西海橋公園 西海の丘 新旧西海橋と針尾送信所を一望できる展望台(長崎県西海市)
今回は、長崎県西海市にある西海の丘(西海橋公園)を紹介します。
西海の丘(西海橋公園)は、西海市がある西彼杵半島と佐世保市の針尾島との間を隔てる海峡、針尾瀬戸を見下ろす展望公園。
針尾島は大村湾と佐世保湾の間に位置する島で、ちょうど「大村湾に蓋をする」ような形で存在しています。九州本土と一体化しているように見える針尾島ですが、れっきとした島。地図では分かりにくいですが、針尾島の東西には島と本土とを隔てる狭い海峡があります。東側の海峡が「早岐瀬戸」、西側の海峡が「針尾瀬戸」。今回紹介する「西海の丘」は、針尾瀬戸に面した公園です。
長崎県は海岸線が長い都道府県として知られていますが、西海の丘からは半島、島そして湾が複雑に絡み合う、いかにも「長崎県らしい」風景を見ることができます。さらにこの場所は、県庁所在地である長崎市と、県第二の都市である佐世保市を結ぶ最短ルートに位置する交通の要衝。そのため、この海峡には道路橋が2本も架かっており、その橋もまた景色に花を添えているのです。
自然と人工物が融合した絶景が楽しめる西海の丘。意外にも穴場であり、訪れた時は比較的空いていました。今回はそんな西海の丘の展望台や駐車場、アクセスなどについて解説していきたいと思います。
西海の丘 展望台から針尾瀬戸と針尾送信所を眺める
西海橋と新西海橋
こちらが西海の丘の展望台からの眺めです!
とても美しい景色。それと同時に、人間が土木技術を結集させて大自然に挑んでいく熱さを感じることができる景色です。
情報量が多いので、写真に情報を加えてみました。
一番手前の陸地が九州本土(西彼杵半島)、写真中央にある陸地が針尾島、奥に連なる山々が九州本土です。そして西彼杵半島と針尾島の間にある海が針尾瀬戸、右側に広がる海が大村湾です。
針尾瀬戸には橋が2本架かっています。向かって左側が有料道路である西海パールラインの新西海橋、右側が国道202号線の西海橋です。
1955年に完成した国道202号線の西海橋。完成当時は、固定アーチ橋としては世界第3位の長さを誇る大規模な橋でした。高い技術が詰め込まれているだけでなく、美しさも兼ね備えた橋で、2020年には国の重要文化財にも指定されています。
こちらは2006年に完成した新西海橋。有料道路である西海パールラインの途中にある橋で、こちらは片側2車線となっています。西海橋のバイパス的な存在の橋。西海橋とは形状が異なりますが、こちらも非常に美しい橋ですね。
針尾送信所の電波塔
西海の丘の展望台からは、もう1つ気になるモノが見えます。
針尾島に聳え立つ3本の塔…。
これは、1922年に旧海軍の手によって建設された無線電信施設、針尾送信所の電波塔。高さ約130m。長崎県内で最も高い建造物であると同時に、戦前に建てられた塔としては日本一の高さを誇ります。現在では電波塔としての役割は終えていますが、国の重要文化財として保存活動が行われているそうです。
この針尾送信所の電波塔も、西海の丘から見られる特異な光景の1つですね。
西海の丘の駐車場

西海の丘には、約50台が停められる広々とした駐車場が完備されています。駐車場の脇には、比較的綺麗な公衆トイレも。典型的な郊外の公園という感じです。
西海の丘へのアクセス
車でのアクセス
■西九州道の佐世保大塔ICから国道202号線、西海パールラインを通って約20分
■長崎市街地から国道206号線等を経由して約1時間15分
上のストリートビューは、西海パールラインの小迎ICのすぐ北に位置する交差点。この交差点で国道202号線から離れ、左折します(西海橋方面から来た場合は右折)。交差点の手前に「西海橋公園(西海の丘)」と書かれた案内板がありますので、分かりやすいと思います。
この交差点から公園までの間にも右左折する箇所がありますが、基本的に案内板が付いているので、見落とさなければ公園に辿りつくことができると思います。逆に看板を見落としてしまうと非常に分かりにくい場所になるので要注意です。
バスでのアクセス
■佐世保駅前から西肥バスの西海橋西口行きに乗り約40分。終点の「西海橋西口」停留所で下車。バス停から徒歩10分程度。
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|投稿:2022.02.18 | 最終更新:2022.02.18 |カテゴリ: 長崎県