【宿泊記】驚異の炭酸泉!湯之元温泉に泊まってみた(素泊まり)(宮崎県高原町)
宮崎県と鹿児島県の境に聳える霧島連山。韓国岳、新燃岳、高千穂峰など、現在でもバリバリ活動を続けている活火山から構成される火山群です。
火山があるということは、周囲には温泉が湧いているということ。特に鹿児島県側には有名な霧島温泉を初めとして、妙見温泉、日当山温泉など著名な温泉が分布しています。一方宮崎県側には、知名度はそこまで高くはないものの、味わい深い温泉が数多く存在します。
そのうちの1つが宮崎県高原町にある湯之元温泉。霧島山麓の農村にある一軒宿です。2021年の5月、湯之元温泉に宿泊してきました。非常に素晴らしい温泉だったので、宿泊した時の様子をお伝えしたいと思います。
なお、今回は素泊まりだったので、お食事については紹介できませんが、あらかじめご了承ください。
■この記事の目次
1.霧島山麓にある鉱泉宿、湯之元温泉
2.湯之元温泉のお風呂
3.湯之元温泉の部屋
4.湯之元温泉の名物、鉱泉おにぎりと鉱泉ハイボール
5.湯之元温泉に来たら、鉱泉を飲むべし
6.ついでに高原町のトトロを見に行こう
7.湯之元温泉へのアクセス
1.霧島山麓にある鉱泉宿、湯之元温泉
2.湯之元温泉のお風呂
3.湯之元温泉の部屋
4.湯之元温泉の名物、鉱泉おにぎりと鉱泉ハイボール
5.湯之元温泉に来たら、鉱泉を飲むべし
6.ついでに高原町のトトロを見に行こう
7.湯之元温泉へのアクセス
霧島山麓にある鉱泉宿、湯之元温泉
今回宿泊した湯之元温泉は、霧島山麓にある高原町郊外にある鉱泉宿。周囲に田畑が広がり、西側には霧島連山を望む長閑な環境にある宿です。
建物は2階建てでそこまで大規模なものではありません。少しレトロで、飾らない雰囲気が特徴の宿と言えるでしょう。
辺鄙な場所にある湯之元温泉ですが、非常に多くの人が訪れていました。人々を惹きつけるのは、その泉質の良さ!国内でも珍しい高濃度の炭酸泉が湧き出しているのです。宿泊だけではなく、日帰り入浴も積極的に受け入れており、観光客と地元客で賑わっていました。
湯之元温泉のお風呂
湯之元温泉の魅力は何といっても炭酸泉に浸かれること!湯之元温泉のお風呂について紹介します。
湯之元温泉の浴室は、少し照明が抑えられた落ち着いた感じの浴室。4つの浴槽とサウナがあります。4つの浴槽と、その温度は以下のとおり。
①鉱泉風呂(41度)
②源泉 高濃度炭酸泉(22度)
③中濃度炭酸泉(31度)
④霧島レッカ水 水風呂
①鉱泉風呂
(写真は高原町観光協会より)
一番大きなメイン浴槽が鉱泉風呂。こちらは源泉を41度まで加温した浴槽です。適温に設定されているので、ゆっくりと温まることができます。7~8人が入ることができる大きさです。
特徴はなんと言っても赤褐色のお湯!言い方は悪いですが、まるで泥水のような色。でもとても気持ち良いんです。ただし、風呂上がりにそのままタオルで体を拭き取ると、タオルが茶色に染まってしまうので要注意。
②源泉 高濃度炭酸泉
(写真は楽天トラベルより)
湯之元温泉に来たら、是非とも入浴していただきたいのが、高濃度炭酸泉(源泉)。
湯之元温泉の源泉が、加温もされず、そのままかけ流されています。そのため温度は22度。一般的に遊泳用のプールは26~31度ですから、それよりも冷たいんです。
恐る恐る入ってみると、心臓がキュッと締め付けられる(ような気がする)程冷たい…!気合で肩まで浸かると、シュワシュワという感触とともに、あっという間に体中が気泡に覆われます。これが国内屈指の炭酸泉の威力。ジッとしていると体がジンジンとしてきます。温度は低いのですが、慣れてくると気持ち良くなってくるから不思議なものです。
高濃度炭酸泉は、2人浸かるといっぱいになってしまう程の小さな浴槽。湯之元温泉を訪れる多くの人がお目当てにしている人気の浴槽なので、長時間独占せず、譲り合って入浴する必要があります。
高濃度炭酸泉と加温された鉱泉風呂を交互に入ると、凄く気持ち良く、エンドレスで入浴できますよ。
③中濃度炭酸泉
(写真は楽天トラベルより)
露天風呂は中濃度炭酸泉の浴槽。
源泉を少しだけ加温した31度のお湯が注がれています。少し加温している影響で、炭酸が少し抜けてマイルドになってはいますが、それでもシュワシュワ感を感じることができます。何より素晴らしいのがこの温度。冷たさを感じないほどの温さ。肩まで身を沈めると、もう二度とこの湯から出たくなくなります。人をダメにするような魅力が、このお湯にはあるのです。
パイプから、時折ボコッボコッとお湯が勢いよく噴出しており、温泉は生き物なんだなぁと再認識しました。
なお、中濃度炭酸泉も2人分ほどの小さな浴槽。ここも人気なので、譲り合って利用しましょう。
④霧島レッカ水 水風呂
私はサウナを利用しなかったので浸かっていないのですが、水風呂もあります。使われている水はただの水ではありません。霧島山系に降った雨が火山灰の地層に染み込んで濾過された美しい湧水。霧島レッカ水という名前で、焼酎造りにも使われている有名な水なんだそう。
夜遅くまで日帰り入浴可!
