五島列島旅行記【4-4】矢堅目、青砂ヶ浦天主堂、津和崎鼻 中通島の最北部を目指す
2022年5月6日(金) |
五島列島旅行4日目。
本日は1日かけて中通島をドライブ。午前中は中通島の南部、若松島などを巡りました。午後は中通島の最北端を目指そうと思います。
こちらの地図をご覧ください。中通島は非常に特殊な形をした島で、北へ向かって恐ろしく細長い半島が伸びています。半島の付け根から先端までの距離は約30km。道路も曲がりくねっており、所々細い箇所もあるため、先端までは1時間程度かかります。
しかし中通島に来たのであればやはり最北端を目指したいもの。中通島最北端の津和崎鼻を目指すことにしましょう。
■この記事の目次
1.矢堅目公園 ピラミッドのような奇岩と雄大な海を望む
2.矢堅目の駅で塩ソフトクリームを食べる
3.青砂ヶ浦天主堂 漁村を見下ろすレンガ造りの教会
4.白草公園 赤ダキ断崖を見下ろす展望所
5.津和崎鼻 中通島の最北端
1.矢堅目公園 ピラミッドのような奇岩と雄大な海を望む
2.矢堅目の駅で塩ソフトクリームを食べる
3.青砂ヶ浦天主堂 漁村を見下ろすレンガ造りの教会
4.白草公園 赤ダキ断崖を見下ろす展望所
5.津和崎鼻 中通島の最北端
矢堅目公園 ピラミッドのような奇岩と雄大な海を望む
13:15
津和崎に向かう道中、景勝地として名高い矢堅目公園に立ち寄りました。
津和崎に向かって伸びる半島を「十手」に例えるとすると、矢堅目公園は「十手の短い方」の先端にあたります。
矢堅目公園は岬の先端に位置しています。道路の行き止まりにある駐車場(4台程駐車可)から、階段を登っていくと到着します。
こちらが矢堅目です!
矢堅目とは、矢堅崎の先端にあるピラミッド型の巨岩のこと。湾の入口に位置しており、かつては湾に侵入する外敵を見張るために「矢」を持った兵で「堅」めたことから「矢堅目」と呼ばれているのだそうです。
矢堅目は高さ約80m。矢堅目公園からはその姿を間近から見ることができ、迫力満点。また、矢堅目公園は夕陽の名所としても知られているそうです。
矢堅目公園から東の方角を見ると、「十手の長い方」、つまり津和崎へと続く細い半島が見えました。非常に険しい半島ですが、いくつもの集落が点在しており、人々の生活が確かに営まれています。
半島の中腹を横切っているのは、県道32号線。これからこの道を通って津和崎を目指すのです。
矢堅目の駅で塩ソフトクリームを食べる
13:30
矢堅目で絶景を楽しんだ後は、「矢堅目の駅」という物産館に立ち寄りました。当初立ち寄る予定はなかったのですが、矢堅目の塩を使ったソフトクリームが食べられると聞いたので、急遽寄ることにしたのです。
こちらが矢堅目の駅。こじんまりとした物産館ですが、矢堅目で作られた塩や塩を使った製品を購入することができます。
お目当ては勿論、矢堅目の塩で作った塩ソフトクリーム。「塩バニラ」の他に「塩グルトマンゴー」、「塩マーブル(塩バニラ+塩グルトマンゴー)」、「キャラメル塩」がありますが、今回はシンプルに「塩バニラ」を注文しました。
購入したソフトクリームは、海に面したテラスでいただくことができます。これは良い雰囲気!
美しい海を眺めながら食べるソフトクリームは格別ですね。少し塩気が利いている、爽やかなソフトクリームでした。
青砂ヶ浦天主堂 漁村を見下ろすレンガ造りの教会
13:50
矢堅目から奈摩湾をグルリと迂回し、青砂ヶ浦天主堂にやってきました。新上五島町には29ヶ所もの教会がありますが、ここの教会は特に気になっていました。
こちらが青砂ヶ浦天主堂です!
