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五島列島旅行記【6-2】さらば、五島列島

五島列島

2022年5月7日(土)

五島列島旅行6日目。
本日は最終日。五島列島南部の福江島から始まった五島列島の旅。久賀島奈留島中通島若松島などを巡り、五島列島北部の小値賀島までやってきました。まだまだ巡っていないところもありますが、そろそろ帰る時間です。


五島列島

9:45
1日借りたレンタカーを返却するため、小値賀港のターミナルに戻ってきました。今回お世話になったのは福崎レンタカーさん。「返却時はターミナル前の駐車場に停めておいてもらえれば良いよ、後で回収しとくから」とのこと。離島らしく、大らかな感じ。この感じは福江島や上五島ではあまり感じなかった素朴さかもしれません。






あわび館 小値賀港の近くでアワビのお勉強

五島列島

10:05
帰りの船の出港まで時間があるため、小値賀港近くのあわび館を見学することにしました。

あわび館は、アワビやサザエの直売を行っているだけでなく、アワビ漁に関する展示などがされています。入館無料なので、ちょっと覗いてみることにしました。


五島列島

吹き抜けの館内には、アワビの素潜り漁をする男性の姿!あまりにもリアルな人形だったので、二度見してしまいました。

1階が直売所、2階が展示室になっているようです。


五島列島

こちらが2階の展示。アワビ漁に使用されていた漁具や漁の方法に関する展示を見ることができます。

かつては素潜り漁が主流だったようですが、現在の小値賀島ではアワビの養殖が盛んなようです。


五島列島

展示として、アワビ料理の食品サンプルが並んでいたのは、なかなかシュールでしたね。




小値賀港にて帰りの船を待つ

10:30

小値賀港ターミナルに戻ってきました。こちらでお土産を買いつつ、帰りの船を待つことに。

元々、帰る手段としては、五島列島から博多港へ向かうフェリー太古を利用するつもりでした。しかし、ちょうどGW最終日である本日から約2週間はドックによる運休。やむを得ず長崎県佐世保市へ向かう高速船を利用し、佐世保からは鉄道を利用して福岡に向かうことにしたのです。フェリー太古は、毎年GW最終日からドックに入るようなので、GWに五島列島に出かける方は要注意です。


五島列島

ちなみに小値賀港ターミナルには仮眠室があります。博多港発のフェリー太古が早朝4時台に小値賀島に到着するため、行き場のない利用者のために仮眠できるスペースが用意されているようです。仮眠室は男女別に分かれており、エアコンや毛布もあり、とても快適そう。


五島列島

ターミナル内のお土産屋さんに小値賀島名産の落花生を使ったアイスがあったので、購入。船内でいただきましたが、控え目な甘さの中にも落花生の風味が感じられ、美味しかったです。

その他にもお土産として、小値賀産落花生を使ったピーナッツカレーも購入しました。




高速船「びっぐあーす2号」で小値賀島から佐世保へ

五島列島

10:55
小値賀港に九州商船の高速船「びっぐあーす2号」が入港してきました。2艘の船を繋いだ双胴船という形状の高速船です。見るからに安定感のある船ですね。九州本土の佐世保市と中通島の有川、小値賀島、宇久島を結んでいます。


