五島列島旅行記【5-4】小値賀島・黒島・斑島ドライブ
2022年5月7日(土) |
五島列島旅行5日目。
本日は午前中から午後にかけ、野崎島を観光。15:30に小値賀島に戻ってきました。小値賀島で観光することができるのは、翌日の10:55まで。あまり時間はないため、本日も夕食の時間までは小値賀島観光に費やすことにしました。
小値賀島は福江島や中通島に比べれば小さな島。日程に余裕があればレンタサイクルなどでも十分に周れる大きさですが、今回は観光時間が24時間もないため、レンタカーを利用することに。福崎レンタカーさんにて軽自動車を借りました。
上五島、下五島は「長崎ナンバー」ですが、小値賀島以北は「佐世保ナンバー」。道を走っていても観光地感が薄く、新上五島町から小値賀町に移動しただけで、随分と雰囲気が変わった感じがします。
小値賀島をドライブするうえで是非ともチェックして欲しいのが、こちらの牛の標識。肉牛の飼育が盛んな小値賀島。島内の各所に「牛に注意」という標識がありますが、何故か他の地域では見られないオリジナルデザインの標識を採用しています。眼光が鋭く、見ようによっては少し怖い…。
この標識をデザインしたマグネットやシールなどのお土産もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
■この記事の目次
1.赤浜海岸 鉄分を含んだ火山島特有の赤い海岸
2.小値賀空港 教会を模したオシャレな空港は休港中
3.姫の松原 「日本の名松百選」にも選ばれた松並木
4.黒島 小値賀島のすぐ隣にある小さな島
5.斑島 小値賀島西部に浮かぶ小島で路地散策
6.ポットホール(玉石甌穴) 自然が造り上げた美しき玉石
7.島宿御縁 食事が美味しい小値賀島の旅館
1.赤浜海岸 鉄分を含んだ火山島特有の赤い海岸
2.小値賀空港 教会を模したオシャレな空港は休港中
3.姫の松原 「日本の名松百選」にも選ばれた松並木
4.黒島 小値賀島のすぐ隣にある小さな島
5.斑島 小値賀島西部に浮かぶ小島で路地散策
6.ポットホール(玉石甌穴) 自然が造り上げた美しき玉石
7.島宿御縁 食事が美味しい小値賀島の旅館
赤浜海岸 鉄分を含んだ火山島特有の赤い海岸
16:00
まずは小値賀島東部にある赤浜海岸にやってきました。
こちらが赤浜海岸です!
その名のとおり、赤い小石で形成された珍しい浜。何故こんな赤いのでしょうか。それは、この海岸にある石が、鉄分を多く含む海底火山の溶岩によって形成されているから。石に含まれる鉄分が酸化した結果、このような色になったのだそうです。
晴れていれば青い海と赤い浜のコラボレーションが見られるのだそうですが、残念ながら本日は曇天…。
小値賀空港 教会を模したオシャレな空港は休港中
16:15
赤浜海岸からさらに東へ、島の最東端近くにある小値賀空港にやってきました。そう、小値賀島にも空港があるのです。
こちらが小値賀空港。教会を模した可愛らしいデザインですね。レンガのような色をしているため、恐らく野崎島の旧野首教会をイメージしているのでしょう。
こんなオシャレな空港ですが、上五島空港と同様に2006年以来定期便が就航していません。2006年以降、長崎県との間で存続か廃止か、議論が進められているのだそうです。
姫の松原 「日本の名松百選」にも選ばれた松並木
16:45
島の中央部にある姫の松原に行ってみました。
こちらが姫の松原です。
小値賀島の中央部、島の南北に貫く道に沿って立派な松並木が延びています。「小さな島の松並木なので、きっと小規模なものだろう」とタカをくくっていたのですが、良い意味で予想を裏切られました。長さ450m。道の両脇に松の木がビッシリと建ち並び、まるで松のトンネルのよう。周りを海に囲まれ、高い山が少ない小値賀島では、この松並木が防風林としての役割を果たしているのだそうです。なお、この松並木は「日本の名松百選」にも選定されています。
黒島 小値賀島のすぐ隣にある小さな島
17:15
小値賀島のすぐ隣にある小さな島、黒島へ。黒島は小値賀島から僅か50m程しか離れていない島で、小値賀島とは短い橋で繋がっています。
こちらが橋の上から見た黒島(右)と小値賀島(左)。小値賀島の笛吹港の目の前に浮かぶ島です。橋を通ればものの数秒で渡ることができるため、小値賀島と一体化しているように見えますが、れっきとした島です。僅か0.24平方キロメートルという小さな島に、38人(令和4年現在)が暮らしています。
せっかく黒島を訪れたので、上陸の証として黒島公民館と黒島のバス停のセットの写真を撮っておきました。
黒島には、この他に黒島園地という、小値賀島を一望できる展望台があるそうです。
