川湯温泉 仙人風呂(和歌山県田辺市)
龍神温泉、白浜温泉、洞川温泉など、著名な温泉を多く有する紀伊半島。
そんな中で一際個性的な温泉が、和歌山県南部の山中にあります。
それが今回紹介する川湯温泉。
川湯温泉自体はよくある山間の温泉で、熊野川の支流である大塔川沿いに11軒の旅館やホテルが並んでいます。
この温泉を訪れた者が、度肝を抜かれるのは、冬です。
冬、なんと温泉の目の前を流れる大塔川が天然の露天風呂になるのです。
実は、大塔川は川底から温泉が湧出しているのが特徴です。
しかし、ここは紀伊半島。
日本屈指の多雨地帯であるため、河原で入浴なんてことはなかなかできない行為です。
そこで、川の流量が減る冬季にのみ、観光客が気軽に“川の温泉”を楽しめるよう、造られるのが仙人風呂なのです。
その正体は、川を堰き止めて造られた巨大な露天風呂。
大きさは約50メートル。
あまりの凄まじいスケールに、訪れた者は皆圧倒されるでしょう。
仙人風呂へは、対岸の県道から仮設の橋を渡っていきます。
「仙 人 風 呂」と貼られた囲いの向こう側に巨大な湯船があるのです。
期待を胸に仮設橋を渡ります。
はい、ドーン!
これはデカい!
まるでプールです。
さっそく入ってみましょう。
仙人風呂は混浴なのですが、脱衣所は女性専用があるので、ご安心を。
男性の脱衣場はほぼ野ざらしですが…。
さて、どこに入るべきか迷うほどの広さです。
お湯に入り、適当に動き回ってお気に入りの場所を探すのが良いでしょう。
小一時間お湯に浸かっていましたが、非常に贅沢な時間を過ごすことができました。
なお、仙人風呂に入浴するにあたり、注意すべき点があります。
休日の昼間はとにかく混み合います。
ほとんどの方が水着を着用しており、都会の温水プール状態です。
水着を忘れると、入浴するのにかなりの勇気が要ります。
落ち着いて、人目を気にせずに入浴できるのは夜か早朝。
せっかくなので川湯温泉の旅館に泊まり、心行くまで仙人風呂を楽しんでは如何でしょうか。
各種情報 |
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|投稿:2014.09.01 | 最終更新:2018.06.26 |カテゴリ: 和歌山県