五島列島

いよいよ6日間過ごした五島列島を離れる時。後ろ髪を引かれる思いでタラップを渡ります。


五島列島

11:00
定刻より5分程遅れて、高速船「びっぐあーす2号」が小値賀港を離れます。

五島列島、また訪れたいですね。未踏の島がいくつもあるので、今回行けなかった島も訪れてみたいものです。


五島列島

11:25
五島列島最北の島、宇久島平港に寄港。

もう1日あれば宇久島訪問も出来たのですが、今回は休みをとることができませんでした。他の未踏の島と合わせて、次の機会に訪れてみたいですね。


五島列島

宇久島を出港すると、もと来た航路を引き返すかのように南下。宇久島から佐世保へ直行する便もありますが、この便は中通島を経由して佐世保へ向かうようです。

途中、野崎島の西海岸付近を通過。前日歩いた野崎島の野首集落付近を望むことができました。


五島列島

12:10
中通島有川港に寄港。やはり中通島からの利用が多いようで、ここで多くの客が乗船しました。

中通島からは佐世保に向けてまっすぐ東へ。これで五島列島の地は見納めとなります。

しばらくは島も何もない海域を航行します。高速船の揺れが心地よく、佐世保に到着する寸前まで爆睡してしまいました。



五島列島

13:35
目を覚ますと、九州本土、佐世保の街が目の前に迫っていました。軍港の街らしく、港には物々しい船が何艘も停泊しています。そして急な斜面に家々がビッシリと建ち並ぶ風景。佐世保らしい風景です。


五島列島

13:45
小値賀島から3時間弱。長崎県第二の都市、佐世保に到着しました。五島列島から戻ってくると、大都会に感じられますね。

佐世保港があるのは佐世保駅のすぐ南側。岸壁沿いに歩いていくと5分程で駅に到着します。港と駅の間には「させぼ五番街」という複合商業施設があり、名物の佐世保バーガーやレモンステーキを食べられる店もあるため、ちょっと寄り道をするのもおススメです。


五島列島

佐世保駅前の国道を歩いていると、非常に立派な教会がありました。この教会はカトリック三浦町教会。佐世保市を代表する建造物として知られています。

教会の前にある案内標識(青看板)には「五島(フェリー)」の文字。五島列島から約50kmも離れた九州本土に戻ってきましたが、五島列島の名残を感じることができました。

この後、佐世保駅から特急で博多へ。福岡空港から小牧空港、そして自宅がある長野県まで旅は続きますが、この旅行記はここで締めさせていただきます。五島列島があまりにも魅力的過ぎて、長々とした旅行記になってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました。


五島列島旅行記 完


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|投稿:2022.12.25 | 最終更新:2022.12.25 |カテゴリ: 旅行記

五島列島旅行記【6-1】最終日の小値賀ドライブ

五島列島

2022年5月7日(土)

五島列島旅行6日目。
本日は最終日。五島の地を離れ、自宅がある長野県まで帰らなければなりません。そのためには10:55に小値賀港を出港する船に乗る必要があります。残された時間は短いため、最終日は早起きをしました。


五島列島

6:35
こちらが「島宿御縁」の朝食。

夕食に引き続き、野菜たっぷりのラインナップ。品数も多く、健康的かつ美味しいです。料理が自慢の宿と聞いていましたが、評判どおり、素晴らしい食事をいただくことができました。






笛吹の街並みを散策

五島列島

7:20
まずは小値賀島の中心部である笛吹。小値賀島の玄関口でもある笛吹の街並が素晴らしいと聞いていたので、朝から散策してみようと思います。


五島列島

おおおお、凄い…!

江戸時代に捕鯨基地として栄えた笛吹の町。江戸時代から昭和時代にかけての古い家々が残っています。古い家の間を縫うように、細い路地や階段が張り巡らされており、非常に散策しがいがある町です。


五島列島

全体的に平坦な小値賀島ですが、笛吹の町は緩斜面に位置しているため、高低差のある街並みを見ることができます。全体がまるで迷路のようですね。

笛吹の集落内を夢中で歩き回っていたら、いつのまにか30分以上が経過していました。




柳漁港 納島、宇久島へ向かう定期便が発着する小値賀島第二の玄関口



8:00
小値賀島北部にある柳港にやってきました。

小値賀町の玄関口と言えば島南部の笛吹集落近くにある小値賀港ですが、北部にある柳港からも他の島へ向かう船が発着しています。


五島列島

こちらが柳港。小値賀港のような大きな待合所は無く、かなりローカルな雰囲気です。

柳港からは同じ小値賀町内にある納島へ向かう小値賀町営船、さらには佐世保市の宇久島へ向かう佐世保市営の定期船が発着しています。


五島列島

柳港からは納島(手前)と宇久島(奥)を眺めることができます。

納島は人口約20名の小さな島。ピーナッツやアスパラの生産が盛んなのだそうです。納島へ向かう定期船は日曜運休。今日は島へ行くことも島から出ることもできないんですね。近くに見えて、かなり遠い島なのだと感じました。




長崎鼻 牛が闊歩する牧歌的な岬


8:10
島の最北端に近い長崎鼻にやってきました。所々にある「長崎鼻」と書かれた小さな看板を見落とさないよう、細い道を進んでいくと到着。車が3台程停められる駐車スペースがありました。


五島列島

こちらが長崎鼻です!

