旅行記 7月の利尻・礼文【第4回】 利尻島から礼文島へ
7月20日(日) |
本日は9:25のフェリーで礼文島へ向かう。
8時に起き、バンガローの片づけを行い、出発する。
港からキャンプ場までのダラダラと続く上り坂は、往復するたびにウンザリしたものだが、最後だと思うと少し寂しい。
さて、切符を買い、船に乗る前に忘れてはならないのが、昨日制覇した利尻山十六景スタンプラリー。
フェリーターミナルの受付で、すべて埋まったスタンプ台帳を提示し、景品をいただく。
景品は絵葉書と、利尻島の花で作られた押し海藻(押し花の海藻バージョン)だった。
エビスは途中で台帳を紛失したため、もらえず…。
フェリーは定刻通りに出港。
今日は非常に天気が良く、わずかに雲がかかっていたものの、利尻山からペシ岬まで非常に鮮やかに見ることができた。
礼文島でもこの調子で晴れ続けて欲しいものだ。
数分後、礼文島の歌らしきBGMが大音量で船内に流れ、島への接近を知らせてくれる。
前方を望むと、緩やかな起伏が特徴的な、緑色の島が目の前に迫っていた。
海上から富士山のように聳える、利尻の島影とは対照的だ。
フェリーターミナルは工事中なので、船から降りたらそのまま市街地に出ることになる。
ターミナルはなくとも、客を迎えに来ている人々がたくさんおり、自分を迎えに来ているのではないと分かっていても嬉しくなる。
我々は例によって、歓迎の輪を素通りし、レンタルバイクのショップへ。
前日の利尻島に続き、礼文島も原付バイクで周る。
利尻島と違い、礼文島は一周する道路がない。
地形が険しい西海岸には車道が通っていないのだ。
東海岸を南北に貫く道道があるため、そこを往復しつつ、周遊してみたいと思う。
なお、レンタルバイクのナンバープレートはなかなか素敵なデザインだ。
まずは、港のある香深集落から、島の南端へ向かう。
香深集落自体が島の南側にあるので、小一時間で戻ってこれるだろう。
鄙びた漁村の中を、1.5車線のやや狭い道で走るという、なんとも長閑なツーリング。
海側を見ると、どっしりとした利尻山が見える。
いやぁ、レンタカーも良いけれど、小さな島を巡るのは、原付が一番だ。
10分程度で、島の南端、知床に到着する。
世界遺産の知床半島と同じ名前だが、地名の由来はどちらもアイヌ語で「シリエトク(大地の先端)」。
その名の通り礼文島の先端だ。
道道もここで行き止まりとなっている。
南端まで来たので、ここから北端を目指すことにしよう。
礼文島にできた新たな観光地、「北のカナリアパーク」。
こちらは、2012年に公開された「北のカナリアたち」という映画のロケのために建てられた小学校のセット。
映画撮影終了後は、一般公開され、中には映画に関わる様々な展示がされている。
駐車場には観光バスが横付けされ、なかなかの盛況ぶりであった。
今回訪れた我々は3人とも同作品を見たことがなかったのだが、利尻島を望む丘に建てられた木造校舎はとても雰囲気が良く、気に入ってしまった。
中では映画の予告編も垂れ流されており、なかなか気になる内容だった。
映画の原作者「湊かなえ」も出演者の「宮崎あおい」もロケ地の「礼文島」も好きなので、帰ったらTSUTAYAへ借りに行こう。
ちょっとミーハーな観光地を巡りつつ、ちょうど昼になる頃に港のある香深に戻ってきた。
目をつけていた店、「炉ばた ちどり」に立ち寄る。
この店ではウニ丼や海鮮丼、海産物を使った炉端焼きが食べられるが、お目当てはそれではない。
目当てのホッケのちゃんちゃん焼き!
礼文島名物であり、今回の旅で何としても食べたかった一品である。
ちゃんちゃん焼きと言えば、北海道名物であり、鮭と野菜を味噌味のタレで炒めた料理であるが、礼文島では全く作法が違う。
ホッケに味噌ダレとネギを乗せて網焼きし、焼けたところから身をほぐし、味噌に絡めて食べるというのが礼文島流。
身が薄い尾の方から焼けていくので、頭の方へ向かって、徐々に食べ進めていく。
脂が乗っていて、美味い!
礼文島のホッケは身は小さいものの、味はこれまで食べたどのホッケよりも美味かった。
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|投稿:2014.09.09 | 最終更新:2019.02.20 |カテゴリ: 旅行記