とり野菜(まつや桂店@石川県金沢市)
江戸時代から続く石川県の郷土料理、とり野菜
「とり野菜」。そんなシンプルな名前の郷土料理が、石川県ではお馴染みとなっています。
「とり野菜」とは、「とり野菜みそ」を使って作られた鍋料理。「とり野菜みそ」とは、石川県に本社を置く株式会社まつやが製造する調味味噌です。元々は、まつやの初代当主の松屋和平が、江戸時代に日本海を航行していた北前船の船乗りが長い航海中にも栄養が摂取できるよう、考案したものだと言われています。「とり野菜みそ」の「とり」とは、鶏肉のことではなく、『栄養を「摂る」』から来ているのです。
金沢市内の名店、まつや桂店でとり野菜をいただく
さて、そんな「とり野菜みそ」を使った「とり野菜」は石川県民の家庭料理として定着していますが、県外から来た観光客も「とり野菜」を楽しめる店が金沢市内にあります。それが、今回紹介するまつや桂店。
「とり野菜みそ」を使った鍋は、「とり野菜」、「牛野菜」、「豚野菜」の3つ。せっかくなので、「とり野菜」を注文。なお、どれも1人前500~650円と、非常にリーズナブルです。
待っていると出てきました。具材は白菜、人参、鶏肉だけと、名前に劣らずシンプル!美味しそうな香りを漂わせる鍋を見ながら待つこと5分余り。
鍋が煮え、野菜もしんなりしてきたところで、とり野菜の完成です。さっそくいただきましょう。
何と言っても気になるのは、石川県民御用達の「とり野菜みそ」をベースとしたつゆのお味。口に含んだ瞬間、ただの味噌ではないことが分かります。濃厚で存在感があるのは勿論、様々な味が混ざり合い、奥深い味わいとなっています。この主役とも言えるつゆの味を生かすため、具材を極力シンプルにしているのでしょうか。
鍋の楽しみと言えば、〆。メニューによると、そば、うどん、ラーメンがあるので、うどんを注文。濃厚なつゆにうどんがよく合いますね。
なお、「とり野菜みそ」は石川県内の各地でお土産として売られています。お店で食べて、気に入ったら、是非自宅でも試してみては如何でしょうか。
各種情報
とり野菜みそオンライン : (株)まつやの公式サイト。とり野菜みそを知るならこちら。
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|投稿:2015.08.07 | 最終更新:2018.08.21 |カテゴリ: 石川県