旅行記 9月のアイスランド【4-1】スコゥガルフォス
2016年9月19日(月) |
長大なツアーの始まり
7:30
「ゴールデンサークルツアー」に出掛けた昨日よりも1時間以上早くホテルを出発する。
本日参加するのは「南海岸とヨークルサルロン(ヨークルスアゥルロゥン)氷河湖ボートツアー」。アイスランドの南海岸をひたすら東へ進み、氷河湖を観に行くのだ。片道約380km。東京から東名高速道路を進めば岐阜県まで行けてしまうような距離を、日帰りで、しかも下道だけでこなしてしまう弾丸ツアーなのだ。上の地図を見ていただくと分かるように、アイスランドの南海岸を西から東へ横断すると言っても過言ではない。
そんなわけだから、出発は7:30でも遅いくらいのような気もするが、そんなことはお構いなしでバスは夜明けの国道を快調にとばしていく。
レイキャビクへ向かう車が多い。…というか、渋滞している。アイスランドに来て、渋滞というものを初めて見た。そういえば今日は月曜日。レイキャビクは今通勤ラッシュの時間なのだ。鉄道がない「完全車社会」であるため、人口密度が希薄であってもある程度の混雑は発生してしまうようだ。
レイキャビクの市街地を抜けると、あとはひたすら国道1号線を東進するだけ。国道1号線はアイスランドを一周する大幹線で、通称「リングロード」と呼ばれている。
バスはレイキャビクの隣のクヴェラゲルジという小さな町を通過。車窓には煌々とライトを点けているビニールハウス。冷涼な気候で、元々は農業不毛の地であったアイスランドだが、現在では地熱を生かしたビニールハウスでトマトやキュウリなどの栽培が行われているようだ。
9:00
レイキャビクを出発して1時間ほど。既に2回のにわか雨と虹を見た。それほどまでに天候が変わりやすいのだ。
なお、このツアーでは進行方向左側の席(行きは山側となる)を確保するのが圧倒的に良い。山、断崖、滝、さらには氷河などのダイナミックな風景が見られるのはほとんど山側。「海が見たい」という方もいるかもしれないが、このツアーで海が見える箇所はかなり少ない。満員になった場合途中で席を移動することは困難なので、最初から左側の席を確保しておくことがおススメだ。
広々とした川を何度か渡る。氷河を源流とする多くの河川は、毎年流路が変わるそうだ。護岸工事がなされ、川の流れが固定された現代日本では信じられない話だ。そういった影響もあり、アイスランドの内陸部は道路がほとんどない。そんな道なき大地をジープで巡るツアーも、人気が高いそうだ。
車窓は目まぐるしく変わる。広々とした牧草地に、ポツポツと粒のような羊の姿。ラム中心で回っているアイスランドの肉文化。当然、郊外に出れば羊だらけだ。
人生で一番のホットドッグに出会う
9:30
ハヴォルスヴォルールという町にあるガソリンスタンドN1で小休止。N1はアイスランドのあちこちにあるガソリンスタンド兼ドライブイン。中では軽食を買うこともできる。
ここで食べるべきは、何と言ってもホットドッグ。あまり日本では知られていないが、ホットドッグはアイスランドの隠れた名物なのだそうだ。N1のホットドッグは美味いと聞いていたので、食べてみよう。
ソース・ケチャップはセルフサービス。不格好になってしまったが、味は美味い!!
ベーコンが巻かれたソーセージ。フライドオニオン。ハニーマスタードという、日本ではあまりお目にかからない謎のソース。様々な新鮮な要素が組み合わさって、今まで食べたことのないホットドッグとなっている。今まで食べたどんなホットドッグより美味しい!!
アルバイトらしきお兄さんがやる気なさげに作っていた、如何にもファーストフードなホットドッグなのだが…。正直なところ、レイキャビク市内にある「世界一美味しいホットドッグ」と名高い有名店(次の次の次の章あたりで後述します)よりも美味しかった。
店から出てふと足下を見ると、なんと霜が降りていた。まだ9月だと言うのに!
【1-1】でも述べたが、9月のアイスランドの気候は、日本での初冬に近い。1日の平均最低気温は7度なのだ。そりゃあ、本気を出せば霜くらい降りるというものだ。逃げるように温かいバスの中へ。
あっという間にハヴォルスヴォルールの町を抜け、再びバスは荒野をひた走る。基本的にアイスランドでは町が連続することはなく、ずーっと荒野が続き、時々思い出したかのようにポツンとこじんまりとした町がある。その繰り返しだ。
この写真はバスの席から撮った何気ない風景だが、実にアイスランドらしい一枚。ツンドラの大地、ゴツゴツとした岩山、崖を流れ落ちる滝。日本にあったら大観光地になったであろう絶景がこれでもかというくらい続く。
大迫力の滝、スコゥガルフォス
10:20
ようやく最初の観光地に到着。アイスランド南海岸を代表する滝、スコゥガルフォスだ。落差60メートル、幅25メートル。形が整い、かつ迫力のある滝だ。
滝の下流は見事なくらいペターンとした平地が広がっており、滝の近くまで行けることができるうえ、色々な角度から観ることもできる。まさに観光のために生まれたような滝だ。
滝に近づくと、風と水飛沫と音が凄まじい。暴風雨の中にいるようだ。これ以上近づくと、びしょ濡れになり、カメラが壊れてしまいそうなので、自粛した。
随分遠くまで来たような感じがするが、最終目的地のヨークルスアゥルロゥンまでの道中の半分程しか来ていない。僅か20分のスコゥガルフォス観光兼トイレ休憩を済ませると、バスは再び国道を爆走し始めた。
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|投稿:2017.05.21 | 最終更新:2019.02.18 |カテゴリ: 旅行記