五島列島旅行記【4-1】中通島から若松島、漁生浦島、有福島を経て日島へ
2022年5月6日(金) |
五島列島旅行4日目。
昨日までは下五島を巡っていましたが、今日からの旅の舞台は上五島。…と言っても、明日には次なる島、小値賀島へ向かうため、上五島で過ごせるのは1日ちょっと。五島列島で2番目の広さを誇る中通島、そして4番目に広い若松島などを1日で巡るのはかなり厳しいですが、これも社会人の宿命です…。
7:05
宿で朝食。中通島滞在中に2泊している和風ペンションし喜は、居酒屋併設のビジネス旅館。食事は居酒屋で摂ります。
いかにも「旅館の朝飯」といった感じの和朝食をいただき、出発しましょう。
■この記事の目次
1.海童神社 鯨の骨の鳥居が建つ神社
2.中ノ浦教会 入り江に佇む美しい教会
3.上中島展望所 若松大橋があまり見えない展望所
4.若松島の展望台より若松大橋を眺める
5.若松島から漁生浦島へ
6.漁生浦島から有福島へ、そして日島へ
7.日島の石塔群 最果ての島にある謎の古墓群
1.海童神社 鯨の骨の鳥居が建つ神社
2.中ノ浦教会 入り江に佇む美しい教会
3.上中島展望所 若松大橋があまり見えない展望所
4.若松島の展望台より若松大橋を眺める
5.若松島から漁生浦島へ
6.漁生浦島から有福島へ、そして日島へ
7.日島の石塔群 最果ての島にある謎の古墓群
海童神社 鯨の骨の鳥居が建つ神社
8:00からレンタカーを借りることになっているのですが、時間に余裕があったため、有川港前にある海童神社に行ってみました。こちらは日本神話の海の神、ワダツミを祀る神社です。
7:40
こちらが海童神社です。
石造りの鳥居の後ろ側には、なんと鯨の顎骨を使った鳥居!こちらは体長約18mのナガスクジラの顎骨で造られているらしく、骨の大きさだけでも約5mあるのだそうです。捕鯨の町ならではの建造物と言えるでしょう。
そういえば、同じく捕鯨の町として知られる和歌山県太地町にも鯨の骨を使った鳥居がありましたね。
鳥居をくぐり、階段を登っていくと、2~3分で小さな祠に到着します。
港の近くにある小さな小山の上に建つ海童神社ですが、元々は海に浮かぶ島だったのだそうです。平成16年に有川港ターミナルが新築される際に周囲が埋め立てられ、中通島と陸続きになったのだとか。気軽に参拝できるようになったのは最近のことなんですね。
中ノ浦教会 入り江に佇む美しい教会
8:00
有川にあるトヨタレンタカーにて軽自動車を借り、上五島一周ドライブに出発です。新上五島町に含まれる7つの有人島(中通島、頭ヶ島、桐ノ小島、若松島、漁生浦島、有福島、日島)は全て橋で繋がっています。今日は、この全てに上陸することを目指したいと思います。
まずは、国道384号線で中通島南部へ向かい、そこから若松島へと渡っていきたいと思います。昨日、郷ノ首港から路線バスで走ってきたルートを逆に辿る形となります。
8:45
若松島へ向かう道中、国道沿いに美しい教会があったので立ち寄ってみました。こちらは中ノ浦教会。半島や湾が連続し、非常に入り組んでいる中通島の海岸線。中ノ浦教会は入り江に面している教会です。こんな美しい教会が普通に現れるのですから、五島列島は侮れないですよね。
トンガリ屋根と白壁が美しい中ノ浦教会。中ノ浦教会は大正14年に建立、昭和41年に改築され現在に至っています。
この辺りは、迫害が激しかった地域の1つでした。厳しい弾圧を経験した信者たちが「五島で一番美しい教会を造りたい」という思いで、築き上げたのだそうです。
上中島展望所 若松大橋があまり見えない展望所
9:00
いよいよ若松大橋。橋の手前に上中島展望所という展望所があったので立ち寄ってみました。若松大橋の目と鼻の先にあるので、展望所からは若松大橋が一望できるかも…。
そんな期待を胸に、駐車場から6~7分山道を歩き、展望所に向かいました。
これが上中島展望所から眺めた若松大橋です!
