新潟県粟島のキャンプ場事情 ~設備・持ち物など~
2018年9月上旬に、新潟県にある小さな島、粟島でキャンプをしてきました。マイナーな島のキャンプ場故、準備の段階で情報収集に苦労しました。

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今回せっかく訪れたので、粟島のキャンプ場事情をお伝えしたいと思います。
粟島とは?
粟島は新潟県北部、村上市の約20km沖にある小さな離島。約350名余りの住民が、漁業や農業をしながら暮らしています。
粟島の魅力はなんといっても美しい海や美味しい魚。特に夏場は観光客や海水浴客、釣り人などが島を訪れます。
粟島を訪れる方の多くは、釣りが目的。船釣りはもちろん、粟島港の防波堤でも爆釣が期待できます。釣り初心者の私でも、アジを何匹も釣り上げることができました。
島には30軒程度の民宿があります。料理自慢の宿、釣り船を保有している宿など、島でやりたいことや好みによって、宿泊先を選ぶことができます。
粟島のキャンプ場
自然豊かな粟島。せっかくなので、大自然の中でキャンプをするというのも一興です。
粟島のキャンプ場は島の東西海岸に1ヶ所ずつ
粟島には2つの集落があります。島の玄関口にあたる東海岸には内浦集落、西海岸には釜谷集落。キャンプ場はそれぞれの集落の近くの海岸にあります。
内浦集落にある内浦キャンプ場は港からも近く、バンガローや炊事場も整備された、どちらかと言うと初心者向けのキャンプ場。
一方、釜谷集落にある釜谷キャンプ場にはバンガローはなく、設備も最低限のみという玄人向けのキャンプ場(釜谷キャンプ場にバンガローがあるという情報を掲載したホームページもありますが、実際にはバンガローは存在しません!)。離島ならではの不便さを味わいたい方にはオススメです。
島内の移動手段は徒歩、自転車、バスがメイン!
粟島のキャンプ場について説明する上で、島内の交通事情には触れておかなければなりません。
まず、島民や仕事で訪れる人以外は、粟島行きのフェリーに車やバイクを積むことはできません。
次に粟島にはレンタカーやレンタルバイクはありません。
島内では車やバイクは使えないため、島内の移動手段は徒歩、レンタサイクル、コミュニティバスのみとなります。キャンプをする場合は、キャンプ道具を上記の交通手段で運ばなければならないことを念頭におかねばなりません。
このような事情もあるため、今回は港から5km程離れた釜谷キャンプ場は諦め、港から近い内浦キャンプ場を利用しました。そのため、この記事では内浦キャンプ場の情報をお伝えしたいと思います。
内浦キャンプ場の設備
粟島の玄関口、粟島港の目の前に3階建ての建物があります。こちらが粟島観光案内所。キャンプ場の宿泊手続はこちらで行います。荷物が多い場合は、こちらでリヤカーを有料で借りることもできます(時間貸し)。
この他にもフェリーの切符販売、自転車の貸し出しなども、こちらの建物内で行っています。
今回は内浦キャンプ場のバンガローに泊まりました。バンガローはご覧のとおりシンプルな造りで、「小屋」という感じ。目の前には日本海と砂浜が広がっています。
バンガローは3畳、6畳、7.5畳の三種類。7.5畳は埋まっていたため、今回は6畳のバンガローに泊まりました。
港からバンガローまでは1km前後。海岸に沿ってバンガローがポツンポツンと点在しているため、泊まるバンガローによって距離が大きく異なります。
バンガローの内部はこんな感じ。外観もシンプルですが、内部もシンプル。設備としては、照明と窓、網戸のみ。寝具や電源コンセントはありません。
トイレはバンガローの近くにあります。中は比較的綺麗。
今回は使いませんでしたが、テーブルと椅子。
水道も完備。
今回は晴れていたので使わなかったのですが、屋根付の炊事場もあります。これなら雨が降った場合でもバーベキューを楽しむことができそうですね。
その他にも海水浴場でよく見かけるようなシャワー室がありました。
内浦キャンプ場の周辺情報
粟島港周辺には何軒か商店があります。ただ、離島故、品揃えを期待してはいけません。キャンプに必要な道具や、バーベキューの材料などは本土で洩れがないように買っておくことが重要です。
また、休日は営業していない店もあるので、注意が必要です。
粟島港周辺には日帰り温泉の「乙姫の湯」があり、19時まで営業しています。畳張りの広い休憩室も完備されています。
粟島でキャンプをする場合の持ち物は?
