旅行記 7月の天売・焼尻 【序章】
天売島、焼尻島。

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北海道の北部、日本海に浮かぶ離島だ。比較的マイナーな島で、北海道を旅する者でも、この島まで足を運ぶ者は少ない。
私自身、大学在学中の4年間は北海道で暮らしていたが、この島を訪れたことは一度もなかった。北海道を離れ、全国の島を旅するようになった頃から、この2つの島のことが、心のどこかに引っかかっていた。調べれば調べるほどに魅力的な島であり、2017年7月、満を持して訪問することになったのだ。
天売島・焼尻島とは?
天売島、焼尻島は北海道の北部、留萌地方の沖合に浮かぶ双子のような離島だ。共に人口が300人前後、面積も共に千代田区の半分程度という小さな島である。
天売島は海鳥の島として、バードウォッチャーには知られており、島の周囲の断崖は海鳥たちのコロニーとなっている。中でもウミガラス(オロロン鳥)は、天売島が日本で唯一の繁殖地であり、非常に希少な鳥として有名だ。
一方、焼尻島はサフォークの島。島には広大な牧場が広がっており、羊がのんびりと草を食む風景はスコットランドを彷彿させるのだそう。
一見似ているように見える2つの島は、それぞれ際立った個性を持っているらしい。とても楽しみだ。
天売島・焼尻島へのアクセス
この2島へのアクセスは船のみ。船は北海道の北部、日本海沿岸にある羽幌町から出ている。
羽幌沿海フェリー株式会社が羽幌港からフェリーと高速船を運航しており、焼尻島まで1時間(高速船の場合35分)、天売島まで1時間45分(高速船の場合1時間5分)かかる。ハイシーズンである夏の休日には、フェリーと高速船合わせて5往復運航されるが、オフシーズンは日に1~2往復となってしまう。このように、シーズンや曜日によって運航ダイヤが異なるので、事前に公式ホームページをチェックしておきたい。
また、玄関口である羽幌町へのアクセス自体もそこまで良くない。空港から非常に遠い地域にあり、最も近い旭川空港からも150km近く離れている。加えて、鉄道や高速道路が通っていないため、公共交通機関でアクセスする場合は都市間バスを利用する必要がある。羽幌港には無料で利用できる駐車場があるので、旅程に自由が利かない方は、自家用車やレンタカーでアクセスするのが良いだろう。
北への旅立ち
7月5日(水) |
夕方まで仕事を必死に片付け、定時でダッシュ。松本駅バスターミナルから高速バスで東京へと向かう。明日朝一の飛行機に乗るため、東京で前泊するのだ。
私が住む長野県松本市から北海道へ向かうのは、なかなか難儀だ。一応、信州まつもと空港という地方空港はあるものの、新千歳便が1日1往復と便数が少ない上に、時間が中途半端(正午に出発する…)、さらには運賃が高額と、「使えない」空港なのである。東京への交通費や宿泊代などを考慮しても、羽田から飛んだ方が遥かに安いため、今回も高速バスに揺られるわけだ。
21:20
激盛りナポリタンで有名な「スパゲッティーのパンチョ新橋店」で遅めの夕食。寝る前にこんなジャンキーな物を食べるのは如何なものかと考えてしまうが、東京に来たらやはり地方にはない店で食事を摂りたい。
…というわけで、ナポリタン全部乗せ。さらに卓上の粉チーズをドバドバかけて…うめええええ!
今夜は三田駅前のカプセルホテル「BAY HOTEL」に泊まる。「ワンランク上のカプセルホテル」を謳われているとおり、設備も接客もスタイリッシュな感じだった。カプセル空間も通常よりも一回り広いし、館内は清潔だし、女性専用フロアもあるそう。「ワンランク上」の謳い文句は伊達ではないようだ。
そんな中、共同スペースをスッポンポンで闊歩するおじさんが…。いくらホテル側がワンランク上を目指しても、これじゃあ昔ながらのカプセルのような空間になってしまうぞ。客の意識の大切さに気付かされた一晩であった。
7月6日(木) |
三田駅から京浜急行の始発に乗り、羽田空港へ。三田からだと乗り換えなしで羽田に行けるのが良い。このカプセルにはこれからもお世話になりそうだ。
今回は、まず函館へ飛ぶ。島への玄関口、羽幌町とは程遠いのだが、一日休みが多くとれたので、函館周辺も満喫してやろうという寸法だ。
利尻・礼文以来、3年ぶりの夏の北海道。今回も島旅。どんな旅になるか楽しみだ。
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|投稿:2017.08.26 | 最終更新:2019.03.07 |カテゴリ: 旅行記