旅行記 7月の天売・焼尻 【3-3】焼肉と玉葱の街、北見へ
7月8日(土) |
道北食べ歩き
天売・焼尻の旅は終わってしまったが、日程的にはあと1日半残っている。万が一天候が悪化し、島に閉じ込められた時のことを考えて予備日を設けていたのだ。
1日半もあるのだから、真っすぐ新千歳空港に向かうのでは勿体ない。思い切り遠回りして、道東や十勝地方を楽しむつもりだ。まずは今夜の宿泊地である北見市へ。
北見市に向かうのであれば、南か東へ向かうところであるが、せっかくなので寄り道して行こう。羽幌から北へと向かう。
羽幌町の出口では、オロロン鳥の像が往来を見つめていた。北を目指す旅人の多くが目にしているであろう巨大なオロロン鳥。ここよりも見る者は遥かに少ないだろうが、天売・焼尻島にあったオロロン鳥像の復活を願わずにはいられない。そちらこそが“本場”なのだから…。
「☆ロマン街道しょさんべつ」(初山別村)、「富士見」(遠別町)、「なかがわ」(中川町)…と、各町村の道の駅に立ち寄りながら、のんびりと進む(写真は道の駅「富士見」)。私は売店を物色し、道の駅スタンプラリーにはまっている苗穂くんはスタンプを押す。
この辺りは町村ごとに道の駅がある、北海道随一の道の駅密集エリアだ。
13:20
遠別町に苗穂くんおススメの和菓子があるということなので寄ってみる。ハヤシ屋野村のたわら最中!
遠別町は日本最北の稲作地。そんな日本最北の米を使って作られた最中なのだそうだ。1個いただいてみると…。うん!モッチリしていて美味い!
14:30
北海道一人口の少ない村、音威子府村にやってきた。ここは村の中心部にあるJR宗谷本線の音威子府駅。
少し時間は遅くなってしまったが、昼食を求めてこの駅にやってきたのだ。この駅には、ある名物がある。
駅そば!
音威子府駅構内にある立ち食いそば屋、常盤軒そば店。全国的にも有名なそば屋だ。音威子府産のそば粉を使ったこだわりのそばなので、ここはシンプルにかけそばを注文。そばの香りがとても強く、美味しい!
ご高齢の店主がゆっくりと客を捌く姿を眺めながら、駅構内に設置された小上がりでそばをすする。いつまでも続いて欲しい名店だ。
さて、夕食の時間までには北見に着いておきたいので、先を急ごう。
15:45
…と言いつつ、また買い食いである!
名寄市にある道の駅「もち米の里☆なよろ」。ここの名物は、名寄市風連産のもち米を使ったソフト大福。基本の餡子入りから、かぼちゃ、メロン、ハスカップ、ぶどう、バターコーン、キムチなどの変わり種まで、種類は豊富だ。目移りしてしまうが、夕食前に食べ過ぎは禁物なので厳選して…。
…って、まさかの4つ購入…。何が「厳選して…」だ。まぁ、あれだけ種類があれば厳選などできないよなぁ…。
食べてみると、ヒンヤリとして柔らかくて美味い。勢いで食べきってしまうところだったが、さすがに理性が働いて2個でストップ。残りは夕食後に食べるとしよう。
ロングドライブ 名寄→北見
さすがにこれ以上の寄り道は許されない。ここから先は道央自動車道から旭川紋別自動車道へと高速道路を乗り継ぎ、最速のルートで北見市を目指す。
士別剣淵インターチェンジから道央自動車道に乗る。
余談であるが、苗穂くんの愛車、FIT RSは6速マニュアル。1日限定の保険に加入し、私も運転させてもらった。私自身もマニュアル乗りではあるが、6速マニュアルは初体験。最初のうちはシフトレバーの操作が慣れないものだ。
18:20
私が北海道に住んでいた頃と比べ、随分と北見も行きやすくなったものだ(しみじみ)。佐呂間町から北見市へと抜けるルクシ峠も、以前はクネクネと曲がりくねっていた印象だが、ご覧のような高規格な道路に様変わりしていた。
18:44
北見市街地を貫く国道39号線に入る。この幅広の直線道路を通ると北見に来たという実感が湧くなぁ。真っすぐなので、ついついスピードが出てしまいがちだが、取り締まりが多いので注意が必要な道だ。
市街地に近づくにつれて、商業施設も交通量も徐々に増えてくる。北見駅に程近い格安ビジネスホテルにチェックイン。
さて、北見の夜に繰り出すぞ!
玉葱と焼肉で更ける北見の夜
たまたま、北見に引っ越したばかりの友人がいるので、市内で合流し、男3人で夜の繁華街へ。
19:10
北見市は北海道の地方都市にしては街が元気な印象。飲み屋も多く、街を歩く若者も多い。
さて、北見と言えば焼肉の街。目を付けていた焼肉屋に向かうが、まさかの満席。別の店で時間を潰すことにしよう。近くにある居酒屋ほたる家へ。
焼国と並ぶ北見の名物と言えば玉葱!生産量、出荷量ともに日本一を誇る。まずは玉葱キムチとビールで乾杯。
やっぱりオニオンスライスは外せない。瑞々しい玉葱を、シンプルに麺つゆでいただく。
甘くて美味しい!玉葱づくしでこんなに幸せになれるなんて…。
忘れてはいけないのが、北見が誇るB級グルメ「オホーツク北見塩焼きそば」!B-1グランプリ上位入賞経験もある人気グルメだ。海鮮のダシが効いていて美味いね!
このまま玉葱づくしで飲み続けるのも良いが、そろそろ焼肉屋に移ろう。
目当ての店は相変わらず席が空かなかったので、ほたる家の近くにあった焼肉しんあんに入ってみる。
卓上コンロでのしみじみ焼肉。そしてビール。これだけあれば幸せだ。
しんあんは家庭的で落ち着ける店。少しずつ美味しい肉を焼きながら、男3人で積もる話をする。こうして北見の夜は更けていったのである。
マッタリと過ごした北見の夜であったが、最後にとんでもないオチがつくことになる。
我々が今回の旅をしていた2017年7月上旬、北海道では記録的な猛暑日が続き、全国的にも話題となっていた。昨晩過ごした天売島は海に囲まれた離島であったため、涼しい夜であったが、ここは内陸の北見。我々が泊まった激安ホテルの部屋はサウナ状態となっていた。
冬は厳しい寒さとなる北見であるから、当然建物は熱を逃がさない構造。高層階であるため、窓は少ししか開かない。オンボロのエアコンからは涼しさを感じない程度の風。半裸になっても、なお汗が滲み出るような暑さの中、ほとんど眠ることもできないまま、朝を迎えたのである。
まさか、オホーツク海に程近い北の果ての町で熱帯夜を体験することになろうとは…。
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|投稿:2017.10.20 | 最終更新:2019.03.07 |カテゴリ: 旅行記