旅行記 7月の天売・焼尻 【終章】チミケップ湖とオンネトーとインデアンカレー
7月9日(日) |
朝の秘湖巡り
5:00
本日は最終日。大移動となるので、早朝から活動を開始する。熱帯夜による寝不足が心配だ。
最近徐々に開通し始めている十勝オホーツク自動車道で、北見市のお隣の訓子府町を目指す。最終的には道東自動車道と繋がり、札幌から北見・網走間の移動が便利になりそうだが、全通はいつになることやら。
6:45
津別町にあるチミケップ湖に立ち寄る。湖に至る道は4本あるが、その全てに未舗装区間があるという究極の秘湖だ。
湖畔はキャンプ場になっており、静謐な雰囲気の中、1人の青年が朝のコーヒーを楽しんでいた。とても贅沢な時間だ。彼の邪魔をしないように、水辺に向かう。
朝のチミケップ湖は、波1つ立っておらず、湖面は正に鏡のよう。ここは初めて訪れたわけだが、お気に入りの湖が一つ増えた。
8:30
チミケップ湖に続き、またまた秘湖へ。ここは足寄町にあるオンネトー。オコタンペ湖(千歳市)、東雲湖(上士幌町)と並び、北海道三大秘湖と呼ばれている。
道の駅でふるさと銀河線を偲ぶ
9:30
足寄町中心部にある道の駅「あしょろ銀河ホール21」。
足寄町は全国で最も面積が広い(面積が1408 km2あり、沖縄本島よりも広い)。オンネトーは同じ町内であるが、ここまで約1時間もかかってしまった。
元々この道の駅の隣には北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の足寄駅があったのだが、利用者減少に伴い路線は2006年に廃止された。道の駅内部には、旧足寄駅のプラットホームと列車が再現されていた。
足寄町のお隣の陸別町にある「オーロラタウン93りくべつ」、本別町の「ステラ ほんべつ」もまた、ふるさと銀河線の駅に併設されていた道の駅だ。共に当時の雰囲気を偲ぶことが出来るので、興味がある方は是非。
帯広のソウルフード、伝説のカレー
さて、今回帰り道に十勝地方を通ると決まった時、是非とも食べたい料理があった。帯広市の豚丼、大樹町の牛トロ丼、新得町のそばなど、十勝地方には魅惑のグルメが目白押しだが、今回のお目当ては帯広市民のソウルフードと言っても過言ではないグルメ。
インデアンカレー!!
2017年現在、帯広市を中心に12店舗を展開するご当地カレーチェーン店「カレーショップインデアン」。ルーにこだわっており、中でも牛肉をふんだんに使ったインデアンルーは絶品!
私自身、北海道在住の友人から「インデアンは美味い!」「あれを食べるためだけに帯広まで行く」と聞いており、かなり期待が高まっていたのだが、期待を裏切らない素晴らしいカレーであった。
決して豪華な料理ではないのだが、非常に奥深くコクがあるルーで、スプーンが止まらず、あっという間に平らげてしまった。
旅の終着点、新千歳空港へ
(カーソルを合わせると画像が変わります)
13:10
いよいよ帰路につく。私が乗る予定の飛行機は17:00発であるため、16:00までには新千歳空港に到着しておく必要がある。
十勝地方から空港のある千歳に向かうためには、道東自動車道に乗るか、国道274号線の日勝峠を通る必要がある。しかし、後者は2016年8月に北海道で猛威を振るった台風の影響で、現在も通行止であった。
国道274号線通行止により無料開放された道東自動車道で、快適に峠を越える。
2007年に道東自動車道の峠越え区間(トマムIC~十勝清水IC)が開通する以前は、標高が高く、カーブが多い日勝峠を通らざるをえなかった。夏場は走り応えがある道だが、冬期は吹雪や路面凍結が頻発し、悪魔のような顔を見せる。当時初心者ドライバーであった我々にとってはラスボスのような存在であった。
写真に写っているバブリーな高層ビルは、星野リゾートが経営するトマムのリゾートホテルだ。以前、縁があって宿泊する機会に恵まれたが、別世界のような空間であった。
14:20
高速道路を下り、日高町にある道の駅「樹海ロード日高」へ。
ここは現在通行止である日勝峠の千歳側にある道の駅。学生時代にはよく立ち寄って、日勝峠に挑む前に深呼吸したものだ。当時は休憩するドライバーたちで賑わっていたものだが、高速道路開通により、利用者が減少しているようだ。それに加えて、今は日勝峠が通行止なので、哀しいくらいガラガラであった。
道の駅の隣にあるセイコーマートにもよくお世話になった。こちらでコーヒーとシュークリームを買い、小休止。
15:00
むかわ町までは国道274号線を走り、むかわ穂別インターチェンジから再び道東自動車道に戻る。「こんな山奥に!?」と目を疑いたくなるほど、秘境にあるインターチェンジだ。
ここまで来れば千歳まではもう一息。長大なトンネルが連続する道東道であるが、最後まで気を抜かずに運転していく。
15:50
新千歳空港到着!!ここまで送ってくれた苗穂くんに感謝と別れを告げて、車を降りる。
あとは17:00発の飛行機で羽田へと飛び、京浜急行で品川に出て、そこから……。…というように我が家がある長野県松本市までは、あと5~6時間旅が続くが、割愛しよう。
天売島、焼尻島。
地図上で見れば、双子のように見える島を旅してみた。実際に自分の足で歩いて(天売島はほとんど原付だったが…)みると、一見似ている島もそれぞれが強烈な個性を放っており、とても味わい深い島であることが分かった。
飛行機なら3時間あれば海外に行けてしまうが、今回はそれと同じくらいの時間をかけて一つの島を一周した。ゆっくり周ることで、その島をより深く知ることができたし、より楽しむことができたと思う。こんな贅沢なスロートラベル、機会があればまたしてみたい。
いつかまた、どこかの島で。
旅行記 7月の天売・焼尻
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|投稿:2017.10.23 | 最終更新:2019.03.07 |カテゴリ: 旅行記