まるで中世ヨーロッパから空間転移してきたかのような重厚なレンガ造りの教会。レンガ造りの教会と言えば、福江島で訪れた堂崎天主堂が思い出されますが、それに勝るとも劣らない素晴らしい教会です。
青砂ヶ浦天主堂が建立されたのは1878年頃。現在の教会は1910年に建てられた3代目なのだそう。なんと100年以上の歴史を持つ建物なんですね。
2001年には、国の重要文化財に指定されたそうです。
白草公園 赤ダキ断崖を見下ろす展望所
14:00
津和崎へ向けて半島を北上していくと、白草公園の前を通ります。「公園」と言っても展望所が1つあるだけなのですが、道路に面した駐車場があるので、見落とすことはないと思います。
白草公園の展望所からは赤ダキ断崖を望むことができます。
赤ダキ断崖は、奈摩湾に面した高さ100mを超える大断崖。その名のとおり、赤い地層がむき出しになっており、かなり特異な景観を見ることができます。
赤ダキ断崖がある場所は曽根火山と言う火山。火山の南側の斜面が波によって浸食され、赤ダキ断崖を形成したのだそうです。
白草公園から西の方角を見ると、先ほど訪れた矢堅目を対岸に望むことができます。離れた場所から眺めると、ピラミッド型の岩がより際立って見えますね。
津和崎鼻 中通島の最北端
14:30
細長い半島を通る曲がりくねった県道をひたすら北上し、中通島の最北端にある津和崎鼻までやってきました。
津和崎鼻の周辺は津和崎つばき公園として整備されており、数台が停められる駐車場も整備されています。
駐車場から津和崎灯台までは歩いて2~3分の道のり。森に囲まれた遊歩道を歩いていくと到着します。
こちらが中通島の最北端、津和崎灯台です。
こじんまりとした灯台ですが、中通島と小値賀島を結ぶ船の通り道となっており、潮の流れが速い津和崎瀬戸に面している重要な灯台です。
津和崎鼻からは非常に多くの島々を眺めることができます。
正面には中通島の北西に位置する小値賀島。2,000人以上の人たちが暮らす、五島列島の中では比較的大きな島です。
津和崎鼻から小値賀島までの距離は僅か3km程。同じ島内である中通島の青方や有川の方が、直線距離にして5倍以上離れています。そんな事情もあり、金曜日、土日祝日限定ですが、津和崎から小値賀島へ向かう船便が運航されることもあるようです(期間限定らしいので、詳細は小値賀町の公式サイトを確認してください。私が訪れた時は運航していませんでした)。
【参考】小値賀町
小値賀島の右奥(北東)にも大きな島影。こちらは五島列島最北端にあたる宇久島。九州本土から30km以上離れていますが、平成の大合併により佐世保市の一部になった島です。
今回の旅でも訪れたかった島なのですが、日程の関係で断念しました。
津和崎鼻の北東に位置する細長い島は野崎島。津和崎鼻の目と鼻の先にあり、約600mしか離れていません。
野崎島にはかつては3つの集落がありましたが、いずれも廃村化。現在は野崎島自然学塾村の管理人1名が暮らすのみ。実質的には無人島になっています。野崎島には「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の関連遺産の1つである旧野首教会があり、翌日、小値賀島と併せて訪問予定です。
このように、津和崎鼻からは大小様々な島々を望むことができました。島が多い五島列島ならではの絶景なので、アクセスは少し大変ですが、ここまで足を伸ばしてみることをおススメします。
次回、上五島ドライブも佳境。石造りの教会で有名な頭ヶ島教会、石畳が美しい友住郷を訪問します。

五島列島旅行記【4-5】石の教会「頭ヶ島天主堂」と石畳の集落「友住郷」と巡る
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|投稿:2022.10.27 | 最終更新:2022.11.02 |カテゴリ: 旅行記