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【宿泊記】常神半島にある民宿杉本で若狭ふぐのフルコースを食べた(福井県若狭町)

民宿杉本

冬に旬を迎える高級魚、ふぐ。ふぐと言えば山口県の下関や愛知県の日間賀島が有名ですが、実は全国各地にブランド化されたふぐがあります。福井県の若狭ふぐも、そんなブランドふぐの1つです。

若狭ふぐは、福井県西部の若狭湾で養殖されたトラフグのこと。若狭湾はふぐの養殖地としては、日本最北の地なんだそうです。雪解け水が豊富で水温が低い若狭湾で育てられたふぐは、身が締まっておりとても美味!今回は福井県若狭地方に足を運び、若狭ふぐを食べてきました。

ふぐってお高いんでしょ?」と思う方も多いと思いますが、若狭地方にはふぐを提供する民宿が多く、ふぐ料理込みで比較的リーズナブルなお値段で泊まることができます。






常神半島の先端、常神は漁師民宿だらけ



今回の旅先としては、若狭湾に突き出した常神半島を選びました。リアス式海岸として有名な若狭海岸ですが、常神半島は若狭湾にある数多の半島のうちの1つです。

半島の先端には常神という神々しい名前の集落があります。わずか40戸ですが、そのうち30軒が民宿という、すさまじい民宿率を誇る漁村なのです。


民宿杉本

ここで常神集落の入口にあった地図をご覧ください。集落内の家の配置が書かれていますが、名称が書かれた家は、そのほとんどが民宿!まさに民宿だらけの集落なんです。


民宿杉本

集落の中には細い路地が縦横無尽に張り巡らされており、多くの民宿が軒を連ねています。民宿の前には「ふぐ料理」、「かに料理」、「活造り」という文字。宿泊予約サイトなどで検索してみていただくと分かると思いますが、多くの料理自慢の宿がしのぎを削っているのです。




常神にある漁師民宿、民宿杉本

民宿杉本

今回は数ある宿の中から、評判が良さそうな「民宿杉本」さんを選びました。

民宿杉本は母屋と別館の2棟に分かれていますが、今回は別館に宿泊しました。母屋は民宿を経営するご家族が住んでいらっしゃるようです。

ふぐ料理が食べられる宿ですが、非常にリーズナブルな値段で泊まることができます。今回はふぐ料理付きのプランで1人あたり13,000円で泊まりました。他にもカニやイカ、アワビなど、旬の海の幸を食べられるプランがあり、概ね2万円以下で泊まることができるようです。


民宿杉本へのアクセス・駐車場情報

車でのアクセス

舞鶴若狭道三方五湖スマートICから福井県道216号線を通り、約30分

舞鶴若狭道若狭上中ICから国道162号線、福井県道216号線等を通り、約40分


民宿杉本も含め、常神集落の宿の多くは細い路地の先にあるため、車は少し離れた共同駐車場に停める必要があります。


民宿杉本

常神集落の入口にある、こちらの岸壁沿いの共同駐車場を利用しました。非常に広い駐車場です。民宿までは歩いて5分程の距離です。


もう1つ、常神集落の西側にある潮風公園の駐車場にも駐車可能です。ただ、2021年2月の時点では落石のため駐車場は利用できませんでした。


バスでのアクセス

■JR小浜線三方駅から若狭町営バスで約50分。終点の「常神」停留所で下車。


三方駅から常神方面へ向かう便は1日に4便。逆に常神から三方駅へ向かう便は、朝イチの便以外は平日のみの運行で、しかも利用には予約が必要となるため、注意が必要です。




民宿杉本の食事

民宿杉本の魅力と言えば、何といっても地元若狭湾で採れる新鮮な海の幸がたらふく食べられる食事。今回はふぐ料理が食べられるプランを利用したため、若狭ふぐを思う存分いただきました。

夕食と朝食をそれぞれ紹介します。なお、夕食、朝食ともに厨房近くのお座敷でいただきました。今回訪れたときは、コロナ禍の影響で客が我々のみだったので、貸切状態でした。


民宿杉本の夕食

夕食は一気に料理が出されるのではなく、一品一品厨房から運ばれてきます。温かい料理を熱々のまま食べられるので、嬉しいですね。


民宿杉本

民宿杉本

先付けとして、梅の甘露煮サザエの壺焼き枝豆、そしてモズク

福井県若狭地方は隠れた梅の産地。甘く、柔らかく仕上げられた甘露煮は爽やかな味わいです。

サザエの壺焼きとモズクは勿論地元の味。


民宿杉本

そしてこちらですよ!