こちらは小値賀島の北部にある岬。ご覧の通り、岬周辺は牧草地となっており、肉牛が放牧されています。

牧草地の前には「開けたら閉める 牛が逃げます。」という看板が括り付けられたゲート。一応、ゲートを開けて進んでも良いようです。


五島列島

ゲートの真横に牛がおり、かなり躊躇しましたが、サッと開けてサッと閉め、無事に牧草地に進入。牛は突然の侵入者にもまったく動じることなく、のんびりと草を食んでいました。

あとは、牧草地を歩き、長崎鼻の先端を目指します。視界270度に海が広がる雄大な景色ですが、牛糞がたくさん落ちているので、足元にも十分に注意しましょう。


五島列島

長崎鼻の先端からは昨日訪れた斑島斑大橋を一望することもできました。しばし、この絶景を堪能…。


五島列島

長崎鼻の先端から車のところに戻ると、牛が激しく車に興味を示していました。柵があるとは言え、ここまでグイグイ来られると、かなり怖いですね…。




五両ダキ 崖の下にヒッソリと存在するプライベートビーチ



長崎鼻で絶景を楽しんだ後は、そのすぐ隣にある五両ダキへ。すぐ隣と言っても、直接向かうことはできないため、グルリと回り道をして向かいます。


五島列島

五両ダキへ向かう道は上の写真で示した砂利道。「五両だき」と書かれた看板がなければ、この道にはなかなか入れないでしょう。すれ違いができないような砂利道を数百m進む必要があります。


五島列島

こちらが五両ダキの入口。こちらも長崎鼻と同様に放牧地の中にあるため、ゲートを開けて進む必要があります。

左奥へ進んだところに、1~2台が停められる仮設駐車場がありますので、車はそちらに停めましょう。


五島列島

8:45

放牧地を歩いていくと、断崖の下にひっそりと存在するプライベートビーチが現れました。こちらが五両ダキです。

「ダキ」とは小値賀の方言で「崖」のこと。こちらの崖は、かつての噴火口が波に侵食された結果、形成されたものだとされています。

周囲を崖に囲まれた秘境めいたビーチ。時間があれば、ここでノンビリと海水浴を楽しみたいくらい魅力的な場所でした。


次回は最終回。出港のギリギリまで、小値賀島を楽しみます。


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|投稿:2022.12.18 | 最終更新:2022.12.18 |カテゴリ: 旅行記

五島列島旅行記【5-4】小値賀島・黒島・斑島ドライブ

五島列島

2022年5月7日(土)

五島列島旅行5日目。
本日は午前中から午後にかけ、野崎島を観光。15:30小値賀島に戻ってきました。小値賀島で観光することができるのは、翌日の10:55まで。あまり時間はないため、本日も夕食の時間までは小値賀島観光に費やすことにしました。


五島列島

小値賀島は福江島や中通島に比べれば小さな島。日程に余裕があればレンタサイクルなどでも十分に周れる大きさですが、今回は観光時間が24時間もないため、レンタカーを利用することに。福崎レンタカーさんにて軽自動車を借りました。

上五島、下五島は「長崎ナンバー」ですが、小値賀島以北は「佐世保ナンバー」。道を走っていても観光地感が薄く、新上五島町から小値賀町に移動しただけで、随分と雰囲気が変わった感じがします。


五島列島

小値賀島をドライブするうえで是非ともチェックして欲しいのが、こちらの牛の標識。肉牛の飼育が盛んな小値賀島。島内の各所に「牛に注意」という標識がありますが、何故か他の地域では見られないオリジナルデザインの標識を採用しています。眼光が鋭く、見ようによっては少し怖い…。

この標識をデザインしたマグネットやシールなどのお土産もあるので、気になる方はチェックしてみてください。






赤浜海岸 鉄分を含んだ火山島特有の赤い海岸



16:00
まずは小値賀島東部にある赤浜海岸にやってきました。


五島列島

こちらが赤浜海岸です!

