日からの旅の舞台は上五島。…と言っても、明日には次なる島、小値賀島へ向かうため、上五島で過ごせるのは1日ちょっと。五島列島で2番目の広さを誇る中通島、そして4番目に広い若松島などを1日で巡るのはかなり厳しいですが、これも社会人の宿命です…。
7:05
宿で朝食。中通島滞在中に2泊している和風ペンションし喜は、居酒屋併設のビジネス旅館。食事は居酒屋で摂ります。
いかにも「旅館の朝飯」といった感じの和朝食をいただき、出発しましょう。
■この記事の目次
1.海童神社 鯨の骨の鳥居が建つ神社
2.中ノ浦教会 入り江に佇む美しい教会
3.上中島展望所 若松大橋があまり見えない展望所
4.若松島の展望台より若松大橋を眺める
5.若松島から漁生浦島へ
6.漁生浦島から有福島へ、そして日島へ
7.日島の石塔群 最果ての島にある謎の古墓群
1.海童神社 鯨の骨の鳥居が建つ神社
2.中ノ浦教会 入り江に佇む美しい教会
3.上中島展望所 若松大橋があまり見えない展望所
4.若松島の展望台より若松大橋を眺める
5.若松島から漁生浦島へ
6.漁生浦島から有福島へ、そして日島へ
7.日島の石塔群 最果ての島にある謎の古墓群
海童神社 鯨の骨の鳥居が建つ神社
8:00からレンタカーを借りることになっているのですが、時間に余裕があったため、有川港前にある海童神社に行ってみました。こちらは日本神話の海の神、ワダツミを祀る神社です。
7:40
こちらが海童神社です。
石造りの鳥居の後ろ側には、なんと鯨の顎骨を使った鳥居!こちらは体長約18mのナガスクジラの顎骨で造られているらしく、骨の大きさだけでも約5mあるのだそうです。捕鯨の町ならではの建造物と言えるでしょう。
そういえば、同じく捕鯨の町として知られる和歌山県太地町にも鯨の骨を使った鳥居がありましたね。
鳥居をくぐり、階段を登っていくと、2~3分で小さな祠に到着します。
港の近くにある小さな小山の上に建つ海童神社ですが、元々は海に浮かぶ島だったのだそうです。平成16年に有川港ターミナルが新築される際に周囲が埋め立てられ、中通島と陸続きになったのだとか。気軽に参拝できるようになったのは最近のことなんですね。
中ノ浦教会 入り江に佇む美しい教会
8:00
有川にあるトヨタレンタカーにて軽自動車を借り、上五島一周ドライブに出発です。新上五島町に含まれる7つの有人島(中通島、頭ヶ島、桐ノ小島、若松島、漁生浦島、有福島、日島)は全て橋で繋がっています。今日は、この全てに上陸することを目指したいと思います。
まずは、国道384号線で中通島南部へ向かい、そこから若松島へと渡っていきたいと思います。昨日、郷ノ首港から路線バスで走ってきたルートを逆に辿る形となります。
8:45
若松島へ向かう道中、国道沿いに美しい教会があったので立ち寄ってみました。こちらは中ノ浦教会。半島や湾が連続し、非常に入り組んでいる中通島の海岸線。中ノ浦教会は入り江に面している教会です。こんな美しい教会が普通に現れるのですから、五島列島は侮れないですよね。
トンガリ屋根と白壁が美しい中ノ浦教会。中ノ浦教会は大正14年に建立、昭和41年に改築され現在に至っています。
この辺りは、迫害が激しかった地域の1つでした。厳しい弾圧を経験した信者たちが「五島で一番美しい教会を造りたい」という思いで、築き上げたのだそうです。
上中島展望所 若松大橋があまり見えない展望所
9:00
いよいよ若松大橋。橋の手前に上中島展望所という展望所があったので立ち寄ってみました。若松大橋の目と鼻の先にあるので、展望所からは若松大橋が一望できるかも…。
そんな期待を胸に、駐車場から6~7分山道を歩き、展望所に向かいました。
これが上中島展望所から眺めた若松大橋です!