旅館の日帰り入浴は営業時間が短いことが多いのですが、湯之元温泉は10:00~22:00まで日帰り入浴を受け付けています。そのため、夜遅くまで日帰り入浴客がひっきりなしにやってきます。
宿泊客としては静かに落ち着いて入浴できる時間が欲しいので、もう少し早く受付を終了しても良いような気もするのですが…。まぁ地元のお客さんも大事にするという宿の方針だと思うので、文句は言えませんね。
22:00~翌朝7:00までは清掃が入るため、宿泊客だけに入浴が許された時間は朝7:00~10:00ということになります。この宿の来るお客さんは温泉好きが多いせいか、朝早くから多くのお客さんが入浴されていました。
湯之元温泉の部屋
こちらが湯之元温泉のお部屋です。
今回は和室6畳のお部屋に泊まりました。これが湯之元温泉で最もリーズナブルかつスタンダードなお部屋です。部屋にはバス・トイレはありません。
この他にも特別室、離れという、グレードが高い部屋もあるようです。特別室と離れにはトイレが付いています。
湯之元温泉の名物、鉱泉おにぎりと鉱泉ハイボール
湯之元温泉には是非食べて欲しい名物があります。
それがこちら、鉱泉おにぎり。
その名のとおり、湯之元温泉の炭酸泉で炊かれたおにぎりです。素泊まりであっても、事前に申し込んでおけばいただくことができる他、日帰り入浴客も購入可能とのこと。
炭酸泉で炊かれた影響なのかどうかは分かりませんが、とてもモッチリとした仕上がり。これは美味しいですね~。
そしてこちらは鉱泉ハイボール(450円)。
天然の炭酸泉を使っているので、市販の炭酸水ほど発泡は強くはありませんが、しっかりとハイボールになっていました。湯之元温泉の源泉は、飲むと消化器疾患や肝臓などに良いとされています。このハイボールも体に良いのかも?
他にも鉱泉カルピス、鉱泉リンゴ酢といった、炭酸泉で割った飲み物が注文可能です。夕食時などに試してみるのも良いと思います。
湯之元温泉に来たら、鉱泉を飲むべし
湯之元温泉の建物の脇には、鉱泉飲み場、鉱泉くみ場が用意されています。
コックをひねると、勢いよく炭酸泉が出てきます。口に含むと少し酸味を帯びた味。
非常に人気の鉱泉で、タンクなどに汲んで帰る方もいるんだとか。2リットルあたり100円で汲むことが可能です。
ついでに高原町のトトロを見に行こう
湯之元温泉を訪れたら、是非見て欲しいものがあります。
それがこちら、「高原町のトトロ」です!
湯之元温泉から徒歩1分以内の場所にある民家の庭先に、何故かトトロが!
実はこちらのトトロ、民家のお住いの夫婦が孫のために作成したものなのだそう。一般にも開放されており、知る人ぞ知る撮影スポットとなっています。トトロの背後には霧島連山の主峰である高千穂峰が聳えており、とても美しい風景だと思います。
一般開放されているとはいえ、一般人の民家なので、訪れる際には迷惑にならないようにする必要があります。
湯之元温泉へのアクセス
車でのアクセス
■宮崎道の高原ICから約10分
宿の前に砂利敷の駐車場があります。宿の前にある第1駐車場に加え、第1駐車場のすぐ南側に第2駐車場が用意されているので、駐車できないという事態にはならないかと思います。
鉄道でのアクセス
■JR吉都線の高原駅から約3.4km。徒歩で約45分。
※距離があるので、タクシーの利用がおススメです。
※乗合タクシーがありますが、週2便のみとなっているため、観光での利用は難しいと思います。
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
日南の人気店「びびんや」で名物のかつおめしと魚うどんを食べた(びびんや@宮崎県日南市)
-
尾鈴川瀑布群の主瀑、矢研の滝へ行ってみた アクセス方法、遊歩道なども紹介(宮崎県都農町)
-
【宿泊記】驚異の炭酸泉!湯之元温泉に泊まってみた(素泊まり)(宮崎県高原町)
-
おせり(大斗)の滝 3ヶ所の展望台からの景色、遊歩道を紹介(宮崎県美郷町)
-
霧島山麓の名瀑、関之尾滝 甌穴群も必見!(宮崎県都城市)
-
|投稿:2021.06.05 | 最終更新:2021.06.05 |カテゴリ: 宮崎県