【宿泊記】豊富温泉 ニュー温泉閣ホテル 石油臭漂うお湯が有名な湯治宿に泊まってみた(北海道豊富町)
北海道豊富町。稚内市の南に位置する、酪農が盛んな町です。豊富町には日本最北の温泉街として有名な豊富温泉があります(それよりも北の稚内市にも温泉はありますが、温泉街は形成していません)。
2021年の夏、豊富温泉にあるニュー温泉閣ホテルに宿泊してきました。豊富温泉と言えば、かなり独特なお湯に浸かることができるということで、温泉マニアの間でも有名な存在。今回は1泊してそのお湯を堪能してきたので、この記事で紹介したいと思います。
■この記事の目次
1.日本最北の温泉街 豊富温泉にあるニュー温泉閣ホテル
2.ニュー温泉閣ホテルのお風呂
3.ニュー温泉閣ホテルの食事
4.ニュー温泉閣ホテルのお部屋・設備
5.ニュー温泉閣ホテルへのアクセス
1.日本最北の温泉街 豊富温泉にあるニュー温泉閣ホテル
2.ニュー温泉閣ホテルのお風呂
3.ニュー温泉閣ホテルの食事
4.ニュー温泉閣ホテルのお部屋・設備
5.ニュー温泉閣ホテルへのアクセス
日本最北の温泉街 豊富温泉にあるニュー温泉閣ホテル
今回宿泊した豊富温泉は北海道の北部、稚内市の南側に位置する豊富町にあります。温泉街が位置するのは、豊富駅がある町の中心部から約6.5km離れた丘陵地。
2021年現在、豊富温泉には8軒の宿泊施設と1軒の日帰り入浴施設があります。温泉街には廃墟となった飲食店やスナックもあり、少し寂しい感じは否めません。
温泉街はコンパクトにまとまっており、4~5分で歩いて一周することができる程です。
豊富温泉は大正時代に開湯しました。石油の試掘を行っていたところ、油分を多く含んだ温泉水が噴出したのが、豊富温泉の始まりだそうです。石油の井戸から湧き出してくるため、石油のような臭いがし、油分を含むという、他の温泉地では見られない特徴を持ったお湯が湧いています。
そのお湯は皮膚病にも効くとされ、全国各地から温泉マニアだけでなく、多くの湯治客が訪れています。
今回宿泊したニュー温泉閣ホテルは、そんな豊富温泉街の中心近くにある宿。昭和45年に創業した老舗です。名前に「ニュー」と付いているのは、昭和64年に2代目に引き継ぐ際に建物をリニューアルしたため。元々は「温泉閣」という名前の宿だったそうです。
宿は通りに沿って横長となっている2階建ての建物。北海道らしい寒冷地仕様の建物になっています。そこまで大規模ではなく、アットホームな雰囲気が魅力的な宿です。
ニュー温泉閣ホテルのお風呂
ニュー温泉閣ホテルのお風呂について紹介します。
(写真は宿の公式サイトより)
浴室に入った瞬間、ツンと鼻をつく石油の臭い!北国の人にしか分からない例えで申し訳ないですが、灯油が手に付いてしまった時のような臭いです。長時間浴室にいたら、頭がクラクラしてきそうな程です。
肝心のお風呂は、露天風呂やサウナ、ジャグジーなどは無く、内湯1つのみという潔いシンプルな浴室。「このお湯一本で勝負!」という気概を感じますね。この辺りも、湯治で有名な豊富温泉らしい一面かもしれません。
お湯に浸かります。黄土色に濁ったお湯は油分を含んでいるせいか、ヌルヌルとした肌触り。肩まで浸かると、より一層オイル臭が鼻孔を刺激します。お湯は少し熱めなので長湯には向かないですね。宿としても1回の入浴は15~20分を目安にするよう推奨しています。
なお、湯船から上がった後にはしっかりとかけ湯をするよう、注意書きがされていました。この温泉ならではの注意事項だと思います。宿の廊下に、入浴の際の注意事項が書かれた張り紙があるので、読んでから入浴するようにしましょう。
ニュー温泉閣ホテルの食事
ニュー温泉閣ホテルの食事について紹介します。夕食、朝食ともに大広間でいただきました。
夕食
こちらがニュー温泉閣ホテルの夕食です。
左上からズワイガニ、銀ダラの焼き物、ボタンエビとマグロの刺身、もずく酢、ウナギとナスの煮びたし、マスの麹漬け。
北海道らしく、海鮮が並ぶ食卓。
鍋物はエゾ鹿のすき焼き。これも北海道ならではの一品。味が染みた鹿肉を生卵にくぐらせていただきます。美味い!