その名のとおり、赤い小石で形成された珍しい浜。何故こんな赤いのでしょうか。それは、この海岸にある石が、鉄分を多く含む海底火山の溶岩によって形成されているから。石に含まれる鉄分が酸化した結果、このような色になったのだそうです。

晴れていれば青い海と赤い浜のコラボレーションが見られるのだそうですが、残念ながら本日は曇天…。




小値賀空港 教会を模したオシャレな空港は休港中



16:15
赤浜海岸からさらに東へ、島の最東端近くにある小値賀空港にやってきました。そう、小値賀島にも空港があるのです。


五島列島

こちらが小値賀空港。教会を模した可愛らしいデザインですね。レンガのような色をしているため、恐らく野崎島の旧野首教会をイメージしているのでしょう。

こんなオシャレな空港ですが、上五島空港と同様に2006年以来定期便が就航していません。2006年以降、長崎県との間で存続か廃止か、議論が進められているのだそうです。




姫の松原 「日本の名松百選」にも選ばれた松並木



16:45
島の中央部にある姫の松原に行ってみました。


五島列島

こちらが姫の松原です。

小値賀島の中央部、島の南北に貫く道に沿って立派な松並木が延びています。「小さな島の松並木なので、きっと小規模なものだろう」とタカをくくっていたのですが、良い意味で予想を裏切られました。長さ450m。道の両脇に松の木がビッシリと建ち並び、まるで松のトンネルのよう。周りを海に囲まれ、高い山が少ない小値賀島では、この松並木が防風林としての役割を果たしているのだそうです。なお、この松並木は「日本の名松百選」にも選定されています。




黒島 小値賀島のすぐ隣にある小さな島



17:15
小値賀島のすぐ隣にある小さな島、黒島へ。黒島は小値賀島から僅か50m程しか離れていない島で、小値賀島とは短い橋で繋がっています。


五島列島

こちらが橋の上から見た黒島(右)と小値賀島(左)。小値賀島の笛吹港の目の前に浮かぶ島です。橋を通ればものの数秒で渡ることができるため、小値賀島と一体化しているように見えますが、れっきとした島です。僅か0.24平方キロメートルという小さな島に、38人(令和4年現在)が暮らしています。


五島列島

せっかく黒島を訪れたので、上陸の証として黒島公民館と黒島のバス停のセットの写真を撮っておきました。

黒島には、この他に黒島園地という、小値賀島を一望できる展望台があるそうです。




斑島 小値賀島西部に浮かぶ小島で路地散策



17:30
小値賀島から橋で渡ることができるのは黒島だけではありません。小値賀島の西に浮かぶ斑島へも、車で訪れることが可能です。


五島列島

こちらが斑島小値賀島とを繋ぐ斑大橋。全長は290m、1978年に開通した橋です。

斑島は人口約170人(令和2年現在)、小値賀町を構成する7つの有人島の中では、小値賀島に次いで人口が多い島です。

向かって右側には大きな港があり、その目の前にはビッシリと民家が密集しています。この港周辺の集落に、島民のほぼ全てが暮らしているようです。


五島列島

斑大橋を渡ったところにある漁港の前に車を停め、斑島の集落を散策してみました。漁港の周りの緩斜面に民家がギッシリと建ち並んでおり、その間には細い路地が張り巡らされています。まるで迷路のようで、散策のしがいがあります。


