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夫婦の島旅~三河湾三島編~ 【序章】

島旅は突然に

年末年始の休みが終わり、半ば正月ボケ気味で仕事をしていたときのことである。急に「旅に出たい」という衝動に駆られた。これから年度末に向けて仕事が忙しくなり、現実逃避したくなるこの時期。正月休みの翌週には、お誂え向きに三連休(成人の日)がある。

三連休までは残り2日を切っていたが、急遽旅先の候補をいくつか考えて、嫁の前でプレゼンを行った。

冬の佐渡海の幸満喫の旅」、「但馬地方カニ紀行」などを押さえ、採用となったのは「愛知の『フグの島』」。島の名は「日間賀島」。島の名前は知らないだろうと、「フグの島」と紹介したのだが、そのキャッチ―さにグッと来たらしい。嫁もすっかり“フグ気分”となり、とんとん拍子に旅の準備は進んだ。

三河湾三島の地図

今回の旅先、日間賀島は愛知県の三河湾に浮かぶ小さな島。タコやフグなどの海産物で名を馳せる島で、大都市名古屋に近いこともあり、多くの観光客が訪れる島だ。

地図をご覧いただきたい。知多半島渥美半島に囲まれた三河湾には、日間賀島の他に2つの島が描かれている。佐久島篠島である。3つまとめて「三河湾三島」とか「愛知三島」と呼ばれているらしい。

調べてみると、これら2島もとても魅力的な島だ。島好きとしては是非とも訪れたい。




三河湾三島の地図

この3島は隣り合っているので、まとめて訪れるのは簡単だろうと思っていたが、そうもいかないらしい。

地図に3島へとアクセスする航路を描いてみた。
日間賀島と篠島観光の拠点となるのは、知多半島の先端にある師崎港。知多半島の中間にある河和港や渥美半島の先端の伊良湖港からも船が出ているが、本数が多い師崎港からの便を使うのが良いだろう。
一方で佐久島への船は知多半島からも渥美半島からも出航していない。佐久島への船は、半島の先端からは遠く離れた西尾市の一色港から発着している。

3島を周るためには、一旦本土に戻った後に師崎~一色間の移動を行う必要があり、やや面倒である(海上タクシーを使えば日間賀島から佐久島へ行くこともできるが、料金が高く、少人数だとより割高になってしまう)。

検討した結果、初日は篠島と日間賀島を観光し、2日目は師崎から一色に移動した上で佐久島に向かうことにした。


…というわけで、発案から出発まで1.5日しかない突貫計画の旅行の始まりである。


2018年1月6日(土)

旅の出発点、師崎港

師崎港観光センター

12:05
朝から車を走らせ、正午過ぎに知多半島の尖端、師崎(もろざき)港に到着した。フェリー乗り場も兼ねている師崎港観光センター前の有料駐車場に車を停める。一泊分の荷物が入ったリュックサックを背負い、いざ出発だ。

なお、天気予報では晴れるはずであったのだが、生憎の雨模様。天気予報を信じてきた我々は当然傘など持参していない。逃げるように観光センターに駆け込んだ。

師崎港観光センター

師崎港観光センターは田舎の駅のような雰囲気。こじんまりとした切符売り場、長椅子が並ぶ待合所、地産の干物や海藻が並ぶお土産屋さん。どこか懐かしい雰囲気に旅情がそそられる。


師崎港観光センター

自動発券機でチケットを購入する。我々はまず篠島を訪れた後、今夜の宿がある日間賀島に向かう予定だ。2島を巡る場合、「2島めぐり」という切符がお得なので、そちらを購入する。

師崎港観光センター

これから向かう2島のパンフレットはこちらで入手することができる。島内の道は細く入り組んでいるので、島の内部が事細かに書かれたイラストマップは必携だ。島を散策する方は、こちらで貰って行こう。


師崎港

12:40
出航時間が近づいてきた。アナウンスに促されるように桟橋に向かう。

…すると、先ほどまでの愚図ついた天気が嘘のように晴れ渡った空!これは幸先が良い!


師崎港はひっきりなしに船が発着する忙しい港だ。しかも「日間賀島行き」、「篠島行き」、さらには「篠島経由日間賀島行き」があったり、船によって行き先も様々というややこしさなのだ。

「篠島に行かれる方は2番の乗り場からお乗りくださーい!」係員の指示に従って、やや小ぶりな船に乗り込む。


日間賀島を臨む

防波堤の向こう側に、全体的にペターンとした小島が見えた。日間賀島だ。その気になれば泳いで渡れるんじゃないかと思われるくらい近い。

日間賀島を臨む

目を凝らせば、旅館などの高層建造物群、家並み、走っている軽トラまで見ることができる。

およそ2年前。同じように師崎港の岸壁に立ち、海越しに日間賀島を眺めたことを思い出した。そんな近くて遠かった日間賀島にこれから行くと思うと、なかなか感慨深いものだ。
(2年前の様子は以下の記事をご覧ください。)

男の島旅~隠岐編~ 【序-2】羽豆岬の展望台 47の記憶

いざ、篠島へ

高速船内

日間賀島や篠島への足は高速船が主流だ。一度に多くの人数は運べないが、スピード自慢の小型船がトビウオのように島の間を行き来している。

船の前方には屋内席があり、多くの客が室内へと吸い込まれてゆく。我々は寒さに負けず、後方の甲板席。船旅の醍醐味と言えば、やはり甲板だろう。物好きたちが甲板にあるベンチを陣取る。


篠島に向けて出航

12:45
篠島へ向けて出航!港内で器用に方向転換した船は、唸りを上げて加速してゆく。釣り人だらけの防波堤の間をすり抜け、外海へ。陸地がグングンと遠ざかってゆく。

日間賀島

…と思いきや、既に別の陸地がすぐ目の前にあった。日間賀島だ。

船は日間賀島の南の沖合を高速で素通りしていく。船は時々大きく揺れ、吹きっ晒しの甲板席には風と共に飛沫が吹き込む。結構な寒さだが、私も含む物好きたちは室内に入ることもなく、食い入るように景色を眺めていた。


篠島に到着

12:53
師崎港を出て10分足らず。最初の目的地である篠島に接近する。日間賀島ほどではないが、篠島も本土から相当近い。

船旅の風情を感じる間もなく船は減速し、おびただしい数の漁船が停泊する篠島の港へと吸い込まれていった。


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|投稿:2018.01.30 | 最終更新:2019.01.16 |カテゴリ: 旅行記

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