【宿泊レポート】乳頭温泉郷にある黒湯温泉の旅館部に宿泊してみた(秋田県仙北市)

2019年9月。秋田県の乳頭温泉郷にある黒湯温泉に宿泊してきました。宿の雰囲気も、温泉の泉質も素晴らしく、温泉好きとしてはまさに楽園のような宿でした。
この記事では、黒湯温泉の風呂だけでなく、食事や旅館部の様子をお伝えしたいと思います。
■この記事の目次
1.黒湯温泉ってどんな宿?
2.黒湯温泉の風呂
3.黒湯温泉 旅館部の食事
4.黒湯温泉 旅館部の部屋
5.黒湯温泉は敷地内の散歩も楽しい
6.黒湯温泉名物、黒たまごは食べるべし!
7.宿泊者限定!湯めぐり帖もおススメ
8.黒湯温泉へのアクセス・駐車場情報
1.黒湯温泉ってどんな宿?
2.黒湯温泉の風呂
3.黒湯温泉 旅館部の食事
4.黒湯温泉 旅館部の部屋
5.黒湯温泉は敷地内の散歩も楽しい
6.黒湯温泉名物、黒たまごは食べるべし!
7.宿泊者限定!湯めぐり帖もおススメ
8.黒湯温泉へのアクセス・駐車場情報
黒湯温泉ってどんな宿?
黒湯温泉の概要
黒湯温泉があるのは、秋田県の東部の仙北市。岩手県との県境に近い乳頭温泉郷の中にあります。乳頭温泉郷には7つの宿があるのですが、黒湯温泉はそのうちの1つ。メインの道路から離れ、山に分け入ったところにある秘湯の宿と言えるでしょう。
こちらが黒湯温泉です。
森の中の小道を歩いて行くと、突然木々の間から木造の建物が現れます。しかも1棟や2棟ではなく、何棟もの建物が山の中のわずかな土地に、びっしりと並んでいます。
昔ながらの湯治場の雰囲気を残す宿。この時点で感動してしまいました。
こちらが黒湯温泉の案内図。
おおお、建物がいっぱいだ。黒湯温泉は、通常の宿のように、1つの建物に全てが揃っているわけではありません。温泉がある建物、宿泊する建物、チェックインなどの手続きをする建物が全て分かれており、建物の間は歩いて移動します。
温泉だけでも数か所に分かれているので、この案内図を頭に入れといた方が良いでしょう。
旅館部と自炊部 どっちに泊まる?
黒湯温泉に泊まる場合、旅館部と自炊部の2とおりがあります。
値段やサービス、泊まる建物が違うので、黒湯温泉でどう過ごしたいかによって、選択すると良いでしょう。
旅館部は1泊2食付きで、1万~2万円台。部屋のグレードによって値段が変わります。
自炊部は3,500~4,500円とリーズナブル。食事は付きませんが、炊事用具やガスコンロは使うことはできます。
黒湯温泉の風呂
黒湯温泉の魅力と言えば、何と言っても泉質が自慢の温泉!敷地内の2ヶ所から源泉が湧き、4ヶ所に風呂があります。
男女別内湯&露天風呂
まずは男女別の内湯&露天風呂を紹介します。大きな湯小屋で、入口で男女が分かれています。共同浴場のような雰囲気ですね。
(写真は公式サイトからお借りしました)
浴室に入ると、強めの硫黄臭が迎えてくれます。木造の浴室のど真ん中には大き目の湯船。
黒湯温泉には「上の湯」、「下の湯」という2ヶ所の源泉があるのですが、男女別の内湯と露天風呂には「下の湯」が引かれています。白みがかってはいますが、透明度が高いお湯。熱めで、ピリッとした感触が気持ち良いです。
浴室には洗い場が2ヶ所あります。シャンプーやボディソープは置いてありますが、シャワーやカランなどの設備はありません。パイプからお湯が垂れ流しになっているので、備え付けの桶を使って、頭や体を流しましょう。
©田沢湖・角館観光協会
露天風呂からは、豪快な谷と砂防ダムを眺めることが出来ます。
熱い湯に浸かっては涼み、浸かっては涼みのローテーションは病みつきになりそうな気持ち良さですよ。
混浴内湯&露天風呂
混浴の内湯と露天風呂には、「上の湯」の源泉が引かれています。
「下の湯」と比べて白色が濃く、まるでミルクのようなお湯がかけ流されているのが特徴です。見た目通りパンチがあるお湯で、硫黄の香りが鼻孔を刺激してきます。
©田沢湖・角館観光協会
黒湯温泉の中でも特におススメなのが、こちらの混浴の露天風呂。源泉が近いせいか、露天風呂の周囲の地面からは白い湯気が立ち上り、この上なく荒々しいロケーション!露天風呂を覆っている東屋も、なかなかワイルドな造りです。雰囲気、泉質ともに国内トップクラスの露天風呂だと思います。
打たせ湯
男女別の内湯&露天風呂のお隣には打たせ湯があります。
こちらは貸し切りで使用することができる風呂で、入る時には、入口にかかっている札を裏返して「使用中」と表示させます。
木造の小屋の中には、2本の打たせ湯がドバドバと流れています。湯船はなく、打たせ湯のみという、かなりストイックな施設です。打たせ湯の隣で服を脱ぎ、滝のようなお湯をザバザバと浴びました。
旅館部内にある男女別内湯
旅館部の宿泊棟の中にも男女別の内湯があります。こちらは旅館部の宿泊客のみが利用可能です。
