対馬・壱岐旅行記 【3-3】 辰の島 勝本港から渡船で行ける無人島へ

2019年8月17日(土) |
壱岐島の芦辺港に到着後、壱岐の東部を巡りました。次なる行き先は壱岐の北部。平成の大合併前は勝本町という町だったエリアです。
勝本町では、辰の島、湯ノ本温泉を巡ろうと思います。まずは壱岐の中でも非常に人気の高い、辰の島に行ってみることにしましょう。
辰の島とは?
辰の島は、壱岐島の北部、勝本漁港の沖2km付近に浮かぶ無人島。あまりにも美しい海とビーチを持つため、海水浴の島として高い人気を誇ります。また、見ごたえがある奇岩や断崖絶壁もあり、絶景が楽しめる島でもあるのです。
辰の島は、壱岐観光の目玉と言っても過言ではないでしょう。
勝本港 辰の島への玄関口
辰の島に行くためには、勝本漁港から出港する船に乗る必要があります。船のチケットを買うために、まずは漁港前にある勝本町観光案内所に行きましょう。
沿道に「辰の島遊覧」、「辰の島渡船」などと書かれた看板が建ち並んでいるので、分かりやすいと思います。
9:45
勝本漁港に到着。漁港の岸壁が駐車スペースになっていました。お盆休みということもあり、満車に近い状態でしたが、何とか停めることができました。
漁港のすぐ隣にある勝本町観光案内所でチケットを購入します。ここで販売されているチケットは3種類。
①辰の島上陸のみ(大人700円、子供350円)
勝本漁港と辰の島の往復(遊覧は無し)
②島めぐり遊覧(大人1,500円、子供750円)
辰の島の周りを遊覧(上陸は無し)
③島めぐり遊覧+辰の島上陸(大人2,000円、子供1,000円)
辰の島の周りを遊覧+辰の島上陸
奇岩が連続する辰の島の周囲を遊覧する船は非常に魅力的だったのですが、時間の都合上「①辰の島上陸のみ」を選択しました。
勝本港から渡船で辰の島へ
9:50
船に乗り込みます。桟橋には、真っ直ぐに辰の島に向かう船や、島の周りを遊覧する船など、複数の船が停泊しています。「渡船」、「遊覧」というように、看板が立っているので、確認のうえ、乗る船を間違えないように注意しましょう。
船内は、屋根と窓に覆われた船室と、開放的な2階席に分かれていました。天気が非常に良かったので、迷わず2階席を選択。この日は非常に混雑していて、出港時刻になる頃には、ほぼ全ての席が埋まってしまいました。早めに乗り込んでおいて良かった…。
なお、2階席にも屋根が付いているので、ある程度までは陽射しを避けることができます。
10:00
定刻通りに勝本漁港を出港。防波堤の外に出て、沖合に浮かぶ辰の島を目指します。
操縦席の近くの席に座っていたので、前方がよく見えますね~。海が群青色で綺麗!
既に前方に島が見えていますが、これは辰の島のお隣にある若宮島。海上自衛隊の施設が建てられており、一般人が立ち入ることはできません。
若宮島を右手に見ながら進むと、若宮島の陰からもう1つ島が現れました。これから向かう辰の島です!
ちなみに上の写真の右側にあるのが若宮島、左側にあるのが辰の島です。
さらに近づくと海の色が群青色からエメラルドブルーへと変化!
奥には真っ白なビーチや泳ぐ人影も見えています。日本海の島なのに、何だか南国の海に来たような感じ!
辰の島に接近!
非常に簡素な船着場に、船首を押し付けるようにして着岸。船が停泊している間に、バタバタと慌ただしく下船しました。
10:08
辰の島上陸!
