五島列島旅行記【2-4】福江島北部 三井楽を巡る
2022年5月4日(水) |
福江島滞在2日目。
福江島一周ドライブも半分が終わり、いよいよ後半戦。福江島の北西部に付いたタンコブのような三井楽地区(旧三井楽町)を巡ります。
■この記事の目次
1.道の駅「遣唐使ふるさと館」でランチ&EV充電
2.スケアン 伝統漁の面影が残る遺跡
3.オレンジロード 福江島北西岸を往く絶景の小道
4.辞本涯の碑 福江島の北西端で「日本の果て」を感じる
5.高崎鼻 柏崎を望む長閑な草原
1.道の駅「遣唐使ふるさと館」でランチ&EV充電
2.スケアン 伝統漁の面影が残る遺跡
3.オレンジロード 福江島北西岸を往く絶景の小道
4.辞本涯の碑 福江島の北西端で「日本の果て」を感じる
5.高崎鼻 柏崎を望む長閑な草原
道の駅「遣唐使ふるさと館」でランチ&EV充電
11:15
福江島西海岸を北上し、ドライブの舞台は三井楽地区へ。道の駅「遣唐使ふるさと館」にやってきました。
今回利用しているのは電気自動車。午後もドライブを続けるには電気の残量が若干心許なくなってきたため、そしてそろそろお昼を食べたかったため、道の駅に寄ることにしたのです。
こちらが道の駅「遣唐使ふるさと館」。五島列島で唯一の道の駅です。離島にある道の駅自体かなり珍しく、橋が架かっていない離島にある道の駅は全国に4ヶ所しかありません(あとの3ヶ所は佐渡島、小豆島、奄美大島にある)。
何はともあれ、電気自動車にとっては貴重な充電スポットなので、とてもありがたい存在です。
さて、早速充電を……と思いきや先客が…。道の駅には急速充電器が1ヶ所しかなく(2022年5月現在)、先客がいる場合は充電が終わるのを待つ必要があるのです。
道の駅で五島銘菓のかんころ餅を購入し、ベンチで食べながら、急速充電器が空くのを待ちます。予約表や順番待ちのボードなどがないため、その場から離れることができないのが辛いですね…。まぁ、GWなので仕方ないのかもしれません。
あー、かんころ餅美味い…。かんころ餅はサツマイモを使った五島名産の和菓子。どこか懐かしい素朴な味。
11:40
急速充電器が空いたので、早速充電。
レンタカーを借りる際に受け取った「認証カード」をカードリーダーにかざすと、充電することができます。充電は1回300円。車を返却する際に清算します。
事前に受け取った説明書を見ながら、ガソリンスタンドのホースのようなコードを車の充電口に差し込むと、充電が開始されました。
充電が終わるまでは約30分。せっかく道の駅にいるので、道の駅のレストランで昼食を食べながら充電完了を待つことにしました。
今回は急ぐ旅ではなかったので問題はなかったのですが、充電によって旅のスケジュールが左右されるので、その点は注意が必要ですかね。
11:50
昼食は道の駅の中にある、「ふるさとバイキング」でいただきました。店名に「バイキング」と入っていますが、バイキングが行われているのは一部の日程だけで、訪れた日はバイキングは行っていませんでした。
五島うどんやカレーライス、牛丼などのメニューが並びます。
今回食べたのはブリ丼(500円)。
もう一度言います。ブリ丼(500円)。
ブリ丼と小鉢と味噌汁が付いて500円ですよ?普通なら1500円とかとられそうなものですが…。あまりに安いので不安だったのですが、とても美味しいブリ丼でした。
ブリ丼はいつも提供されているわけではないようですが、運良くメニューに載っているのを見かけた場合は、是非とも食べてみてください。
食事をして、充電も完了したので、ドライブを再開しましょう。
スケアン 伝統漁の面影が残る遺跡
12:40
三井楽地区の海岸沿いにある「スケアン」という遺跡にやってきました。当初はまったく情報を知らず、寄る予定はなかったのですが、看板を見かけて気になったので立ち寄ってみたのです。
こちらがスケアンです。スケアンとは、遠浅の海岸に石積みをし、潮の満ち引きを利用して魚を捕るという数万年前を起源とする原始的な漁法です。こちらのスケアンは高さ1~1.5m、長さ80mにも及ぶ大規模なもの。この漁法でミズイカやスズキ、キビナゴが捕れるのだそうです。
オレンジロード 福江島北西岸を往く絶景の小道
スケアンから少し北へ進み、長崎鼻灯台を過ぎると、「オレンジロード」と呼ばれる道に差し掛かります。
この辺りから舗装がオレンジ色になるのです!
恐らく美しい夕陽が眺められることから、このような色の道が造られたのでしょう。海と寄り添うように、細いオレンジ色の小道が頼りなさげに伸びています。車でも通れますが、すれ違いが可能な場所が少ないので、自転車やバイクで訪れた方が良いかもしれません。
オレンジロード沿いには、十字架があしらわれた墓地があります。
ここは渕ノ元カトリック墓碑群。この近くにある渕ノ元集落の住民の墓地です。16世紀に現在の長崎市から移住した開拓農民が住み始めた集落だとされ、カトリック信者が多いのだそうです。
心が洗われるような景色を眺めつつ、オレンジロードを北上していきます。目指すは福江島の北西端、柏崎です。
辞本涯の碑 福江島の北西端で「日本の果て」を感じる
13:00
福江島の北西端、柏崎という岬にやってきました。ここには空海の像と辞本涯の碑という石碑が建っています。
こちらが柏崎です。この地は遣唐使とゆかりがある場所。遣唐使が船で唐(現在の中国)に向かう際、国内最後の寄港地がここだったのです。
石碑に書かれた「辞本涯」とは、遣唐使の一員だった空海が残した言葉で、「日本の最果てを去る」という意味。
まさにここは日本の最果て。海外との往来が当たり前ではなかった当時、この地を出発して唐へ向かうことは、相当な覚悟が必要だったことでしょう。唐に渡り、生きて日本に戻ることができなかった者も多くいたようです。
柏崎にはささやかな灯台。
その沖合には無人島である姫島が見えています。姫島は現在は無人島ですが、かつては弾圧から逃れるため、300人程のキリシタンが暮らしていたのだそうです。この景色からはうかがい知ることはできませんが、島の南東の緩斜面に集落があったのだとか。
長閑で美しく見える景色ですが、調べてみると暗く、悲しい歴史が眠る場所でもあるのです。
高崎鼻 柏崎を望む長閑な草原
13:35
海を見下ろす小高い丘に草原が広がる何とも長閑な風景。景色が良いことから、キャンプ地としても人気があるそうです。
前方には、先ほど訪れた柏崎とその周辺の集落が見えました。
これにて三井楽エリアはほぼ一周。次回は美しい教会や絶景展望台がある岐宿エリアを巡ります。

五島列島旅行記【2-5】水ノ浦教会と城岳展望所 岐宿を巡る
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|投稿:2022.08.05 | 最終更新:2022.08.08 |カテゴリ: 旅行記