【宿泊記】奥山田温泉 Spa Lodge Redwood Inn(レッドウッドイン)(長野県高山村)
新型コロナウイルスの影響で、厳しい状況に置かれている観光業界。そんな観光業界を支援するため、僕が住む長野県では「信州の宿 県民応援前売割」という事業が行われました(事業は既に終了しています)。事業は長野県内の宿泊施設や旅行会社を対象とするもの。せっかくなので、普段はあまり宿泊することがない地元の宿に泊まってみることにしました。
2021年9月、以前から宿泊してみたかった長野県高山村にある奥山田温泉「Spa Lodge Redwood Inn」(以下、「レッドウッドイン」と言います)に泊まりました。日帰り入浴では何回も訪れたことがあったのですが、宿泊は今回が初めて。とても素晴らしい宿でしたので、紹介したいと思います。
レッドウッドインってどこにあるの?
レッドウッドインがあるのは、長野県北部(北信地方)にある高山村。以前、同じ村内にある五色温泉(紹介記事)も紹介しましたが、高山村は長野県内でも屈指の秘湯密集エリアです。同じ北信地方だと、野沢温泉や渋・湯田中温泉郷が有名ですが、個人的には信州高山温泉郷もそれらに匹敵するほど魅力的な温泉だと思います。
こちらが高山村にある信州高山温泉郷の位置関係を表した地図です。松川渓谷に沿って、いくつもの秘湯がひしめきあっています。下流から子安温泉、蕨温泉、山田温泉、松川渓谷温泉、五色温泉、七味温泉…。そして、最も標高が高い場所にあるのが、今回紹介する奥山田温泉です。
奥山田温泉にはヤマボクワイルドスノーパークというスキー場(夏は牧場)があり、その周りに温泉宿やペンションが何軒か点在しています。今回宿泊したレッドウッドインはゲレンデの目の前にあるログハウス風の宿。パッと見た感じでは、温泉宿とは思えないお洒落な感じの宿ですね。
レッドウッドインの魅力と言えば
①白く濁った温泉
②自家製の燻製が美味しい食事
③個性豊かなお部屋
次章以降で、それぞれについて紹介していこうと思います。
レッドウッドインのお風呂
レッドウッドインと言えば、白い濁り湯と、ダイナミックな造りの露天風呂が有名です。
レッドウッドインには、浴室が2つあります(内風呂と露天風呂が2セット)。日中は男女別で使い分けているのですが、日帰り入浴の時間帯が終了すると、2ヶ所のお風呂は貸切風呂になるのです。2つの浴室は造りが異なるのですが、宿泊すると両方の浴室が楽しめるわけですね。
貸切風呂は予約は不要で、好きな時間に利用することができます。利用するときは浴室の入口に「貸し切り入浴中」の札を掲げるというルール。僕が泊まった時は、全部で3組しか泊まっていなかったので、利用時間が重なるといったことはあまりありませんでした。
内風呂
まずは内風呂を紹介していきましょう。
こちらは、日帰り入浴の時間帯は男性用として利用されている浴室。
木がふんだんに使われた湯船に白い濁り湯がかけ流されています。お湯は適温。鼻孔を刺激する硫黄臭が温泉気分を高揚させてくれます。
一方こちらは、日帰り入浴の時間帯は女性用として利用されている浴室。当然と言えば当然ですが、こちらは初めて利用しました。
それにしても、全く造りが違うのですね。なんだか新鮮な気分。こちらは少し洋風な感じの湯船。男性用よりも少し広いような気がしますね。
露天風呂
露天風呂の造りは、ともに似たような感じ。湯船までは少し離れているので、内風呂にあるサンダルを履き、露天風呂に向かいます。
こちらがレッドウッドインの露天風呂です。
大木をくり貫いて造った、レッドウッドイン自慢の露天風呂。
この大木は、元々はアメリカのカリフォルニア州のセコイア国立公園に生えていたレッドウッドと呼ばれる木。先代のオーナーが苦労の末に発見し、日本に持ち帰ったのだそうです。天然記念物であるこの木は伐採が禁じられています。この木は倒木であるため、日本に持ち帰ることが許されたのだそうです(現在では倒木であっても、伐採、国外への持ち出しは禁止)。