…うーん、微妙か…?木々に遮られてしまい、若松大橋が一部しか見ることができませんでした。若松瀬戸はよく見えていましたが…。若松大橋を眺めたい方は、この後紹介する若松島側の展望台をおススメします。
気を取り直していきましょう。
全長522mの若松大橋を渡り、若松島に入ります。昨日は下をくぐった若松大橋。今日は上を通り抜けました。白色のトラス構造が美しい、素晴らしい橋ですね。
若松島の展望台より若松大橋を眺める
9:15
若松大橋を渡りきると、すぐに小さな広場と小さな駐車場が現れます。ここに車を停め、50m程若松島方面へ進むと、芝生で覆われた広場があります。ここからの景色が素晴らしいのです。
ここからは若松大橋を一望することができます。
若松大橋が見える展望所としては、ここと、先ほど訪れた上中島展望所が挙げられますが、断然こちらの方がおススメです。展望所の名前が付いていないのが勿体ないですね。
駐車場は、この展望所の前後にありますが、いずれも2~3台分の小さな駐車場です。
若松島から漁生浦島へ
9:45
若松島を通り抜け、漁生浦島へと渡る漁生浦大橋までやってきました。漁生浦島は若松島の北西に位置する島で、若松島からは100mも離れていません。人口40名足らずの小さな島です。
漁生浦島は若松島とかなり近接した島なので、橋もとても短いです。普通に走っていればあっという間に渡ってしまうような橋ですが、せっかくなので手前に車を停め、景色を眺めてみました。
橋の上からは、信じられないほど透明度の高い青い海と長閑な漁村風景。ここまで足を伸ばす観光客も少ないため、この素晴らしい絶景を独占することができました。
なお、漁生浦島には特に観光資源はありませんが、民宿が1軒あるようです。この素晴らしい景色に囲まれて、この島に泊まるのも良いかもしれません。
漁生浦島から有福島へ、そして日島へ
漁生浦島への上陸を果たしましたが、1km足らずですぐに次なる島が見えてきました。
9:50
漁生浦島の西側に浮かぶ有福島。写真の手前が漁生浦島、奥に見えている小高い山がある島が有福島です。漁生浦島よりも2回り程大きな島で、人口は約100名。島内には有福教会があります。
ちなみに漁生浦島と有福島は、橋ではなく防波堤によって繋がれています。さらに、有福島と、その北東にある日島も防波堤で繋がれているのです。つまり、漁生浦島~有福島~日島の3島は2つの防波堤によって繋がれた珍しい島々なんです。
9:55
有福島を通り抜け、さらに防波堤を走り抜けて日島にやってきました(写真は日島から有福島方面に向かって撮影したものです)。中通島から西へ、島伝いに進んできましたが、この島が終点となります。
日島の石塔群 最果ての島にある謎の古墓群
日島を訪れたら立ち寄っておきたい場所があります。それが日島の石塔群。有福島から堤防道路を通って日島に上陸すると、すぐ左側にあるので、目につきやすいと思います。
こちらが日島の石塔群です。
かなり古そうな石塔が海に向かってズラリと並んでいます。かなり異様な光景です。こちらは鎌倉時代から室町時代の頃に作られたお墓なんだそう。誰のお墓なのかなど、ハッキリとしたことは分かっていません。
製作地の分析は進んでおり、鎌倉時代に造られた石塔は九州本土、室町時代のものは福井県で造られたものだとされています。当時、日本海沿岸の交流が盛んだったことを裏付ける遺跡なんだそうです。
現在では、五島列島の小島の1つに過ぎない日島ですが、かつては重要な拠点となる島だったのかもしれません。
次回、若松島と中通島の絶景が楽しめる教会を巡ります。

五島列島旅行記【4-2】土井ノ浦教会と桐教会
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|投稿:2022.10.06 | 最終更新:2022.10.11 |カテゴリ: 旅行記
正統派から変わり種まで! 明石焼(玉子焼)で飲んだ!(明石焼きゴ@兵庫県明石市)
兵庫県明石市。
県庁所在地である神戸市の隣にあり、目の前には淡路島を望む都市です。好漁場として知られており、タコや真鯛、穴子が名産品です。
