たった三歩で三県に行ける! 「三県境」へのアクセス方法を紹介!(埼玉県加須市・群馬県板倉町・栃木県栃木市)

関東平野のど真ん中、渡良瀬遊水地の近くに、地理好きを中心に人気を集めるスポットがあります。
それが、この記事で紹介する「三県境」。
その名のとおり、埼玉県、群馬県、栃木県の3県の県境が集まっている場所です。3つの県が接する場所は全国各地にいくつもあるのですが、そのほとんどが辿りつくのが困難な山奥に存在します。今回紹介する埼玉・群馬・栃木の「三県境」は日本で唯一の「平地にある三県境」。たった三歩で三県を行き来できてしまうことで有名なんです。
この記事では、「三県境」のアクセス方法に加え、「三県境」の楽しみ方を紹介したいと思います。
歩いて行ける「三県境」ってどこにあるの?
「三県境」があるのはこちら!埼玉県加須市、群馬県板倉町、栃木県栃木市が接する地点。
拡大するとこんな感じです。
利根川とその支流である渡良瀬川に挟まれた地域で、周囲には何の変哲もない住宅地、田園地帯が広がっています。東武日光線も近くを通っており、至って普通のベッドタウンという感じ。
県境というものは、多くの場合山の尾根や川に沿っているもの。ここは県境らしからぬ景色が広がっている地域ですが、元々「三県境」があった場所は、渡良瀬川と谷田川という川が合流する場所でした。しかし川が蛇行している場所故、水害が多発していたため、治水工事により川の流路は真っ直ぐにされました。元々川が流れていた場所は農地となり、現在では三県の県境だけがポツンと残された形となっているのです。
「三県境」の玄関口は道の駅「きたかわべ(かぞわたらせ)」
「三県境」を観光するためには、埼玉県加須市にある道の駅「きたかわべ(かぞわたらせ)」を利用するのが便利です。周辺地域の農産物を売っているだけでなく、レンタサイクルも取り扱っており、渡良瀬川遊水地観光の拠点にもなっている道の駅です。
これから向かう「三県境」もしっかりとPRされていました。地理好きだけが集うマニアックな場所かと思っていましたが、意外にも観光資源としてプッシュされているのですね。
道の駅では「三県境」への案内図も手に入れることができます。道中に分かりやすい看板も立っているため、迷うことはないと思いますが、不安な方はもらっておいても損はないでしょう。
「三県境」へのアクセス方法
道の駅「きたかわべ(かぞわたらせ)」から「三県境」までのアクセス方法を簡単に紹介します。
道の駅の建物に、このような目立つ看板に貼られています。看板に従って、道の駅裏手の階段を下りましょう。道の駅から「三県境」までは450mとのこと。
階段を下り、土手の根元に沿った道を歩いて行きます。土手の上を通る県道は交通量が多い道ですが、「三県境」へのルートは車はほとんど通らない長閑な道です。
余談ですが、上の写真の階段の下の辺りが埼玉県と群馬県の県境(手前が埼玉県、奥が群馬県)です。右側に見えている民家の手前の草むらあたりを、谷田川が流れていました。
カーブミラーに取り付けられた案内に従って右折します。
この丁字路の手前が群馬県と栃木県の県境(=渡良瀬川の元々の流路)です(手前が群馬県、奥が栃木県)。
丁字路を曲がるとこんな景色。農地と住宅が混在した、関東地方ではよく見る景色ですが、かつてはこの景色の中心には暴れ川である渡良瀬川がありました。
道の右側に広がっている荒地は、元々は渡良瀬川でした。
なお、この道路は栃木県、右側に見えている農地は群馬県、奥に見えている住宅地は埼玉県になります。
道中には手作りの看板なんかがあったりして、なかなか面白いです。
道の駅を出発して約7分。「三県境」に到着しました。数台分ではありますが、駐車スペースも用意されています。
「三県境」の楽しみ方
こちらが「三県境」の全景です!!
見事に田んぼの中にあるんですね。遊歩道が整備されていて、三つの県が接する地点まで簡単に行けるようになっています。
こちらが「三県境」。
分かりやすく県境が溝で表されていて、県名が書かれたプレートが設置されていました。
ここに来れば、たった三歩で埼玉県、群馬県、栃木県を行き来することができるのです!先に訪れていた人たちがいましたが、思い思いにステップを踏んでいました。
両手、両足を使うとこんなこともできます。
三県同時接地!!
今、私の両手は栃木県、右足は埼玉県、左足は群馬県に設置しています。恐らくこんなことができるのは全国でもここだけ。恥を捨てて、是非ともチャレンジしてみましょう。
Twitterで「三県境」のことを呟いたら、「三県に接地した状態で事件に巻き込まれたら、どの県警の管轄になるんですかね?」というリプライがありました。なるほど確かに…!
最後に
如何でしたでしょうか。
「三県境」は一見地味な場所ですが、全国的にもかなり珍しい場所なんです。道の駅からも簡単に訪れることができる場所なので、ドライブのついでに立ち寄ってみては如何でしょうか。
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|投稿:2020.02.12 | 最終更新:2020.02.12 |カテゴリ: 埼玉県