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【宿泊記】オソウシ温泉 鹿乃湯荘に泊まってみた(北海道新得町)

オソウシ温泉

北海道の十勝地方にある新得町。町の北部は大雪山国立公園にも指定されており、十勝岳やトムラウシ山など、北海道を代表する山々があります。町の約90%を森林が占めるなど、自然が豊かな町です。

今回は、そんな新得町にある秘境の温泉宿、オソウシ温泉鹿乃湯荘に泊まってきました。深い山中というロケーションもさることながら、泉質も素晴らしく、温泉好きには是非ともおススメしたい宿でした。

…というわけで、この記事では、オソウシ温泉鹿乃湯荘の宿泊記を書いていきたいと思います。






オソウシ温泉ってどこにあるの?



オソウシ温泉があるのは、北海道のほぼ中央に位置する新得町。狩勝峠の麓にあり、十勝地方の玄関口にあたる町です。




そんな新得町の山奥にオソウシ温泉はあります。十勝川の支流であるオソウシ川の畔、周囲数kmに渡って民家がないという、とんでもない山奥です。人気テレビ番組の「ポツンと一軒家」にも出られそうな程、周囲から隔絶された立地ですね。

なお、携帯の電波は入りません。しかし、宿にWi-Fiがあるので、その辺はご安心を。




オソウシ温泉へのアクセス

オソウシ温泉は公共交通機関で行くことができません。公式HPによると、JR根室本線の新得駅まで送迎が可能とのことなので、鉄道で訪れる予定の方は事前に宿の方と相談しておく必要があります。

ここでは車でのアクセスについて解説します。

新得市街地から約30分

■道東道の十勝清水ICから約40分

帯広市街地から約1時間10分




オソウシ温泉は行くためには、必ず道道718号線忠別清水線を通る必要があります。清水町や新得町屈足から十勝川を遡上し、十勝川源流部のトムラウシ温泉へ向かう道です。

道道718号線を北上していくと、上のストリートビューで示した分岐点が現れます。ここを右折し、オソウシ林道に入りましょう。「オソウシ温泉鹿乃湯荘」と書かれた看板が設置されているので、分かりやすいと思います。

オソウシ林道に入って約1km、十勝川を渡ると、ダート(未舗装路)が始まります。ダートはオソウシ温泉まで約5.5km続きます。路面にそこまでの凹凸がないフラットなダートですが、道幅が狭く、ガードレールがない箇所が多いので、なかなか気を抜くことができません。細心の注意を払って運転しましょう。

オソウシ川に沿ったダートを進んでいくと、右側に二階建ての建物が見えてきます。鬱蒼とした森の中から急に建物が現れるので、面を食らうかもしれませんが、ここが目的地のオソウシ温泉鹿乃湯荘です。




ちなみにオソウシ川の上流側からアクセスするルートもあります。

先ほど紹介した道道718号線とオソウシ林道の分岐点から約9km上流に進んだところにあるのが、十勝ダムによって堰き止められた東大雪湖。東大雪湖の畔に、上のストリートビューで示した分岐点があるのですが、ここを右折してもオソウシ温泉へ行くことができます。

ただ、東大雪湖側からのアクセスルートは、路面状況があまりよろしくありません。僕も実際に走ってみましたが、砂利が深い場所や、落石が転がっている場所もあり、少々大変でした。運転に自信のない方、車を大切にしたい方は、前者のルートで訪れた方が無難です。




山中の一軒宿 オソウシ温泉鹿乃湯荘

オソウシ温泉

こちらがオソウシ温泉鹿乃湯荘です!

深い森の中にある2階建ての建物。かなり年季が入った建物です。

旅館の前にいる犬は、秋田犬のケン。この旅館の看板犬なんだそうです。旅館の到着すると、車の元に駆け寄ってきてくれました。これは可愛い…。

2021年現在、13歳で結構な高齢なんだとか。穏やかな見た目ですが、この旅館の番犬として、エゾシカやキタキツネを追い払ったりもするのだそうです。


オソウシ温泉

玄関にはエゾシカの剥製!なかなか衝撃的な玄関に慄きながら、チェックイン。

夜には、このエゾシカの前でケンちゃんが寝ていました。シュールな光景でした。


オソウシ温泉

チェックインの仕方もかなり独特。

宿泊代の支払いは、玄関に設置されている券売機で行います。僕はじゃらん経由で予約をしたのですが、オンライン決済には対応していないため、支払いはこの券売機で行う必要があるのです。2食付きプラン(夕食のグレードアップなし)を予約していたので、8,000円の「宿泊券(A)」を購入しました。

ちなみにじゃらんなどのポイントを使って予約をした場合は、チェックイン時にキャッシュバックしてくれます。


オソウシ温泉

玄関には飲み物の自動販売機もあります。かなり山奥ですが、通常料金で売られていました。お酒はスーパードライのみ。僕はスーパードライ派なので、全然オーケー。他のお酒が飲みたい方は、麓で買ってくる必要があります。




オソウシ温泉鹿乃湯荘のお風呂

お待たせしました。オソウシ温泉鹿乃湯荘のお風呂を紹介します。

風呂は7:00から22:00まで(露天風呂は10:00~20:00)利用可能です。お風呂は内湯と露天風呂に分かれています。

内湯

オソウシ温泉

こちらが内湯(男湯)です。浴室の引き戸を開けた瞬間、仄かな硫黄の香りに包まれます。素晴らしい…。

内湯には2つの湯船があります。


オソウシ温泉

向かって左側にあるのが、メインの浴槽。源泉を加温した上で、かけ流しにしています。ライオンの形をした湯口から無色透明なお湯が注がれ、湯船の縁からサラサラと流れ出していきます。

