焼走り溶岩流 岩手山と溶岩流を望む絶景の遊歩道を歩いてみた(岩手県八幡平市)
岩手県北西部に聳える岩手山。北東北最高峰の山として知られており、標高は2038mを誇ります。ドッシリとした印象で、如何にも火山というフォルムの山です。
活火山である岩手山は、八幡平温泉、松川温泉、網張温泉などの温泉を生み出しただけでなく、素晴らしい絶景をも造り上げました。その絶景が、今回紹介する焼走り溶岩流です。
今回焼走り溶岩流を訪れてみたところ、予想以上に素晴らしい景色が待っていたので、紹介したいと思います。
焼走り溶岩流とは?
今回紹介する焼走り溶岩流は岩手山の東側の山麓、岩手県八幡平市にあります。
1731年、岩手山中腹にある火口が噴火した際、熔岩が北東麓へ向かって流れ、焼走り溶岩流が形成されました。
焼走り溶岩流の長さは約4km、標高550~1200mにかけて広がっています。熔岩が流れた跡は年月とともに植物に覆われ、風化していくのが一般的ですが、焼走り溶岩流は噴火から約300年経った現在でも噴火当時の面影を残しています。学術的にも大変貴重だとされ、国の特別天然記念物に、さらには十和田八幡平国立公園の特別保護地区にも指定されました。
景勝地としても人気で、岩手山周辺を代表する観光地となっています。
焼走り溶岩流の遊歩道を歩いてみた
焼走り溶岩流には約1kmの遊歩道が整備されており、溶岩流のど真ん中を散策することができます。距離もそこまで長くなく、高低差もほとんどない遊歩道ですが、溶岩流の中を歩くという性質上、以下の点に注意する必要があります。
①遊歩道上には噴石がゴロゴロと転がっています。歩きやすい靴が必須です。
②日を遮る木々が無いので、日よけ対策をしておくことをおススメします。
③熔岩上は、真夏は40度を超えることもあるため、飲み物は持っていきましょう。
僕は駐車場がある北西側から入り、遊歩道を歩きとおして、東側へ抜けました。先にお伝えしておくと、遊歩道の始まりから終わりまで、そこまで劇的に風景が変わるわけではありません。時間や体力が無い方は、途中で引き返しても十分に楽しめると思います。
こちらが焼走り溶岩流の遊歩道への入口です。駐車場の向かいにある階段を登ってアクセスします。
階段を登ると、一面の熔岩と雄大な岩手山がドーンと目の前に現れます。訪れた日は晴れ!山頂付近に雲がかかっていなければ完璧でしたね。
目の前の足元に広がるゴツゴツとした黒い大地が溶岩流の跡。約300年前に流れ出した溶岩が冷えて固まったものなのです。
溶岩流の真ん中を延びている遊歩道。歩きやすいように整備されてはいますが、それでも足元にはゴツゴツとした噴石が転がっています。僕は歩きやすいようにスニーカーで訪れましたが、それでも少々歩きにくい道でした。また、時々鋭利な噴石が混ざっていたりもするので、サンダルなど足が露出する靴は避けたほうが良いでしょう。
生物を寄せ付けないような真っ黒な大地にも、新しい植生が芽生えているのが分かります。植物はポツポツと生えているだけのように見えますが、実は苔類が広く生育しているそうです。
遊歩道は途中で90度方向を変え、東へと向かいます。後半戦は岩手山に背を向けて歩くことになるわけです。
立ち止まって振り返ると真正面に岩手山の雄姿。この辺りからは、焼走り溶岩流の上部までを見通すことができます。上の方は緑に飲み込まれつつあり、「黒い部分」が少なくなっているのが分かりますね。
木製の展望台が見えてきたら遊歩道は終了。猛暑の中、日陰のない遊歩道を歩きヘトヘトだったので、展望台に登るのは断念しました。
ここからは舗装された車道を通り、駐車場へ戻ることになります。写真を撮りながら一周して、所要時間は約40分でした。
焼走り溶岩流へのアクセス・駐車場情報
焼走り溶岩流へ向かう公共交通機関はないため、車かタクシーで向かう必要があります。
■東北道の西根ICから約10分
ご覧のように広い駐車場が完備されています。また、自動販売機、公衆トイレもあります。焼走り溶岩流の遊歩道には、そういった施設は皆無なので、必要な方はここで済ませておきましょう。
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|投稿:2021.08.02 | 最終更新:2021.08.02 |カテゴリ: 岩手県