今回は、そんな明石市のタコを使ったご当地グルメ、明石焼を紹介したいと思います。明石焼と言えば、関西を代表する粉物料理として有名。地元では「玉子焼」と呼ばれ、親しまれています。
僕も明石焼は何回か食べたことがあったのですが、明石市で食べたことはありませんでした。今回は明石駅前に宿泊する機会があったので、本場の明石焼を食べてきました。
今回訪れたのは明石駅近くにある人気店、「明石焼きゴ」。非常に美味しく、尚且つユニークな店だったので、この記事で紹介したいと思います。
■この記事の目次
1.夜も営業している明石焼専門店「明石焼きゴ」
2.「明石焼きゴ」のメニュー
3.ビールが付くGOセットを食べてみた
4.正解率によって割引になる漢字テストが名物
5.「明石焼きゴ」へのアクセス
1.夜も営業している明石焼専門店「明石焼きゴ」
2.「明石焼きゴ」のメニュー
3.ビールが付くGOセットを食べてみた
4.正解率によって割引になる漢字テストが名物
5.「明石焼きゴ」へのアクセス
夜も営業している明石焼専門店「明石焼きゴ」
今回訪れたのは明石駅近くの繁華街にある「明石焼きゴ」。近くには明石を代表する商店街である魚の棚商店街もあり、とてもにぎやかな雰囲気です。
こちらが「明石焼きゴ」。明石焼専門店は夕方までの営業という店が多いですが、この店は21時半まで営業しています。明石に宿泊する旅行者にとっては嬉しいですね。
今回は20時半頃に訪れたのですが、ほぼ満席。空いていた1卓に滑り込むことができました。店の外には入店待ちの方向けの椅子も設置されており、人気の程が伺えますね。実際に僕が食べ終わって店を出るときには3名ほどの待ち客がいました。
「明石焼きゴ」のメニュー
こちらが「明石焼きゴ」のメニューです。
食べ物は基本的に明石焼中心ですが、ラインナップはかなり豊富。基本のたこに加え、チーズ、えび、こんにゃく、キムチ、あなごなどの変わり種メニューが数多く存在します。中には「たんこぶ」(タコと塩昆布)、「青春バス」(梅とタコ)といった、謎のネーミングのメニューも…。どのメニューも、10個か15個で選択可能です。
ドリンクメニューは居酒屋ほど豊富ではないですが、最低限のものが揃っているという印象。
うどん、汁物も扱っています。飲んだ後の〆には最高ですね。
ビールが付くGOセットを食べてみた
こちらが明石焼です!
今回は明石焼15個に生ビールまたは瓶ビールが付く「GOセット」をいただきました。なお、明石焼の具材を3種類まで選ぶことができます。つまり、5個ずつ3種類の具材を楽しむことができるというわけです。今回はたこ、もっチーズ、すじこんを選択しました。
箸で掴むとホロリと崩れてしまいそうな程柔らかい明石焼をダシにつけていただきます。美味い!アツアツの明石焼が口の中でとろけ、ダシのうまみが広がります。
アツアツを頬張り、キンキンに冷えた生ビールで流し込みます。明石焼で飲んだのは初めてですが、これは良いですね。
今回は3種類の明石焼を食べましたが、特に気に入ったのがもっチーズ。チーズの程よい塩味と、餅の食感が最高でした。
色々な具材を試してみたくなりますね。なお、15個は結構多そうに見えましたが、ペロッと食べきることができました。
正解率によって割引になる漢字テストが名物
この店には明石焼の他にもユニークな名物があります。
それがこちらの漢字テスト。テストは漢字の読み仮名を答える形式のもので、全部で10問。注文時にテストを渡され、料理が届くまでの間に回答することになっています。勿論スマホなどを使って調べることは禁止です。
6問以上正解すれば割引になるのですが、非常に難易度が高く、残念ながら6問には届きませんでした。
「明石焼きゴ」へのアクセス
鉄道でのアクセス
■JRまたは山陽電鉄の明石駅から徒歩約5分
車でのアクセス
■第二神明道路の大蔵谷ICまたは玉津ICから約10分
駐車場はないため、近くのコインパーキングに駐車する必要があります。
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|投稿:2022.10.02 | 最終更新:2022.10.02 |カテゴリ: 兵庫県
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