6月下旬 雪解けのミクリガ池を見に行ってみた! 積雪状況も紹介(富山県立山町)
立山黒部アルペンルート。
富山県立山町から室堂平や黒部ダムを通り、長野県大町市へ抜ける、国内屈指の観光ルートとして知られています。北アルプスの最深部を通るという立地上、マイカーは入ることができず、訪れるにはケーブルカーやロープウェイ、専用バスなどを乗り継ぐ必要があります。
今回はそんな立山黒部アルペンルートの中から、非常に美しいことで有名なミクリガ池を紹介したいと思います。
僕は2021年の6月20日にミクリガ池を訪れました。6月といっても、そこは標高2000mを優に超える高山帯。池の周りを巡る遊歩道が雪の下に埋もれている可能性も高く、訪れるまではライブカメラを見たり、例年の状況を調べる日々が続きました。この記事では、参考までに6月下旬のミクリガ池周辺の積雪状況もお伝えできればと思います。
ミクリガ池とは
ミクリガ池があるのは立山連峰の中腹。標高約2400mという高所にある池です。立山火山の火口湖であり、周辺では火山特有の荒涼とした光景を見ることもできます。
そんな山岳地帯にあるミクリガ池ですが、すぐ近くには立山黒部アルペンルートが通っているため、登山客でなくても気軽に訪れることができます(積雪期は除く)。後述しますが、近くには温泉もあるので、絶景を堪能しつつ、トレッキングや温泉を楽しむのも良いと思いますよ。
それでは次の章で、2021年6月下旬、私がミクリガ池を訪れた時の様子を紹介します。当然ながら、積雪状況は年によって変わるので、今年の状況とは違うこともありますのでご注意ください。
2021年6月下旬のミクリガ池 遊歩道の積雪状況
ミクリガ池への玄関口は立山黒部アルペンルートの室堂ターミナル。麓から登ってきた立山高原バスから、大観峰へと向かうトロリーバスへの乗換駅です。また、立山連峰や剱岳への登山口としても知られ、観光客だけでなく登山客でも賑わっています。
室堂と言えば、立山黒部アルペンルートの代名詞とも言うべき「雪の大谷」が有名ですね。訪れたのは6月下旬ですが、高さ10mにも迫る「雪の大谷」が残っていました。
「雪の大谷」は見事でしたが、これだけの雪が残っているとなると、ミクリガ池は大丈夫でしょうか…。少し不安になりますね。
こちらがミクリガ池周辺の地図です。
今回は、
①室堂ターミナルからAのルートを通ってみくりが池温泉へ
②みくりが池温泉からDのルートを通って立山室堂山荘を経由して室堂ターミナルへ
というルートで、ミクリガ池を一周することにしました。
事前に得ていた情報から、室堂ターミナル周辺の遊歩道は雪が無さそうではあったのですが、念のため登山靴に防水スプレーをかけてきました。また、この日の気温は8度。登山用のウインドブレーカーを持ってきて正解でした。
①室堂ターミナル~みくりが池温泉
まずは、室堂ターミナルからミクリガ池の西側を通ってみくりが池温泉へ向かうルート。
結論から言うと、このルートに関しては、ターミナル出発直後の一部分以外は、雪の上を歩くといったことはありませんでした。途中で重機が動いていましたが、こうして快適に観光ができる裏側では懸命の除雪作業が行われているのでしょう。本当に感謝です。
そして室堂ターミナルを出発して約5分、ミクリガ池が見えてきました!
こちらがミクリガ池です!