五島列島

所々に空き家はありましたが、何人かの住民と路地で出会い、活気があることをうかがい知ることができました。

散策途中、父娘に声をかけられました。どこから来たか、五島はどこを観光したか、長野県(僕の出身県)のことなど、色々とお話をさせていただきました。


五島列島

こちらは斑漁港にあるちょっとした映えスポット、「斑漁港ハッピーメッセージ」。ささやかながら、漁港の防波堤にカラフルな魚のイラストやメッセージが書かれており、かたわらにはベンチが置かれていました。なかなか良い雰囲気の漁港。こんなベンチで休憩するのも良いですね。

先ほどの父娘は「明日は風が強いから」と、「ハッピーメッセージ」の隣のベンチを片づけていました。きっとこのイラストは、娘さんが書いたのでしょうかね。

斑島の集落、小さいながらも活気があり、とても良い雰囲気でした。




ポットホール(玉石甌穴) 自然が造り上げた美しき玉石



17:55
斑島最大の観光スポット、ポットホール(玉石甌穴)にやってきました。夕食の時間までには宿に行く必要があるため、今日の観光はここが最後になるでしょう。


五島列島

ポットホールというのは、水流とその水流に乗った石の力で岩に空いた丸い穴のことで、「甌穴」とも呼ばれています。ここでは甌穴を造り上げた石が神様として祀られているようで、「玉石大明神」と書かれた鳥居が建っていました。


五島列島

こちらが玉石様

かつてはこの石が海岸近くの岩を丸く削り取ったのでしょう。この石自体も角が取れて球体状になっています。そんな玉石様が石の祠に収められていました。


五島列島

海岸の岩場の方では、今まさに甌穴を削り続けている「現役の玉石様」がいらっしゃるとのことなので、見に行ってみましょう。歩道を歩いていくと、岩場の真っ只中に矢印がありますね。この矢印の下に甌穴があるようです。


五島列島

こちらがポットホールです!

深さ3mの縦穴。そこには直径約50cmの玉石様が…!この石が穴の中で水流に揉まれながら、穴を深く削り続けてきたのですね。

波が高い日には、実際に玉石が回転するそうですが、さすがにそんな状況では穴を覗き込むことすらできないでしょうね…。


五島列島

玉石様を拝み倒した後は、斑島を反時計回り一周しつつ宿へと向かいます。

途中、斑島の西海岸から美しい夕景を望むことができました。さすがは長崎県西部の島というだけあって、日の入りが遅いですね。18時過ぎだというのに、お日様はまだ高い位置にいました。

赤島倉島美良島など、小値賀町に数多く存在する無人島を一望することができました。せっかくなら日の入りまで待ちたいところですが、夕食の時間に遅刻してはいけないので、先を急ぐことにしました。




島宿御縁 食事が美味しい小値賀島の旅館



夕方にかけ、小値賀島、黒島、斑島を慌ただしく巡り、今夜の宿、「島宿御縁」にやってきました。


五島列島

「島宿御縁」は小値賀港近くの高台にある、綺麗でアットホームな旅館。民泊が盛んな小値賀島ですが、「御縁」は比較的収容人数が多い宿です。食事が非常に美味しいという評判を聞いていたので、この宿を選びました。


五島列島

こちらが「御縁」の夕食です。

食卓には小値賀の海の幸、そして野菜がズラリと並びました。


五島列島

刺身はヒラマサヤズ(ブリの若魚)。鍋物はヒラマサのあら鍋。小値賀島近海の魚介類をたくさんいただけます。

さらにはもつ煮、酢豚、チヂミ、大根のあんかけ風の煮物、切り干し大根の和え物など、肉や野菜を使ったおかずも目を引きます。特に、野菜はほとんどが小値賀島産。女将さん曰く、小値賀島は土壌が良く、様々な種類の野菜が採れるのだそうです。

美味しいだけでなく栄養バランスも良く、この宿に連泊するだけで健康になれそうな夕食でした。


次回、五島列島の旅も最終日。最後に小値賀島を巡ります。


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|投稿:2022.12.14 | 最終更新:2022.12.14 |カテゴリ: 旅行記

