旅行記 2018年GWの小笠原【5-1】絶景!中山峠トレッキング
2018年5月5日(金) |
「海渡」にて最後の朝食
父島での4日目。同時に今日は父島を離れる日でもあります。東京へ帰る「おがさわら丸」が二見港を出港するのは15:30。それまでの約半日、最後まで父島を満喫したいものですね。
本日はシーカヤックのツアーに参加する予定だったのですが、朝からツアー業者からの電話。
どうやら、本日は波が荒く、初心者には厳しいコンディションであるとのこと。「どうしますか?」と問われ、少々迷ったのですが、今回は参加しないことに決めました。判断をこちらに委ねたということは、初心者でも行けないことはないということだと思いますが、きっと楽しめるような海況ではないので…。
7:30
気を取り直して朝食を食べるとしましょう。「海渡」でいただく最後の食事。
本日も自家製の野菜が使われた健康的な朝食。
パンやトマトのジャムも勿論自家製。コロコロとした丸いパンはフッカフカで風味も豊か!朝から何個も食べてしまいました。
3日間「海渡」で過ごして、女将さんの「食」への強いこだわりを感じることができました。いや、内装もお洒落だったり、皿も手作りだったりと、こだわりは「食」だけではないんですけどね。
デザートは島トマトのゼリー。トマトの甘みを最大限に生かした一品。うーん、美味い!
最後の最後まで女将さんの料理にハマりっぱなしでした。ごちそうさまでした!
「海渡」の看板猫、ぴゃたろう。丸々太った貫禄ある姿!
小笠原では生態系保護のため、猫を室内で飼うことが強く推奨されています。外で飼っていると、猫が貴重な固有種を食べてしまうからだとか…。
おかげでぴゃたろうも運動不足。猫らしからぬ巨体で、家の中をのしのしと歩き回っていました。
父島を一望する大パノラマ!中山峠でトレッキング
シーカヤックツアーが不参加となり、空いてしまった時間。「海がダメなら山へ行こう!」という単純な発想で、軽くトレッキングをすることにしました。女将さんの勧めもあり、父島南部の絶景スポット、中山峠へ行くことに。
登山口である小港海岸までは女将さんが車で送ってくれました。何から何まですみません。
8:45
小港海岸からトレッキング開始!まぁトレッキングなんていう大層なものではなく、軽い散歩なんですけどね。
ここから先は森林生態系保護地域。保護地域に入る人数や目的を調査しているようで、行き先が書かれた缶に石を入れていく必要があります。投入する石も色や形によって5種類あり、「観光」は白くて丸い石、「ガイド」は白くて細長い石、「調査・研究」は緑色の石というように、入山する人によって石が変わります。自然の石を利用した面白いシステムですね。
「観光」を表す白くて丸い石を2つ、「中山峠」の缶に投入し、出発。
遊歩道はいきなり急坂や階段から始まります。急ではありますが、よく整備されており、歩きやすい道。人気の遊歩道らしく、行き帰りで何人かのハイカーと出会いました。
出会うのは人間だけではありません。歩いていると、何度かカニを見かけました。かなり海から離れた峠の中腹にも、カニが生息しているんですね。
時々足下を横切るカニを踏まないように、ズンズンと登っていきます。
だいぶ登ってきたようで、出発地点の小港海岸が遥か眼下に見えます。周囲を崖に挟まれ、いかにも秘境という感じのビーチです。砂浜にはチラホラと人が見えますが、泳いでいる人はいないようですね。
沖の方を見ると、少しうねりがあるようなないような…。素人目にはよく分かりませんが、シーカヤック日和ではないのでしょうね。
9:10
登り始めて約25分。目的地である中山峠に到着しました。海に向かって突き出した半島の尾根の上。遮るものがないので、太平洋を渡る風が容赦なく吹き付けます。
峠から眺める素晴らしい景色。北側を見ると、眼下には小港海岸の白砂の浜。正面には2つの岬に挟まれたコペペ海岸が見えます。コペペ海岸の背後に広がる山林の向こうには、見えてはいませんが、「海渡」がある扇浦地区が。さらに先には二見湾、そして父島の中心地である大村地区が見えています。ここからは父島の西海岸部のほぼ全てが見渡せるわけです。
南側は急な崖になっており、海、そして一昨日上陸した南島を望むことができます。
高い場所から父島のパノラマを楽しみたいのなら、おススメの場所です。
中山峠から先へ進むと、ブタ海岸、ジョンビーチなど、徒歩か船でしかアクセスすることができない秘境のビーチへと至ります。魅力的なコースなのですが、本日は時間がないためここで引き返します。
やはり小笠原諸島を隅々まで満喫するなら2週間は欲しいですねぇ。
下山途中、野生のヤギに遭遇しました。元々食用として持ち込まれたヤギが野生化したもので、固有種の植物を食い尽してしまうため、駆除の対象になっているのだとか。
猫の室内飼いにヤギの駆除。まだまだ他にもありますが、世界遺産登録の裏側には様々な苦労もあるのですね。
9:50
下山!往復約1時間。お手軽で、かつ景色が素晴らしいコースでした。
今後の予定としては、路線バスに乗って大村地区を目指します。バスの時間までは余裕があったので、小港海岸でマッタリと過ごしました。
小港海岸の横に流れ込む川の河口付近では、SUP(スタンドアップパドルボート)が行われていました。最近人気急上昇中のSUP。父島でSUPを取り扱う業者はまだ少ないですが、一度はやってみたいものです。
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|投稿:2018.09.07 | 最終更新:2019.02.14 |カテゴリ: 旅行記