この露天風呂は、樹齢1650年、直径3.2mのレッドウッドで造られています。そんな貴重な湯船で極上湯に浸かるのは、何物にも代えがたい贅沢なひととき。晴れていれば満天の星空が楽しめるようなのですが、残念ながらこの日の空は分厚い雲に覆われていました…。
なお、巨木であるレッドウッドは露天風呂だけでなく、宿の建物の至る場所に使われているそうです。
レッドウッドインの食事
レッドウッドインは食事も人気。特に自家製の燻製料理には定評があり、クラフトビールやワインと共に食事を楽しむことができます。
夕食、朝食ともに1階のレストランでいただきました。
夕食
夕食を紹介します。夕食はフルコースになっており、料理が順番にサーブされます。
まずは、思わず目移りしてしまう前菜。
お品書きには全ての料理名が書かれていたわけではないので、分かる範囲で…。北寄貝の燻製(左上)、コリンキーのサラダ仕立て(右上)、彩り野菜のラタトゥイユ(中央)、自家製ベーコンとキノコのペペロンチーノ(中央右)、カリフラワーのエスニックフリット(左下)、ゴルゴンゾーラチーズのムース(右下)。
盛り付けも美しく、とても美味しい品々でした。
志賀高原のクラフトビールがあったので、まずは「志賀高原ハウスIPA」を注文。アルコール度数8%と、ビールにしては強めですが、それを感じさせない爽快さ。美味いなー。
南瓜のスープ。
金目鯛のポワレ。長野県の山中で金目鯛が食べられるとは思いませんでした。お洒落で美味しい一品。
松阪牛うちもも肉のステーキ。これは見事な焼き加減。たまり醤油ベースのソースとニンニクとともに口に運ぶと、もう最高。カブなどの付け合わせも美味。
〆は枝豆としらすの炊き込みご飯。
そしてデザートの自家製ガトーショコラでフィニッシュ。
どちらもこだわりを感じる美味しい品々でした。
朝食
こちらがレッドウッドインの朝食。
自家製のベーコンとソーセージ、スパニッシュオムレツを中心とした洋朝食です。燻製にこだわる宿だけあって、ベーコンとソーセージは絶品ですね。
とても健康的な朝食でした。たまには洋朝食も良いものですね。
レッドウッドインのお部屋・その他設備
レッドウッドインにはタイプが異なる6種類、8つの部屋があり、好みに合わせて部屋を選ぶことができます。洋室がメインですが、和室が1室、和洋室も1室あります。
今回僕が泊まったのは、8畳の屋根裏部屋。
レッドウッドインの屋根裏部屋は、以前から泊まってみたかったんですよね。屋根裏部屋は全部で3室あり、うち1室はロフト付きの16畳の部屋となっています。
“屋根裏感”を存分に感じることができる天井。部屋の奥に行くほどに天井が低くなっており、身長が高い人だと頭をぶつけてしまう程。レッドウッドを使っているであろう存在感のある梁も良い味出してます。
なお、訪れたのは9月でしたが、標高が高いだけあって夜は冷え込みました。部屋にはストーブが置かれており、重宝しました。
なお、2階には共用の冷蔵庫とウォーターサーバーが置かれています。グラスが用意されており、いつでも水やお湯を飲むことができます。
ウォーターサーバーの近くにはベランダがあったので、景色を眺めてみました。ベランダからは、夏は山田牧場の牧草地を、冬はスキー場を見ることができます。今回は残念な天気でしたが、風呂上がりにベランダで星空を眺めるのも良いですね。
今回初めて宿泊したレッドウッドイン。温泉、食事、部屋ともに大満足の宿でした。
レッドウッドインへのアクセス
車でのアクセス
■上信越道の小布施スマートICから約40分。
■上信越道の須坂長野東ICから約45分。
バスでのアクセス
■長野電鉄の須坂駅から長電バスの山田温泉線に乗車し、約1時間。終点の「山田温泉」停留所で下車。停留所から宿までは送迎有。
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|投稿:2021.11.28 | 最終更新:2021.11.28 |カテゴリ: 長野県