悪路の先に待つ絶景!「天空の池」への行き方(長野県大鹿村)
長野県南部、大鹿村にある「天空の池」。
その名の通り、標高2000メートルを超える高原にポツンと佇む小さな池です。かつては無名な存在でしたが、近年SNSなどで話題となり、絶景スポットとして知られるようになりました。
上の写真のとおり、素晴らしい景色が楽しめる場所なのですが、そこに辿りつくための道はとてもハード!僕も2018年8月に自動車で訪れたのですが、非常に大変でした。
この記事では、「天空の池」への行き方、道路状況に加え、「天空の池」の魅力をお伝えしたいと思います。これから「天空の池」に行こうと考えている方は、是非ご一読ください!
事前に道路状況の確認を!
まずは、道路状況の確認をしましょう。
「天空の池」へ向かう道は、非常に険しい道です。冬期(12月~4月下旬)は積雪のために封鎖されますし、土砂崩れや落石などの災害の影響で通行止になることもあります。実際に訪れてみたら、通行止だったなんてオチは悲しすぎますよね…。
大鹿村のホームページでは、村内の最新の道路状況を確認することができます。トップページの分かりやすい場所に「道路状況」と書かれたメニューがありますので、そちらから確認しましょう。
「天空の池」への行き方
「天空の池」へ行くのは大変ですが、大鹿村へのアクセスもまたハードです。中央道の松川ICから県道経由で向かうのが一般的ですが、一部狭くて曲がりくねった区間があるうえ、大型の工事用車両の通行が多いので注意が必要です。
大鹿村へのアクセスとしては国道152号線もありますが、すれ違いが困難な狭路が続くため、あまりお薦めできません。
「天空の池」への入口は国道152号線の大鹿中学校の北にある丁字路。「大池高原」、「青いケシ」という看板が目印です。なお、この道を進むといくつか分岐点があるのですが、その都度「大池高原」、「青いケシ」という看板が登場するので、それに従って進みましょう。
「大池高原」、「青いケシ」を過ぎれば一本道です。
「天空の池」がある黒川牧場までは、細い林道がウネウネと曲がりくねりながら延びています。場所によってはすれ違いが出来ない箇所もあり、気を緩めることができません。
しかし、この辺りは舗装されているだけまだマシです!
国道から約30分。黒川牧場の入口に到着しました。右斜めへ登っていく白い道が、「天空の池」へと続く農道です。
ここまでの運転で既にいっぱいいっぱいの方、四輪駆動車でない車にお乗りの方、車高か低い車にお乗りの方、愛車を傷つけたくない方は、この先に進まないことをおすすめします。少し大変ですが、ここに車を停めて歩いていきましょう(その場合、クマへの対策も必要です)。約2kmの道のりです。
黒川牧場に入ってからは砂利道となり、厳しい道が続きます。
ご覧のように、沢が道を横切っているダイナミックな場所が二ヶ所あり、神経を使います。
牧場入口から「天空の池」までの道を箇条書きでまとめると…。
- 空転してしまいそうな程の深い砂利。
- 沢が道を横切っている所が二ヶ所。
- ギアをローに入れてギリギリ登れる程の勾配。
- 道幅は車幅ギリギリ。
- すれ違いができる場所はほんの僅か。
- 踏んだらパンクしそうな尖った石が所々に転がっている。
- 路面が凹凸しており、一回底を擦ってしまった。
私はマニュアルの四輪駆動車(インプレッサ)で訪れたのですが、一度止まったら坂道発進することができなくなるのではと感じる程の勾配でした。幸いにも他の車とすれ違うことはありませんでしたが、前から車が来ていたら、発狂していたでしょう。
なお、帰り道にバイクの方とすれ違いましたが、ライダーは顔面蒼白でした。私はバイク乗りではないので分からないですが、バイクは転倒の恐れがあるのでしょう。バイクで訪れる場合も大変なんだと思います。
牧場の入口から約10分。ようやく「天空の池」の駐車場に到着しました。
駐車場は5台が停められる小さなもの。「天空の池」の畔にも2台ほど停められそうです。停めてある車を見れば分かるように、左端の私の車以外はオフロード車ですね。この後、普通車で来た方もいましたが、基本的にはオフロード車でないと厳しい道のりだと思います。
愛車との撮影も楽しい!「天空の池」を堪能しよう
せっかく苦労してたどり着いた「天空の池」。心行くまま堪能しましょう。
池の周りを歩き回るも良し、色々な角度から撮影するも良し、畔で昼寝をするのも良いでしょう。
標高2000メートル。伊那谷の街を遥か眼下に見下ろす様は、まさに「天空の池」の名に相応しい光景。ほぼ同じ目の高さに中央アルプスも望むことができます。また、これだけの高さにあるため、とても涼しいです。麓との標高差は1500メートルほどあるので、下界よりも10度近く気温が低いことになります。避暑にも最適ですね。
池自体も青空を写していて、非常に綺麗です。
「天空の池」での定番となっているのが、愛車の撮影。自身の自動車、バイクを池の畔に停めて撮影する方が多いようです。私も、この激しい道を頑張って登ってきてくれたインプレッサを労わりながら撮影。
なかなか来ることができない場所なので、場所を変え、角度を変え、何枚も撮影します。写真の腕が未熟でも、景色が素晴らしいのでそれなりに絵になりますよ。
「天空の池」 苦労してでも訪れる価値がある場所だった!
如何でしたでしょうか?
大鹿村の「天空の池」。そこまでの道のりは非常にハードですが、苦労してでも訪れる価値のある絶景が待っていました。軽々しく「是非行ってみて!」とは言えない場所ですが、興味がある方は事前に下調べをした上で、足を運んでみてください。
※この記事は2018年8月時点の状況を書いています。現地の様子が変わっている可能性もありますので、訪れる場合は自己責任でお願いします。
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|投稿:2018.09.02 | 最終更新:2020.01.25 |カテゴリ: 長野県