本土最南端、佐多岬 遊歩道と展望台、アクセス方法などについて紹介(鹿児島県南大隅町)
鹿児島県佐多岬。
鹿児島県南大隅町にある岬で、「本土最南端」の地として知られています。「本土」とは、すなわち北海道、本州、四国、九州の4島を指します(法律によっては沖縄本島も「本土」として定義されています)。
難しい話はさておき、佐多岬は「北海道、本州、四国、そして九州の4島の中で一番南に位置する場所」ということになります。
ちなみに本土の東西南北端は以下のとおり。
最北端:宗谷岬(北海道)
最南端:佐多岬(鹿児島県)
最東端:納沙布岬(北海道)
最西端:神崎鼻(長崎県)
「本土最南端」というだけでも旅好きにとっては甘美な響きですが、佐多岬の魅力はそれだけではありません。岬からの絶景や周辺の大自然もまた非常に素晴らしいんです!
この記事では、佐多岬の魅力や遊歩道、アクセス情報などについて紹介したいと思います。
本土最南端、佐多岬
2つの半島を有し、二股に分かれた鹿児島県。今回紹介する佐多岬は、錦江湾を挟んで東側にある大隅半島の先端に位置する岬です。先述したように、本土最南端の岬として有名です。
太平洋と東シナ海の境界を成す大隅海峡に面しており、30~40km沖合には種子島や馬毛島、三島村の竹島、薩摩硫黄島などの島々が点在しています。まさに最果ての地に相応しいロケーションを誇っているのです。
岬とその周辺は霧島錦江湾国立公園の一部となっており、岬一帯はソテツの自生地となっています。ソテツと言えば、国内では主に九州以南で見られる植物。そんな岬の植生を見ながら歩き、南国ムードを楽しむのも良いですね。
佐多岬への遊歩道
佐多岬の先端までは車道が通じていないため、駐車場から遊歩道を歩く必要があります。駐車場から約15分の道のり。
以前は森の中を通る、階段等もあるアップダウンが多い道でしたが、2019年3月、佐多岬周辺のリニューアル工事が完了し、バリアフリーに対応した遊歩道に生まれ変わりました。今では老若男女問わず、気軽に岬を目指すことができるのです。
駐車場から岬へ向かう場合、まずはこちらのトンネルをくぐる必要があります。以前はトンネル内に料金所が設置されており、佐多岬へ向かう人は必ず入園料を払うことになっていました。現在では無料開放されています。
トンネルを抜け、遊歩道を歩いて岬へと向かいます。リニューアル工事が完了している遊歩道は、ご覧のように素晴らしい整備状況。段差もなく、坂も緩やかなので快適に歩くことができます。地形的には険しい場所ですが、徹底的にバリアフリー化がされていました。
現在の状況は分かりませんが、2019年10月に訪れた時には以前の遊歩道も残されていました。こちらは階段もアップダウンも多い道ですが、鬱蒼とした森の中を通っているので南国ムード満点!所要時間自体はそれ程変わらないので、行きと帰りでルートを分けるというのも良いかもしれませんね。
佐多岬の展望台
駐車場から出発して約15分、佐多岬の展望台に到着しました。灯台を思わせる真っ白な展望台。中にはガラス張りの展望室があり、屋上にも展望台があります。リニューアル工事によって誕生した新しい展望台です。
こちらが佐多岬展望台からの眺望です。
アルプスの稜線の如き険しい尾根がプッツリと途切れ、海に没しています。まさしくここが本土最南端の地。右を見ても左を見ても大海原!地球を丸く感じることができます。
岬から手が届きそうな所に巨大な岩塊からなる島があり、その頂上に佐多岬灯台が建っています。島の名は大輪島と言うのだそうです。
東側の眺めはこんな感じ。こちらにも枇榔島という無人島が浮かんでいます。
海の色が非常に美しいですね。佐多岬周辺はダイバーにも人気が高い海なのだそうです。
南西の方角にはうっすらと島影が見えていました。鹿児島県三島村にある有人島、竹島です。
条件が良ければ、薩摩硫黄島や種子島なども見えるのだそうです。
九州最南端の神社、御崎神社
岬へ向かう途中には御崎神社があります。九州最南端の神社であり、五穀豊穣や商売繁盛、縁結び、安産祈願にご利益があるそうです。
遊歩道の途中に位置しているので、佐多岬と併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
佐多岬へのアクセス・駐車場情報
地図をご覧いただければ分かるように、佐多岬は九州の端っこにあり、鹿児島県内の各都市からも離れているため訪れるのはなかなか大変。また、大隅半島には鉄道や空港がないため、公共交通機関で訪れる場合は必然的にバスを利用することになります。その路線バスの本数も少ないことから、公共交通機関で旅をしている方にとっては到達難易度がかなり高い岬と言えるでしょう。
車でのアクセス
■東九州道の鹿屋串良JCTから県道68号線、国道269号線などを通って約1時間40分
■鹿児島市内から桜島フェリーで桜島へ。桜島から国道220号、269号線などを通って約3時間
※桜島フェリーは15分おきに運航(夜間は減便)
岬へ向かう遊歩道の手前に約30台が停められる駐車場があります。駐車場の前には売店も併設された観光案内所、公衆トイレがあります。
350台が停められる第2駐車場もありますが、遊歩道の2km程手前と、かなり離れているので注意が必要です。
観光周遊バスでのアクセス
先述しましたように、佐多岬へ公共交通機関で訪れる場合、バスの利用が必須となります。
バスで佐多岬を訪れたい場合は、観光周遊バスがおススメ。南大隅町の中心部である根占港を出発し、南大隅町内の景勝地(佐多岬と雄川の滝)を巡り、根占港へと戻るという観光客向けのバスです。ただし、以下の点に注意する必要があります。
①運行が1日1便であること
②発着地の根占港には、自力(以下の2つの方法が考えられます)で行く必要があること。
■指宿市の山川港からフェリーなんきゅうで根占港へ
■鹿屋市から路線バスで根占港へ
【参考】南大隅町公式HP(トップ>観光>レジャー・スポーツ)
路線バスでのアクセス
路線バスでのアクセスも可能ですが、ダイヤの関係上日帰りで訪れることができず、さらにはバス停から片道約6kmの道を歩く必要があります。
体力と時間に余裕がない方以外にはおススメできない手段です。
【参考】南大隅町公式HP(トップ>暮らし>交通>バス)
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|投稿:2021.01.30 | 最終更新:2021.01.30 |カテゴリ: 鹿児島県