山奥の秘湯に5つの露天風呂!新高湯温泉吾妻屋旅館 宿泊記(山形県米沢市)
魅力的な秘湯の宝庫、東北地方。アクセスが難しい山奥に良質な温泉が湧いている場所が多くあり、温泉マニアにはたまらない地域です。
今回は新年早々、山形県米沢市の山奥にある新高湯温泉の一軒宿、吾妻屋旅館に泊まってきました。温泉も雰囲気もとても素晴らしく、是非ともおススメしたい宿です。
■この記事の目次
1.新高湯温泉吾妻屋旅館ってどこにあるの?
2.新高湯温泉吾妻屋旅館のお風呂
3.新高湯温泉吾妻屋旅館の食事
4.新高湯温泉吾妻屋旅館での過ごし方
5.新高湯温泉吾妻屋旅館へのアクセス
1.新高湯温泉吾妻屋旅館ってどこにあるの?
2.新高湯温泉吾妻屋旅館のお風呂
3.新高湯温泉吾妻屋旅館の食事
4.新高湯温泉吾妻屋旅館での過ごし方
5.新高湯温泉吾妻屋旅館へのアクセス
新高湯温泉吾妻屋旅館ってどこにあるの?
新高湯温泉吾妻屋旅館は山形県南部、福島県との県境のある米沢市にあります。実は米沢市は東北地方でも屈指の秘湯の宝庫。特に姥湯温泉、滑川温泉、五色温泉、大平温泉、そして今回紹介する新高湯温泉はアクセスが困難な秘境にあります。
(地理院地図より出典)
新高湯温泉があるのは、スキー場がある天元台高原の近く。ロープウェイの始発駅から沢沿いの急な坂道を登った先にあります。そこはまさに「谷底」。地図上で見ても「よくこんな場所に温泉宿を建てたものだ」と感心してしまう程です。
新高湯温泉吾妻屋旅館のお風呂
新高湯温泉吾妻屋旅館の魅力はそのロケーションだけではありません。バラエティに富んだ風呂も人気の理由。館内には内風呂が一ヶ所、露天風呂がなんと五ヶ所もあります!
総ヒノキ造り、風情たっぷりの総檜風呂
内風呂は湯船はもちろん、床や壁までもが全てヒノキ造り!「これぞ東北の秘湯!」という感じの風情のある浴場です。
温泉もまた素晴らしい!熱めのお湯が勢いよくかけ流されています。ほんのり香る硫黄臭と、少しぬめりがあるお湯。文句なしに気持ち良いです!
なお、体が洗うことができるのはこの内風呂のみ。シャンプーとボディーソープが置いてありました。
個性豊かで野趣あふれる混浴露天風呂
旅館の建物の外には5つの個性的な露天風呂があります。
露天風呂は1ヶ所が貸切風呂、1ヶ所は女性専用、残り3ヶ所は混浴です。
ただし、女性専用時間(18:30~20:01)が設けられているため、混浴に抵抗がある女性はこの時間を利用すると良いでしょう。また、フロントで湯浴み着を借りることができるようです(レンタル:500円、購入:1,500円)。
旅館の建物に隣接している「貸切風呂」。中から鍵をかけることができ、家族やカップルで利用するには最適の風呂です。予約制ではないため、空いている時間を見計らって入浴しましょう。
木の幹をくり抜いた船のような湯船!熱めのお湯がかけ流されているため、冬でも温かめです。硫黄の香りが内風呂よりも強く、白い湯の華も多いような気がしました。
湯船の大きさとしては、2名くらいで利用するのがベストでしょう。
旅館の建物の正面にある急な階段を下っていくと、「根っこ風呂」があります。
樹齢250年の栗の木をくり抜いて作られたワイルドな湯船。冬だったせいかお湯は少し温めでしたが、問題なく入っていられる温度。
お湯も素晴らしいですが、何よりもこの素敵な湯船!1人で入るにはちょうど良い絶妙な広さと深さ。とても気持ち良く、ついつい長湯してしまいました。個人的にはこの旅館で一番のお気に入りの風呂。
(暗すぎる写真で申し訳ありません。。。)
「根っこ風呂」から少し階段を下ったところに「眺望露天風呂」があります。私が入浴した時は吹雪いていたので景色は見られなかったのですが、開放感のある大きい露天風呂です。晴れていたら景色も良さそうです。