…うーん、微妙か…?木々に遮られてしまい、若松大橋が一部しか見ることができませんでした。若松瀬戸はよく見えていましたが…。若松大橋を眺めたい方は、この後紹介する若松島側の展望台をおススメします。
気を取り直していきましょう。
全長522mの若松大橋を渡り、若松島に入ります。昨日は下をくぐった若松大橋。今日は上を通り抜けました。白色のトラス構造が美しい、素晴らしい橋ですね。
若松島の展望台より若松大橋を眺める
9:15
若松大橋を渡りきると、すぐに小さな広場と小さな駐車場が現れます。ここに車を停め、50m程若松島方面へ進むと、芝生で覆われた広場があります。ここからの景色が素晴らしいのです。
ここからは若松大橋を一望することができます。
若松大橋が見える展望所としては、ここと、先ほど訪れた上中島展望所が挙げられますが、断然こちらの方がおススメです。展望所の名前が付いていないのが勿体ないですね。
駐車場は、この展望所の前後にありますが、いずれも2~3台分の小さな駐車場です。
若松島から漁生浦島へ
9:45
若松島を通り抜け、漁生浦島へと渡る漁生浦大橋までやってきました。漁生浦島は若松島の北西に位置する島で、若松島からは100mも離れていません。人口40名足らずの小さな島です。
漁生浦島は若松島とかなり近接した島なので、橋もとても短いです。普通に走っていればあっという間に渡ってしまうような橋ですが、せっかくなので手前に車を停め、景色を眺めてみました。
橋の上からは、信じられないほど透明度の高い青い海と長閑な漁村風景。ここまで足を伸ばす観光客も少ないため、この素晴らしい絶景を独占することができました。
なお、漁生浦島には特に観光資源はありませんが、民宿が1軒あるようです。この素晴らしい景色に囲まれて、この島に泊まるのも良いかもしれません。
漁生浦島から有福島へ、そして日島へ
漁生浦島への上陸を果たしましたが、1km足らずですぐに次なる島が見えてきました。
9:50
漁生浦島の西側に浮かぶ有福島。写真の手前が漁生浦島、奥に見えている小高い山がある島が有福島です。漁生浦島よりも2回り程大きな島で、人口は約100名。島内には有福教会があります。
ちなみに漁生浦島と有福島は、橋ではなく防波堤によって繋がれています。さらに、有福島と、その北東にある日島も防波堤で繋がれているのです。つまり、漁生浦島~有福島~日島の3島は2つの防波堤によって繋がれた珍しい島々なんです。
9:55
有福島を通り抜け、さらに防波堤を走り抜けて日島にやってきました(写真は日島から有福島方面に向かって撮影したものです)。中通島から西へ、島伝いに進んできましたが、この島が終点となります。
日島の石塔群 最果ての島にある謎の古墓群
日島を訪れたら立ち寄っておきたい場所があります。それが日島の石塔群。有福島から堤防道路を通って日島に上陸すると、すぐ左側にあるので、目につきやすいと思います。
こちらが日島の石塔群です。
かなり古そうな石塔が海に向かってズラリと並んでいます。かなり異様な光景です。こちらは鎌倉時代から室町時代の頃に作られたお墓なんだそう。誰のお墓なのかなど、ハッキリとしたことは分かっていません。
製作地の分析は進んでおり、鎌倉時代に造られた石塔は九州本土、室町時代のものは福井県で造られたものだとされています。当時、日本海沿岸の交流が盛んだったことを裏付ける遺跡なんだそうです。
現在では、五島列島の小島の1つに過ぎない日島ですが、かつては重要な拠点となる島だったのかもしれません。
次回、若松島と中通島の絶景が楽しめる教会を巡ります。

五島列島旅行記【4-2】土井ノ浦教会と桐教会
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|投稿:2022.10.06 | 最終更新:2022.10.11 |カテゴリ: 旅行記