大東諸島旅行記【南大東島編⑧】南大東島カヌーツアー
2023年5月6日(土) |
大東諸島旅行の3日目。
この日は午後からカヌーツアーを予約しています。カヌーと言っても舞台は海や川ではなく池。
南大東島には多数の池が存在します。その数は約110ヶ所!沖縄県にある0.01km2の全てが南大東島に存在するのだそうです。しかも面白いことにこれらの湖沼は水路などによって繋がっている箇所があります。カヌーに乗って池から池へ、移動することが可能なのです。
カヌーツアーを催行しているのは、南大東島のエコツアーを行っているオフィスキーポイント(写真に映っている「すずめの学校」の裏にオフィスがあります)カヌーツアーだけでなく、洞窟探検ツアーやナイトツアーを取り扱っています。
オフィスキーポイントが取り扱う各種ツアーは、電話で申し込むことが可能。カヌーツアーは、約3時間で1人7,000円(クレジットカード払い可)。絶海の孤島の池を巡るという、他では体験できないツアーなので、参加することにしたのです。参加の際は以下の点に注意しましょう。
①濡れても良い服装&靴で(僕はサンダルで参加しました)
②直射日光を避けるため帽子を用意
③風が強い日や天候が悪い日は中止になる
なお、私は迂闊にも帽子を忘れてしまったのですが、麦わら帽子をお借りすることができました。
オフィスで受付とトイレを済ませた後、ワンボックスカーに乗り込み、池に移動。スマートフォンや財布などの貴重品は、カヌーには持ち込まず、このワンボックスカーの中に置いておくことが可能です。なお、今回は僕たちの他には2人の女性が参加していました。
13:20
池の畔のカヌー置き場に着いたところで、支給されたライフジャケットを着込み、カヌーの漕ぎ方のレクチャーを受けます。簡単なレクチャーの後、ストレッチ。体をほぐしたら、いよいよカヌーに乗り込みます。
※ここからは防水カメラの写真です
このツアーで使用されているカヌーは2人乗り(ただし1人で乗ることも可能)。ガイドさんの補助を受けながら、慎重に乗り込んでいきます。カヌーに限らず、小型の船は乗降時が一番不安定。姿勢を低くして、バランスを崩さないよう乗り込みました。
カヌーツアーの出発地は栄太郎池。南大東島には人名を思わせる池がいくつかありますが、発見者の名前が由来でしょうかね。
ちなみに何の変哲もない池に見えますが、地下で海と繋がっており、海水の出入りもあるようです。水面近くは淡水なのですが、深い場所は海水なんだとか。池の水は農業にも使われているのですが、雨が少ない年は海水の比率が高くなってしまい、サトウキビ栽培に影響することもあるようです。
風も波もない水面を、滑るように進んでいきます。聞こえるのはオールが動かすときの水の音と、鳥の声だけ。何とも気持ちの良い時間。
栄太郎池を後にして、水路を通って次の池に向かいます。このような道路橋の下を潜る箇所もあり、冒険心がくすぐられます。橋脚や流木にぶつからないよう、慎重にクリア。
水路を抜けて月見池に入ってきました。目の前に見えている橋は月見橋。南大東村の中心部から南大東空港へ向かうメインルートにあたる道です。
月見橋の下を潜って、次の池へ。
月見橋を潜った先にあるのは瓢箪池。この池は沖縄県で2番目に大きな湖沼なんだそうです。面積が大きいだけあって、少々波だっていました。
ちなみにこのカヌーツアーでは、1人につき1台双眼鏡が貸し出され、バードウォッチングを楽しむこともできます。ガイドさんの案内もあり、様々な鳥を観察することができました。ダイトウオオコウモリの鳴き声も聞こえたのですが、残念ながら姿を拝むことはできませんでした。
再び水路を通り、北の方の池を目指します。細い水路は流木や水草などの障害物もあり、慎重な操舵が求められます。それがまた楽しいのです。
瓢箪池から水路や橋の下を通り、月見池、栄太郎池、鴨池を経て霞池までやってきました。池から池へと進んできましたが、方向感覚も麻痺してしまい、現在島のどのあたりにいるのか分からないですね(笑)
15:30
霞池では、このカヌーツアーのクライマックスと言っても過言ではない、エキサイティングな体験をすることができます。
写真のような水草が繁茂する地帯をカヌーで乗り越えていくのです。これが実際にやってみるとかなりハード。少し離れたところから助走をつけて水草地帯に突っ込むのですが、草の勢いに勝てず、途中でカヌーが止まってしまいます。何とかオールを動かし続けて水草地帯を突破しました。なかなか大変ですが、非常に貴重な体験となりました。
