五島列島旅行記【5-1】コムスで上五島ドライブ
2022年5月7日(土) |
五島列島旅行5日目。
五島列島の旅も本日を含めて残り2日。今日は中通島を離れ、さらに北上、小値賀島へ向かいます。
■この記事の目次
1.コムスを借りて赤尾郷までドライブ
2.赤尾郷 石塀と路地の漁村を散策する
3.孕神社 水難事故で命を落とした宇久氏の奥方を祀る神社
4.中通島から高速船「びっぐあーす2号」で小値賀島へ
1.コムスを借りて赤尾郷までドライブ
2.赤尾郷 石塀と路地の漁村を散策する
3.孕神社 水難事故で命を落とした宇久氏の奥方を祀る神社
4.中通島から高速船「びっぐあーす2号」で小値賀島へ
コムスを借りて赤尾郷までドライブ
小値賀島へ向かう船が有川港を出航する時刻は10:15。少しだけ時間の余裕があるので、最後に有川周辺の観光を楽しむことにしましょう。
8:15
…というわけで、コムスをレンタルして小ドライブを楽しむことにしました。
コムスとは、トヨタが発売している超小型の電気自動車。なんと1人乗り用です。ちょっとした近所の散策や狭い道の運転には向いていると思います。何より、単純にコムスに乗ってみたかったので、今回レンタルすることにしました。
コムスは有川港近くにある「五島うどんの里」で借りることができます。事前予約制で、1時間単位で借りることが可能です。遠距離ドライブには向きませんが、ちょっとした空き時間に借りるには最適だと思うので、気になる方は利用してみては如何でしょうか。
【参考】新上五島mobipa
人生で初めてコムスに乗り込みました。おー本当に1人乗りだ。もっと原付バイクに近い感じかと思っていましたが、意外と自動車っぽいですね。ハンドルやシートベルトもしっかり付いているし、ファスナー(コムスにはドアがない)を閉めればしっかりと雨風も凌げるし。ただ、席が1つしかないのが非常に違和感…(笑)
トランクも付いていますが、大きな荷物は乗らないため、スーツケースは「五島うどんの里」に預けていくことにしました。
「五島うどんの里」の駐車場で少し運転の練習をして、いざ出発!
赤尾郷 石塀と路地の漁村を散策する
8:55
有川からコムスを走らせ、赤尾郷までやってきました。ここまでの道は比較的緩やかなアップダウンがある道でしたが、コムスはスイスイと安定感のある走りを見せてくれました。何より、バイクのように風を感じながら走ることができるのが気持ち良かったですね。
赤尾郷は前日訪れた石畳の街、友住郷の隣にある集落。採石が盛んだった崎浦地区に位置しており、赤尾郷もまた石を使った街並みを見ることができる集落です。
海に面した家々の前には、複雑に組まれた石垣が築かれていました。
赤尾郷の集落の中を歩いてみました。
板状に加工された石を使った家が目立ちます。このような石を使った家は、赤尾郷に約50軒程見られるのだそう。腰の高さ程の石であることから、「腰板石」と呼ばれているそうです。
床下にイモを貯蔵する家も多いようですが、腰板石は貯蔵庫への風雨に侵入の防止、温度・湿度の管理などにも使われていたのだとか。まさに石と共に歴史を刻んできた集落。そこかしこに石が使われており、見ていて興味が尽きません。
集落の中では、何匹かのネコとも遭遇しました。やはり島はどこもネコが多いですよね。色々な隙間からネコが登場し、とても癒されました。
孕神社 水難事故で命を落とした宇久氏の奥方を祀る神社
赤尾郷の中には孕神社があります。
1つ前の記事でも紹介しましたが、この神社には中通島と頭ヶ島との間の海峡での水難事故で命を落とした宇久氏の奥方が祀られています。亡くなった奥方が妊娠していたことから、孕神社と名付けられたのだそうです。
孕神社には鯨を模した石像もあります。この辺りは捕鯨も盛んであり、この石像は捕鯨漁師から奉納されたものなのだそうです。潮を吹く構造になっているようですが、残念ながら水は止められていました。
約30分の赤尾郷散策を終え、有川へと戻りました。コムスでの散策は非常に楽しかったですね。離島など、長距離を運転しないような場合は、このような小回りが利く乗り物を借りるというのも1つの手だと思いました。
中通島から高速船「びっぐあーす2号」で小値賀島へ
「五島うどんの里」にコムスを返却し、ついでにお土産を購入し、有川港にやってきました。この後、九州商船の高速船に乗り、次なる島、小値賀島へ向かうのです。
捕鯨で栄えた有川。フェリーターミナルの前にもクジラのモニュメントが飾られていました。
ターミナルの中にもクジラ!
天井から吊るされたクジラとクジラの骨は迫力満点。一見の価値があります。事前に予約していたチケットを受け取ったりしながら、高速船の到着を待ちます。
フェリーターミナル内には小さなお土産屋、捕鯨の歴史が学べる鯨賓館ミュージアム(入館料210円)が併設されており、船を待つ間も退屈することなく過ごすことができます。
10:10
佐世保からやってきた高速船「びっぐあーす2号」に乗り込みます。中通島から小値賀島へ直接向かう手段は限られており、有川港から高速船に乗る方法、青方港から博多行のフェリーに乗る方法の2つのみ(津和崎港から便も出ていますが、期間限定です)。今回は便数が多く、所要時間も短い高速船を利用することにしました。
今回乗船した「びっぐあーす2号」は幅の広い高速船。飛行機のように座席がズラリと並んでおり、300人もの客を運搬することができます。ただ、ほとんどのお客さんは有川港で下りてしまい、有川から小値賀島、宇久島方面へ向かう客はかなり少なめという感じでした。
10:15
定刻通り有川港を出発。
さすがは高速船。グングンと速度を上げ、あっと言う間に有川の町が遠ざかっていきます。…とは言っても中通島がすぐに見えなくなるというわけではありません。津和崎へ向かって長ーく伸びた半島に沿って北上していくため、しばらくは進行方向左側には中通島北部の風景が広がります。
有川港のお土産屋さんで購入したアイスを、船内でいただきました。五島列島の銘菓である「かんころ餅」の味のアイス。濃厚なイモの味が楽しめます。ご当地フレーバーのアイスは、ついつい買ってしまいますよね。
10:40
中通島最北端の津和崎鼻沖を通過。深い森に囲まれた津和崎灯台も見えています。昨日はあそこまで行ったんですね。
津和崎鼻を過ぎると、小値賀島はもう目前です。
10:50
小値賀島の小値賀港に到着。本日から翌日のお昼頃まで、1日ではありますが、小値賀島とその周辺の島々を周りたいと思います。
さて、次回は世界遺産「旧野首教会」のある野崎島へ向かいます。
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|投稿:2022.11.13 | 最終更新:2022.11.13 |カテゴリ: 旅行記