湯船が大きいため、冬場はお湯がぬるくなってしまうのが難点。湯口の近くで何とか入浴しましたが、なかなかの寒さでした。暖かい時期にもう一度入りたいものですね。
さらに、「滝見露天風呂」、女性専用の「大岩たぬき風呂」(男性専用の時間帯あり)があるのですが、冬期は閉鎖。残念ながら、今回は入浴することはできませんでした。
こちらもワイルドで絶景が期待できる風呂なので、暖かい時期にリベンジしたいですね。
新高湯温泉吾妻屋旅館の食事
食事も温泉旅館の楽しみの1つ。夕食、朝食共に部屋に出してくれました。
夕食
素朴な山の幸が並ぶ夕食。
目を引くのがイワナの塩焼き、ニジマスのお造りといった川魚料理。そして小鉢に入った山菜は左からヤマウド、ミズ(ウワバミソウ)、ワラビ。山形名物の玉こんにゃくは、よく見るとゴマが練り込んであります。ゴマが練り込まれているのが米沢流なのだそう。
焼き物は米沢牛。肉と野菜を蒸し焼きにし、ピリ辛ダレでいただきます。美味くないわけがありません!
数々の料理を引き立てるお酒。米沢の地酒、清酒東光をいただきました。
この他にもお隣の高畠町のワインなども頼むことができます。
朝食
「これぞ旅館の朝!」という感じの朝食。ご飯のおかずが充実していて、朝からご飯を3杯も食べてしまいました。
新高湯温泉吾妻屋旅館での過ごし方
人里離れた秘境にある新高湯温泉吾妻屋旅館。「何もない」ことを楽しみ、素晴らしい温泉にトコトン浸かるのがこの旅館での過ごし方だと思います。
部屋は非常にシンプルですが、最低限必要なものは揃っているので不便はありません。ドコモ、auであれば携帯電話の電波も問題なく通じますし、フリーWifiが利用可能です。
なお、風呂、トイレ、洗面所は部屋にはありません。
ロビーは薪ストーブが焚かれ、まるで山小屋のような雰囲気。ソフトドリンクやアルコールが売っている自動販売機があり、またセルフサービスでコーヒーを飲むことも出来ます。
温かいロビーで風呂上がりの一杯を楽しむのもオツなものですよ。他の宿泊客との交流もできるかもしれません。
新高湯温泉吾妻屋旅館へのアクセス
新高湯温泉吾妻屋旅館へのアクセスはなかなか大変。特に麓にある天元台ロープウェイの湯本駅から旅館までの道は、一車線幅の急坂、ヘアピンカーブが続く悪路。雪深い冬は立ち往生してしまう恐れもあります。
運転に自信のない方、また、冬場は旅館の送迎車を利用するのがおススメです。
私は送迎車を利用しましたが、「こりゃ自分の車じゃムリだ!」と思ってしまう程の凄まじい道でした(汗)
天元台ロープウェイの湯本駅までのアクセスは車かバスの2とおりです。
車でのアクセス
■東北中央道の米沢八幡原ICまたは米沢中央ICから約40分。
ロープウェイの駅の前にロープウェイ利用者のための駐車場があります。送迎車を利用する場合、この駐車場にとめることになります。
私は到着後、宿に電話連絡をし、迎えに来ていただきました。
なお、福島県側からアクセスするルートもありますが、冬期は封鎖されるため、事前に道路状況をご確認ください。
バスでのアクセス
■JR米沢駅から山交バスの「白布・天元台行き」に乗り、終点の「湯元駅前」停留所で下車。
※米沢駅から湯元駅前まで約40分。
※チェックインや送迎車の時間の関係上、米沢駅を13:30または15:40に出発する便に乗る必要があります(2018年現在)。
※終点の「湯元駅前」停留所で、宿の送迎車に乗り換え可能です。
【参考】
■山交バス(TOP>バスを利用のお客様>路線バス時刻表)
各種情報
新高湯温泉吾妻屋旅館旅館 : 旅館の公式サイト。
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|投稿:2019.01.10 | 最終更新:2019.03.18 |カテゴリ: 山形県