旅行記 2018年GWの小笠原【2-5】父島ナイトツアー
2018年5月2日(火) |
オガサワラオオコウモリとグリーンペペ
父島での第1夜。夕食後はナイトツアーに参加します。当初は参加予定はなかったのですが、日中のシュノーケリングレッスンの際、「竹ネイチャーアカデミー」のスタッフから勧められ、参加することにしたのです。
19:30
指定された時刻に宿の前の道で待っていると、「竹ネイチャーアカデミー」の1ボックスがやってきました。車内はほぼ満員。なかなか人気のツアーのようです。我々が乗ったところでツアーに出発!
運転手兼ガイドさんの軽妙なトークに耳を傾けながら暗闇の中を走ります。夜の父島は街灯が所々にしかなく、都会とは比べ物にならない程、濃密な暗闇。どこを走っているのか分からないまま、車は亜熱帯農業センターに到着しました。
ここの森ではオガサワラオオコウモリが見られるとのことなので、ガイドさんに付いて小道を歩いていきます。辺りは鬱蒼とした森で、時々茂みがガサガサと音をたてたり、生物の鳴き声が聞こえたり…。まさに大自然の真ん中にいるといった感じ。
ガイドさんがふと立ち止まり、特殊なライトで木の上部を照らしました。オガサワラオオコウモリが木の実を食べているようです。
…はい。私のカメラの腕ではこれが限界でした…。
何が写っているのか全く分からないと思いますが、ライトで照らされて赤くなっているのが幹と枝、枝からぶら下がっている黒い物体がコウモリです。
外敵らしい外敵がいない島で暮らしているからか、非常に警戒心が薄く、何人もの人間から観察されながらも気づく様子もなくムシャムシャと木の実を貪るオガサワラオオコウモリ。その野生らしからぬノホホンとした感じに、ツアー客一同癒されてしまいました。一方で、果物が好物のオガサワラオオコウモリは、小笠原諸島の農家には害獣として嫌われており、駆除の対象にもなっていたようです。
出典:トラベルロード
亜熱帯農業センターの駐車場付近に、光るキノコとして有名なグリーンペペ(正式名は「ヤコウタケ」)が生育しているそうで、ガイドさんが森の中へ様子を見に行きました。
結論から言ってしまうと、残念ながら見ることはできませんでした。
森から戻ってきたガイドさんの手には小さな木片。この木片にグリーンペペの菌糸が付いているというので、よーく目を凝らすと、木片がうっすら白く発光しているような…。言われなければ気づかないような弱々しい光でしたが、確かに菌糸は光っているようでした。
スタッフさん曰く「もう少し雨が降れば、発育するかもしれない」とのことでした。
コペペ海岸で夜の生物を観察する
「次は海の生物を見に行きましょう!」再びガイドさんが巧みにハンドルを捌き、夜の山道を走り始めます。
20:10
やってきたのは父島の南部に位置するコペペ海岸。シュノーケリングのメッカとして知られていますが、夜はどんな表情を見せるのでしょうか。車から降り、ガイドさんに続いて砂浜の方へと歩いていきます。
おっと!いきなり巨大なカエル登場!
これは外来種であるオオヒキガエル。小笠原諸島の固有種である昆虫や貝を食らいまくるだけでなく、人体にも有害な毒液を出すという厄介者。砂浜を堂々と闊歩していました。
こちらはオカヤドカリ。日本では南西諸島や小笠原諸島、九州、四国の南部などに生息しています。沖縄ではお馴染みの生き物ですが、小笠原のものは個体数が減っており、天然記念物に指定されています。
夜の浜辺はそこらじゅうが生き物だらけで不用意に歩き回ると踏んでしまいそうな程です。四方八方から野生の気配をヒシヒシと感じ、世界遺産の島に来たのだと改めて実感しました。
この後はグリーンペペを求めて、父島の東海岸の方まで足を伸ばしましたが、残念ながら発見には至りませんでした。グリーンペペを見ることができなかったことは心残りですが、分かりやすい解説を聞きながら夜の生き物たちの営みを見ることができ、全体的に大満足のツアーでした。
「次の機会があれば、是非グリーンペペを」!と誓いつつ、帰路につきました。
明日はいよいよ海のツアー。無人島上陸、ドルフィンスイム、シュノーケリング…と、盛りだくさんな一日になりそうです。
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|投稿:2018.08.02 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記