松が下雅湯、足附温泉、地鉈温泉、憩の家 式根島の温泉を巡ってみた(東京都新島村)

式根島

東京都式根島。



東京都心から約150km、伊豆諸島に含まれる小さな島です。新島と2島で東京都新島村を構成しています。

式根島と言えば温泉が有名。島内には、日帰り入浴施設が1ヶ所、そして無料で入浴できる野湯が何ヶ所もあります。野湯の中には大潮の日しか入れない難易度の高いものもありますが、今回は比較的気軽に入浴可能な松が下雅湯足附温泉地鉈温泉、そして唯一の有料施設である式根島温泉憩の家を紹介したいと思います。






松が下雅湯 式根島の無料温泉の中では最もお手軽な温泉



式根島の野湯は島の南部に集中しています。まずは野湯の中でも最も気軽に入浴できる…、というよりも「野湯」というには設備が立派過ぎる松が下雅湯を紹介します。


式根島

松が下雅湯があるのは式根島港という漁港のすぐ隣。漁港の脇に「温泉入口」と書かれた表示があり、駐車スペースもあるので、車や自転車で訪れた方はここに停めるようにしましょう。上の写真にもあるとおり、漁港から先は自転車での乗り入れも禁止です。

ちなみに、後で紹介する足附温泉は、松が下雅湯の数百m奥にあるため、同じく式根島港前からアクセスするのが便利です。


式根島

こちらが松が下雅湯です!

漁港の脇の遊歩道を歩いていくと唐突に湯船が現れるので、予備知識がない方が来たら結構驚くと思います。まさに遊歩道のすぐ脇に湯船があるという状態。そして裏手には漁港があり、漁船が何隻も停泊しています。見ようによってはシュールな光景です。

かなりオープンな立地ですが、水着着用なので安心して入浴することができます。


式根島

式根島

松が下雅湯には全部で3つの湯船があります。残りの2つはとても広く、開放的で眺めも抜群。茶色に濁っているという個性的なお湯に浸かることができます。

湯船によって、また同じ湯船の中でも場所によって温度が異なるので、好みの温度の場所を見つけてみてください。


式根島

松が下雅湯には、男女別の更衣室があります。2~3人が入ったらいっぱいになってしまいそうな程小さな更衣室なので、譲り合って利用しましょう。




足附温泉 岩場が湯船、ワイルドすぎる野湯



次に紹介するのは、足附温泉。松が下雅湯から徒歩2分程度の場所にある野湯です。舗装された道ではなく、ゴツゴツとした石が転がる道なので、近いからと言って入浴したままの格好(水着&裸足)では行けないのでご注意を。


式根島

こちらが足附温泉です!

非常にワイルド!ここが温泉だと知らなければ、ただの岩場にしか見えないでしょう。

こちらの温泉に入浴したい場合、タイミングが非常に重要。波打ち際に湯船があり、尚且つ湧出量がそこまで多くはないため、干潮の1~2時間前後が適温なのです。今回はその時間を狙って訪れたのですが、時期が11月だったということもあってか、多くの湯船がかなり温い状態でした。

それでも一部の湯船は熱すぎず、温すぎず、自然の湯船とは思えないほど気持ち良い温度で入浴することができました。お湯は無色透明。茶色のお湯が湧く松が下雅湯のすぐ近くに、色の違う温泉があるのは、なんだか不思議ですね。

なお、湯船の中に藻が発生しており、非常に滑りやすいので注意が必要です。


式根島

こんなワイルドな足附温泉ですが、すぐ近くに立派な公衆トイレ兼更衣室が完備されています。ちょっと着替えるスペースが狭いのが難点ですかね。僕が訪れた時は、貸切状態だったので、快適に使うことができました。

また、更衣室の建物の前にはシャワーがあります。藻で身体が汚れた場合でも洗い流すことが可能です。




地鉈温泉 険しい谷を抜けた先にあるワイルドな野湯



3つ目として紹介する野湯は、地鉈温泉。他の野湯2つに比べて知名度が高く、式根島の温泉と言えば地鉈温泉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。


式根島

こちらが地鉈温泉の入口。5台分の駐車場と駐輪スペースが用意されています。駐車場脇には公衆トイレもありました。

温泉はここから歩いて5分程です。


式根島

地鉈温泉は、その名の通り、地面を鉈で割ったかのような深い谷の進んだ先にあります。両側には垂直に近い崖が迫っており、凄い迫力です。また、駐車場と温泉との間には50m近い高低差があるため、急な階段を下りていく必要があります。行きは良いですが、帰りは少し大変ですね。


式根島

こちらが地鉈温泉です!