霞池まで来たら、このカヌーツアーも大詰め。日も傾き始めてので、出発地点である栄太郎池を目指して漕いでいくだけです。帰り道でも鳥たちが目を楽しませてくれ、最後まで楽しいツアーでした。
約3時間でツアーは終了。池や水路をカヌーで行き来するという珍しい体験に加え、バードウォッチングまで楽しめて、非常に貴重な体験をすることができました。
次回は南大東島で2泊したホテルよしざとについて紹介します。
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|投稿:2023.10.29 | 最終更新:2023.10.29 |カテゴリ: 旅行記
大東諸島旅行記【南大東島編⑦】大東そば いちごいちえで大東そばと大東寿司を食べる
2023年5月6日(土) |
大東諸島旅行の3日目。
この日は朝から南大東島地方気象台で気球の打ち上げを見学したり、シュガートレインの廃線跡や景勝地を巡っていました。
さて、そろそろお昼の時間。飲食店はホテルがある村の中心部に集中しているので、ドライブは一旦中断してホテルよしざとに帰ってきました。車をホテルの駐車場に停め、近所にある大東そばと大東寿司が美味しい店に行ってみることにしましょう。
大東そば いちごいちえにて昼食
11:00
大東そばと大東寿司の人気店「大東そば いちごいちえ」にやってきました。ホテルよしざとの目の前にあり、ホテルの玄関を出て10秒ほどで到着できる近さにある食堂です。
こちらが「大東そば いちごいちえ」。年季が入った店構えにオリオンビールの提灯が旅情をかきたてます。古くから南大東島で店を構える「富士食堂」というお店が、リニューアルして「いちごいちえ」に生まれ変わったのだそうです。
店内は古き良き沖縄の食堂といった趣でした。
こちらが「いちごいちえ」のメニュー。
一番人気を誇るのが大東そばと大東寿司のセット。また、沖縄特有の炊き込みご飯であるジューシーと大東そばの組み合わせのセットもあります。
肉好きには嬉しい三枚肉丼も気になりますね。
また、気になるメニューとしては大東漬け丼も。大東寿司の単品もあるので、他のメニューと組み合わせて大東寿司を楽しむこともできます。
今回は大東そばと大東寿司のセット(1,100円)をいただきました。その名のとおり、大東そばと大東寿司(3貫)が付く欲張りなセット。とうもろこしとコーヒーゼリーも付いてきました。
セットの大東そば。
所謂沖縄そばの一種ですが、沖縄そばよりも麺が太いのが特徴。うどんのように太くてねじれた麺は、コシがあってなかなか食べ応えがあります。
そしてアッサリとしたダシと具材の三枚肉とカマボコ。シンプルですが味わい深い一杯です。
大東寿司。
北大東島のレストランはまゆうで食べて以来の大東寿司。はまゆうの大東寿司よりも色が濃い目でしたが、味は程よく、非常に美味しい大東寿司でした。
南大東村中心部を散策
昼食を食べた後、南大東島の中心部を散策してみました。そこまで広い市街地ではないため、歩いて周ることができます。
沖縄県道182号線と183号線の交差点の周辺は、まさに南大東村の中枢。南大東村役場と南大東郵便局のみならず、スーパーマーケットや南大東保健センターも近くにあります。
信号こそないものの、この交差点が南大東島で最も交通量が多い交差点だと思います。
上記の交差点のすぐ近くにあるJAおきなわ南大東支店。南大東島では一番大規模な商店です。品揃えも島内随一で、お総菜が充実しているという評判を聞いていたのですが、残念ながら臨時休業でした。
このお店だけでなく、南大東島の中心部には数軒の個人商店が点在しています。どちらも個性的なお総菜やお土産を扱っているので、そういった商店を巡ってみるのも楽しいと思います。
上の写真の「てぃーだぬやー」もそんな個人商店のうちの1軒ですが、南大東島で過ごした3日間で一度も営業中になることはありませんでした。元々GWは閉める店が多いのかもしれないですが、他の商店も開いていたり、閉まっていたり…という感じでした。
南大東島の中心街を歩いていると、必ず目に入ってくるのが、こちらの配水塔。
水はけが良すぎる南大東島では、水の確保が非常に困難。こちらの塔は海水を汲み上げ、淡水化する施設です。右の塔が現役の配水塔、左の塔がかつての配水塔。高い建物が少ない南大東島の中にあって、非常に目立つ存在です。
そして忘れてはならないのが、南大東島の産業を支える大東糖業。中心部の一角に広大な敷地を誇る工場があります。
まさにこの工場を中心として街が形成されたことを物語るような、堂々たる工場でした。
次回、南大東島の湖沼を巡るカヤックツアーについて紹介します!