ふぐのフルコースの幕開けに相応しい一品、てっさふぐ刺し)です!

皿の模様が透けて見える程薄く切られたふぐの刺身。料理人の腕が光ります。豪快に数枚重ねで食べたいところですが、庶民なので一枚一枚味わっていただきます。刺身で小ネギを巻き、ポン酢ともみじおろしでいただくのが最高ですね。

中央には皮など色々な部位の刺身が盛られていました。こちらも変わった食感で美味。

このアッサリとしたてっさだけで、ビールがグイグイと進みました。


民宿杉本

続いて登場するのはケンサキイカの活造り

足がまだウネウネと動いております!足を鋏でジョキンジョキンとカットして、甘めの醤油に付けていただきます。コリコリとして、めちゃくちゃ美味い!

肉厚の胴体部分、薄いけれど存在感のある食感がたまらない耳部分も美味しいです。新鮮なイカが食べられるのは産地ならではの贅沢。これをふぐのコースの一品として食べられるのだから凄いですよね。


民宿杉本

刺身の次は焼き物です。ふぐのカマと白子の焼き物が出されました。

ふぐのカマは初めて食べましたが、意外とお肉が付いているんですね。魚とは思えない程、プリプリとした食感の肉が味わえます。

ふぐの白子は口に入れた瞬間にトロッととろけます。濃厚でクリーミーな味わいです。


民宿杉本

ふぐの天ぷら。ふぐの唐揚げはたまに見ますが、天ぷらは新鮮ですね。

ふっくらとしたふぐの身は揚げても良し。塩を付けながらいただきます。シソやイモの天ぷらも付いていました。


民宿杉本

この辺りでビールから日本酒へとスイッチ。若狭町の地酒「加茂栄」をいただきます。まろやかな甘口のお酒。これは美味いですね。


民宿杉本

ふぐコースのトリは、やっぱりふぐちり

コラーゲンたっぷりのふぐと白菜、水菜、ネギなどを鍋に投入してグツグツと煮込みます。プルップルのふぐと野菜をポン酢ともみじおろしでいただきました。

いやー、美味い!これを食べに常神に来たと行っても過言ではありません。


民宿杉本

最後は〆の雑炊

ふぐのダシが効いた雑炊。最後まで美味しくいただきました。満腹!


民宿杉本

食後に梅シロップの炭酸割り(300円)を注文しました。飲んでみるとかなり濃い目!目が覚めるような酸っぱさでした。クエン酸がたっぷりと含まれており、疲労回復や夏バテの効果があるそうです。

気になる方は是非!




民宿杉本の朝食

民宿杉本

こちらが民宿杉本の朝食です。

正統派の和朝食という感じですが、地元の食材も含まれています。

手前中央にあるのはワカメの新芽。コリコリとした食感が美味しいです。
手前左側にはカレイの干物
中央には若狭名物の梅を使った梅干しがあります。塩気が強いタイプで、白飯がどんどん進みます。梅は手前右側のなますにも使われていました。

非常に美味しく、栄養バランスもとれた素晴らしい朝食でした。




民宿杉本のお部屋・設備等

民宿杉本の設備等を紹介します。

民宿杉本

お部屋は民宿らしい非常にシンプルなもの。6畳、8畳、12畳の3種類の大きさがあります。エアコンやテレビ、浴衣、Wi-Fiなど一晩過ごすのに不自由しない程度の設備・アメニティが揃っていました。

トイレと風呂は共同で、1階にあります。利用時に階段を上り下りするのが少々不便ですが、民宿であることと、宿泊料の安さを考えれば全く問題にはならないですね。


お風呂は交代制で入る家族風呂。洗い場が3ヶ所あり、一度に3~4人が入ることができるくらいの広さでした。


常神を散策するのも楽しい

民宿杉本

常神に泊まったのなら、是非とも常神集落を散策してみてください。狭い路地や階段が集落全体に張り巡らされており、ちょっとした迷路のよう。童心に帰って路地を散策してみるのも楽しいと思います。


民宿杉本

常神集落の中には大きなソテツの木が生えています。常神集落随一の名所として、集落内にも看板が設置されています。こちらのソテツは樹齢1,000年を超えており、誰かが植えたものなのか、はたまた元々自生していたものなのかは分かっていないそうです。

北陸の小さな漁村の真っ只中に聳え立つソテツは、非常に力強く、存在感があるように思えました。

夏場には海水浴や無人島へのクルーズも楽しめるので、また季節を変えて訪れてみるのも良いと思います。


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|投稿:2021.02.21 | 最終更新:2021.02.21 |カテゴリ: 福井県

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