加温はされていますが、そこまで熱くはなく、長湯するにはちょうど良い温度。こちらのお湯の特徴は、何と言ってもpHの高さ。pH10.0の強アルカリ性のお湯で、ツルツルとした肌触りが魅力です。そのお湯のせいか、床が恐ろしく滑りやすいので、歩く際には注意しましょう。


オソウシ温泉

向かって右側にあるのが源泉風呂。源泉が加温されずにそのままかけ流されています。その温度は24~26℃。心臓が縮みあがりそうな程の冷たさです。それでも身体を沈めてしまえば、とても気持ち良いのだから不思議なものです。源泉風呂のお湯の方が、よりツルツル感が楽しめます。湯船の底もツルツルでした。


メインの加温浴槽と、源泉風呂を交互に浸かるのが最高に気持ち良かったです。それこそ永遠に浸かっていられそうな程…。


オソウシ温泉

洗い場は2ヶ所。シャワーとカランがしっかりと完備されており、シャンプーなどのアメニティも揃っています。

特筆すべきは、シャワーの後ろ側に源泉が貯められていること。縁に桶が置いてあるので、掛け湯をするためのものでしょうかね。これは推測ですが、元々この浴室にはシャワーやカランが取り付けられてはおらず、この掛け湯を利用して身体を流していたのではないでしょうか。掛け湯の側面に、シャワーなどの設備を後付けしたのだと思われます(恐らく…)。


露天風呂

露天風呂は非常に野趣溢れる雰囲気。大雪山国立公園内の山林の中なので、周囲は全て大自然!木の陰からヒグマやエゾシカがひょっこりと顔を出しそうな感じです。前者はシャレにならないので勘弁してほしいですが…。

露天風呂も2つの湯船があります。


オソウシ温泉

まず1つめが内湯から近い方の湯船。こちらは男女別の露天風呂です。湯船自体は男女繋がっているのですが、真ん中の板塀によって区切られています。

こちらの湯船が、まさに至高でした。源泉を少しだけ加温した、温めのお湯がかけ流されています。看板には「39~40℃」と書かれていましたが、僕が入ったときはもう少し温い印象でした。体温と同じくらいの温度でしょうか。浸かっているとあまりにも気持ち良くて、そのまま寝てしまいそうでした。

大自然に囲まれて、ツルツルのぬる湯に浸かる。これほどの贅沢は他にないでしょう。


オソウシ温泉

内湯から少し離れた場所に、もう1つの湯船があります。こちらは混浴の露天風呂。

こちらの湯船には、低温(24~26℃)の源泉がそのまま注がれています。気合で身体を沈めましたが、めちゃくちゃ冷たい…!数十秒浸かったところで、退散しました。夜間にこの冷たい湯船に入るのは、かなりの気合が必要ですね。夏の昼間なら気持ち良い入浴が楽しめそうです。


内湯と露天風呂、合計で4つの湯船がありました。どちらもお湯は比較的温め。長い時間をかけてじっくりと温まるのに向いています。山中にあるオソウシ温泉、することも他にないので、ゆっくりとお湯と向き合うのが良いでしょう。この温いお湯こそが、オソウシ温泉の魅力だと思います。




オソウシ温泉鹿乃湯荘の食事

オソウシ温泉鹿乃湯荘の食事を紹介します。今回は2食付きのプランを選びました。夕食も朝食も、1階の大広間で食べることになります。


夕食

オソウシ温泉

オソウシ温泉

オソウシ温泉

鹿乃湯荘の夕食は、地元の川魚や野菜、山菜をふんだんに使った料理の数々が登場します。派手さこそないですが、素朴で美味しい品々です。

メインはご主人がトムラウシの川で釣ってきたというイワナの塩焼き。さらには山菜やフキの煮付け山菜と生姜の和え物(?)など、山の幸がズラリ。どれも美味いですなー。

地元十勝産の坊ちゃんカボチャなどを使った煮物も美味いです。実家に来たかのような安心感…。

また、変わり種として、ジャガイモを生地にした団子がありました。中にはひき肉が詰まっており、素朴ながらもジューシーな味わいでした。

デザートにはスイカを出していただきました。ボリューム満点の夕食。1泊2食で8,000円という格安料金ながら、素晴らしい内容の夕食でした。


なお、夕食時にビールを飲みたい方は、玄関にある自動販売機で購入しておきましょう。


朝食

オソウシ温泉

朝食は正統派の和朝食。

ズッシリとした重量感のある卵焼き、大根おろしで食べる焼き鮭に加え、ご飯のお供がズラリと並びます。そしてご飯は温泉で炊かれたもの。温泉成分の影響か、少し柔らかめの炊きあがり。朝からおかわりしてしまいました。

美味しかった!




オソウシ温泉鹿乃湯荘の部屋

最後にオソウシ温泉鹿乃湯荘のお部屋を紹介します。


オソウシ温泉

リフォームがなされたようで、2つの部屋が繋がっている独特な形状のお部屋。広く使うことができます。入口から見て奥側の部屋に布団が敷かれていたので、手前側の部屋をリビング兼荷物部屋として利用しました。なかなか使い勝手が良かったです。

なお、チェックイン時に説明されたのですが、虫が入るので窓を開けてはならないとのこと。本当に虫が多いのか、窓側の床にはたくさんの虫がお亡くなりになっていました…。僕は平気でしたが、虫が苦手な方は虫が少ないシーズンに訪れた方が良いかもしれません。


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|投稿:2021.09.01 | 最終更新:2021.09.01 |カテゴリ: 北海道

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