旅行記 8月のベトナム 【4-3】ティエンクン洞
8月15日(金) |
ド派手なライトアップのティエンクン洞
15:00
約1時間のシーカヤックツアーを楽しんだ我々は、再び遊覧船に。遊覧船は30分程湾内を進み、再び錨を下す。
今度は島への上陸である。ハロン湾に浮かぶダウゴー島という名前の島なのだが、ここにはハロン湾ツアーの目玉とも言うべき観光スポットがある。
そこに至るためには、船から降り、急な階段を登っていかなければならない。10分程登ったところで、目的地に到着。
なんと、鍾乳洞である。
しかも、昨日訪れたマーブルマウンテンを軽く凌駕するドギツいライトアップ。
鍾乳洞の名前はティエンクン洞。ハロン湾ツアーでは定番となっている鍾乳洞だ。こんな所に鍾乳洞があったことに驚いたが、よくよく考えると、この辺りの島は石灰岩で構成されている。鍾乳洞は石灰岩が浸食されてできるものなのだから、ここで鍾乳洞が出てきてもまったく不思議なことではないのだ。
しかし、このライトアップは凄いな…。
ライトアップだけではなく、噴水まで設置されている。いやいや、これはちょっとやりすぎじゃないか?不自然な水の流れを作り出すことは、鍾乳洞にあまりよろしくない影響を及ぼす気がするが…?
世界自然遺産クラスになると、自然への影響を最大限配慮することが常識だと思っていたが、国が変われば、その常識も覆されるのだろうか。価値観の違いだと思うので、批判はしないが、この噴水はちょっと衝撃的だった。
世界自然遺産というよりも、遊園地のアトラクションを楽しむつもりで観ると…なかなか面白かった。日帰りツアー故、やや慌ただしく、鍾乳洞は10分程度で抜ける。
怒涛のハロン湾日帰りツアーが終わる
鍾乳洞を抜けると、そこには絶景が待っている。海上から見るハロン湾も良いが、高い所から俯瞰するハロン湾もまた魅力的だ。さらに高い所、ハロン湾上空を水上セスナ機で遊覧飛行するツアーもあるらしいが、機会とお金があれば参加してみたいものだ。
眼下の港では、遊覧船が我々の帰りを待っていた。あとは、帰るだけだ。静かに湾内を進む船はゆりかごのように心地よく、疲労の影響もあって、座ったまま爆睡してしまった。
16:40
4時間余りの航行を終え、帰港。寝ぼけ眼のまま、バスへと乗り換える。
ここからは往路と同様、長時間のバス移動だ。この時間もまた、心地よい睡眠タイムとなった。帰路に関してはほとんど記憶がないが、20時にハノイに到着。
結果的に、往路に4時間、ハロン湾で4時間、復路に3時間をかけたことになる。移動時間が6割以上を占めるツアーで、行程もなかなか慌ただしい。インターネットの口コミでも散々目にしていたので、ある程度覚悟してはいたが、なかなか無理があるツアーだった。時間に余裕がある方には、是非とも一泊以上のツアーをおススメしたい。ツアーのハードスケジュールぶりは大変だったが、ハロン湾自体は、大満足であった。
初めての中級レストランに向かうが・・・
20:30
タクシーでレストランへ向かう。路上の屋台での食事ばかりだった今回の旅。3人で食べる夕食が本日で最後であることから、「1回くらいはちゃんとしたレストランで」ということで、「地球の歩き方」に載っていた中級レストランに行くことにしたのだ。
しかし、店に着いた我々に待っていたのは、無常な現実。「予約した者以外は、お断り」と、告げられる。今までは入った店とは、明らかに雰囲気が違う門構えであったが、門前払いされてしまった。
仕方ないので、レストランを探しながら、徒歩でホテルへ戻ることにした。なるべく栄えていそうなエリアを通りながら…。
22:20
ホテル近くまで戻り、ようやく夕食にありつけることができた。
結局…、路上での飯であった。炒飯と野菜の炒め物。中級レストランには行けなかったが、これはこれで美味かった。
我々が食べている途中、西洋人の男女4人組が通りかかった。彼らも、夕食の店を探しているらしく、男性が我々に「この店は美味しいかい?」と尋ねた。親指を立て、「Very good!!」と答えたが、この店は女性のお気に召さなかったらしい。入店するかどうか、しばらく言い争っていたが、結局男性の方が折れて、一行は立ち去って行った。去り際、男性が振り返りざま、肩をすくめながら、頭の辺りで指をクルクルと回していたのが印象的だった。
『「こいつ(女性)、頭クルクルパーなんだよ」と言ったのかな…?」シャド丸君が呟いた。
クルクルパーは世界共通なのか…。
飯を食い、ビールを飲み、あとはホテルに帰って寝るのみ。本日も楽しかったが、忙しい一日であった。
この連日のハードスケジュールのツケは、翌日回ってくることになる…!!
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|投稿:2016.02.26 | 最終更新:2019.02.17 |カテゴリ: 旅行記