時期によっては、鍋物はタコしゃぶに変わるそうです。
地物が多く、大満足な夕食でした。
朝食
こちらがニュー温泉閣ホテルの朝食。
焼き鮭、味噌汁、ご飯を中心とした正統派和朝食。サラダや塩辛、レンコンのキンピラなどは大広間中央のテーブルに並べられており、各自が自由に持っていくというスタイルでした。人によって食べる量が違うので、良い試みかもしれません。
なお、朝食では豊富名物の牛乳をいただくこともできます。ホットコーヒーにたっぷり注いで牛乳を堪能しました。
名物デザート カタラーナ
ニュー温泉閣ホテルに泊まったら、是非とも食べて欲しいデザートがあります。
それがこちら!とよとみカタラーナ!
カタラーナとはスペイン生まれの洋菓子。豊富町の濃厚な生クリームを使ったカタラーナはヒンヤリとしていて、尚且つ濃厚な甘さが楽しめて絶品!
こちらのカタラーナ、豊富町在住の女性が作っており、町内の食堂などで売られているのだそうです。ニュー温泉閣ホテルのロビー横にある売店でも購入可能なので、是非とも食べてみることをおススメします。
ニュー温泉閣ホテルのお部屋・設備
ニュー温泉閣ホテルのお部屋を紹介します。
部屋は和室が中心で、4.5~12畳まで広さは様々。一部の部屋を除き、トイレは共同です。テレビ、冷蔵庫、鏡台など、最低限の設備が揃ったお部屋でした。
客室以外の設備を簡単に紹介します。
1階のロビーの周りには、売店と自販機コーナーがあります。売店では先述したカタラーナや宗谷名物のタコしゃぶ(冷凍)や簡単なお土産を購入することが可能です。
また、1階の浴室の隣にはコインランドリーも用意されています。長期旅行者や湯治客には嬉しい限りですね。
ニュー温泉閣ホテルへのアクセス
車でのアクセス
■国道40号線豊富バイパスの豊富サロベツICから約5分
■稚内空港から国道40号線等を経由して約50分
バスでのアクセス
■JR宗谷本線の豊富駅から沿岸バスの留萌行きに乗車して約10分。「ふれあいセンター」停留所で下車。
■JR宗谷本線の幌延駅から沿岸バスの豊富行きに乗車して約15分。「ふれあいセンター」停留所で下車。
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
十勝岳温泉 湯元凌雲閣 北海道最高所にある絶景露天風呂が自慢の宿に泊まってみた(北海道上富良野町)
-
雄冬岬展望台 北海道随一の陸の孤島を眺めることができる展望台(北海道増毛町)
-
【宿泊記】豊富温泉 ニュー温泉閣ホテル 石油臭漂うお湯が有名な湯治宿に泊まってみた(北海道豊富町)
-
炭鉱の町のニューご当地グルメ、石炭ザンギを食べてみた(まんぷく食堂@北海道三笠市)
-
【宿泊記】オソウシ温泉 鹿乃湯荘に泊まってみた(北海道新得町)
-
|投稿:2021.09.24 | 最終更新:2021.09.24 |カテゴリ: 北海道