先ほど紹介した足附温泉と同様、波打ち際にある温泉。…というか、海と一体化しています。足附温泉は干潮時がおススメとお伝えしましたが、地鉈温泉は真逆。温泉の温度が非常に高いため、海水が程よく温泉と混ざり合う満潮の1~1時間半前後がおススメとされています。

地鉈温泉も、他の2つの野湯と同様に水着着用が義務付けられています。しかし、他の2ヶ所とは異なり脱衣所がありません。幸い、周囲は大きな岩がゴロゴロとしているため、岩陰でササッと着替えるか、あらかじめ水着を着てくるのが良いかと思います。


式根島

さて、温泉に入ってみましょう。あたりは、温泉っぽい色をした液体が溜まっている箇所が複数あり、「はて、どこから入ろうか」と目移りしてしまいそうな程。しかし、場所によって温度がかなり異なるので、まずは温度を確かめてから入浴することをおススメします(特に熱湯がボコボコと湧き出しているエリアがあるので、そういった場所には踏み入れないように要注意)。僕が入った時は、時期が秋だったからなのか、満潮の時間に近すぎたのか、かなり温い場所が多かったという印象でした。

それでも、適温の場所を見つけ、入浴。足元から熱めのお湯が供給されてくるのと同時に、海の方からは海水が流れ込んできて、同じ場所でも目まぐるしく温度が変わるという不思議な感覚。不快ということは全く無く、むしろのぼせることなく長く入浴できます。上手く説明できませんが、永遠にここに入浴していたくなるほど、気持ち良い温泉でした。

僕が訪れた時には「適温だったり温かったり」という感想でしたが、訪れるタイミングを少しずらすだけで印象が全然変わってくるのでしょう。色々な季節、色々な時間に繰り返し訪れたい温泉ですね。




式根島温泉憩の家 式根島で唯一の日帰り入浴施設



最後に、式根島で唯一の日帰り入浴施設、式根島温泉憩の家を紹介します。


式根島

憩の家は森の中に隠れるように存在しており、うっかりしていたら通り過ぎてしまいそうな目立たない施設。そんな憩の家ですが、200円(子供は100円)という格安のお値段で入浴することが可能です(しかもこのお値段でアメニティも完備!)。近くに住んでいたら、家の風呂には入らずにこちらに通ってしまいそうな程ですね。


式根島

こちらが浴室。内湯のみのシンプルな施設ですが、源泉かけ流しのお湯を楽しむことができます。源泉は地鉈温泉と同じで、少しお茶っぽい色に濁っているのが特徴。時間や天候の関係で地鉈温泉に入り損ねた方にもおススメしたい温泉です。とても温まるお湯で、気持ち良く入浴することができました。

また、200円という低価格にも関わらず、シャワーやシャンプー、ボディーソープが完備されていたのが嬉しかったですね。温泉巡りの〆に、こちらで身体を洗ってから宿に戻るのが良いのではないかと思います。




式根島の温泉巡りはレンタルバイクまたはレンタサイクルがおススメ

式根島は小さな島ですが歩いて周るには少し大きく、車で周るには道が少し狭いです。そのため、レンタルバイクレンタサイクルを利用するのがおススメです。レンタサイクルの場合、電動アシスト付き自転車も取り扱っているので、体力に自信が無い方でも安心して利用できるかと思います。


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|投稿:2022.12.11 | 最終更新:2022.12.11 |カテゴリ: 東京都

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