ほんの10分足らずの短い船旅で、別世界のような島に来ることができました。海が信じられない程透き通っています!思わず「凄い!凄い!」と連呼。人は感動すると、語彙が減りますね…(笑)
船着場から辰の島海水浴場へ
船着場から海水浴場までは10分程度歩く必要があります。
このようなワイルドな道を通って…。
波打ち際に細い道が造られていて、そこを歩いて海水浴場を目指します。これは冒険気分が高まりますね。
潮が満ちている時間帯だったので、道が水面下に沈んでいる部分もありました。
実は、辰の島に来るにあたって、僕は重大な忘れ物をしていました。せっかく用意してきたサンダルを、レンタカーの中に置き忘れてしまっていたのです。これは痛恨のミス…!仕方なく裸足になって進むことにしました…。
天国のような散歩道。
足元が熱くて、細かい石で痛いことを除けば…。
10:20
波打ち際の(時々沈んでいる)遊歩道を10分程歩き、辰の島海水浴場に到着しました。最後はガッツリ波間に沈んでいたので、裸足でジャブジャブと歩いてゴール!ここまで来るだけでも非常に楽しい道程でした。
辰の島海水浴場
今回は、散策を目的に辰の島を訪れたため、海水浴はしませんでした。ただ、ちらっと見た限り、無人島の割にはかなり設備が整った海水浴場でした。遊泳エリアの各所に監視員がおり、目を光らせています。実際に小さな子供が沖合に泳ぎ出そうとしたところ、監視員の方に注意されていました。
また、ビーチには休憩棟が建っており、直射日光を避けて休むことができます。夏場の多客期には、休憩棟では飲み物やカップ麺等の販売も行われているようです。
さらには休憩棟の隣にはトイレやシャワー室、更衣室なども完備されており、無人島でありながら、かなり至れり尽くせりな海水浴場だと感じました。
辰の島を散策してみた
海では泳がないので、海水浴場の裏の山に登ってみました。程よく整備された道が続いていますが、ビーチサンダルなどでは厳しいでしょうか。
少し登った所で振り返ってみると、絶景が広がっていました。
眼下には辰の島。右側には辰の島海水浴場があり、海で泳ぐ人たちが見えますが、喧騒はここまでは聴こえてきません。満潮のため、湾の奥まで海が迫っていますが、地図を見る限りこの辺りは干潮時には陸地になるはずです。
よくよく見ると、満潮により、辰の島の北側を巡る遊歩道まで沈んでしまっていました。島の北側も巡りたかったのですが、これでは歩くことができません。
辰の島を散策する場合は、潮の満ち引きの時刻を考慮に入れておく必要がありますね。
10:45
辰の島の西側にやってきました。穏やかなビーチが広がっている南側とは対照的で、高さ50m近い断崖絶壁が続いています。
この辺りの断崖絶壁は、辰の島の周りを巡る遊覧船からも観ることができます。大屏風岩、羽奈毛観音、蛇ヶ谷と名付けられた奇勝が連続する海岸線で、大層見ごたえがあるそうです。次来る機会があれば、是非とも遊覧船に乗ってみたいですね。
さて、もう少し長く滞在したいのですが、帰りの船の時刻が迫ってきました。勝本漁港に戻る船は概ね1時間に1本。この便を逃すと、午後の行程にも差支えてしまいそうなので、泣く泣く船着場に戻ることにしました。
11:40
楽しかった辰の島を後にし、勝本漁港へと戻ります。
辰の島での滞在時間は約1時間半。勝本漁港と辰の島との往復の時間も含めれば約2時間といったところでしょうか。海水浴をしなかったとは言え、少し慌ただしい行程になってしまいました。
海水浴をしない場合でも、3時間は確保しておきたいところですね。海で泳ぐ場合は、朝から晩まで滞在しても飽きないと思います。
次回は、勝本漁港周辺で、壱岐名物のウニ丼を食べたいと思います。
対馬・壱岐旅行記 【3-4】 勝本にある「大幸」で壱岐名物のウニ丼を食べる
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|投稿:2020.01.08 | 最終更新:2020.01.12 |カテゴリ: 旅行記