長い冬を越え、今まさに分厚い雪の下から顔を出したばかりのミクリガ池。群青色の湖面と白い雪のコントラストが美しいですね。ここからしばらくはミクリガ池の近くを歩いていくことになるので、様々な角度から池を眺めることができます。
みくりが池温泉までは、歩きやすく整備された石畳風(?)の歩道が続きます。階段など、多少のアップダウンはありますが、路面の雪は完全にかかれており、サクサクと進むことができました。
西側から見たミクリガ池。水面下の氷までもが透けて見えるのが本当に美しいですね。
室堂ターミナルから遊歩道を歩くこと15分。日本最高所の温泉、みくりが池温泉に到着しました。
みくりが池温泉の裏手には、「地獄谷」と呼ばれる荒涼とした谷が広がっています。火山ガスがあちらこちらから噴出しており、まさに地獄のような光景。時々風に乗ってガスが流れてきて、思わずむせてしまうこともありました。かなり強烈なガスのようですね。
②みくりが池温泉~立山室堂山荘~室堂ターミナル
続いてはみくりが池温泉からミクリガ池の東側を通り、立山室堂山荘を経由して室堂ターミナルへ向かうルートを紹介します。
みくりが池温泉から立山室堂山荘までは、歩く人の姿は疎ら。通行量は少ないものの、歩道の上には雪は全く無く、快適なトレッキングが楽しめます。
東側から眺めたミクリガ池。光の加減か、黒に近い藍色ですね。池の奥には室堂ターミナルの建物も見えています。
このまま雪の上を歩くことなく、スンナリ池の周りを一周できると思っていました。
立山室堂山荘の手前、ついに歩道は雪の下に沈み、一面の大雪原が現れました。
防水スプレーをかけた登山靴を履いてきて正解でした。地面がどれだけ下にあるか分からないくらいに積もった雪原。道が完全に見えなくなっているため、所々に設置してあるポールや足跡を頼りに進みます。締まった雪なので、いきなり踏み抜くことはないものの、地味に足をとられるため普通の靴だと少し辛いかもしれません。
立山室堂山荘から室堂ターミナルまでの道は完全に雪の中。目印としてポールが等間隔に立てられています。コースから外れないように慎重に歩みを進めました。
みくりが池温泉から約25分程で室堂ターミナルに戻ってきました。
6月下旬にミクリガ池を一周してみたわけですが、以下の教訓を得ました。
・事前にライブカメラや実際に訪れた人のTwitter等をチェックし、リアルタイムの情報を仕入れておくべし。
・ミクリガ池西側の道は、池の景色が素晴らしく、雪も少ないのでおススメ。
・ミクリガ池東側の道は雪に埋もれている可能性が高し。
まぁ自然が相手であり、年によって状況は大きく異なるとは思うので、入念な情報収集をして出かけるのがおススメですね。
日本最高所の温泉、みくりが池温泉
ミクリガ池を一周する道中、みくりが池温泉にて入浴もしてきたので、紹介したいと思います。
みくりが池温泉は室堂ターミナルから徒歩15分の場所にある日本最高所(標高2300m)にある温泉宿です。裏にある地獄谷から源泉が湧いており、そこからお湯を引いています。宿泊施設ですが、日中は日帰り入浴も受けているので、今回はひとっ風呂浴びていくことにしました。
(写真は公式ホームページより)
こちらがみくりが池温泉の浴室。大きな窓があり、雄大な景色を眺めながら入浴することができます。
約54度のお湯がかけ流されているので、お湯はかなり熱め。しかも酸性のお湯なので、ピリピリとした刺激もありますね。短時間の入浴でしたが、かなり温まるお湯でした。
次は泊まりで訪れたい宿ですね。
ミクリガ池への玄関口、室堂ターミナルへのアクセス
ミクリガ池は立山黒部アルペンルートの途中にあり、マイカーで訪れることはできません。訪れる場合は、富山県側または長野県側から公共交通機関を乗り継いで行く必要があります。
【富山県側から】
■富山地方鉄道の立山駅から立山ケーブルカー、立山高原バスを乗り継いで約1時間10分
【長野県側から】
■大糸線の信濃大町駅から路線バスで扇沢へ向かい、そこから立山黒部アルペンルートで約2時間
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|投稿:2022.06.10 | 最終更新:2022.06.14 |カテゴリ: 富山県