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|投稿:2023.10.19 | 最終更新:2023.10.19 |カテゴリ: 旅行記
府中焼き ミンチ肉が決め手のご当地お好み焼き(あわけん@広島県府中市)
広島県と言えば、大阪府と並び、お好み焼き文化が根付いた都道府県として有名です。大阪のお好み焼きとは異なり、生地や野菜、肉を重ねて焼いた、いわゆる「重ね焼き」のスタイルが主流な広島のお好み焼き。そんな広島県内でも、地域によって様々な特徴を持ったお好み焼きが存在します。
今回は広島県東部にある府中市で食べられている府中焼きを紹介したいと思います。
府中焼きとは豚バラ肉の代わりにミンチ肉や細切り肉を使用したお好み焼き。ミンチの脂が出ることで揚げ焼きの状態となり、表面がカリカリとした仕上がりになるのが特徴です。
この記事では、府中市内にあるお好み焼き専門店「あわけん」さんで食べた府中焼き、あわけんのメニューやアクセス情報などについて紹介します。
府中市観光協会隣にある人気店「あわけん」
今回訪れたのは、府中市の中心部にあるお好み焼き専門店、「あわけん」。古い街並が残る府中市の旧市街地にあり、府中観光の拠点でもある府中市観光協会の隣にあるお店です。
お店は2つのお好み焼き専門店が同居する建物にあります(入口は別々ですが、店内では繋がっています)。道路側からから向かって左側が「備後府中焼き 一宮」さん、そして右側が今回紹介する「あわけん」さんです。どちらでも府中焼きを食べることができます。
どちらも人気店のようで、休日のお昼に訪れましたが、席はほぼほぼ満席でした。
2つの店が同居していることもあり、店内は大賑わい。あわけんは鉄板に面したカウンター席と4人掛けのテーブル席があります。今回はテーブル席に案内されました。
実食!府中焼き
こちらが府中焼きです!
今回は府中焼きの「肉玉そば」と「チーズ焼き(うどん)」をいただきました。上の写真は一番オーソドックスな肉玉そばです。
食べてみるとびっくり。表面がサクサクで非常に美味しいのです。これがミンチ肉を使用し、揚げ焼きにした府中焼き特有の食感でしょう。細麺のそばもパリパリ感があり、サクサクの生地との相性が抜群でした。
こちらはチーズ焼き(うどん)。「チーズにはそばよりもうどんが合う」という店員さんのおススメどおり、中に入れる麺はうどんを選択しました。濃厚なチーズの味に柔らかいうどん。確かに相性が良い組み合わせでした。
卓上にはソース、辛口のソース、マヨネーズなどの調味料が並んでいます。お好みで味を変えながら食べ進めることが出来るのが良いですね。
あわけんのメニュー
あわけんのメニューを紹介します。
何といってもこの店の目玉は府中焼き。オーソドックスな肉に加え、チーズ、ふわとろ餅チーズ、ネギイカ天、辛麺など様々なトッピングの府中焼きを選ぶことができます。また、影の主役である麺も、そばかうどんから選択可能です。
鉄板焼きのメニューも豊富。アルコールメニューもあるので、お好み焼きや鉄板焼きを食べつつ、呑むというのもアリですね。
あわけんへのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■尾道道の尾道北ICから国道486号線等を経由して約20分
■山陽道の福山東ICから国道182号線、国道486号線等を経由して約40分
あわけんには専用駐車場はありません。すぐ隣にある「お祭り広場駐車場」に駐車可能です。
【参考】お祭り広場駐車場
鉄道でのアクセス
■福塩線の府中駅から約600m。徒歩で約10分。
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|投稿:2023.10.15 | 最終更新:2023.10.15 |カテゴリ: 広島県
大東諸島旅行記【南大東島編⑥】海軍棒プールとバリバリ岩
2023年5月6日(土) |
大東諸島旅行の3日目。
本日は1日南大東島で過ごす日。午前中は南大東島の東海岸を反時計回りに巡りつつ、南大東島ならではの名所を巡りたいと思います。
海軍棒プール 岩礁をくり貫いて造られた人工のプール
9:45
南大東島の東海岸にある海軍棒プールにやってきました。ここは南大東島では数少ない遊泳可能な海岸です。
こちらが海軍棒プールです!