こちらも風情がある浴室です。湯船には白濁したお湯がかけ流し。
こちらの風呂には、混浴内湯&露天風呂と同じ「上の湯」の源泉が引かれています。ですので、「混浴には抵抗があるけど、『上の湯』の白濁湯も堪能したい!」という方は、旅館部の内湯を利用すると良いと思います。
旅館部の客しか利用しないため、比較的空いています。落ち着いて入浴できるという点でもおススメの風呂ですね。
黒湯温泉 旅館部の食事
食事は食堂での提供となります。宿泊棟とは別の棟ですが、渡り廊下を使って移動することができます。
夕食
夕食には秋田の山の幸がズラリと並びます。左側の鍋は比内地鶏だしのキリタンポ鍋。また、写真には写っていませんが、イワナの塩焼き、稲庭うどん、天ぷらなども出てきました。
お酒のメニューも充実しています。上の写真はブナの天然酵母を使用した「ぶなの森」(左)と、桜の天然酵母を使用した「桜こまち」(右)。いずれも、地元仙北市の地ビールです。
さらには秋田の地酒飲み比べセットもあります。
「飛良泉 山廃純米酒」(にかほ市)、「松声 純米吟醸酒」(大仙市)、「十五代彦兵衛 純米吟醸」(五城目町)の3種。どれも口当たりの良い、飲みやすいお酒でした。
朝食
朝食は7:00からいただくことができます。
朝食はごはんのお供が勢揃いした、正統派の和朝食。山菜やいぶりがっこなど、さり気なく地の物が混ざっているのが嬉しいですよね。朝からごはんをモリモリいただきました。
黒湯温泉 旅館部の部屋
旅館部のお部屋は、いくつかグレードが分かれており、部屋によってお値段が異なります。
今回泊まったのは、リーズナブルな8畳和室(11,500円)。旅館部の中では安い方の部屋なので、トイレと洗面台は付いていません。値段がもう少し高い部屋だと、トイレが付いていたり、広くなったりするようですね。
必要最低限のものが揃っているという印象で、とても快適に過ごすことができました。部屋ではWi-fiが使用できますが、アクセスポイントから離れているせいか、少し重かったです。
黒湯温泉は敷地内の散歩も楽しい
山間に建物が点在する黒湯温泉。敷地内を散歩するのも、滞在中の楽しみの1つです。特に、人が少ない早朝、浴衣のままブラブラと歩くのは、宿泊者だけの特権です。
特に、男女別内湯&露天風呂近くの「下の湯」源泉は、是非とも滞在中に見ておきたいですね。
51℃の熱湯がボコボコと湧き出してくる様は、圧倒される程の迫力!近くに立ってみると、熱が伝わってきます。まさに地球の熱気を感じるパワースポットなんです。
源泉の近くにはベンチもあり、ゆっくり過ごすには最適ですね。
黒湯温泉名物、黒たまごは食べるべし!
黒湯温泉の名物と言えば、黒たまご。その名のとおり、殻が真っ黒になるまで茹でられた茹で卵です。
黒たまごを作っているところを偶然見かけました。熱々の源泉に卵を投入するという荒々しい調理法!
食べてみるとほんのりと硫黄の風味。塩を少しふりかけて食べると美味しいですよ。塩は、玉子を買うと漏れなくいただくことができます。
宿泊者限定!湯めぐり帖もおススメ
乳頭温泉郷に泊まったのであれば、「湯めぐり」がおススメ。
「湯めぐり」には、こちらの「湯めぐり帖」がお得です。宿泊者限定ではありますが、1,800円で購入可能。こちらを購入すると、乳頭温泉郷にある7ヶ所の施設の風呂に入ることができます。
7つの施設の日帰り入浴料金の合計は4,320円なので、かなりお得ですよ!
黒湯温泉へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■東北道の盛岡ICから約1時間20分
■秋田道の大曲ICから約1時間30分
■東北道の鹿角八幡平ICから約1時間50分
※休暇村乳頭温泉から先は、細い山道を通ります。通行には十分に注意してください。
比較的広めの駐車場が完備されています。駐車場から坂道を2~3分下ると、黒湯温泉に到着します。
鉄道・バスでのアクセス
■秋田新幹線の田沢湖駅から乳頭温泉郷行きの路線バスに乗り、約45分。「休暇村前」停留所で下車。
※宿泊客に限り、「休暇村前」停留所まで送迎あり
※日帰り入浴の場合は、「休暇村前」停留所から徒歩で約20分
【参考】羽後交通(TOP>路線バス>時刻表)
秋田空港から予約制乗合タクシーでアクセス
秋田空港から秋田県内各地へ、乗合タクシーが運行されています(要予約)。乳頭温泉方面への便もあるようです。予約方法や料金などはホームページをご覧ください。
【参考】秋田エアポートライナー
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|投稿:2019.10.15 | 最終更新:2019.10.15 |カテゴリ: 秋田県