旅行記 冬の隠岐 【3-2】さらば、隠岐
2016年1月2日(土) |
島後の東海岸を行く
ほぼ円形の島後。昨日の夕方、そして本日朝に西海岸の景勝地を巡ってきたので、残りの時間は東海岸観光に費やそう。隠岐諸島唯一の国道、国道485号線を進み、中村集落へ。
10:25
中村集落にある海水浴場。…というか、隠岐諸島に来て、砂浜を見るのは初めてな気がする。それもそのはずで、中村海水浴場は、島後でも数少ない海水浴場のうちの1つ。「島内の海水浴場では一番広い砂浜」で知られるビーチなのだ。今は人っ子一人見当たらないが、夏場はそれなりに賑わうのかもしれない。
島後に来て初めて見る“穏やかな海の姿”。天気も晴れてきているようで、海の色が綺麗だ。
10:55
浄土ヶ浦。こちらは隠岐らしい、岩場から成る海岸。隠岐が国立公園に指定された際の記念切手のデザインにも選ばれるなど、隠岐を代表する景勝地の1つである。頭の上に松の木を乗せた奇岩がポコポコと生えており、日本三景の松島を彷彿させる。とんちで有名な一休和尚がこの場所を「極楽浄土のようだ」と評し、「浄土ヶ浦」と名付けたそうだ。納得のネーミングだ。
良い釣り場なのか、釣り人が数名糸を垂らしていた。
11:20
黒島。こちらもジオパーク隠岐ならではの景勝地。解説文が書かれた看板が立っていたので、説明書きを読み、実物を見て、贅沢な地学のお勉強。この島は、約330万年前に地下深くのマントルが噴出してできたものらしい。その際、地下にある色々な岩石を取り込みながら噴出したため、この島の岩を調べると、様々な種類の岩が含まれているそうだ。このように、噴出したマントルに取り込まれた岩のことをマントルゼノリス(捕獲岩)と言う…。
現地で説明書きを読んでもチンプンカンプンで、「マントルゼノリス」という言葉だけが印象に残っていた。帰宅後、ブログの記事を書くために復習したところ、何となく理解。いやぁ、復習って大事ですなぁ。
なお、現地では、地学よりも生物のお勉強が楽しかったらしく、潮だまりで小魚を追っていた。
島後の海岸線での景勝地巡りもそろそろ終わり。漁村と景勝地が点々とする東海岸を走破し、西郷の街に戻ってきた。
西郷にてハシゴ飯
12:20
西郷港フェリーターミナル内のカフェでランチ。隠岐の米と牛を使った「隠岐放牧牛カレー」というメニューがあったので、それをいただいた。まぁ、1月2日にフェリーターミナルのカフェで提供できるのだから、レトルトなんだろうけど、地物を使っているだけで、気分は違う。しかし、満腹にはならないな。
…というわけでハシゴ。再び街へと繰り出し、新年から営業していたお好み焼き屋さんにお邪魔する。
お好み焼き屋「てっちゃん」。賑わっており、お姉さんが元気にヘラと客を捌いている。広島焼きとイカ焼きを注文し、さらには昼からビール。レンタカーを返す前だったので、私は泣く泣くノンアルコール…。
地元に愛される食堂兼居酒屋という感じ。良い店に巡り合えたと思う。
さて、本州へ戻る船が出るのは15:40。そろそろ港へ向かっておこう。
さらば、隠岐
一昨日の別府港(西ノ島)、昨日の菱浦港(中ノ島)に続き、こちらの待合室も畳!菱浦港のキンニャモニャセンターのコタツのある待合室に比べれば殺風景だが、広くてノンビリできる。他のお客さんが来ないことを良いことに、荷物と手足を投げ出してごろ寝。
…と思ったら、里帰りらしき子供軍団がワーッと入ってきて、ごろ寝おじさん2人は慌てて飛び起きるのであった。
15:00
フェリーおきが入港。
―2日前、フェリーくにがで七類港を出る時、空には灰色の雲が立ち込めていた。島前に近づいた瞬間に吹雪となったり、一瞬の晴れ間を見せたり…。西ノ島では雨も降った。
そして今は澄み渡る青空。風も弱い。曇天が多い冬の日本海側だが、隠岐との別れが穏やかなものになりそうで良かった。
15:40
本州へ向けて出航。2等室は帰省客でいっぱいとなっており、足の踏み場もないくらい。行きは大晦日だったのでガラガラだったが、Uターンラッシュに巻き込まれてるとこうなってしまうわけだ。
それぞれ、限られたスペースで膝を抱えたり、体を折り曲げたりして、眠ろうと試みる。動くと、近くで寝ている人の頭部を蹴り飛ばしてしまいそうな混雑状況の中、必死で寝る―。
隠岐の余韻に浸る米子の夜
19:20
いつの間にやら我々は大都会の真ん中にいた。鳥取県第2の都市、米子市。島前から島後へ行った時も、西郷の町を見て「都会だ!!」と思ったが…。島から帰ってくると、このギャップにいつもやられますな。
今日は米子に泊まり、明日一日かけてゆっくりと帰宅する予定だ。米子での宿は、大通りから外れた路地にある、如何にも安そうなホテル。思わず拓北君が「あー、いつもの感じっすね…」
宿代を浮かせた分、今夜は飲む!!駅前通りにある山陰漁酒場丸善水産米子店。一通りの名物を取り扱う地元チェーン的な居酒屋だ。鳥取名物のとうふちくわ、らっきょう、牛骨おでんは勿論、山陰の海の幸、銘柄鶏&豚が目白押し。
一級品というわけではないが、鳥取名物を無難な味で楽しめる良い飲み屋だった。大満足!!詳しくは食べログに書いたので、興味があればご覧いただきたい。
さて、明日は家に帰るだけの日。そして仕事始めが待っている。先のことを考えると気が滅入るが、「家に帰るまでが旅行」。最後まで楽しむとしよう。
次回、終章(終章は序章みたいにダラダラ続けないよ!!)。
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|投稿:2016.12.16 | 最終更新:2019.02.19 |カテゴリ: 旅行記