波打ち際に岩礁をくり貫いた長方形のプールが存在します。ご覧のとおり人為的にくり貫かれたプールです。次々と波がプールに押し寄せ、海との境界がほとんど無くなってしまっています。
海軍棒プールは崖の下にあります。プールの脇まで車でアプローチすることも可能ですが、かなり急な坂なので、車高が低い車や運転が苦手な方は崖の上の駐車場を利用した方が良いでしょう。
岩礁をくり貫いたダイナミックなプール。一応、南大東島の中では数少ない遊泳可能なエリアとなっていますが、この日は強い波が次々と流れ込んできており、泳ぐのは少し危険そうでした。それでもプールの外側と比べると非常に穏やかかつ澄み切っており、小魚が泳ぐ姿も観察できました。
波が穏やかであれば、シュノーケリングや磯遊びを楽しむのも良さそうですね。
海軍棒プールの駐車場の脇には展望台があります。真新しい東屋と入口のシーサーが目印です。
崖の上にあるだけあって、展望台からは素晴らしい絶景を拝むことができます!
険しく切り立った海岸線。サンゴ礁の島特有のゴツゴツとした鋭利な岩場。岩場に激しく打ち付ける波も相まって、上陸しようとする者を拒んでいるかのような、そんな印象を抱かせる海岸です。
南大東島の中でも、特に“孤島らしさ”を味わえる素晴らしい展望台でした。
バリバリ岩 南大東島の地殻変動を感じることができる大地の裂け目
10:30
南大東島の北部にあるバリバリ岩にやってきました。
フィリピン海プレートの上に存在し、1年で7cmも北東方向へ動き続けている南大東島。その激しすぎる地殻変動の影響で、大地に裂け目が出来てしまったようです。その裂け目こそが今回訪れたバリバリ岩なのです。
バリバリ岩は星野洞と並ぶ南大東島屈指の景勝地であるため、駐車場も少し広め。乗用車用の駐車場が10台分以上あるうえに、バス用の駐車場が2台分あります。バスがやってくることがあるのかどうかは疑問ですが…。
周囲は長閑なサトウキビ畑が広がっており、この付近に大地の裂け目があるとは思えません。
バリバリ岩の入口。
「え…?ここを入っていくの?」と思わず慄いてしまうようなジャングル感。ただ、植物が勢いよく茂っているのは入口だけなので安心してください。
奥へと進んでいくと、そこはまさに大地の裂け目。切り立った崖に挟まれた幅1m程の空間です。このような地形故、正午の前後以外は日の光が十分に差し込みません、そのため、バリバリ岩を訪れるのであれば、正午の前後を狙うのがおススメです。
岩の隙間には様々な植物。植物を観察しながら歩くのも楽しいです。植物の根が張り出していたりするので、足元には注意しましょう。
この辺りでも“大地の裂け目”感を感じることができますが、まだまだ序の口!
裂け目をどんどん奥に進んでいくと、洞窟というかトンネルのようになっている場所が出現!
「え?ここ進んで良いの?」と思ってしまうような場所。腰を屈めながら進んでいきます。冒険みたいで楽しい!
