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TOP > 旅行記 > 旅行記 7月の天売・焼尻 【2-5】夕暮れの天売島ツーリング

旅行記 7月の天売・焼尻 【2-5】夕暮れの天売島ツーリング

7月7日(金)

天売島上陸!


天売島到着

15:45
荒波を乗り越え、めでたく天売島上陸を果たした我々を待っていたのは、民宿のご主人たちがプラカードを掲げて待っているという離島ならではの光景。本日の宿、「民宿竹内」のおばちゃんと難なく合流し、おばちゃんが運転するワゴンで民宿へ。港から宿へは、500メートル程なので、あっという間に到着した。

民宿竹内

こちらが本日お世話になる「民宿竹内」。こじんまりとして、古びた宿であるが、格安でかつ料理が美味しいらしい。

宿のおばちゃんから「ウトウ(海鳥)のツアーは行くの?」と問われた。
天売は海鳥の島。特に夕暮れ時にウトウが一斉に帰巣する光景は、天売観光の目玉だ。生息地の環境保護のため、帰巣シーンを見る場合はツアーへの参加が強く推奨されているのだという。このツアーへの参加は、天売を訪れた大きな目的の1つなので、勿論参加するつもりだ。

「じゃあ、参加すると伝えておくね。」
どうやら、ツアーへの申し込みは、民宿を通じて行うことができるらしい。ウトウ観察ツアーに参加する場合、夕食は17:30からということなので、それまでの約1時間半で島を一周してみようと思う。


天売港

1時間半で島を一周するのは、徒歩や自転車では不可能だ。…というわけで、再度港まで戻り、原付を借りることにしよう。

15:50
港へ歩いて向かう途中、ふと海の方を見ると、ちょうどフェリーが出航していくところだった。羽幌港行きの最終便だ。


おろろんレンタル

港の前にあるレンタルショップ、その名も「おろろんレンタル」の門を叩く。夕方からの貸し出しであったが、おばちゃんは快く対応してくれた。

羽幌町のご当地ナンバープレート

原付のナンバープレートにはゆるキャラが描かれている。最近は原付のご当地ナンバープレートが増えているが、面白い試みだと思う。

このキャラクターは羽幌町のキャラクター、「オロ坊」。天売島に生息するオロロン鳥(ウミガラス)の「オロ」と男の子の「」を組み合わせた名前だ。それだけかと思いきや、「羽幌」をローマ字表記にしたうえで逆から読むと…「OROBAH(オロボウ)」…!!

何だこの無駄のないネーミング!!


天売島一周ツーリング(1回目)


宿の夕食までの1時間半。天気も悪く、見晴らしも期待できないので、まずはサクサクと島を一周してみよう。腰を据えての散策は明日改めて行うことにする。

天売島の集落

16:10
島を一周する道道天売島線を時計回りに進む。しばらくは2車線幅の広い道路が続き、商店や民家が連続する。焼尻島と比べて、幾分か栄えているといった印象だ。

島の西部では道が狭くなる

港から3km程進んだところで、しばらく続いていた家並みも途切れ、道も一気に狭くなる。それと同時に、急坂が現れ、道は山の方へと進んでゆく。

全体的にペターンとした焼尻島に比べ、天売島は高低差があり、特に北西の海岸は高さ150メートル以上の断崖絶壁が連続する。外敵を寄せ付けぬその地形故、海鳥たちの格好の住処になったわけだ。

ここから先は天売島の核心部。原付のエンジン音も高くなる。天売島を散策する際は、余程体力に自信がない限り、自転車だけは避けた方が無難だろう。


海鳥の糞だらけの道

16:25
原付が喘ぐような急坂を登り、一気に高度を稼いであっという間に標高128メートル。ここは天売島の西端。

猛烈な風が吹き、周囲の植物が波打つように揺れている。路面は海鳥の糞だらけで、異様な雰囲気だ。ここに人間の居場所はないような…そんな雰囲気。

赤岩展望台への道

そんな場所に作られているのが、天売島きっての絶景スポット、赤岩展望台。断崖絶壁に無理やり取り付けられた無骨な通路を進み、島の先端へ…。

ウトウの巣

ウトウの巣

通路の周囲の地面を見て、息を呑む。焼きかけのホットケーキのように、無数に空いた穴!これら全てがウトウの巣である。

今は親鳥たちが餌を探しに行っており、巣の中には雛しかいないため、静かなものであるが、数時間後には親鳥たちが一斉に帰って来る。どれだけ凄まじい光景となるのか…。今は正に「嵐の前の静けさ」といった感じだ。


赤岩展望台

展望台は、ウトウの巣穴からさらに下った断崖絶壁という、凄まじい場所に設置されている。展望台への階段を下っていくと、海に飛び込んでいくような錯覚を起こす。

赤岩展望台より

赤岩

残念ながら、全体的に白く霞んでいたものの、展望台からの風景は凄みに満ちたものであった。100メートル以上の断崖絶壁。黒みがかった海。目をこらすと、数羽の海鳥の姿も確認できる。

海からニョッキリと聳える岩は、展望台の名前の由来ともなった「赤岩」。海面から垂直にそそり立つ高さ35メートルの奇岩。荒々しい光景だ。


赤岩展望台を満喫したところで、時計を見ると、夕食まであまり時間が無い。今日は視界も悪いことから、残りの半周(北海岸)はノンストップで駆け抜け、観光は明日に回すことにした。北海岸の小道を転げるように下り、「おろろんレンタル」に原付を返却。「明日も朝一で借りに来ること」を告げ、大急ぎで宿に戻るのであった。


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|投稿:2017.10.02 | 最終更新:2019.03.07 |カテゴリ: 旅行記

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