太平洋側最大級の砂丘、浜岡砂丘へ行ってみた(静岡県御前崎市)
「砂丘と言えばどこ?」
こんな質問をしたら、日本人の9割以上は「鳥取砂丘」と答えるのではないでしょうか。しかし、日本にはまだまだ魅力的な砂丘があります。例えば、鳥取砂丘と並ぶ「日本三大砂丘」に数えられる静岡県の南遠大砂丘、鹿児島県の吹上浜などが挙げられるでしょう。
今回は、静岡県西部に広がる南遠大砂丘を構成する砂丘の1つ、浜岡砂丘を訪れました。これが非常に素晴らしい砂丘だったので、本ブログでも取り上げることにしました。この記事では浜岡砂丘の魅力に加え、アクセス方法などについてもお伝えしたいと思います。
浜岡砂丘とは?
日本三大砂丘の1つ、南遠大砂丘は、浜松市から御前崎市までの太平洋沿いに広がる総延長約30kmの砂丘。鳥取砂丘の2倍もの長さを誇る大砂丘です。
南遠大砂丘の中でも特に規模が大きい砂丘が、浜松市にある中田島砂丘、そして今回紹介する御前崎市の浜岡砂丘です。
浜岡砂丘は御前崎から西へ約10kmの場所にある砂丘。場所としては浜岡原子力発電所のすぐ西側です。
この砂丘を構成する砂は、約30km西に河口を持つ天竜川の上流から運ばれてきた土砂。急流、天竜川から流れ出た土砂は、遠州灘の潮流と、強い西風によって運ばれ、浜岡砂丘を造り上げました。砂丘の周辺は御前崎遠州灘県立自然公園に指定されており、豊かな自然が残っています。
浜岡砂丘に行ってみた
僕が浜岡砂丘を訪れたのは2020年の年末。浜岡砂丘を訪れる予定はなかったのですが、近くを通る国道150号線をドライブしていたところ、浜岡砂丘を示す標識を発見し、気になったので急遽立ち寄ってみました。
こちらが浜岡砂丘です!
なかなか見応えがある砂丘ですね。鳥取砂丘のような、屏風のように立ちはだかる高低差がある砂丘は、日本国内にはあまり無いと思っていたので、かなり驚きました。
浜岡砂丘、なかなかやりよる…!
砂丘に来たら、登りたくなるのが人情というもの!
…というわけで、20mはあろうかと言う砂の斜面に突撃!砂丘の砂は非常に細かい砂なので、言うまでもなく、歩きにくいです。足をとられながら、ズリズリと滑りながらも登頂しました。
なお、僕が訪れたのは午後だったので、砂丘は足跡だらけでした。これは砂丘やビーチ全般に共通して言えることですが、足跡のない綺麗な状態を見たい方は、早朝に訪れることをおススメします。運が良ければ、風によって造り上げられた“風紋”を見ることもできるそうですよ。
砂の急斜面を登りきると、目の前にはドーンと太平洋が広がります!
南西を向いている海岸なので、天気が良ければ美しい夕陽を拝むこともできます。この日は残念ながら雲がかかっていました。
この海岸ではヒラメが釣れるせいか、何人かの釣り人が波打ち際で糸を垂らしていました。
左右を見ると、穏やかな東海地方とは思えないほど、荒涼とした風景が広がっています。
東側(上の写真)には浜岡原子力発電所。砂丘の向こうにそれらしき施設が見えており、物々しい雰囲気を感じます。
西側(下の写真)には御前崎風力発電所。遥か西、掛川市の辺りまで11基もの風車が並んでいます。砂丘を生んだ強い西風は、電力も生んでいるのですね。
カワヅザクラ、ツツジなど 浜岡砂丘は隠れた花名所
今回は冬に訪れたのですが、季節によっては花を楽しむことができるのも浜岡砂丘の魅力の1つ。
2月下旬から春にかけてはカワヅザクラの並木が、4月以降はツツジやチューリップ、ハマヒルガオなどの花を見ることができます。
またウグイスやメジロなどの野鳥や、ウサギも生息しているらしいですね。
砂丘の内側にある防砂林の中には、このような歩きやすい散策路もあるので、生き物を愛でながら散歩をするのも良いかもしれません。
浜岡砂丘へのアクセス・駐車場情報
車でのアクセス
■東名高速の相良牧之原ICまたは菊川ICから約30分
■新東名高速の島田金谷ICから約45分
砂丘の前には広々とした駐車場が完備されており、公衆トイレも設置されています。
バスでのアクセス
■JR東海道本線の菊川駅前からしずてつジャストラインの路線バス菊川浜岡線に乗車し約50分。終点の「浜岡営業所」停留所で下車。「浜岡営業所」から徒歩で約20分。
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|投稿:2021.03.10 | 最終更新:2021.03.10 |カテゴリ: 静岡県