トンネルを抜けると、深い深い裂け目の底でした。入口付近の裂け目も凄かったですが、それよりもさらに深い裂け目。
トンネルの手前までは風の音や鳥の声が聞こえていましたが、ここまで来ると外界の音はほとんど聞こえません。不思議な程の静けさ…。
写真ではなかなか伝わりにくいと思いますが、かなり深いです。見上げると、空が遠い…。ここまで来ると日の光も届きにくいためか、薄暗いです。
この深い裂け目を奥に進んでいくと洞穴があり、そこで裂け目は終わっていました。
裂け目のサイズが分かるよう、人物を入れて撮影してみました。裂け目がどれほど深いか、お分かりいただけると思います。
バリバリ岩、想像よりも遥かに素晴らしい場所でした。写真で見るよりも、自分の眼で見る方がより感動できると思いますので、是非とも足を運んでみてください。
次回は南大東島中心部にある大東そばと大東寿司の人気店「大東そば いちごいちえ」を紹介します。
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|投稿:2023.10.05 | 最終更新:2023.10.05 |カテゴリ: 旅行記
大東諸島旅行記【南大東島編⑤】シュガートレインの跡地を巡る
2023年5月6日(土) |
大東諸島旅行の3日目。
本日は1日南大東島をドライブします。南大東島を巡るうえで、是非とも注目していただきたいのが、シュガートレインの跡地です。
シュガートレインとは、かつて南大東島に存在していたサトウキビを運搬するための鉄道。南大東島の製糖業を一手に担っていた大東糖業が所有していたシュガートレイン。最盛期(1920~30年代)には島の隅々まで何本もの路線を有し、その延長は約27kmを誇っていました。
そんな南大東島の製糖業を影で支えたシュガートレインですが、1983年に廃止され、トラックによる輸送に切り替えられました。
廃止から約40年が経つシュガートレイン。南大東島の数か所でその跡地を見ることができます。南大東島のドライブをする中で、シュガートレインの跡地を巡ることにしました。
ふるさと文化センターで当時の車両を見学
8:40
最初に立ち寄ったのは南大東島地方気象台のすぐ隣にあるふるさと文化センター。南大東島の歴史を知ることができる施設ですが、センターの前には当時の車両が展示されています。
こちらがかつて南大東島を走っていた車両です。
線路の幅が在来線よりも30cm程狭いため、車両もコンパクト。可愛らしい車両です。基本的にはサトウキビの運搬に利用されていたのですが、島民の移動や生活物資の運搬にも利用されていたそうです。
車両を見たので、今度は島内に残るシュガートレインの線路跡を見に行きましょう。
シュガートレインの線路跡を巡る
島内に現存するシュガートレインの線路跡は4ヶ所。場所に関しては、空港で貰えるパンフレットに載っている他、Googleマップにも掲載されているため、それらを活用しながら巡るのがおススメです。
まず最初に訪れたのは、村中心部から東へ1.5km程の場所にある線路跡。目印はないので、Googleマップを頼りに辿りつきました。
サトウキビ畑のど真ん中に存在する線路跡。パッと見た感じ、鉄製の門のレール。言われなければ、ここに鉄道が通っていたなんてことは分からないかもしれません。
この線路より西側の跡地は藪に、東側の跡地はサトウキビ畑になってしまっていました。40年という年月の長さを感じますね。
先ほどの線路跡から700m程北東に向かった所にも、シュガートレインの線路跡があります。
こちらの線路跡には、案内板と花壇まで整備されており、ちょっとした名所のようになっていました。花壇がプラットフォーム、案内板が駅名標に見立てられているのかどうかは分かりませんが、何となく駅っぽく見えますね。
航空写真で見てみると、この辺りは線路があった場所が藪になっており、線路が大体どんなルートを通っていたのか、推測することができます。
次にご紹介するのは、島の北部にある線路跡。
こちらは道路を斜めに横切るようにして線路が残されています。線路は目の前の民家の庭先を掠めているようです。廃線好きだったら是非とも住んでみたい物件かも…。
案内板によると、この場所はかつての集積場の跡だったようです。収穫されたサトウキビがこの場所に集められ、貨車に積まれて製糖工場に運ばれていたのでしょう。
最後に紹介するのは、中心市街地の北西部に位置する線路跡。
南大東島を一周する沖縄県道182号線の路肩にひっそりと存在しています。一応案内板と花壇が整備されていますが、線路跡は目立たないですね。多くの人の目に触れる場所にはありますが、気付かずに通り過ぎる方も多いのではないでしょうか。
以上、南大東島で見られるシュガートレインの線路跡4ヶ所を紹介してきました。観光地として整備されているわけではありませんが、線路跡を見て、当時の様子に思いを馳せるのもおススメです。ドライブのついでに巡ってみてはいかがでしょうか。
次回は南大東島ならではの見どころ、海軍棒プールとバリバリ岩を紹介します。
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|投稿:2023.10.01 | 最終更新:2023.10.01 |カテゴリ: 旅行記
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