日本の滝100選 雨乞の滝と極上の渓流を散策しよう(徳島県神山町)
徳島県徳島市から車で約40分の場所に、神山町という町があります。町の面積の83%を山地が占め、徳島市に近いながらも豊かな自然が味わえる町です。
そんな神山町を代表する観光地が、雨乞の滝。日本の滝100選にも選ばれている滝です。雨乞の滝自体も素晴らしいのですが、滝の周辺を流れる渓流もまた魅力的。この記事では雨乞の滝の魅力だけでなく、アクセスや駐車場情報、遊歩道の様子についてお伝えしたいと思います。
日本の滝100選 雨乞の滝
こちらが雨乞の滝です!
落差約45mの三段の滝。滝の途中が段状になっており、角度を変えながら流れ落ちる様はとても優美です。苔むした岩肌や周囲の雰囲気と相まって、神々しさすら感じますね。
なお、雨乞の滝はこれだけでは終わりません。
先ほど見た滝のすぐ左側にも滝があるのです!こちらは崖を一気に流れ落ちる滝です。
スマートフォンの広角機能を使い、2つの滝を1枚の写真に収めてみました。
右側の滝が落差45mの雌滝、左側が落差27mの雄滝です。2つ合わせて雨乞の滝というわけです。
周囲360度近くを断崖絶壁に囲まれた場所に、2本の滝が流れ落ちるという滝好きにとっては夢のような空間です。夏はとても涼しそうですね。
現地に、環境庁が設置した看板が立っています。そこに「雨乞の滝」の名前の由来が書かれていたので、ご紹介しましょう。
この滝には、竜王神と不動尊が祭られています。昔から日照りが続いたときには、村人が鉦や太鼓をたたいて、踊りを奉納して雨乞をしたということです。
※鉦とは、金属製の打楽器の一種
滝は、往々にして信仰の対象となりますが、雨乞の滝もまた例外ではないようですね。
雨乞の滝へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■徳島道の藍住ICから約50分
雨乞の滝へ向かうためには、神山町の中心部から山へと向かう細い道に入る必要があります。雨乞の滝がある高根谷川に沿って、長閑な農村風景を横目に登っていくのですが、離合ができる箇所が少ない道なので、細心の注意を払って運転しましょう。
神山町の中心部から約1.6km、谷が狭くなってきた辺りに雨乞の滝の駐車場があります。ここで車道は行き止まりです。駐車場は2ヶ所にあり、合わせて十数台分の駐車スペースが用意されています。
バスでのアクセス
①徳島駅前から徳島バスの路線バス神山線(神山高校行き)に乗車し約1時間10分。終点手前の「寄井」停留所で下車。
②「寄井」停留所から雨乞の滝駐車場まで徒歩約30分。
【参考】徳島バス(トップ>路線バス>路線バス時刻表・路線図)
雨乞の滝への遊歩道
最後に雨乞の滝へ向かう遊歩道について紹介します。駐車場から雨乞の滝までは、徒歩で約20分の道のりです。比較的整備状況は良好ですが、結構な急坂や階段が待ち受けていますので、歩きやすい格好が必須です。
駐車場を出発します。写真に写っているのは、公衆トイレ。ここが最後のトイレにnまた、遊歩道の入口には、木を削って作られたワイルドな杖が置いてありました。
雨乞の滝までは、このような渓流沿いの道が続きます。滝までひたすら上り坂です。渓流を眺めながら、休み休み登っていきましょう。
途中にはこのような階段もあります。駐車場から滝までは800m程の距離ですが、登りっぱなしなので意外と体力が削られます。
階段の両脇は何故かスロープになっていますが、バリアフリーと呼ぶには少々無理がありそうです。
雨乞の滝の下流にもいくつか滝があり、歩く人たちの目を楽しませてくれます。手前からうぐいす滝(左上)、不動滝(右上)、もみじ滝(左下)、観音滝(右下)。雨乞の滝ほどの規模ではないものの、様々なタイプの滝が次々と現れるので、楽しく登ることができました。
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|投稿:2020.12.16 | 最終更新:2020.12.16 |カテゴリ: 徳島県
COMMENT
神山町を代表する見どころだと思うのですが、案内は少々分かりにくいですね。もう少し目立った看板があると良いのですが…。
内陸の町で売っている押寿司は美味しいですよね。
| 代官 | 2021/01/12 22:51 | URI |
アクセスが解り難い上に道が細いのが、ネックですね。滝が立派なだけに残念です。渓谷で食した地元の押し寿司を思い出します。
| maruichi | 2021/01/12 21:09 | URI | ≫ EDIT