船に持ち込みできるのは手荷物2~3つまで
離島故、何かと不便が多い粟島。島内の店で必要な物が入手しにくいことは上述したとおりです。…かと言って、何でもかんでも持って行けば良いわけではありません。
繰り返しになりますが、島内での交通手段は徒歩や自転車に限られているため、大荷物を運ぶのはそれなりに大変です。何よりも船に持ち込むことができる荷物の数も制限されているのです。
粟島汽船のホームページによると、「高速船の場合、荷物が3個を超える場合は1個260円」、「普通船の場合、荷物が2個を超える場合は1個160円」の追加料金が徴収されます。
【参考:粟島汽船ホームページ(「よくある質問」参照)】
追加料金は微々たるものですが、島内での持ち運びのことも考えて、なるべく荷物は厳選して持って行くことをおススメします。
キャリーカートやキャリーバッグ、登山用のザックは非常に便利。島内での持ち運びが楽になるだけでなく、いくつかの荷物をまとめ、荷物の数を減らすことにも役立ちます。
船内にはこのような荷物置場があります。やはり、釣り人が多いようで、大きなクーラーボックスや立派な竿が並んでいました。
持ち物
今回のキャンプの持ち物は下表のとおりです。
持ち物 | 説明 |
七輪 | バーベキュー台でも。 |
軍手 | 釣りやバーベキュー時に使用。 |
クーラーボックス | 食材、飲料を入れるため。 |
着火剤・炭 | |
チャッカマン | ライター、マッチでも。 |
火ばさみ | 何かと便利。 |
焼き網 | 2枚で開いた魚を挟めば、一夜干しを作ることもできる。 |
鉄板 | 我々はジンギスカン鍋を使用。 |
ダッチオーブン | 粟島名物のわっぱ煮作りに使用。 |
包丁・まな板 | 持って行く際には、刃先をタオルでくるむ。 |
タオル | 緩衝材としても利用可。 |
ウェットティッシュ | 何かと便利。 |
アルミホイル | |
うちわ | 火起こし用。 |
紙皿・紙コップ | わっぱ煮を食べるなら、深めの皿が必須。 |
割り箸 | 食べる時だけでなく、熱くなった網を持ち上げるのにも重宝。 |
ビニール袋 | ゴミ袋など、何かと便利。 |
ブルーシート | 敷物にすれば、荷物置きに。 |
寝袋 | バンガローには寝具は無し。 |
着替え | |
虫除けスプレー | とにかく蚊が多いです。 |
釣り道具 | 初心者でも釣れます。おススメ! |
食料・飲料・調味料 | 本土のスーパーで買っておく。 |
ご覧のとおり、かなり絞ったつもりです。6人でキャンプをしたのですが、重複して持ってきて荷物が増えることがないよう、持ってくるものを分担しました。これでも運ぶのは結構大変でした。
荷物を絞り込んだ結果、島内でもリヤカーを使わずに運搬することができました。
岩船港周辺の買い出しスポット
最後に、粟島行きの船が出る岩船港周辺の買い出しスポットを紹介しておきます。島には小さな商店しかないので、キャンプに必要な道具や食料は本土で買っておく必要がありますが、岩船港の近くにも大きな店はありません。
岩船港の最寄インターは、日本海東北自動車道の神林岩船港ICですが、その一つ北にある村上瀬波温泉ICまで行けば、大型店舗が多くあります。ICの目の前を通る国道7号線沿いは、スーパーマーケットだけでなく、ホームセンター、100円均一ショップなどが揃うショッピングエリア。
キャンプの食料や飲料、日用品などの買い出しは、ここまでくれば十分に用は足せるでしょう。
美しい自然が広がる粟島。少し不便なところもありますが、都会の喧騒から離れ、キャンプをするのも良い思い出になると思いますよ。
各種情報
粟島観光協会 : 粟島の楽しみ方はこちらから。
粟島汽船 : 粟島に向かう高速船、フェリーに関する情報はこちら。
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|投稿:2018.10.16 | 最終更新:2019.04.25 |カテゴリ: 新潟県
COMMENT
いえいえ
マイヤー様
ありがとうございます。
本土もまだまだ行けていないところがあちこちあるのですよ。
特に西日本は行く機会も少ないので、特に福岡、佐賀、長崎などブログのネタが尽きてしまっています…。
島への旅もまた好きなのですが、行きたい島が多すぎて周りきれていないのが現実です。
| 代官 | 2018/10/18 08:04 | URI |
こんばんわです。
代官さん、相変わらず凄いですね。
本土をあまねく回って、島嶼への掃討観光の段階に移行されてるような。
行く先々の海や空の色が、ブルーじゃなくって蒼いのに感動です。
| マイヤー | 2018/10/17 22:34 | URI |