荘厳な雰囲気を放つ漁村の教会 崎津教会(熊本県天草市)
世界遺産候補 天草市の崎津集落
2017年現在、世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。江戸時代、キリスト教が禁教とされ、弾圧されていた時代にも信仰を貫いた長崎、天草の民。その歴史を象徴する教会、集落、史跡など12ヶ所の遺産が、世界的に見ても価値のある資産として、世界遺産候補として挙げられています。
12の遺産は長崎県内の教会・史跡などを中心としたものですが、その中で唯一つ熊本県の天草から選ばれている遺産があります。それが今回紹介する崎津教会のある崎津集落なのです。
崎津集落は天草下島の南部に位置する漁村。複雑な海岸線と山に囲まれており、かつては海路でしかアクセスすることができない陸の孤島でした。現在は島の西部を通る国道389号線を通り、比較的容易に訪問することができます。
崎津集落のシンボル的存在、崎津教会
こちらが崎津教会。古い呼称で、「崎津天主堂」と呼ばれることもあります。1934年に建てられたゴシック様式の教会です。
普段建造物を見て周ることが少ないので、知識は全然ないのですが、可愛らしくもありつつ、荘厳な雰囲気を持つ建物でした。
教会の中へは無料で入ることができます(ただし、事前予約が必要。詳しくはコチラから)。内部は撮影禁止なので、画像はお見せすることはできませんが、内装も凝っており、なかなかの見ごたえ。驚くべきことに、教会の内部には畳が敷かれているエリアがあり、ちょっとした和洋折衷を感じることができました。
駐車場は少ないですが、訪問はルールを守って
世界遺産登録に向けて、注目度が増している崎津教会。しかし平地が少ない集落の中に位置している関係上、観光用の駐車場が少ないというのが現状です。車で訪れる方は、キチンと指定された駐車場を使い、集落内秩序を乱さないようにしましょう。
2017年より五島産業汽船が長崎から崎津へと高速船を運航しています。一日一往復の運航ですが、長崎から日帰り観光できるスケジュールで運航されているので、長崎観光からちょっと足を伸ばして、というプランも良いかもしれません(詳しくは五島産業汽船のホームページをご覧ください)。
駐車場から教会へと向かう崎津集落の路地。数軒の土産屋はあるものの、俗化されていないのが良い感じです。
漁村らしく、そこらじゅうを猫が歩き回っています。とても長閑な雰囲気。世界遺産指定によってこの雰囲気がどうなってゆくのか、今はまだ分かりませんが、崎津教会、崎津集落を静かに観光するのであれば、今のうちに訪問した方が良いのかもしれません。
各種情報
天草宝島観光協会 : 天草観光の情報はこちらから。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター : 教会訪問前には、まずは事前連絡を。
五島産業汽船 : 長崎からの高速船の運賃、時刻表はこちらからチェック。
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
- 関連記事
|投稿:2017.10.28 | 最終更新:2019.01.21 |カテゴリ: 熊本県