旅行記 9月のアイスランド【3-2】グトルフォス
2016年9月18日(日) |
“宇宙的風景”から“牧歌的風景”へ
アイスランドの王道観光地を巡る「ゴールデンサークルツアー」。バスは、シンクヴェトリル国立公園のギャオを満喫した一団を乗せ、次なる目的地へ。
ギャオかどうかは定かではないが、車窓からも亀裂を眺めることができる。それにしても荒涼とした風景である。何というか“地球離れ”した風景だ。
しばらくはこのような車窓がひたすら続く。感動するか、飽きるかは人それぞれだろう。
11:15
次の目的地の前にトイレ休憩。多くの客が売店でソフトクリームを買っていたので、後に続いてみる。食べてみたが…、普通のソフトクリームかなぁ…。
昼間と言えども、冬に片足突っ込んでいるアイスランドでのソフトクリーム。体が芯から冷え切ってしまったのは言うまでもない。
飽きるほど続く“宇宙的な風景”から一転、今度は“牧歌的な風景”が現れる。
氷河から流れ出る清らかな川。大地を覆う緑。広大な牧草地で寝そべる馬、羊。これはこれで感動する風景だ。
豪快さはアイスランド随一!グトルフォス
12:20
第2の目的地、グトルフォスに到着。「フォス」とはアイスランド語で「滝」のこと。アイスランドは広大な氷河を抱えており、川の水量も豊富であることから、迫力のある滝が多いことで有名だ。グトルフォスはそんなアイスランドの滝の中でも、非常に人気が高い滝だ。
滝へ向かう前に、まずは昼食。レストハウスに入り、サーモンベーグルとラムスープを注文する。特にラムスープは事前にネットで情報を得ており、とても美味しそうだったのだ。
ベーグル、スープ、共に美味。ただし、スープはラムの風味が強く、ラムが苦手な人は無理かもしれない。また、ともにボリューム満点で、嫁は食べきれず、ベーグルをお持ち帰りすることに。大抵の人であれば、スープだけでも満腹になるかもしれない。
グトルフォスを観るための展望台は3ヶ所ある。①下流の展望台、②滝直近の展望台、③滝を見下ろす展望台。①、②の順に進み、一旦戻ってから③の展望台へ行くことにする。
あらかじめ言っておくと、①、③の展望台へと向かう道は平坦な木道が中心で歩きやすいが、②の展望台付近は岩場であったり、水飛沫でぬかるんだりと、注意が必要だ。アイスランドの観光地の多くで言えることだが、自然の中を歩くので、スニーカー等歩きやすい靴が必須だろう。
さて、まずは①の下流の展望台。
「大迫力!!」の一言に尽きる。2段に分かれた大規模な滝。落差こそ少ないが、それを感じさせない幅、奥行き。この、見る物を圧倒するような存在感は日本の滝にないだろう。小さな島国の滝だが、「大陸的な」滝である。すっげーな、こりゃ!
滝の落ち口付近を拡大してみる。滝の至近距離に人だかりが見えるが、そこが②の展望台だ。今にも流れに飲み込まれそうな場所だが、どんな光景が見られるのか。行ってみよう。
遊歩道を辿り、滝へと近づいてゆく。さすがアイスランド随一の観光地だけあって人出が多い。概ね歩きやすいが、アップダウンやぬかるんでいる箇所もある。
1段目の落ち口まで来ると、水飛沫で全身がシットリ濡れてしまう。
目の前を渦巻きながら、泡立ちながら落ちていく水。吸い込まれそうな錯覚に陥りながら、怒涛のように流れる水をただただ見つめる。
20世紀初頭、イギリスの企業により、この一帯に水力発電所を建設する計画があったそうだ。そうなれば、グトルフォスはダム湖の底に沈んでしまう。シグリットという少女が立ち上がり、建設の中止を訴えるべく、滝つぼに身を投げようとしたそうだ。そうした彼女の行動もあり、建設反対運動が活発化。滝は守られ、彼女の功績を称え、滝壺の横には銅像が建てられた。
さて、一度レストハウスの方に戻り、今度は③の展望台へと向かってみよう。
③の展望台からの絶景!こちらから見る滝もまた雄大で素晴らしい。
日本よりも小さな島国とは思えない程の雄大な景色の中、膨大な量の水流が、広大な谷を作り出していることにただただ感動した。氷河という、日本にはほぼ存在しないものが作り出した地形。そりゃ、日本とはスケールが違うわけだ。
いつまでも見ていたい景色だったが、バスに戻らねばならない。名残惜しかったが、踵を返し、早歩きで駐車場へと戻った。
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|投稿:2017.04.12 | 最終更新:2019.02.18 |カテゴリ: 旅行記