斑島 小値賀島西部に浮かぶ小島で路地散策
17:30
小値賀島から橋で渡ることができるのは黒島だけではありません。小値賀島の西に浮かぶ斑島へも、車で訪れることが可能です。
こちらが斑島と小値賀島とを繋ぐ斑大橋。全長は290m、1978年に開通した橋です。
斑島は人口約170人(令和2年現在)、小値賀町を構成する7つの有人島の中では、小値賀島に次いで人口が多い島です。
向かって右側には大きな港があり、その目の前にはビッシリと民家が密集しています。この港周辺の集落に、島民のほぼ全てが暮らしているようです。
斑大橋を渡ったところにある漁港の前に車を停め、斑島の集落を散策してみました。漁港の周りの緩斜面に民家がギッシリと建ち並んでおり、その間には細い路地が張り巡らされています。まるで迷路のようで、散策のしがいがあります。
所々に空き家はありましたが、何人かの住民と路地で出会い、活気があることをうかがい知ることができました。
散策途中、父娘に声をかけられました。どこから来たか、五島はどこを観光したか、長野県(僕の出身県)のことなど、色々とお話をさせていただきました。
こちらは斑漁港にあるちょっとした映えスポット、「斑漁港ハッピーメッセージ」。ささやかながら、漁港の防波堤にカラフルな魚のイラストやメッセージが書かれており、かたわらにはベンチが置かれていました。なかなか良い雰囲気の漁港。こんなベンチで休憩するのも良いですね。
先ほどの父娘は「明日は風が強いから」と、「ハッピーメッセージ」の隣のベンチを片づけていました。きっとこのイラストは、娘さんが書いたのでしょうかね。
斑島の集落、小さいながらも活気があり、とても良い雰囲気でした。
ポットホール(玉石甌穴) 自然が造り上げた美しき玉石
17:55
斑島最大の観光スポット、ポットホール(玉石甌穴)にやってきました。夕食の時間までには宿に行く必要があるため、今日の観光はここが最後になるでしょう。
ポットホールというのは、水流とその水流に乗った石の力で岩に空いた丸い穴のことで、「甌穴」とも呼ばれています。ここでは甌穴を造り上げた石が神様として祀られているようで、「玉石大明神」と書かれた鳥居が建っていました。
こちらが玉石様。
かつてはこの石が海岸近くの岩を丸く削り取ったのでしょう。この石自体も角が取れて球体状になっています。そんな玉石様が石の祠に収められていました。
海岸の岩場の方では、今まさに甌穴を削り続けている「現役の玉石様」がいらっしゃるとのことなので、見に行ってみましょう。歩道を歩いていくと、岩場の真っ只中に矢印がありますね。この矢印の下に甌穴があるようです。
こちらがポットホールです!
深さ3mの縦穴。そこには直径約50cmの玉石様が…!この石が穴の中で水流に揉まれながら、穴を深く削り続けてきたのですね。
波が高い日には、実際に玉石が回転するそうですが、さすがにそんな状況では穴を覗き込むことすらできないでしょうね…。
玉石様を拝み倒した後は、斑島を反時計回り一周しつつ宿へと向かいます。
途中、斑島の西海岸から美しい夕景を望むことができました。さすがは長崎県西部の島というだけあって、日の入りが遅いですね。18時過ぎだというのに、お日様はまだ高い位置にいました。
赤島、倉島、美良島など、小値賀町に数多く存在する無人島を一望することができました。せっかくなら日の入りまで待ちたいところですが、夕食の時間に遅刻してはいけないので、先を急ぐことにしました。
島宿御縁 食事が美味しい小値賀島の旅館
夕方にかけ、小値賀島、黒島、斑島を慌ただしく巡り、今夜の宿、「島宿御縁」にやってきました。
「島宿御縁」は小値賀港近くの高台にある、綺麗でアットホームな旅館。民泊が盛んな小値賀島ですが、「御縁」は比較的収容人数が多い宿です。食事が非常に美味しいという評判を聞いていたので、この宿を選びました。
こちらが「御縁」の夕食です。
食卓には小値賀の海の幸、そして野菜がズラリと並びました。
刺身はヒラマサとヤズ(ブリの若魚)。鍋物はヒラマサのあら鍋。小値賀島近海の魚介類をたくさんいただけます。
さらにはもつ煮、酢豚、チヂミ、大根のあんかけ風の煮物、切り干し大根の和え物など、肉や野菜を使ったおかずも目を引きます。特に、野菜はほとんどが小値賀島産。女将さん曰く、小値賀島は土壌が良く、様々な種類の野菜が採れるのだそうです。
美味しいだけでなく栄養バランスも良く、この宿に連泊するだけで健康になれそうな夕食でした。
次回、五島列島の旅も最終日。最後に小値賀島を巡ります。
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|投稿:2022.12.14 | 最終更新:2022.12.14 |カテゴリ: 旅行記