旅行記 冬の隠岐 【終章】
2016年1月3日(日) |
朝の鳥取
本日は年末年始休暇の最終日。現在地は鳥取県米子市だが、本日中に自宅のある長野県松本市(拓北君は名古屋市)へ帰らねばならない。明日の今頃は、仕事場へと足を運んでいるわけだ…。
気が重いが、本日の行程を“ただ帰る”というだけにしないよう、最後まで存分に楽しみながら行こう。
6:30
まだ夜も明けきれぬ時間に米子市を発つ。部分開通している山陰自動車道に乗り、日出づる方角…東へ。
北栄町にある道の駅大栄に到着。山陰自動車道の大栄東伯ICからはわいIC間の約13kmは高速道路が開通しておらず、下道を走行することになる。この下道区間にあるのが、道の駅大栄だ。
大栄町(現:北栄町)は「名探偵コナン」の作者である青山剛昌氏の出身地。道の駅にはパイプを銜えたコナン君の銅像。また、隣には青山剛昌ふるさと館もあり、ファンなら是非訪れたいものだ。
私自身は、「金田一少年の事件簿」派なので、休憩だけして先に進む。
それにしても…改めて考えてみると、水木しげる、青山剛昌と、国民的漫画家を2人も輩出しているのだな、鳥取は。空港の名前も「鳥取砂丘コナン空港」と「米子鬼太郎空港」だし。
8:20
鳥取に来たなら、ここに寄らずに帰ることはできないだろう。人生三度目となる鳥取砂丘。詳しくはスポット紹介のページをご覧いただきたいのだが、訪れるなら断然人が少ない朝!!しかも冬の朝はまさに貸切状態だ。
砂丘で発生する珍しい自然現象、風紋も見ることができる。昼になれば、風紋も踏み荒らされてしまうので、これは貴重だ。
「スタバはないけど日本一のスナバがある」という鳥取県知事のお言葉があるが、やはり鳥取砂丘は全国に誇るべき観光地だ。この圧巻の大スケールは、実際に見てみないと味わえないと思う。
なお、“スタバ”は2015年に満を持して出店したようだ。
但馬地方をスルッと満喫
砂丘を満喫した後は、国道9号線をひたすら東進。兵庫県へ。
9:20
湯村温泉の薬師湯で朝風呂。平安時代に開湯されたという歴史のある温泉で、関西でも屈指の人気を誇る。非常に風情がある温泉街で、ゆっくりと宿泊して散策したくなるような雰囲気だ。
湯村温泉の他にも、周辺には浜坂温泉、七釜温泉など温泉地が点在する。自治体名も新温泉町、町内には温泉小学校まである、“温泉”だらけの町なのだ。
さて、風呂でサッパリした後はメシ!
11:30
豊岡市出石(旧出石町)で皿そば。今回で何度目かになるが、但馬地方に来るとついつい寄ってしまう。
こちらは島根のそばと同様、割子スタイル。一人前5皿で提供され、数種類の薬味を使いながら、麺つゆでいただくのだ。珍しい薬味として、生卵が付いてくるのが出石流。卵を絡めて食べるそばは、まろやかで美味い!!
筆者は長野県生まれなので、なかなか県外でそばを食べる機会はないが、ここのそばは美味いなー。
旅の余韻を引きずりつつ、帰路を急ぐ
帰るのは名残惜しいが、あまりノンビリしていると翌日の仕事に響くので、そろそろ“帰宅”のことも考え始める。名古屋へ向かう拓北君を途中で下しつつ、松本へ帰宅するルートを模索する。結果、舞鶴若狭自動車道で福井県敦賀市へ向かい、駅で拓北君を下し、後はひたすら下道を走るルートを進むことに。
ここからは、写真をほとんど撮っていないが、ご勘弁を。
2014年に全通した舞鶴若狭自動車道。混雑する関西、中京周辺を通らずに中部地方と中国地方を行き来できるようになった。真新しい、黒光りするアスファルトを滑るように進み、あっという間に敦賀へ。
敦賀と言えば海の幸。日本海さかな街にある回転寿司で、2回目の昼食。そばを食べた後だったので、少な目に。やはり北陸の海鮮は美味い。食べた後は、拓北君を駅で下し、一人の旅路となる。
福井からは大野市、郡上市、高山市を通る、中部縦貫自動車道ルート。交通量は全体的に少なく、快走できるのだが、県境はいずれも人家のない長距離かつ真っ暗な山越えで、精神的にも肉体的にも堪える。中部縦貫自動車道の開通が待ち遠しいなぁ。2016年現在、福井県内および岐阜県内の一部が開通しているのみで、開通区間は全体のうち4割にも満たない。一見最短距離に見えるけど、なかなか侮れない山道を越え、ようやく長野県松本市へ…。
そして21:00。帰宅。行きは丸々3日以上かけた道程を、約15時間で戻ったことになる。さすがにしんどい。
…というわけで、年を跨いだ隠岐旅行もこれにて終了。観光のオフシーズン真っ只中に突撃してしまったが、隠岐の人々、そして大自然は優しく迎えてくれた。そしてオフシーズンならではの、静かで素朴な島の風景が見られた。お陰で素晴らしい旅になったと思う。
やはり島旅は良い。次はどこの島を巡ろうか…?
旅行記 冬の隠岐
― 完 ―
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|投稿:2016.12.22 | 最終更新:2019.02.19 |カテゴリ: 旅行記