夫婦の島旅~三河湾三島編~ 【1-2】日間賀島をお散歩(前編)
2018年1月6日(土) |
タコとフグの島、日間賀島へ
14:05
篠島を後にし、今夜の宿がある日間賀島へと向かう。篠島はたった1時間の滞在であった。今度はもう少しゆっくりと巡りたいものだ。
左側に停泊しているのが我々が乗る高速船。日間賀島の東港、西港を経由し、河和港へ向かう。この辺りの航路は複雑に入り乱れているので、時刻表などを念入りにチェックし、行き先や寄港地を事前に把握しておくことが大事だ。
船室内はこんな感じ。乗客は2~3組しかおらず、ほとんど貸切状態だ。しかし、我々の座席はこちらではない!
当然こちら(甲板席)でしょう!
篠島へ向かう時に乗った船とは違い、こちらの船は屋根の上に甲板席がある。開放感と見晴らしは段違いだ。
物珍しさからか、観光客らしきご婦人が甲板に上がってきて、景色を楽しんでいた。
楽しんでいられるのは出航前までだ。港を出ると、遮るもののない屋上甲板は暴風の通り道と化す。ご婦人は堪え切れず船室へと下りて行った。
しかし、温かさと引き換えに観ることができる海や島の風景は掛け値なしに素晴らしい。遠ざかりゆく篠島を、風に耐えながらじっと眺めていた。
何だか海鳥にでもなった気分だ。
視線を180度移すと、既に日間賀島が眼前に迫っていた。篠島から距離にして3km余りという近さだ。
船は急減速し、日間賀島東港へと進入していく。日間賀島には高速船が発着する港が2ヶ所(東港と西港)ある。どちらかにしか寄港しない便もあるので、繰り返しになるが時刻表は十分にチェックしておくことが重要だ。
我々の宿泊するホテルは東港に近いため、ここで下船だ。
到着寸前、船上から今夜の宿が見えた。
サンホテル太陽荘。比較的安価で泊まれて、フグ料理もいただけるお得な宿だ。ここから見る限り、部屋からの海の眺めも素晴らしそうだ。
日間賀島に到着
14:15
10分間の船旅を経て、日間賀島に上陸!
東港前には土産屋が一軒のみ。栄えているのは西港の方であり、こちらは閑静なものだ。
なお、港の前には信号機があるが、こちらは日間賀島唯一の信号機だ。なお、今回の旅の舞台である他の2島(篠島、佐久島)には信号機がないため、三河湾三島の中でも唯一の信号機ということになる。
港の前にあり、“信号機の赤”よりも目を引く“赤い物体”がこちら。
日間賀島名物のタコである。平成になってから“フグの島”としてもPRし始めたが、日間賀島の島おこしは元々タコから始まった。このタコのモニュメントは東西の港の前にあり、島を訪れる人たちを出迎えている。
日間賀島は一周6.6kmという小さくて平坦な島。先ほど訪れた篠島よりも一回り小さいくらいだ。西港周辺が栄えており、多くの宿泊施設や飲食店も島の西側に位置している。
まずはホテルに荷物を置いてから、腹ごなしに島一周の散歩にでも出かけてみよう。
ホテルに向かう道すがら、早速面白いものを見つけた。海岸沿いの道を歩いていると、堤防の側面にタイルアートが!
島民が作ったもの、観光客が訪れたもの、個人が作ったもの、小中学校のクラス全員で作ったもの。
様々なアートが堤防を埋め尽くしており、一見の価値がある。島内にあるギャラリー「鬼の栖」でタイルの絵付け体験をすれば、自身の作品をこちらに展示してもらえるらしい。旅の思い出に描いてみるのも一興だと思う。
日間賀島一周散歩に出発!
14:40
宿に荷物を置き、身軽になったところで島内一周散歩に出発だ(お宿の紹介は次の次の章あたりでゆっくりと…)。
夕食の時間は18:30から。今夜はフグ三昧だからたっぷり歩いてお腹を空かせることにしよう。師崎港でもらったイラストマップを片手に、島を反時計回りに歩いていくことにする。ちょうど島の西側に着く頃には日の入が見られるかもしれない。
こちらは宿の近所にある島唯一のコンビニエンスストア、TAC-MATE。食料品から日用品まで何でも揃うため、島旅行で何か足りない物があった場合はこちらに駆け込むと良いだろう。ただし、24時間営業ではないため、営業時間は事前に確認しておく必要がある。
一周散歩終了後、私はこちらで「多幸酒(たこざけ)」という名前の日本酒を購入した。
篠島と同様、こちらも路地歩きが楽しい。民家がギッシリ建ち並ぶ路地を抜けて、海岸線へと向かう。ゆるゆる歩いていると、時々原付に乗った島人とすれ違う。長閑な時間。
タコが描かれたマンホールを発見!島内にはタコとフグが描かれたマンホールが点在しているらしい。それらを探しながら歩いてみるのも、また楽しい。
14:55
島の東側に位置する、その名もサンライズビーチに到着。弓なりになった美しい浜で、夏場は賑わいそうだ。篠島同様、この時期は勿論貸切状態。
広々とした砂浜には如何にも“インスタ映え”しそうな監視台。インスタはやっていないけれど、どこか異国情緒があって美しい監視台だと思い、シャッターを切る。写真を撮るなら、海水浴客がいない冬場が良いと思う。
“インスタ映え”と言えば、凪いだ海がウユニ塩湖のような鏡張りに見えなくもなかったので、海鳥と一緒にパチリ。うーん、無理があるか…。
このあとしばらく海鳥撮影会が続いた。
15:05
島の東端、宮ノ鼻を回り込み、島の北側へと向かう。この周辺は島の地層が露出しており、見ていて面白い。この道でウォーキングや犬の散歩をする島人とすれ違った。こんな景色が良い散歩道を日常的に歩けるとは羨ましい。
目の前に浮かぶ島は佐久島。これだけ近くに見えるが、直接向かう定期便は存在しない。
宮ノ鼻の崖の上には海を臨むブランコがあった。何を隠そうここは日間賀島一の人気観光スポット、「ハイジのブランコ」!ブランコに乗るために順番待ちをしなければならない程だ。
客足が途絶えたのを見計らって、ブランコを存分に満喫した。
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|投稿:2018.02.12 | 最終更新:2019.01.16 |カテゴリ: 旅行記